OB・OG訪問とは?メリットは?具体的な流れや絶対に聞くべき20個の質問徹底解説!

OB・OG訪問とは?メリットは?具体的な流れや絶対に聞くべき20個の質問徹底解説!

OB・OG訪問とは気になる業界の企業で働いている社員を訪れ、リアルな業務内容や社風を聞くことです。ここでは、メリットやマナー、注意点など気になること全て解説してます。

ここでは「OB・OG訪問とは?」やOB・OG訪問をやる理由について紹介していきます。

1.OB・OG訪問とは?
2.OB・OG訪問をやる理由

順に紹介していきます。

OB・OG訪問とは?

OB・OG訪問とは気になる業界の企業で働いている社員を訪ね、リアルな業務の情報や社内の雰囲気を調べ「業界研究」や「企業研究」に役に立てることです。

近年では学生の4分の1がOB・OG訪問を経験しており、訪問した人数については平均4人となっています。

また、70%の人がOB・OG訪問をした企業の選考に進みたいと感じているそうです。

OB・OG訪問をやる理由

OB・OG訪問では先述したように、社員の方から直接リアルな事情や本音を聞くことができるので、入社後のミスマッチ防止につながります。

インターネットや書籍でもある程度の情報を収集することができますが、OB・OG訪問と違い、リアルな情報を入手しにくいのです。

そのため、OB・OG訪問を行い、企業のことをより深く知ることで、自分の働く姿までイメージしやすいので、入社後もスムーズに働くことができます。

ここではOB・OG訪問をして良かったという意見を紹介します。

1.実際に働く人の感想を聞ける
2.職場の雰囲気を知れる
3.面接の準備ができる
4.ディープな話を聞くことができた
5.後悔なく志望企業を選べる

それでは順に紹介していきます。

1.実際に働く人の感想を聞ける

OB・OG訪問をやるメリットの1つ目が「実際に働く人の感想を聞ける」です。

インターネットが普及してあらゆることを調べられる様になってきましたが、実際に働く人の感想はインターネットに載っていないことが多いです。

「こんなことが楽しい」「やりがいを感じる」など実際に話を聞くことで、自分の働く姿もイメージしやすいでしょう。

2.職場の雰囲気を知れる

OB・OG訪問をやるメリットの2つ目が「職場の雰囲気を知れる」です。

「ホームページを見て思い浮かべた職場」と「実際に働く環境」は大きく違ってくる可能性があります。

そのため、実際に話を伺いに行くことで、リアルな雰囲気を知ることができるでしょう。

3.面接の準備ができる

OB・OG訪問をやるメリットの3つ目が「面接の準備ができる」です。

面接に対して悩んでいることや不安に思っていることを相談することができるので、面接を万全の状態で行うことができます。

先輩自身も就活を経験しているはずなので、親身に相談に乗ってくれることでしょう。

4.ディープな話を聞くことができた

OB・OG訪問をやるメリットの4つ目が「ディープな話を聞くことができる」です。

説明会では聞きづらい「福利厚生」「給与面」など情報も比較的聞きやすい傾向にあります。

ただ、そればかりを聞きすぎるのは良くないので注意してください。

5.後悔なく志望企業を選べる

OB・OG訪問をやるメリットの5つ目が「後悔なく志望企業を選べる」です。

自分が働くイメージが湧くことによって、自身のキャリアプランを立てやすくなり、後悔なく志望企業にすることができます。

また、先輩の体験談も自身のキャリアプランを考える上で参考になるので聞いてみるのも良いでしょう。

上記ではOB・OG訪問をして良かったという意見をご紹介しましたが、デメリットも存在します。
主なデメリットとしては、OB・OG訪問によって印象が悪くなってしまい選考に響くことです。

1.態度やマナーが悪いと選考に響く場合がある
2.手間や時間がかかる
3.期待していた情報やリアルな情報が貰えない可能性もある

それでは順に解説していきます。

1.態度やマナーが悪いと選考に響く場合がある

OB・OG訪問をやるデメリットの1つ目が「態度やマナーが悪いと選考に響く場合がある」です。

OB・OG訪問は面接でなくても、態度やマナーは見られていることが多いです。

そのため、社会人としてのマナーがなっていなかったりすると当然印象は悪くなるでしょう。

「選考に直接影響しない」という文言は建前の様なものなので、マナーについてあらかじめ勉強しておきましょう。

以下の項目で詳しくマナーや注意点ついて紹介していますので気になる方はご覧ください。

2.手間や時間がかかる

OB・OG訪問をやるデメリットの2つ目が「手間や時間がかかる」です。

「訪問を受け入れてくれる企業を探し」「実際に会う約束をする」などやるべきことがたくさんあるため、手間がかかります。

また、会うことが決まっても、相手は忙しい社会人のため、予定を合わせるのに苦労することもあるでしょう。

3.期待していた情報が貰えない可能性もある

OB・OG訪問をやるデメリットの3つ目が「期待していた情報が貰えない可能性もある」です。

自分の希望する部署の人でなかったりすると、具体的な話は聞くことが難しくなります。

そのため、アポイントメントを取る際に部署に確認しておいたり、あらかじめ質問リストを送って回答を用意してもらうなどしておくと安心です。

ここではOB・OG訪問の流れついて紹介していきます。

1.OB・OG訪問先を見つける
2.OB・OG訪問を依頼する
3.OB・OG訪問の準備
4.実際に会う
5.お礼の連絡

順に解説していきます。

1.OB・OG訪問先を見つける

OB・OG訪問の流れ1つ目が「OB・OG訪問先を見つける」です。

OB・OG訪問先を見つける代表的な方法としては、「学校の就職課」や「キャリアセンター」などにある「卒業生名簿」や「卒業生データベース」から探す方法です。

「OB・OG訪問がしたい」と事情を話せば快く調べ方を教えてくれるでしょう。

他にも色々な探し方がありますので、以下の方法も参考にしてみてください。あ

・友人や知人・家族に紹介してもらう
・所属ゼミ・研究室・部活・サークルなどの先輩に依頼する
・企業の人事担当者に紹介を依頼する
・指導教官(教授など)に紹介を依頼する

自分だけでOB・OG訪問先を見つけるのが難しい場合は友達と協力し合って見つけるのも良いでしょう。

2.OB・OG訪問を依頼する

OB・OG訪問の流れ2つ目が「OB・OG訪問を依頼する」です。

訪問依頼は基本的に電話でするのが一般的ですが、メールで行う場合はわかりやすいタイトルをつけましょう。

社会人の方には一日何件もメールが届くので、わかりづらい件名にすると気づかれない可能性があります。

そのため、「OB・OG訪問のお願い」などひと目でわかるタイトルにしましょう。

また、電話に関しても一般的に忙しいと言われている、始業直後・終業直前や昼休みや夜遅い時間も控えてください。

1.ビジネスメールの基本

ビジネスメールは基本的に以下の四つの項目から成り立っています。
順にそれぞれのポイントを説明していきます。

・件名
メールの内容が簡潔にわかるように心がけてください。
また、大学名と名前も記載する様にしましょう。
例)OB・OG訪問のお願い大学と名前
・宛名
株式会社などは省略せずに、部署まで正式名称で入れましょう。
また、相手の肩書や氏名もわかっている場合は記載してください。
・本文
挨拶から始め、大学名や学部、学科、氏名をフルネームで書きます。
要件は分かりやすく段落に分け、簡潔に書くことが重要です。
・著名
末尾に必ず入れましょう。
大学名、学部、学科、氏名、電話番号やメールアドレスを記載してください。

2.依頼メールを送る際のポイント

依頼するときのポイントは、訪問日程の候補日を複数用意することです。

そうすることで相手の都合の良い日時を選択してもらうことができるので、何度も日程の相談をしなくて済みます。

なお、提示する日程は直近ではなく、1週間から2週間先を提示してください。

少し先にすることで、相手が予定を調節しやすくなります。

3.依頼メール例文

【件名】OB訪問のお願い〇〇大学・〇〇

株式会社〇〇
〇〇部〇〇課
〇〇様

突然のご連絡失礼いたします。
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。
大学のキャリアセンターで〇〇様のことを知り、OB訪問をご依頼したくご連絡差し上げました。
現在就職活動中で、〇〇の業界や仕事に関心があり、貴社が手掛けた〇〇に大変引かれております。
お忙しい中恐れ入りますが、貴社についてや〇〇様のお仕事について、ぜひお話をお聞かせいただければと存じます。
下記の日程のいずれかでご都合いただけますでしょうか。
都合の良い日時がございましたら、お手数ですがご連絡いただければ幸いです。

〇月〇日(月)10:00~
〇月〇日(火)14:00~
〇月〇日(水)16:00~

訪問時間は1時間ほどを予定しています。
実施方法は、オンライン/オフラインを問いません。
〇〇様のご都合の良い方でお願いできればと存じます。
メールでの突然のお願いで大変恐れ入りますが、ご検討いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。

——————

〇〇大学〇〇学部〇〇学科
〇〇

Mail:****@**.ac.jp
TEL:080-****-****

——————

3.OB・OG訪問の準備

OB・OG訪問の流れ3つ目が「OB・OG訪問の準備」です。

OB・OG訪問する会社の基本的な情報を調べておきましょう。

その会社が所属する業界や主に取り扱っているサービス、取引先などを理解しておくことで、訪問時の話に対する理解度が深まります。

また、OB・OG訪問の時間は限られているので、先輩社員にどんなことを聞きたいのか事前に質問事項を考えておきましょう。

4.実際に会う

OB・OG訪問の流れ4つ目が「実際に会う」です。

OB・OG訪問では、当日は万が一遅刻や何かあったときのために、先輩の連絡先を控えておきましょう。

また、先輩にも自分の電話番号やメールアドレスなどを渡して当日連絡を取れる状態にしておきましょう。

訪問時のポイントは持ってきた質問を投げかけるだけではなく、しっかりと対話することです。

準備してきた質問を話したい気持ちもわかりますが、形式的な話し合いになってしまい、話が広まらず本当に聞きたいリアルな話が聞けなくなる可能性があります。

先輩の話してくれたことに感想を述べたり、話に沿った質問をしてみるなど意識してみてください。

5.お礼の連絡

OB・OG訪問の流れ5つ目が「お礼の連絡」です。

OB・OG訪問が終わったらすぐにお礼の連絡をしましょう。

お礼のメールは時間が経つと印象が薄れてしまいますが、当日中かその翌日の朝には届けていると好印象を残すことができます。

また、文章は形式的なものではなく、先輩社員から伺った話を交えながら感謝の気持ちを伝えましょう。

最も多かったのが卒業前年度の3月になります。

次いで卒業前年度の2月と卒業学年の5月が多い傾向にあります。

ただ、OB・OG訪問は実施する期間が決まっているわけではなく、それ以降にやっている就活生もいれば、卒業前年度以前に行っている就活生もいます。

私のお勧めでは、就活が本格的に始まってしまうと、OB・OG訪問をやっている暇がないくらい忙しくなるので、自分の余裕があるうちにやっておくのが良いと思います。

※「卒業前年度」とは4年制の学校の場合は3年生、6年制であれば5年生、2年制であれば1年生
※「卒業学年」とは4年制の場合は4年生、6年制であれば6年生、2年制であれば2年生を指します。

OB・OG訪問の際に絶対に聞いておくべき質問例を紹介していきます。

1.貴社に入社された理由はなんですか?
2.貴社で働く上で必要だと感じるスキルや能力はありますか?
3.働く上で大切にしている価値観はなんですか?
4.貴社の文化や企業風土についてどんな印象を持っていますか?
5.参加したプロジェクトの中で一番印象に残っていることはありますか?
6.今の仕事で一番のやりがいを感じる瞬間を教えていただけませんか?
7.ワークライフバランスを取るためには何をしていますか?
8.一緒に働いている同僚の方にはどんなイメージを持っていますか?
9.1日の具体的な業務スケジュールを教えていただけますか?
10繁忙期はどれくらい忙しいですか?
11.失敗や困難を克服した方法を教えていただけますか?
12.大学で学んでいることは実務に役に立っていますか?
13.仕事でのストレスを乗り越える方法はありますか?
14.この業界で働く場合どんなことを目標にすると良いですか?
15.仕事のモチベーションを維持するために何をしていますか?
16.キャリアアップできる機会はありますか?
17.入社前後のギャップはありますか?
18.〇〇さんの仕事における現在の目標を教えて頂きたいです。
19.実際に働いてみて、競合にない貴社の強みはなんだと感じていますか?
20.職場の雰囲気を教えて頂きたいです。

他にも自分の聞きたいことがあれば調べて質問リストに入れましょう。
ただ、どんなことを聞けば良いのか悩んでいる方はぜひご参照ください。

OB・OG訪問する際に無意識に失礼な態度をとってしまい、社員の方に嫌な思いをさせてしまうことがあります。

この様なことがあると最悪、選考に響いてしまう可能性があるので、気をつけなければいけません。

そこで、ここでは意識するべきマナーを紹介していきます。

1.時間を守る
2.挨拶をする

順に紹介していきます。

1.時間を守る

OB・OG訪問で意識すべきマナーの1つ目が「時間を守る」です。

当たり前のことかと思う方も多いと思いますが、遅延や道に迷ってしまうなど不足の事態で遅れてしまうこともあります。

そのため、予定の時刻より早めに集合できる様にしておきましょう。

また、電話番号をあらかじめ聞いておいて、どうしても遅れてしまう場合は連絡できる状態にしておきましょう。

ただ、早くつきすぎても迷惑になってしまうので、待機して10分前くらいになったら受付に行くのが良いです。

2.挨拶をする

OB・OG訪問で意識すべきマナーの2つ目が「挨拶をする」です。

ビジネスマナーの基本とも言える挨拶は必ずしましょう。

ハキハキと「こんにちは」「今日はよろしくお願いいたします」「ありがとうございました」など場面に合わせてお礼を伝えてください。

OB・OG訪問では良いことばかりではなく、中には採用の可否を匂わせながらのハラスメント行為を受けたり、個人的な内容で呼び出されたりなどの被害も出ています。

そのような「就活ハラスメント」に遭遇しないで済むように、OB・OG訪問をする際には以下のことに注意してください。

・できるだけ日中で人の目がある所で会う
・飲酒を伴う様な咳は控え、2人きりにならない様にする
・少しでも危ない人と感じたらすぐに関係を切る
・何かされたり、不安を感じたら学校や人事部に相談連絡をする

近年ではオンラインでのOB・OG訪問も主流になりつつあるので、オンラインでの希望を出すことも視野に入れて活動してみてください。

OB・OG訪問はリアルな情報や本音を聞くことができる非常に貴重な機会ですので、メリットが多く、やってよかったと感じる就活生は多くいます。

ただ、先述したように、「就活ハラスメント」をする人もいることも忘れてはいけません。

大学のキャリアセンターや就活課など、知人に相談しながらOB・OG訪問を行ってみてください。