「味の核心」を担う、調合のプロフェッショナル。 チームの絆で、一杯に込めた信頼を守り抜く。

「味の核心」を担う、調合のプロフェッショナル。 チームの絆で、一杯に込めた信頼を守り抜く。

「味の核心」を担う、調合のプロフェッショナル。 チームの絆で、一杯に込めた信頼を守り抜く。

このストーリーのポイント

  • 一本の飲料が作られる工程に興味を持ち、入社を決意
  • 入社半年で独り立ち。生産計画を完遂できるまでに成長する
  • トラブルこそチームで支え合う。一人で抱え込まずに働ける環境

「たとえ100万本に1本の不良でも、そのお客様にとっては100%の不良」という考えのもと、徹底した品質管理で飲料を送り出し続けるアシードグループ。本記事では、製造の要である「調合」の現場で、誇りを持って飲料作りに向き合う社員にインタビュー。入社後の挑戦や、チームで支え合う温かな働き方について紹介する。

PROFILE
アシードグループ

上野 礼樹

宇都宮飲料工場 製造チーム 缶ラインB
2018年入社

aseed-hd-st02-02.jpg

飲料が作られるプロセスに関心を持ち、アシードグループに入社。飲料の味を左右する調合工程を担当し、先輩と二人三脚で業務を進めている。

「この一本はどう作られる?」純粋な好奇心が導いた、ものづくりの世界。

進路を考えていた高校時代、大学や専門学校へ進む同級生も多い中で、私は「就職」の道を選びました。正直に言えば勉強はあまり得意ではなく、机に向かい続けるよりも、いち早く社会に出て誰かの役に立つ仕事がしたいと考えたからです。

就職先を考える中でふと気になったのが、いつも何気なく手に取っていた缶やペットボトルの飲料でした。「これは一体、どうやって作られているんだろう?」という純粋な興味が、私の原点です。
そんな中、学内の就職情報で真っ先に目にとまったのがアシードグループでした。まさに気になっていた飲料製造に携われる仕事。すぐに応募し、工場見学へ向かいました。目の前で飲料が注がれ、一瞬でふたをされ、鮮やかに箱詰めされていく圧倒的なスピード感。その光景に心を奪われ、「ここで働きたい」とワクワクしたのを今でも覚えています。

見学時、当時の副工場長が一つひとつの工程を丁寧に説明してくださったことも印象的でした。高卒で働く場合、職場では自分が一番年下になります。「年上の方々とうまくやっていけるか」という不安もありましたが、この温かい雰囲気なら、仕事を丁寧に教えてもらえそうだと直感しました。
他の製造職も検討しましたが、やはり「好きな飲み物」に関われるアシードが一番魅力的で、入社を決意しました。

aseed-hd-st02-03.jpg

味の再現に妥協なし。ダブルチェックで挑む、緊張の「調合」工程。

入社以来、一貫して缶飲料の製造を担当しています。手がける商品は、飲料メーカーからの受託品や小売店のPB商品(プライベートブランド)、そして自社ブランドの旬の果実を使用した缶チューハイ「アシードアスター」など多岐にわたります。工場は2交代制で、日勤・夜勤それぞれで3種類の飲料を製造。特に夏場は需要が高まり生産数も増えるため、「自分たちの飲み物が日本中の喉を潤している」という実感が強まる時期でもあります。

一本の缶飲料ができるまでには様々な工程があります。まず、原料と純水を大型タンクに溶かし、ベースとなる液を作ります。この液がレシピ通りの味・成分になっているか品質検査を行い、クリアしたら水を加えて最適な濃さに調整。その後、空の缶に充填・密封し、各種検査を経て箱詰めするまでが一連の流れです。

私はこの中で、飲料の「味」を決定づける調合を担っています。先輩と2人体制で、レシピに合わせて酸味料・甘味料・香料などの原料を準備。組み合わせや量がわずかにズレるだけで品質を左右するため、一切の妥協は許されません。原料の種類と量を担当者同士でダブルチェックし、さらにチームリーダーの最終確認を経て、慎重に進めていきます。

調合後は純水に溶かし込み、品質検査担当者の確認を受ければ私のミッションは完了。炭酸飲料の場合は、専用の装置(カーボネーター)を立ち上げ、ガスを溶かし込んで充填工程へ送る準備も行います。

aseed-hd-st02-04.jpg

想像以上の「重み」と「緻密さ」。それを乗り越えた先にあった、一人のプロとしての自立。

工場見学ではテンポ良く進む工程を見ていたため、入社前はもっと簡単な業務を行うものだと思っていました。しかし実際にやってみると、想像以上に緻密でタフな作業の連続でした。

まず直面したのは、原料の「重さ」です。一缶約15kgもの原料を運び、調合タンクへ注ぎ込む。これにはかなりの力が必要です。さらに、そこから規定の分量を正確に注ぐのにも苦労しました。たとえば「10kg」を注ぐ際、少しでも傾けすぎるとすぐに規定量を超えてしまいます。今は「寸止めの感覚」がつかめていますが、当時はその繊細な加減に何度も苦戦しました。

また、原料の種類は膨大で、保管場所を覚えるだけでも一苦労です。似たような原料の中から必要なものを探し出すだけで、最初は多くの時間を費やしてしまいました。

そんな私を支えてくれたのが、先輩方の手厚いサポートです。入社後1ヶ月間、マンツーマンで教わった時間は何よりも力になっています。その後も先輩が常に近くにいて、「わからない」をすぐに解消できる環境に救われました。教わったことを必死にメモし、早く戦力になろうと取り組んだ結果、半年後には一通りの業務を完遂できるように。右も左もわからなかった私が自立できたのは、間違いなく先輩方の支えがあったからです。

生活リズムも一変しました。4勤2休のシフト制。夜勤から日勤への切り替えなど、最初は体調管理に気を遣う日々でしたが、仕事のコツを掴む頃にはリズムも安定し、今ではますます仕事にのめり込んでいます。

現在は一日の生産計画を、段取り通りに完遂することに全力を注いでいます。計画をやり遂げた日の達成感は格別です。自分が手がけた商品を店頭で見かけるたびに、心の中で「これは私たちが作ったんだ」と誇らしく、飲むとよりおいしく感じられます。そんな何気ない瞬間に、この道を選んで良かったと心から実感しています。

aseed-hd-st02-05.jpg

トラブルこそ、チームの真価が問われる。不安を「全員の力」で突破する。

理想は常にスムーズな稼働ですが、時には予期せぬ不具合も起こります。そんな時こそ、私たちのチームワークの本領発揮です。全員で知恵を出し合い、一刻も早い復旧を目指して奔走します。

たとえば、缶に小さな傷やへこみが見つかった場合。即座にラインを止め、私も調合の持ち場を離れて原因究明に加わります。どの工程で傷がついたのか、他に不備はないか。一人ひとりが現場の「目」となり、集まった情報をパズルのように組み合わせて解決策を導き出します。

もしこれらすべてを自分一人で背負わなければならなかったら、不安に押しつぶされていたかもしれません。「何かあっても、支えてくれる仲間がいる」。この心強さがあるからこそ、前を向いて仕事に取り組めます。これからも不測の事態に慌てず、チームの力で最速の解決を目指し、現場に貢献していきたいです。

「一本の飲料はどう作られるのか?」という純粋な興味から始まった私の挑戦。実際に働いてみて、想像以上に多くの工程と人々の想いを経て、商品が届けられていることを実感しました。

「たとえ100万本に1本の不良であっても、そのお客様にとっては100%の不良である」。この言葉を胸に、これからも一杯に込めた安全とおいしさを、丁寧な仕事で守り続けていきます。

aseed-hd-st02-06.jpg

TAGS
SHARE