畑違いのIT業界への挑戦と、成長を牽引する2人のストーリー

畑違いのIT業界への挑戦と、成長を牽引する2人のストーリー

このストーリーのポイント

  • 全くIT知識がない状態からのスタートをサポートした先輩
  • 2人で力を合わせ、車載領域の新サービスをリリース
  • OJTを通じ、「人間関係を大切にしてこその技術成長」を実感
アイシン・ソフトウェア株式会社

対談
松實 良樹(先輩)×石井 絵里香(後輩)

-profile-

松實 良樹(まつみ かずき)

CSS部 第2CSS開発室 第2G/2018新卒入社

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情報工学コース卒業。中学時代はバスケットボール部、高校時代は弓道部に所属し、チームで全国大会に出場した経験を持つ。学生時代からコンピューティング技術を得意とし、札幌地区の製造業IT分野で、先行技術の開発に関わることのできる就職先を探し入社。現在、『CSS部 第2CSS開発室 第2G』にてソフトウェアの開発に携わる。


石井 絵里香(いしい えりか)

CSS部/2020年新卒入社

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文学部卒。趣味はピアノ。中学時代は生徒会活動に打ち込み、大学時代は教育教職課程に取り組む。文系出身ながら、メディアで触れたIT業界に惹かれ2020年に入社。CSS部在籍。

―お互いの紹介とお二人の関係性を教えてください

松實 アイシン・ソフトウェアには研修後、実際の業務にあたりながら現任訓練(OJT)を行うのですが、石井さんは私がはじめて担当したOJTの訓練生になります。2021年4月~10月まで共にプロジェクトを推進してきました。石井さんは華のある人で、社内会議などではつい話が込み入りがちになるのですが、石井さんがいると場がパッと明るくなります。

石井 松實さんはOJTの先輩であり、2020年11~12月の研修期間に、実業務の一部機能を試作するグラフィック研修で教えていただきました。松實さんは場を和ませてくれる人です。よく冗談を言って、周囲を笑顔にしてくれます。そんな松實さんの楽しい雰囲気に新人生活を支えていただき、今も心から頼りにしています。

―IT未経験だった新人の石井さんと、大学院情報工学コース出身の先輩である松實さんとがチームを結成したとのことですが、出会いの印象や、OJT期間の様子について教えてください

石井 私は文系出身で、学生時代はソフトウェア技術者といった存在も知らなかったのですが、メディアを通じてIT業界に触れ、「こういう仕事があるんだ…、かっこいな」と感じました。「空飛ぶ車」や「自動運転」など最先端に憧れるようになり、売る側ではなく、作る側にまわる人生に魅力を感じたのです。ですから、入社当初はまさに知らないことばかりでした。

松實 技術系出身の男性ばかりの職場で、知識の少ない石井さんがうまくやっていけるか心配していたのですが、真面目で誠実な石井さんに、一緒にやっていけそうという印象を受けました。研修期間中は、石井さんの知識が及ばないところをフォローするように努めました。

石井 松實さんとはじめて出会った時の印象は、髪の色が明るくて、フレンドリー。年も近いため、話しやすそうと安心できました。
分からないことがあると「松實さん」と呼んで、よく頼っていました。エラー箇所の特定方法から文法的な指摘まで細かくチェックしていただき、管理ツールの使い方に至るまで指導を仰ぎました。最初の頃は隣で「ココだよ」とエラー箇所を指でさしてもらわなければ分からない時もありました。

松實 石井さんの質問がコミュニケーションにつながりました。IT系で技術職となれば、ともすると固い空気になりがちですから、なるべく話をして、会社や私生活、色々なことを分かり合える良い関係を築こうと努めました。

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―OJT期間中、お二人で挑んだ業務を教えてください

松實 私たちがOJT期間中に挑んだのは、音声入力を使ったユーザーインターフェース『VoiceUI』です。「車と繋がった音声サービスが提供できれば、面白いのではないか」という発想で、AmazonのAlexaのような声で操作をするITサービスを提案し開発しました。二人で一から始めて、サービスを提案、実際に作動するところまでを担いました。

石井 私にとって、顧客を目の前にするプロジェクトは初めてでした。新規サービスの検討は正解がありません。その中でプロジェクトの目的を達成するために交渉を重ねるプロセスは難しいものでした。

松實 はじめてOJTの後輩と共に進めるプロジェクトでもあり、教える立場も意識しました。石井さんに成長してもらうと共に、自分も成長しなければ、と感じていました。業務では二人の技術や得意分野も異なるので、バランスをとるのが大変でした。

石井 企画は松實さんが行い、私がプログラムを書くなど業務を分担しました。時折、松實さんが「どっちがやりたい」など確認してくれました。私はまだまだスムーズにプログラムが書けず、お客様の反応を見ても、何を求めていらっしゃるか分からないこともあり、よく相談に乗っていただきました。

松實 当初、お客様のご要望は『VoiceUI』そのものを作ってほしいというものではなく、もっと漠然としたものでした。ですから、『VoiceUI』を通して得られる利便性や快適性と、『VoiceUI』を実現するための技術の両方を提案しなければなりませんでした。また、なぜこのサービスが便利で快適なのかの根拠を示す必要がありました。さらに、複数の関係箇所からのリクエストに応えながら、技術の実現性も問われる開発を二人で行うのは、時間との戦いでもありました。

石井 考え続ける毎日に、途中で頭が働かなくなってしまったこともあります。

松實 アイデア段階で「音声で目的地を指示すると、ルート提案と案内をするサービス」にしようと決まり、他の社員にも知恵を出してもらったり、社内知見も入れたりしながら、進めていきました。一人でやると煮詰まるので、石井さんとコミュニケーションをとる時間を増やす工夫もしました。

石井 納得できるまで2時間ぐらい議論をしたこともあります。

―OJT期間を経て、お互いの成長についてどう感じますか

松實 石井さんの変化を感じたのは、2021年6月ぐらいからです。業務を通じて、世の中にサービスを出す方法を実践できたことが、成長につながったと思います。特に、業務のフロントエンドからバックエンドまでを担当し、実現できたことが大きかったのではないかと思います。

石井 右も左も分からないところから少しずつ、自分でエラーを見つけたり、仮説を立てたりする中で、「これが分からない」と具体的に言えるようになりました。

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―『VoiceUI』に関するプロジェクトの成果はどうでしたか

石井 構想から3~4ヶ月目には、音声を使ったサービスを作り、実際に動くものをお客様にご覧いただきました。評判は良かったです。

松實 お客様から「こんなに早く作れたんだね」と、スピード感も評価をいただきました。

石井 でも松實さんは、評価を受けて喜んでいる印象がなかったので少し心配でした。お客様が褒めた言葉が松實さんに届かなかったのかなと思い、「私たちの提案が褒められましたよ、すごいですね」と後から伝えました。

松實 その時は、お客様に喜ばれている実感が薄かったのだと思います。石井さんはいつもこのように「すごいです」とフォローしてくれます。

石井 日ごろから煮詰まった時に松實さんが助けてくださるのに対し、自分が追われていたら、そのサポートのありがたさに気づかなかったりする。お客様の前で褒められた時、こうして成果を出せたのは松實さんがずっと私を支えてくれたから、ということを再認識し、「松實さんの後輩で良かったな」と改めて実感します。気づいた時は声に出して素直に感謝を伝えるようにしています。

松實 石井さんが「ありがとう」や「助かった」と口に出して言ってくれると会話も広がります。そういった点においても石井さんに感謝しています。

石井 こちらこそ、異分野に飛び込んだ私に、積極的に話しかけ、コミュニケーションをとっていただきありがとうございます。

松實 OJTを通じて「仕事は人間関係があってこそ」と思うようになりました。私は主観的な話をしてしまうタイプなのですが、伝えるだけでなく、〝伝え方も考えなければならないこと〟が分かりましたし、石井さんのおかげで自分も成長できました。

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―お互いの将来について、声援をください

松實 石井さんには、これからも自分のペースで進んでほしいです。技術や知識がすぐ更新される業界ですが、分かっていない状態も大切です。分からないなりに、周りの人とコミュニケーションとりながら仕事を進めてほしいです。

石井 松實さんは、私と年齢も大きく違わないのに、高い技術を持っていて、上司からの信頼も厚い。これから先、リーダーとしてチームを率い、そのうち社長になるほど出世するのでは、と期待しています。

松實 それは野望ですね(笑)。でも、最近は自分らしいペースを守ることや協調性を大事にしています。周りを大切に、プロジェクトをまとめていきたいです。

―就活生に向けて、メッセージをください

石井 就活中は、周囲に将来の夢をよく聞かれたりしましたが、案外自分でも分からないものです。就職してからも、同じように目標に悩む局面もありました。しかし、まずは飛び込んでみることも大切です。私は、アイシン・ソフトウェアに飛び込んでみて、こんな素敵な先輩に出会えて仕事ができていることがありがたいです。

松實 こんな主観的に喋ってくる先輩とペアを組まされたら、私だったらイヤだと思いますが(笑)。

石井 私は人に合わせる性格なので、ちょうどいい先輩後輩のペアでしたね。

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