【新卒】高性能なチタンの製造を効率化し、世の中に普及させることが私の使命

【新卒】高性能なチタンの製造を効率化し、世の中に普及させることが私の使命

【新卒】高性能なチタンの製造を効率化し、世の中に普及させることが私の使命

このストーリーのポイント

  • 大学院ではチタンの物性を研究。スポンジチタンメーカー、鉄鋼メーカー、航空機器メーカーに絞って就職活動を展開
  • 入社半年後から、操業方針の検討など責任ある業務にも携わる
  • 少数精鋭の環境。自ら動き、コミュニケーションが図れる人に適した職場環境

現代においてますます用途が広がるチタン。その素材が持つ可能性を最大限に引き出すために挑戦を続けているのが大阪チタニウムテクノロジーズ(以下、OTC)だ。「ものづくりは人づくり」と称されるように、社員一人ひとりが自身の能力を最大限に開花させてほしいと願っている同社。彼も、そうしたチャレンジナブルな職場環境で確実に成長を遂げている。

PROFILE
株式会社大阪チタニウムテクノロジーズ

K・Y

技術部 生産技術開発グループ
理工学研究科 物質生命工学専攻
2020年新卒入社

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愛媛県出身。大学院ではチタンの物性を研究。スポンジチタンメーカーに限らず就職活動をしたものの、OTCの技術力の高さはもとより、雰囲気の良さ、人のさが最大の決め手に。入社後はチタン製造技術グループの一員として、さまざまな業務に携わる。現在は、中長期的視野でチタンの製造効率化のための開発を行っており、「社員を信頼し、若手であっても責任ある業務を任せてくれるのがOTCの良さだ」と語る。「チタンは世の中を大きく変える力を秘めている」と熱く語るチタン愛の持ち主。

大学院ではチタンの物性を研究。技術力の高さはもとより、雰囲気の良さに惹かれて入社

大学院ではチタンの抗菌性や耐食性などの物性に関する研究をしていました。OTCのチタンは製品ではなく、あくまでも素材である一方、私の研究はチタンを製品として工業的な用途に活用することを目的としていたため、直接的にマッチした訳ではありません。しかしながら、OTCの社員が私の大学まで出向いて、チタンの製造方法について講義をしてくれたこともあり、就職活動の際にはもちろん候補に入っていました。 日本国内にはスポンジチタンを製造しているメーカーは2社しかありませんので、OTCを含む2社と、鉄鋼メーカー、そして航空宇宙分野にも興味があったので航空機器メーカーに絞って就職活動を行いました。 決め手となったのはインターンシップの時に感じた、会社全体の雰囲気の良さと、社員の人柄の良さです。会う人会う人、みな優しくて丁寧な人が多いと感じました。大学に講義に来てくれた際にも、個別面談の時間を作っていただき、実際に働いている社員の方と密に会話できたことが好印象でした。 このような一人ひとりに向き合った丁寧な採用活動は、大企業には難しいと感じましたし、入社してからも大勢の中のひとつの歯車ではなく、価値の高い仕事ができるのではないかと思いました。また、OTCのチタンは高品質であり、航空機の機体構造材やエンジン部品、ロケット部品に使われているという点も魅力的でした。 さらに、私は24年間、愛媛にいましたので、そろそろ関東か西に出たいという思いもありました。関東の企業も検討しましたが、やはり関西の方が愛媛からのアクセスも良く、ほどよい都会感もあり、住みやすそうだと感じました。特にOTCは大都市にも近く、通勤しやすいというのも大きなメリットでした。

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入社半年後から即戦力として操業方針の検討などに従事

入社後は、チタン製造部チタン製造技術グループに配属され、設備の改善や製造ラインの効率化に携わることになりました。元々、私は開発部門より、製造技術部門を希望していましたので、願い通りの配属でした。 「価値の高い仕事ができるのではないか」という入社前の思惑も的中。半年間の研修の後、早い時期から実務を任されました。 そのひとつが操業方針の検討。ある化学反応の工程を担当していたのですが、その工程では炉の中でうまく反応が起こらなくなることがあります。そのような場合、机上で温度や圧力等のデータを解析するとともに、現場の方々から原料の状況等をヒアリングします。これらの情報をもとに要因を推定し、現場にフィードバックします。 反応中の炉の中を見ることはできませんので、果たして自分が出した答えが正しいのかどうか、正直不安になることもありました。しかし、現場のみなさんと一緒に考え、上司とも議論を重ね、策定した操業方針にて問題が解決できた時の達成感は大きなものでした。

また、私が担当していた工程の生成物はチタンの原料であると同時に、それ自体を製品としてお客様に販売もするので、お客様からの要望に関する調査を品質保証部から依頼されることもあります。 チタン製造技術グループ時代はさまざまな部署とのつながりがあって、さまざまな仕事が舞い込み、毎日必死でした。プレッシャーもありましたが、とても充実した日々でした。

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将来、自分のアイデアが設備に反映されることを夢見て開発に没頭

2024年、現在の部署(技術部生産技術開発グループ)に異動となりました。ここでは前部署で担当していた工程に関して、現場の操業からは離れ、中長期的な視野で現場に反映できるような技術を考えています。 例えば、炉の構造の改良案を検討したり、原料のロスを減らす方法を考えたりするため、研究室レベルの実験を繰り返し行っています。

チタン製造技術グループ時代は複数名のチームで業務にあたっていたのですが、現在は開発の主担当として、基本的には1人で業務を遂行しています。任された工程の開発は私にかかっているといっても過言ではないので、責任は重大。しかしながら、会社から信頼されていることを実感しており、うれしいことです。同時に、何年後かには、私が携わった開発が設備に反映されるかもしれないと思うと、大きなやりがいを感じます。

将来的にはもう一度、チタン製造技術グループに戻って生産に携わりたいと思っています。 チタンは鉄と比較しても、性能の良さはけた違い。軽くて強くてさびにくく、人体にも無害という、とても優れた金属です。それは学生時代から実感しており、チタンをより安く作って世の中に普及させたいというのが私の夢であり、OTCへの入社動機でもありました。 また入社から現在まで、特定の工程に関わってきましたが、他の工程にも携わっていきたいという思いもあります。

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少数精鋭。社員を信頼し、若手にも責任ある仕事が任せてもらえる環境

入社して6年目を迎えましたが、改めて、社員を信頼して責任ある仕事を任せてくれるところがOTCの良さだと実感しています。人によってはプレッシャーに感じるかもしれませんが、仕事にやりがいを求める人、自発的に質問したり、自ら仕事を探したりできる人にはとても良い環境だと思います。 みなさん自分の仕事に邁進しているのですが、聞けば必ず丁寧に教えてくれます。当社ではヘルメットの色で入社年次が分かるようになっており、入社1年目はヘルメットの色が黄色なので、現場の人も優しく接してくれます。入社2年目からはヘルメットの色が白色になり、現場の人から信頼されさまざまな相談を受ける機会も増えるので、成長している実感が湧きやすくなっています。

世界的にも数少ないチタンメーカーの中でも、OTCはコア技術を持ち、国内トップクラスのシェアを維持しています。チタンは世の中を大きく変える力を秘めていると私は思っています。チタンの力で一緒に世の中を変えようという気概のある新たな仲間を私は心待ちにしています。

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