獣医師としてのキャリアを再開し、着実にステップアップ。より良い動物医療の未来を拓いていきたい。

獣医師としてのキャリアを再開し、着実にステップアップ。より良い動物医療の未来を拓いていきたい。

獣医師としてのキャリアを再開し、着実にステップアップ。
より良い動物医療の未来を拓いていきたい。

このストーリーのポイント

  • 結婚・出産を機に獣医師としてのキャリアを一時中断
  • 子育てと並行しながら働ける環境を求めてイオンペットへ
  • 院長として、チームワークを重視したのびのび働ける環境を実現

新卒で入社した会社で子育てと並行しながら、獣医師を続けることは難しいと考え出産を機にキャリアを一時中断。改めてキャリアを再開するにあたって、柔軟な働き方が可能なイオンペットに惹かれ、まずは時短勤務から始めることに。子育てと並行しながらキャリアステップを重ねていき、現在は院長として臨床と病院マネジメントに従事している。

PROFILE
イオンペット株式会社

中山 かおり

ペテモ動物病院 与野
院長
2011年入社/北里大学卒

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埼玉県出身。幼少期から動物が好きで、現在も自宅で6匹の猫と暮らす愛猫家。結婚・出産を機に一時は獣医師としてのキャリアを中断するも、子育てがひと段落ついたタイミングでペテモ動物病院 与野にパートタイム勤務として入社。キャリアアップを重ね、現在は同病院の院長を務めている。

幼かった頃の原体験が、獣医師としての道を示してくれた

私は幼少期から動物が大好きで、物心ついたときには「獣医師になりたい」と思っていました。私自身は覚えていないのですが、幼い頃に連れて行ってもらった水族館で見たアシカのショーでは、ショーが終わったあともアシカが見たくてなかなかその場を動こうとしなかったみたいです。そこで、そんな私に気づいた飼育員さんが一緒に記念撮影をさせてくださりました。その写真に写る幼い私は満面の笑みを浮かべていました。このような動物とのふれあいが原体験となって、獣医師を目指すきっかけになったのかもしれません。
獣医学部に合格してからは、獣医師として小動物臨床の道へ進むことを決意し、卒業後は地元の個人経営の動物病院で勤務させていただきました。実は、その動物病院は実家で飼っているペットを診てもらっていたこともあり、獣医師となった私を受け入れていただいたことにはご縁を感じるとともに、今でもとても感謝しています。
その病院では主に一般的な獣医療や、かかりつけ医としての役割を学ばせていただきました。
やがて、結婚・出産というライフステージを迎えることになるのですが「子育てをしながら仕事を続けられるだろうか」という不安もあったため、一度獣医師としてのキャリアを中断することにしました。当時はまだ産休や育休、時短勤務という制度が個人経営の動物病院では浸透していなかったことも要因の一つです。
子供が2歳になるまでは子育て期間として子育てに集中しました。そして、「もう一度獣医師としてのキャリアを再開しよう」と思い、大学時代の同級生からイオンペットを紹介してもらい、まずはパートタイム勤務から始めることにしました。子供が小さいうちは私の母にもサポートしてもらい、夫も在宅での仕事が中心だったため積極的に子どもの面倒を見てくれていました。当初、不安に感じていた「私一人で子育てに奮闘する」ということは全くなく、家族のサポートがあって子育てと仕事の両立ができたと感じています。

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獣医師として必要不可欠なのは「学ぶための時間」

現在では院長を務めていますが、パートタイムで入社した当初は自分がこのようなポジションに就くとは想像すらしていませんでした。入社当初はブランクも抱えていることに加え、働ける時間も限られていたため、診療にあたっては躊躇してしまう場面もあったほどです。しかし、当時の院長に細やかなフォローをしていただけたため、徐々に自信を取り戻し、動物診療に関する技術を磨いていくことができたと思います。特に、学ぶための時間をしっかり確保できる環境は、私にとって非常にありがたいものでした。
獣医師の役割は動物たちの診療・治療をすることに他なりませんが、同時に新しい動物医療の技術や知識を吸収するための努力を怠らないことも重要です。しかし、臨床業務に追われる日々で、なかなか学ぶための時間を捻出することができないという実情は、多くの獣医師が抱えている悩みだと思います。その点、イオンペットでは獣医師を含めて多職種のスタッフ数が充実しているため、学ぶための時間をしっかりと取得することができます。また、外部研修への参加費や書籍の購入費は、申請することで補助を受けることもできます。その他、e-ラーニングや専門性を磨くための講義の受講、海外で獣医療を学ぶためのフェローシップ制度など、多くの学びの機会が整えられています。働ける時間が限られていても、ブランクがあっても、獣医師としてキャリアアップを続けられる環境があったからこそ、私は院長に就くことができたのだと実感しています。院長になってからも積極的に学び続け、動物たちが楽になる治療を実現したいという思いから、日本獣医中医薬学院に通って獣医中医師の資格を取得しました。
また、産休・育休の取得率は男性で71.9%、女性で96.4%と、業界内でも高い水準です。もちろん、産休育休が明ければ職場復帰する獣医師も多くいますし、お子さんの急な体調不良による急なお休みにも対応できる体制が整っています。獣医師を含めスタッフたちは休日には余暇をしっかり楽しんでリフレッシュしています。私自身、休日には大好きな水族館や動物園に出かけることが多いです。結局、動物が好きなんです(笑)。
このように、私たちが安心して働ける環境があるからこそ、動物たちにより良い医療を提供することができるのだとしみじみと思いますね。

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院長として“チームワーク”が発揮できる職場づくりに尽力

私が院長に就任した当初、病院の運営は順風満帆というわけではありませんでした。院長職といっても、これまで通り臨床業務から離れるわけではなく、新たなマネジメントという仕事が加わりました。新たな視点で病院内を見ると実は、「院内の統制が取れていない」という課題に直面していたのです。
組織をマネジメントする立場になると、役割の異なるスタッフそれぞれの意見を受け止めなければなりません。その意見は多種多様で、病院をより良くしていこうという思いは共通していても、役割の違いから意見が対立してしまうということもしばしば起こっていました。今にして思えば、院内スタッフ間のコミュニケーションが足りていなかったことに起因するものだと理解できるのですが、院長就任当初の私はそこに気づけていなかったのです。また、「院長はリーダーシップを発揮しなければ」という考えに囚われるあまり、空回りしてしまうことも多かったと思います。
自分の力で解決できることを探すため、マネジメントに関する社内研修を受けたり、近隣病院の院長に相談をしてアドバイスをいただいたり、試行錯誤を繰り返す日々を送る中で行き着いた結論は「自分は自分らしく、できることしかできない。一人でやらずにみんなで、チームワークで」というものでした。「院長だから」という理由で自分の力だけで問題を解決しようとせず、病院に関わるすべてのスタッフの力で解決していこうという考えに至りました。
「院長」という肩書は決して軽いものではありませんが、誰にも頼ることができないという孤独を背負う必要はありません。院長の上にはエリアマネージャーを務める獣医師もいますし、国内最大級の規模を誇るイオンペットならではの業務過多にならない分業化された体制も整っています。スタッフが相互に助け合いながら、のびのびと安心して働ける環境があれば、動物と飼い主さんにもより良い動物医療を提供できると信じて、改善に取り組んでいった結果、院内のコミュニケーションも改善されていき、立て直すことできたのです。
子育てを始めたときと同じで、私の周りには助けてくれる人たちがたくさんいたので院長という役割を続けることができているのだと思います。院長としての私の役割は「院内のスタッフたちとともに、課題に向かって協力しあえる環境をつくること」だと今は自信を持って言うことができるようになりました。

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動物医療に関わる全ての人と動物が、幸せでありますように

イオンペットでは「しあわせも、たいへんも、ずっと、いっしょに。」というスローガンを掲げています。ペットと共に送る生活は幸せな時間を運んできてくれる半面、病気やケガといった心配や苦労があることも事実です。このどちらの時間にも私たちが寄り添って、飼い主さんとペットが幸せに過ごせる時間を増やしていきたいという思いを込めたこの言葉が、私は大好きです。この思いを実現するために、イオンペットではさまざまな社内セミナーが実施されています。私はこの社内セミナーの受講をきっかけに、動物医療グリーフケアアドバイザーの認定資格を取得しました。
ペットは飼い主さんよりも寿命が短く、ペットの最期を看取るというのは避けて通ることはできません。それはとても悲しいことなのですが、ペットを亡くした悲しみで一緒に過ごした幸せな日々まで悲しい気持ちで上書きしてほしくないと私は考えています。それほど大切な出会いだったんです。新たに学んだグリーフケアを通じて、新しい子をお迎えできた飼い主さんや、ペットがお亡くなりなってからも病院に会いに来てくれる飼い主さんもいて、また日々の診療にも笑顔が増え、学んだ甲斐があったと感じています。
獣医師としてのキャリアを続ける上で「仕事を長く続けたい」という思いは誰しもが持っているものだと思います。その点、イオンペットは福利厚生などの各種制度が整っているので安心して長く働ける環境があります。女性のキャリア形成においても、産休・育休制度を活用して戻ってきてくれるスタッフも大勢いるので、女性のキャリア形成におけるロールモデルも豊富だといえるでしょう。子育てだけに限らず、ご両親の介護など、さまざまな事情によってキャリアを中断せざるを得なかった獣医師の方は、ぜひイオンペットを見に来てほしいと思います。動物も、その飼い主さんも、そして私たちも一緒に幸せになりたいという思いで支え合っている姿を感じてもらうことができれば嬉しいです。より良い動物医療の未来を信じて、ぜひ一緒に働きましょう。

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