ゼロからの挑戦。 未経験から挑む機械設計への道

ゼロからの挑戦。 未経験から挑む機械設計への道

ゼロからの挑戦。
未経験から挑む機械設計への道

このストーリーのポイント

  • 異業種から憧れの自動車業界への挑戦を決意
  • 「質問は成長の近道」。未経験者を支える万全のサポート体制
  • 視界を守り、命を預かる。奥深いワイパー設計の醍醐味

「好きなことに携わりたい」という思いから、土木技術者から機械設計職へ転身。ゼロから機械設計を学びながらワイパー設計に挑戦している。将来は、自分が設計したワイパーを搭載した車が世界中を走る姿を見ることが夢だ。

PROFILE
株式会社デンソーワイパシステムズ

浅井 アロ真

技術部 システム技術室2課

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2025年入社(中途)。工業高校(土木科)卒業後、新卒で市役所へ入庁。土木関係の部署へ配属され、工事現場の管理業務を担当。その後、当社へ入社。

理想と現実のギャップ。
キャリアチェンジの決断と、家族が押してくれた背中

新卒で市役所に入庁したのは、公務員という安定した職業に対する憧れと、高校の土木科で学んだ技術を活かしたいという思いからでした。
ただ、実際の仕事は工事現場での監督業務や、近隣住民の方のご要望に対応して現場を確認するような業務が主であり、希望していた設計業務にはなかなか携われませんでした。

理想としていた技術者像とのギャップを感じながら過ごす中で、自分の思い描く道へとキャリアチェンジするなら早い方がいいと考え、早期の退職を決意しました。

この思いを両親に伝えたところ、「やりたいことがあるなら、挑戦する方がいい。自分の人生だから、何よりも自分の意思を大切にしてほしい」という言葉が返ってきました。
その後、市役所を退職し、迷うことなく転職活動に踏み切りました。

私は子どもの頃から自動車が大好きだったため、転職先として自動車業界を第一に考え、設計職に絞って情報収集を行いました。そして出会ったのが現在の職場であるデンソーワイパシステムズだったのです。
ただ、私には土木設計の知識はあっても、機械設計の知識はなく、未知の分野でした。

果たして自分に務まるのだろうかという大きな不安を抱えつつ、会社に電話でたずねてみたところ、「教育体制がしっかりしているので未経験でも大丈夫だよ」との回答をいただきました。その言葉に勇気づけられ、思い切って一歩を踏み出すことにしました。

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受け身を捨て、自ら問いかける。
ゼロからの成長を後押しする実践的なOJT

入社後はまず3日間の導入教育を受け、会社や業務の基礎を学びました。配属後はOJTを通じて、実践的な知識や技術を習得していきます。さらに入社3か月後にはフォロー研修が用意されており、実務で生じた疑問や課題を振り返ることで理解を深めることができます。 また、WEB教育も充実しており、技術やビジネススキルに関するコンテンツを、自分の興味や成長に合わせて自由に受講可能です。このように、たとえ機械設計が未経験であっても、学ぶ意欲さえあればその成長をしっかりと後押ししてくれる環境が整っています。

導入教育が終わると、国内外の自動車メーカー向けワイパーシステムを設計する、技術部システム技術室2課に配属されました。私は国内の自動車メーカーを担当するチームの一員となり、実際の仕事をしながら機械設計を学ぶOJTが始まりました。 まずは図面の修正などの仕事から始めました。指導担当の先輩社員は経験が豊富で、説明と共に、実際に一緒に手を動かしながら、一つ一つ丁寧に教えてくれました。 さらに、デンソーワイパシステムズではデンソーの教育システムを活用し、様々な教育を受けることができます。材料力学や機構学など機械設計に関する教育が充実しており、知識がなかった私も基礎から学ぶことができました。日々知識や経験を積み重ねながら、設計者として成長できていると実感しています。

しかし、私はワイパーの図面を見たことがなく、最初は何の部品が描かれ、何を指示しているのかさえ分かりませんでした。ワイパーは誰もが知っている車載部品ですが、普段見えている部分はワイパーシステムの一部分に過ぎません。普段見ることのない車体の内部には、ワイパーを動かすためのモータと、その回転運動を揺動運動に変換するリンクが搭載されています。さらに、ワイパーは単にガラスをきれいに拭くだけでなく、大雨や雪といった厳しい環境下でも壊れない高い信頼性を持った構造になっているのです。初めて内部の機構や多種多様なワイパーがあることを知ったときは大きな驚きを感じました。
“見えないところもすごい”のがワイパーの真髄です。入社するまでは知らなかった内部構造や設計上の工夫を日々学ぶことで、大きな魅力を感じています。

私たちは各車両メーカーのニーズに基づき、車両に合わせてワイパーシステムを設計しています。最初の頃は、先輩方が交わしている会話すら理解できないほどでした。ボルトやナットは何となく分かっても、それ以外の部品名や専門用語はほとんど分かりませんでした。私はそのつど自分で調べるとともに、上司や先輩社員に質問を繰り返しました。上司からは「浅井君がどこまで理解しているかを知るためにも、分からないことははっきり分からないと言ってくれたほうがいい」と言っていただき、本当に丁寧に教えていただいています。

会議に出席させてもらったときも、議論の中身がなかなか理解できず、会議後に先輩に時間を作っていただき、教えていただきました。 こうした経験を通じて学んだのが、自分から積極的に質問する姿勢が大切だということです。高校時代は受け身でいても先生が先回りして教えてくれましたが、社会人ではそれは通用しません。分からないことがあったら後回しにせず、とにかく自分から質問にいくことを大切にしました。
忙しいときでも、先輩方は「今は忙しいので、後で教えてあげる」とはっきり言ってくれるため、遠慮せずに質問できました。

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作業者から「設計者」への一歩。
言われたことの“背景、目的”を読み解く思考力

今でも印象に残っているのが、入社半年頃に上司から受けた指導です。既存の図面の変更作業をしているとき、「言われた作業をこなすのではなく、仕事の背景と目的を理解して進めなくてはならない」と教えられました。
例えば、設計変更で図面を変更する際、ただ指示された内容を反映するだけではなく、その変更に至った背景や目的を理解することが重要です。
設計変更は設計部門だけで完結するものではなく、生産・品質・調達など前後工程にも影響を及ぼします。そのため、自分の担当範囲だけでなく、関係部署や工程への影響まで視野を広げて考えることが求められます。
こうした広い視点を持って考え、行動できてこそ、設計者に近づくことができるのです。 この言葉により、私は常に背景と目的を考えながら業務に取り組むようになりました。おかげで視野が一気に広がり、自身の成長を実感しています。

また、チーム体制で業務に取り組む中、割り振られた業務を自分で管理し、最終的なアウトプットイメージを作ってから業務に取り組むように意識しました。アウトプットイメージが持てるようになると、どういったプロセスが必要で、どれだけの時間を要するかも分かってきます。それによって、自分で業務管理ができるようになり、先輩社員に報連相することで仕事がうまく回りだしました。

自分なりに順調に成長できている実感があり、それは先輩社員の皆さんに支えられているおかげであることは間違いありません。当社には着実に人が成長できる環境と体制があるのです。

私はまだ一人でワイパーを設計した経験はありませんが、先輩方が設計したワイパーを開発中の試作車に取り付け、評価に参加したことがあります。もちろん先輩社員と一緒でしたが、車の開発に携わっていると実感し非常にいい経験となり、早く私も一人前の設計者になりたいと強く思うようになりました。
いずれこの車は量産され、街の中を走ることになります。これから初めて私の携わったワイパーが搭載された車を自分の目で見ることができます。すでにそうした経験のある先輩社員に聞くと「運転者の安全を守れて誇らしい気持ちになる」そうです。私も早くそんな感動を味わいたいです。
ワイパーは、運転者の視界を確保し、安全な運転を支えることで、人の命を守る重要な役割を持った製品です。国で定められた法規だけでなく、自動車メーカーごとの基準や、長年の経験で培われた当社独自の設計基準もあります。それらを厳格に守ることで、初めて人の命を守れるワイパーになるのです。近年、大雨やゲリラ豪雨、大雪などの異常な自然災害が頻発する中、あらゆる環境で確実に作動するワイパーの果たす役割はますます重要になるでしょう。だからこそ、人々の命に関わる製品を設計しているという責任の重さも、この仕事のやりがいです。

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知識ゼロでも道は拓ける。
一歩踏み出す姿勢が、未来の設計者をつくる

私は入社2年目ですが、早くも後輩社員が配属されました。
入社当時の私がそうだったように、後輩社員も私に質問してくるのですが、まだ的確に答えることができず、自分の未熟さを痛感しています。そのためまずは、どんな質問を投げられても、私を指導してくれた先輩方のようにしっかりと教えられるようになることが直近の目標です。
最終的には、自分の設計したワイパーを搭載した車が街の中を走る姿を見ることが目標です。そして、ワイパーのことなら何でも任せてもらえる、社内・社外から認めてもらえる、そんな技術者を目指します。

現在当社ではベテランの技術者と我々若い技術者がチームで仕事をしています。今後は多くの先輩方から技術や知見を吸収し、しっかり次世代へ継承していくことが最大のミッションとなります。
ですから、どんな疑問も後回しにせず質問する人、自分の意見を臆することなく発信できる人に期待しています。同年代の若い技術者と一緒に、これからのデンソーワイパシステムズを築いていきたいと考えています。

私は機械設計の知識などまったく持ち合わせていない状態で入社しました。 しかし、どんなことでも質問すれば丁寧に教えてくれる先輩社員の皆さんに支えられ、自分も質問する姿勢を大切にすることで、ワイパーの知識だけでなく、作図の基本的な考え方や製造工程に関する知識も身につけることができました。また、日々のコミュニケーションを通じて、社会人としてのマナーや相手に分かりやすく伝える力も養われています。設計者としてだけでなく、一人の社会人としても成長を実感しています。 大切なのは、受け身にならず、常に一歩前に踏みだし、自ら考えて行動する「考動」です。

ぜひ皆さんの挑戦をお待ちしています。

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