曖昧な理想を言葉でカタチにする。飲料業界の“仕掛け人”として、ゼロからヒットを生み出す醍醐味。
曖昧な理想を言葉でカタチにする。飲料業界の“仕掛け人”として、ゼロからヒットを生み出す醍醐味。
このストーリーのポイント
- 既存品の販売ではなく、顧客のニーズを汲み取り新たな飲料を作る仕事に惹かれた
- 開発・製造・物流部門との密な連携により顧客の要望を叶えていく
- まだ市場にない商品を生み出し、世の中に新しい選択肢を届けられることが魅力
コンビニやスーパーで何気なく手に取るドリンク。その「中身」をゼロから企画し、飲料の企画・製造・販売を一貫して手がけるのがアシードグループだ。そこで「企画営業」として活躍する彼は単なる営業職ではなく、いわば飲料のプロデューサー。「完成した商品を売る」のとは全く違う、クリエイティブな仕事の裏側に迫る。
アシードグループ
田中 佑樹
営業グループ ODMチーム
2020年入社

大学院では微生物に関する研究に従事する一方、就職活動中は研究職にこだわらず幅広く見ていた。アシードグループのインターン参加をきっかけに、飲料開発の奥深さに惹かれて入社。現在はODMチームに所属し、小売各社のPB飲料の企画提案営業を担当している。
「完成品を売る」だけじゃ物足りない。ゼロから飲料を創り上げる醍醐味に惹かれて。
大学院では生命科学を専攻し、微生物の研究に没頭していました。周囲には研究職へ進む仲間も多かったのですが、私は「人と向き合う仕事がしたい」という自身の気質を大切にし、あえて広い視点で就職活動を開始。もともと人と話すのが好きでしたし、研究活動で培った論理的思考力は、お客様への提案を構築する際にも大きな武器になると確信していました。職種は限定せず、一方で業界は「飲料」に絞っていました。飲料は生活に欠かせないものです。仕事の合間のコーヒーで一息ついたり、休日の缶チューハイで乾杯したり。「何を選ぶか」で日々の彩りを豊かにできる点に、大きな魅力を感じたのです。そのため製造メーカーに限らず、原料メーカーや販売会社など、関連企業を幅広く見て回りました。
数ある企業の中で関心を持ったのが、飲料の企画・製造から販売までを一貫して手がけるアシードグループです。特に、お客様の要望に合わせて新しい飲料を創り出す「企画営業職」に強く惹かれました。既製品を売るのではなく、お客様の理想を共に考え、ゼロからカタチにできる。そのクリエイティブな面白さに、心が動いたのです。
入社の決め手は、インターンシップでの開発体験でした。香料の種類や量ひとつで、ドリンクの味わいが劇的に変化する。その驚きは今も鮮明に覚えています。飲料づくりの想像以上の奥深さを肌で感じ、「この会社で、価値ある商品を生み出していきたい」と入社を決意しました。

「レモンをもっと華やかに」。曖昧な理想を言葉で形にする、クリエイティブな挑戦。
現在は営業グループのODMチームに所属し、飲料の企画提案営業をしています。ODMとは、お客様の要望を受けて商品の企画から製造、出荷までを一貫して請け負うビジネスモデルのこと。主なお客様はスーパーやコンビニなどの小売企業で、各社のPB商品(プライベートブランド)として、缶チューハイからペットボトル飲料まで幅広いカテゴリを提案しています。
企画営業担当が、お客様と共にどのような流れでPB商品を作り上げていくのかを簡単に紹介します。まずはお客様から、作りたい商品のコンセプトや味わい、パッケージデザインをヒアリング。「売られているこの商品に近いイメージで」と具体的な要望に応えるだけでなく、時には抽象的なイメージに対し、こちらから「プロの視点」で具体案を提示することもあります。
イメージが固まれば開発チームと連携して試作を行い、サンプルを試飲いただきます。イメージと差があれば再ヒアリングと微調整を繰り返し、味が決まればデザインの打ち合わせへ。デザイン確定後は自社工場での量産体制に入り、納期通りに配送先へ届くよう手配するまでが一連の流れです。また、新商品だけでなく既存商品の在庫管理や追加生産の調整を行い、安定供給を守ることも重要な任務です。
新商品の立ち上げで意識しているのは、お客様が思い描く「理想の味」をいかに正確に再現するか。そのためには、お客様と私たちの間で味わいに関する「共通のイメージ」を持つことが大事だと考えています。
たとえば「レモンチューハイを作りたい」というご要望でも、目指す方向性は千差万別です。そのため、自社・他社製品を持参して「理想に近いのはどれか」を対面で確認します。日頃から他社商品をチェックし、自分の中に「味わいの引き出し」を増やしておく努力は欠かせません。
また、お客様のイメージを開発チームへ正確に「翻訳」することも重要です。「甘さを落として」「香りはもう少し華やかに」。こうした繊細な言語化が、イメージのズレを防ぎます。
さらに、その後のプロセスを担う製造や物流部門との連携も欠かせません。製造現場には仕様を正確に共有し、物流面でも納期までに確実に届くよう倉庫や配送センターと密に連携。到着予定日に商品が届いているか、最後まで責任を持って確認します。
一つの商品を企画してから納品に至るまでは、およそ半年間。無事に商品が届いた時の安堵感、そして後から込み上げる大きな達成感は格別です。世の中にない新しい選択肢を自ら創り出し、消費者に届けられること。 それこそが、この仕事の最大のやりがいです。

パッケージの裏側に刻まれた「誇り」。チームで挑むからこそ味わえる達成感。
今でも印象に残っているのは、あるお客様から期間限定のPB商品として「一箱ずつ違う味を詰め合わせたバラエティパックを作れないか」とご相談を頂いたことです。工場の箱詰めは通常、同一商品で自動化されており、異なる商品を一箱に詰め合わせる作業は既存設備では対応できません。お客様に「難しい」と断るのは簡単ですが、想いを形にしたかった私は、まず上司に相談。その助言をもとに、製造部門へ掛け合いました。
当初はやはり「自動化は困難」という回答でした。しかし、お客様の熱意を必死に伝えたところ、その商品を製造するタイミングは箱詰めを手作業で行っていただけることになったのです。通常以上の手間がかかる対応にもかかわらず、快く協力してくださった現場の皆さんには、心から感謝しています。
実は製造部門は、弊社と同じグループに属する別会社が担っています。オフィスと工場も拠点が離れているため、製造部門の方と顔を合わせる機会は多くありません。だからこそ、出張で近くへ行く際は必ず足を運び、現場の皆さんと直接言葉を交わすことを大切にしてきました。
振り返れば、こうした小さな対話の積み重ねが、このような案件の協力に繋がったのだと感じています。私たちの営業は、各部門の支えがあってこそ。その感謝を忘れず、これからもグループの垣根を超えた連携を大切にしていきます。
今後の目標は、より多くの消費者にアシードグループを知ってもらうことです。手がけるのはPB商品のため、表に社名が出ることは多くありません。しかし、パッケージの裏側には製造元として私たちの社名が刻まれています。魅力的な飲料を作り続ければ、手に取った人が「これ、アシードが作っているんだ」と気づいてくれる機会も増えるはず。そんな「きっかけ」を、一つでも多く作っていきたいです。
また、今年からチームに加わった新入社員にとって、何でも気軽に相談できる先輩でありたいとも考えています。社内はコミュニケーションが取りやすいフリーアドレス制。ODMチーム内でも情報交換が活発で、困りごともすぐに上司へ相談できます。この心地よい風通しの良さを活かし、後輩が自分らしく力を発揮できるよう後押ししていきます。
この仕事は、既製品を売り込む営業とは異なり、お客様と共にゼロから商品を考え、関係者と連携してカタチにする力が求められます。お客様の想いを丁寧に汲み取り、周囲を巻き込みながら前向きに取り組める方にぜひ来ていただきたいです。飲料が好きな方や、少しでも興味を持ってくれた方。一緒に新しい飲料の未来を創れる日を楽しみにしています。

