27卒はいつから始める?スケジュールや今後の就活事情を徹底解説!

27卒はいつから始める?スケジュールや今後の就活事情を徹底解説!

ここでは27卒の就活生に向けて、全体スケジュールやこれからやるべきことを分かりやすく解説していきます。



現在、「大学3年生の春〜夏」「大学院(修士)に入学したばかり」「短大1年生で来年卒業する予定」の人のことを27卒と言います。

具体的には以下のようになります。

・大学:2022年4月に入学 → 2027年3月卒業予定 → 27卒
・修士:2025年4月に入学 → 2027年3月修了予定 → 27卒
・短大:2025年4月に入学 → 2027年3月修了予定 → 27卒


ここではいつから27卒の就活を始めるべきなのかを紹介していきます。

約4割が大学3年生の6月以前に就活を開始している
約6割が大学3年生の9月前に就活を始めている
大学4年生から就活を始める人もいる

それでは解説していきます。

1.約4割が大学3年生の6月以前に就活を開始している

就職みらい研究所「就職白書2023」によると、大学3年の6月以前に就活活動を開始している学生は42.4%という結果でした。

つまり、半数近い学生が夏前から何かしらのアクションを行っていることが分かります。

ただこれには、「インターンを探し始めた」「自己分析や業界研究をしてみた」などという小さなアクションでも含まれています。

2.約6割が大学3年生の9月前に就活を始めている

内閣府が実施した「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査」でも、

大学3年の9月前に就活を始めた学生が6割以上というデータが出ています。

近年就活はどんどん早期化していると言われており、現在では夏までに動き始めるのがスタンダードになりつつあるのです。

この結果は「就活ってまだまだ先でしょ〜」と思っている人からすると、少し意外かもしれません。

少し前まではインターンに行くこと自体が珍しかったかもしれませんが、現在では大学1・2年生でも長期インターンに参加していたりOB訪問に行くようになっています。


3.大学4年生から就活を始める人もいる

「今から就活しても間に合うのか」「周りは内定があるのに自分だけ内定がない、何もしていない」と焦ってしまうかもしれませんが、結論から言うと大学4年生からでも十分就活は間に合います。

学科や学内での活動によって、就活活動が大学4年生までできなかった学生は多く存在します。

マイナビの調査によると、大学4年生の6月以降に就活を開始した学生は一定数いるのです。

そして、その中でもしっかり内定を獲得している学生は多数存在しています。

つまり、就活のスタートが遅くても内定を取ることは可能ということです。

ここでは27卒のスケジュールについて紹介していきます。

【27卒】大学3年生/修士1年生からの就活スケジュール
【27卒】短大2年からの就活スケジュール

それでは解説していきます。

【27卒】大学3年生/修士1年生からの就活スケジュール

【2026年3月~】広告解禁(説明会)・エントリー受付、企業サイトが動き出す
【2026年6月~】選考解禁(面接)・本選考スタート
【2026年10月~】内定解禁(内定)・正式に内定が出始める

【27卒】短大2年からの就活スケジュール

【2025年3月~】広告解禁(説明会)・エントリー受付、企業サイトが動き出す
【2025年6月~】選考解禁(面接)・本選考スタート
【2025年10月~】内定解禁(内定)・正式に内定が出始める

短大生は大学生と1年ずれているため、「27卒=全員同じスケジュール」というわけではありません。

そのため、短大生は大学生よりも就活のタイミングが早いので注意してください。

2024年夏(6月〜8月)
大学3年生前期
インターン募集開始(サマー)/ES・面接準備
外資・人気企業はこの時期から実質選考開始!
2024年秋(9月〜11月)
大学3年生後期
秋冬インターン/自己分析・業界研究本格化
本選考ルートに直結する場合もあるので要注意
2025年冬(12月〜2月)
大学3年生後期
就活イベント参加/企業研究・筆記試験対策
Webテスト・SPI練習を始めると◎
2025年3月
大学3年生修了直前
企業のエントリー受付スタート(政府ルール)
就活解禁!プレエントリーを開始
2025年6月
大学4年生前期
面接・選考開始(政府ルール)
ただし実際には3月〜4月に面接を始める企業も多数
2025年夏以降
大学4年生
内定が出始める/就活終了者が増える
夏までに決まる人が多いが、秋採用もあるので安心してOK

ここでは26卒に必要な就活準備について紹介していきます。

1.自己分析
2.企業・業界研究
3.筆記試験・webテスト対策
4.OB・OG訪問

それでは解説していきます。

1.自己分析

自己分析と聞くと難しく考えがちですが、最初のうちは最近テンションの上がったことや学生時代に頑張ったことなどをノートにまとめてみましょう。

また自己分析ツールなどを利用するのも良いと思います。

また、以下に「自己分析」やの方法について詳しく書かれている記事を用意したので、気になる方はぜひご参照ください。

関連記事
▶︎自己分析のやり方8選!志望動機の作り方から例文まで一挙公開!
▶︎【自己分析ツールおすすめ16選】無料・登録なし・転職でも役に立つツールを一挙公開!

2.企業・業界研究

業界研究に関しては、なんとなく興味があるくらいの感覚でいいので、まず3業界をピックアップしてみましょう。

そして、その業界の成長産業・安定志向など特徴をざっくりでもいいので理解しておくと安心です。

調べる方法としてスタンダードなのは業界マップになります。

また、 ニュースや就活メディアでよく出る業界をチェックするのもおすすめです。

企業研究に関しては、なんとなくいいなと思った会社は片っ端から調べていきましょう。

多くの企業に興味が持てないのであれば、一つの企業だけを調べてみるのも良いです。

企業HPの「採用情報」「会社概要」だけでOKですので、まずは調べてみることが重要です。

以下に「企業・業界研究」の方法について詳しく書かれている記事を用意したので、気になる方はぜひご参照ください。

関連記事
▶︎【企業研究シート見本例】シート作成のやり方12選から効率良い情報収集まで徹底解説!
▶︎誰も教えてくれない企業研究のやり方

3.筆記試験・webテスト対策

SPIや玉手箱の「出題形式に慣れる」ことが第一歩になります。

また、  無料アプリ(SPI Liteなど)やYouTubeの解説動画を活用するのもよいでしょう。

ただ、筆記試験・webテスト対策が元々ない企業や、企業によってwebテストの種類が違ったりすることがあるので、自分の志望する企業の採用形態を理解しておくのも重要です。

4.OB・OG訪問

大学のキャリアセンターに相談することで、OB訪問の予定を組んでもらえる場合があります。

他にも、就活アプリを使って気軽に訪問することができます。

下調べや何を話そうか考えすぎて行けなくなってしまうよりかはとりあえず行ってみて話を聞くだけでも違うのでおすすめです。

自分の疑問や現状の不安などを相談してみましょう。

大手企業でも学生の認知度が低く、人を募集している企業は沢山あります。

GoodStoryでは、そんな隠れ優良企業や大手企業の求人情報が沢山あるので、ぜひ気になる方はご覧ください。

企業情報だけでなく、働いている人の人柄や、働き方などを詳しく知ることができるのでおすすめです。

採用サイト
▶JINS
記事
JINSなら仕事も人生も前向きになれる。期待と感謝をモットーに、一緒に働く仲間と向き合いたい。
採用サイト
▶大和証券
記事
大和証券ならではの“資産コンサルタント”の育成。お客様の資産価値最大化への貢献を目指す。
採用サイト
▶スギ薬局
記事
スギ薬局の魅力は人の温かさ。専門性を磨き、さらなるキャリアアップを目指す
GoodStory
▶企業一覧

ここでは27・28卒の就活状況が今後どうなるのか解説していきます。

さらに就活の早期化が進む
企業の新卒採用ニーズは高い
インターン参加=選考直結
人気企業の競争は激化
生成AIとスキルの証明が重要に
情報よりも行動あるのみ

それでは解説していきます。

1.さらに就活の早期化が進む

文部科学省や経団連は、就活ルール(広報開始は大学3年の3月〜、選考開始は4年の6月〜)を維持していますが、実態としてはどんどん前倒しになっているのが事実です。

早期化している具体的なポイントは以下のようになります。

【早期化のポイント】
27卒は大学3年の6〜8月のサマーインターンが実質スタートライン
28卒では、2年生向けインターンを開催する企業も増加中
経団連に非加盟の企業(外資系・ベンチャーなど)は秋採用・通年採用を積極化

そのため、先述してきたように早めの対策がカギになります。

2.企業の新卒採用ニーズは高い

コロナウイルスの影響で21〜23卒は採用を絞っていた企業が、採用数を回復&拡大させており、その影響が 27〜28卒に影響しています。

特に、中小企業・地方企業では若手の人材確保が難しく、常に人手が不足しています。

そのため、新卒採用で将来の戦力を育てていきたいと考える企業が増えているのです。

3.インターン参加=選考直結

近年の就活トレンドとして、インターンの参加者を優遇・選考直結する企業が増えてきています。

リアルな働き方を体験してもらい、入社後のギャップを減らすことができるため、早期離職の軽減につながるからです。

また、優秀な学生を囲い込みたいという企業の気持ちもあります。

そのため、早めにインターンに行かなければ、選考のチャンスさえもらえないような状態が予測されます。

【ポイント】
ESなし・特別ルートの本選考がある
インターン参加が実質「一次面接」扱い
“逆求人”型イベント(OfferBoxなど)との併用が有利になる

4.人気企業の競争は激化

先述してきたように、就活の早期化により、人気企業は常に学生が殺到している状態で倍率がさらに向上すると思われます。

しかし、BtoB企業や地方優良企業など“隠れたホワイト企業”は狙い目になりそうです。

【ポイント】
ニッチだけど優良企業に狙いを定める
大手志向から“やりがい・自分らしさ重視”へシフトする学生も増加中

以下に優良企業の探し方ついて詳しく解説している記事があるので、気になる方はご覧ください。

関連記事
▶【優良企業の探し方10選】特徴や失敗する要因も解説!

5.生成AIとスキルの証明が重要に

28卒にかけては、生成AIの活用力やポートフォリオなど「自分でスキルを証明できる力」が評価される時代になるでしょう。

そのため、 ChatGPTなどを活用した「自己PR」や「選考対策」が当たり前になり、AIを上手く活用する人としない人で大きく差が出ると思われます。

6.情報よりも行動あるのみ

現在、情報が多すぎて何を信じればいいか分からない時代です。

だからこそ自分で考えて動いてみることが重要になります。

AIや他人の情報に頼りすぎて、自分の意志や考えがなくなってしまうのは本末転倒です。

AIや情報を活用するのは大事ですが、自分の就活の軸や得意なものを見誤らないようにしてください。

【ポイント】
サマーインターンに1社だけでも行ってみる
キャリアセンターで相談してみる
オンライン合同説明会に参加してみる

ここではやっておくと良い就活準備を業界別に紹介していきます。

1.外資系企業
2.コンサルティングファーム
3.総合商社
4.国家総合職

解説していきます。


1.外資系企業

英語力(TOEIC・IELTS・TOEFL)の証明が重要になってくるので、なるべく早く資格を取得しておきましょう。

また、サマーインターンが本選考代わりになる企業が多いため、大学3年の6〜7月にエントリー準備必須です。

外資就活ドットコム・Unistyleなどの外資専門サイトに登録しておくと安心です。

2.コンサルティングファーム

ロジカルシンキング力を鍛えておくことが重要です。

書籍「イシューからはじめよ」「考える技術・書く技術」などを読むとロジカルシンキングを養えるのでおすすめです。

また、志望動機では「なぜコンサルなのか」「なぜその企業か」と深く聞かれても答えられるようにしておきましょう。

3.総合商社

商社では「人柄」を重視する傾向があります。

そのため、OB・OG訪問で現場の社員と話しておくことが重要になってきます。

また、外資系企業と同様に、 サマーインターンからの選考ルートが多いので、3年夏前にはES・面接練習が必要です。

他にも、ガクチカや自己PRでは「チームの成果」「リーダー経験」などの話が好まれる傾向があります。

海外経験、語学力があればさらにアピールポイントになります。

TOEICは最低でも800点以上が目安です。

4.国家総合職

公務員試験(国家総合職)の筆記対策は最低でも1年以上の準備期間が必要になります。

また、学部の授業だけでカバーしにくいため、予備校 or 独学教材での早期対策をしなければなりません。

面接に関しては「政策への関心」や「公的意義」を問われるため、社会課題に関する知識の蓄積が重要です。

インターン参加や官庁訪問の情報は大学のキャリアセンターを活用すると良いです。


近年、就活は早期化しており、1・2年生での就活は「早いかな?」と思われがちですが、早めに行動しておいて損はありません。

そこでここでは、大学1・2年生から取り組める就活準備を紹介していきます。

大学1・2年生は土台作りの時期
大学1・2年生の就活スケジュール

ただ、決して焦る必要はない時期ですので、自分のペースで進めていきましょう。

大学1・2年生は土台作りの時期

「何かしないと不安」「だけど何をすればいいかわからない」という学生は多いと思います。

ただ、基本的に大学1・2年生は就活をするよりは土台作りの時期になります。

「どんな業界に自分は興味があるのか」「好きなことは何か」「思いっきりなにか頑張る(ガクチカになりそうなこと)」をする時期です。

興味のあることにどんどんチャレンジして、ガクチカや自己PRで話せる手数を増やしましょう。

大学1・2年生の就活スケジュール

ざっくりとスケジュールを用意しましたのでご参考ください。

【4月~6月(春)】・バイトや勉強、時間の使い方の管理・就活では時間やスケジュール管理が重要になるので、今のうちに意識しておく
【7月〜9月(夏休み)】・興味のある業界でのインターン・インターンのハードルが高ければOB訪問でもよいです。
自分のやりたい仕事や業界のミスマッチがないかを確認してみましょう。
ただ、実際にインターン生として働くことでしか分からないことがあるので、早いうちに長期インターンをやることはおすすめです。
【10月~12月(秋)】・キャリアイベントに顔を出す・自己分析や就活の軸を考える
【1月~3月(冬)】・春インターンを探す・今までの活動の振り返り

多くの就活生が「何をすればいいのか分からない」という状態に悩むでしょう。

また、周りが就活を始めていると「何をしているの?」と焦ると思います。

しかし、就活のスタートは人それぞれです。

そのため、コツコツと自分のできることからやっていくことが大事になります。

少し自己分析をするだけでも立派な就活生ですのでぜひ頑張ってください。