【キャリア】自らの専門性を活かすとともに、スポンジチタントップメーカーならではの技術力や知識を身に付けられるやりがいを実感

【キャリア】自らの専門性を活かすとともに、スポンジチタントップメーカーならではの技術力や知識を身に付けられるやりがいを実感

【キャリア】自らの専門性を活かすとともに、スポンジチタントップメーカーならではの技術力や知識を身に付けられるやりがいを実感

このストーリーのポイント

  • 大学では電気分解を専攻。その専門性を活かせる仕事として化学メーカーに就職
  • 事業縮小を機にキャリアの方向性を再検討。「当たって砕けろ」の精神でOTCの選考を受ける
  • 専門性を高く評価され、入社後、次々と重要な業務を任される

スポンジチタン製造のパイオニアであるとともに、リーディングカンパニーとして業界をリードし続ける大阪チタニウムテクノロジーズ(以下、OTC)。若手社員であっても責任と誇りを持って仕事ができるとあって、他社からキャリア入社してくるメンバーも多い。化学メーカー出身の彼もその一人だ。OTCだからこそ実現できるやりがいを日々実感している。

PROFILE
株式会社大阪チタニウムテクノロジーズ

A・M

チタン製造部 チタン製造技術グループ
2020年キャリア入社
理工学研究科 数理環境科学専攻

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大阪府出身。「大学で学んだ電気分解の知識を活かしたい」と化学メーカーに就職。順調にキャリアを積んでいたが、所属していた事業分野の縮小をきっかけに、OTCへの転職を決意。入社後も、自らの専門分野を発揮できる工程やプロジェクトに携わっており、「運が良かった」と語る。
プライベートでは剣道5段の腕前で、週に何度かは社内の剣道部仲間と共に汗を流している。

やはり、自分の専門分野を活かせる仕事をしたい

新卒では、「大学での専門分野である電気分解の知識を活かしたい」と考え、大手化学メーカーに入社しました。入社後は、地方の工場で製造プラントの改良・改善業務に5年ほど担当し、希望通り電気分解のプラント改良に従事。職場の人間関係も良好で、やりがいを感じながら働いていました。
しかし、会社の経営方針が変わり、私が関わっていた事業が縮小することに。そのまま会社に残って別の事業部に移り、新たな領域をイチから学び直す道もありましたが、「やはり自分の専門分野を活かせる仕事をしたい」と考え、転職をを決意しました。

ただ、色々な企業を見ようとは思いませんでした。OTCがキャリア採用をしていることを聞き、大学時代の研究室の先生とのつながりで良く知っていたこともあり、「ここなら申し分ない」「せっかくの機会なので当たって砕けろだ」という気持ちで面接を受けてみようと思いました。心のどこかには「生まれ育った関西にそろそろ戻りたい」という想いもあった気がします。
タイミングも良く、新型コロナウイルスの流行前で人材採用が活発だったことも手伝い、運よく採用が決まりました。

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品質改善や新規事業など挑みがいのある業務を任される

OTCでの配属先は、チタン製造部チタン製造技術グループで、チタン製造工程全体の生産性・品質向上・コスト削減に関する業務を推進している部署でした。20代〜30代と年齢の近いスタッフが多く、職場に溶け込みやすかったです。

最初に関わったのは、4N(純度99.99%以上)〜5N(純度99.999%以上)レベルの高純度チタンの品質改善業務で、これまでの検討内容を引き継ぎ、さらに改良を加えていくという仕事でした。1年半ぐらいの期間で品質改善に向けた施策に関するテストから製造現場との調整、社長や役員に向けた最終解析の結果や活動成果などの報告を手掛けました。目標を達成する成果を得ることができ、ほっとしたのを覚えています。

品質改善業務がひと段落すると、新規事業案件を担当する機会もいただきました。OTCのコア技術を活用し、次世代を担う事業を創出する仕事です。
取り組んだのは、既存技術をどうすれば自社で応用できるかを検討することで、実験の際には自前で装置を製作し、試験を繰り返すといったことも経験しました。そうした議論と実験を繰り返していく中、最初は数gしか製造できなかった製品が、「数㎏は作れるのではないか」という目安が立ち、本格的な導入に向けた検討に入っていきました。

振り返ってみると、この新規事業の立ち上げ案件は時間との戦いもあり、大変でした。
「結果を出すためにはどう改良すれば良いのか」と考え、テストしては失敗する、その繰り返しをしていた記憶があります。技術者としてさらに成長していくための壁打ちを続けていた感じであったかもしれません。

ただ、私が関われたのはそこまででした。コロナ禍が明け、チタンの需要が回復したこともあって、新たにチタン製造に関する専門工程に移ることになったからです。たたき台は自分たちの手で作ることができており、それを改良していけば結果を導けるかもしれないというフェーズだったため少し残念でした。

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ひたすらPDCAを繰り返し、改善につなげる

戻って来てからは、塩化マグネシウムに関する工程を担当しています。何しろ、塩化マグネシウムを分解する工程では、設備の生産性が1%アップすると数千万ぐらいもの利益になります。それをいかに実現するか、これまでに先輩方が検討を積み重ねてこられた内容を参考にするとともに、新たな改善案を導き出すためのテストを繰り返しています。
基本的には、改善案の立案・検証・評価・展開というPDCAサイクルの繰り返しですが、最初の頃は改善案自体がなかなか浮かびませんでした。「どういった手法であれば、優れた効果が得られるのだろうか」と1年ぐらい考え続けていた結果、最近になってようやく改善案を打ち出せるようになってきたので、それらを今検証しているところです。

業務の難易度は高いです。担当している工程は中が見えない装置の中で行われるので、「どういった反応が起きているのか」を直接的に確認することができません。あくまでも、得られたデータを解析するとともに自分の想像力を活かして、「どういうメカニズムなのか」「こういうところが効くのではないか」と推定していかないといけません。それを実機に反映させ、テストの仕方を繰り返すという形を採っています。もちろん、自分一人では良いアイデアが浮かばなかったりするので、他のメンバーとも常に意見を交わし合い、より良い施策を見出していくようにしています。
今後は勉強会やセミナーなどにも参加し、より多くの知識を得ていきたいと思っています。

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共に議論し、より良い成果を導いていける仲間が揃っている

気づいたらOTCでもう5年目を迎えています。前職との働き方の違いに最初は戸惑いましたが、しっかり机上でシミュレートし実機で試すOTCのスタイルに慣れていくことができました。
会社の魅力という点では、スポンジチタンの製造ではトップレベルの技術力を誇っているだけに、高度な専門性を持った技術者が多数在籍していることです。例えば、私が専門とする電気分解に関して、OTCではこの分野のエキスパートが数多くいるため、ディスカッションをする機会も増えました。そうした方々と意見を交わすことで自分自身の能力も向上できていると思っていますし、キャリアアップにもつながっていきそうです。

仕事以外では、部活動など社員同士の部署を越えた交流が盛んなことです。私も剣道部に在籍し、週に何回か稽古に励んでいます。目的は健康の維持ですが、練習後たまには一緒に飲みにいったりして気分転換を図ることもあります。

今後の目標としては、今取り組んでいる生産性向上で確実な成果をもたらすことです。方向性はだいぶ見えてきており、データ解析の精度を上げることがカギになりそうです。そのためにも、新しい技術を学習し、それを用いて解析を進めていき、実機で成果が出るような条件を見出したいと思っています。

将来的なキャリアについては、マネジメントの道を歩むべく、より上位のポジションを目指すのか、それとも電気分解のスペシャリストとして活躍していくのかは、まだ固まっていません。そこはこれからじっくりと見極めていきたいです。

キャリア入社を考えている方には、仕事内容や年収などはもちろんですが、「馴染める環境であるか」「自分らしさを活かして働ける職場か」も大事にしてもらいたいです。その点、OTCは全く問題がありません。誰もが温かく迎えてくれますし、自分の意見も発信しやすいと思います。

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