守りたい時間がある。だから、仕事にも本気になれる。 家族との時間も、仕事での成長も。どちらも大切にする働き方

守りたい時間がある。だから、仕事にも本気になれる。 家族との時間も、仕事での成長も。どちらも大切にする働き方

守りたい時間がある。だから、仕事にも本気になれる。
家族との時間も、仕事での成長も。どちらも大切にする働き方

このストーリーのポイント

  • 「家族との時間」を大切にした企業選び
  • 駆け引きと信頼。人間力が問われる調達業務の奥深さ
  • 育休取得をきっかけに変わった、仕事との向き合い方

「家族との時間を大切にしたい」。そんな思いを軸に会社を選び、入社後は調達という仕事を通じて、交渉力や人との関係づくりを学んできた。
娘の誕生をきっかけに仕事の進め方も変わり、今では限られた時間の中でいかに成果を出すかを考えるようになった。家族との時間も、仕事での成長も、どちらも大切にする。そんな自分らしい働き方を実践している姿に迫る。

PROFILE
株式会社デンソーワイパシステムズ

野口 慎吾

企画管理部 調達室 調達課

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2019年入社。経営学部経営学科卒業。学生時代は野球部で副キャプテンを務める。入社以来、調達業務に従事。入社6年目には1カ月間の育児休業を取得。

家族と食卓を囲む日常。幼い頃から変わらない、働き方の軸

小学校2年生から高校卒業まで野球に打ち込み、現在も昔の仲間と一緒に地元のチームで草野球を楽しんでいます。
高校時代は副キャプテンを務めました。野球では、自分一人が活躍するだけではチームとして勝てません。周りの選手の強みを生かしながら、どうすればチームとして力を発揮できるかを考えることが大切でした。その感覚は、今の調達の仕事にも通じていると感じています。

就職活動で一番の軸にしていたのは、「家族や友人との時間を大切にできる働き方」でした。これは両親の影響が大きいです。両親は自宅の近くで働き、平日の夜も家族そろって食卓を囲むのが当たり前の光景でした。そのような環境で育ったため、残業で帰りが遅くなり、家族と過ごす時間が削られるような働き方はイメージできませんでした。仕事はもちろん重要ですが、それと同じくらい、家族や自分のための時間も尊いものです。仕事だけに時間を費やすのではなく、プライベートを充実させながら無理なく長く働き続けたい。それが、就職活動における揺るぎない軸でした。

また、昔から自動車が好きだったため、「自宅から車で通勤できること」も条件の一つでした。こうした自分なりの基準を持って就職活動を進める中で出会ったのが、デンソーワイパシステムズです。
地元の企業ということで、以前からその存在は知っていました。ただ、最初から事業内容を熟知していたわけではありません。企業研究を進めるうちに、ワイパーが雨や雪の日にドライバーの視界を確保する、車にとって欠かせない部品だと学びました。普段はあまり意識されないものの、人々の安全な運転を陰から支えている。そこに大きな魅力を感じたのです。 仕事内容への興味に加えて、働く環境が自分の価値観と合致していると思えたことも、入社を決めた決定打となりました。車通勤が可能であり、仕事とプライベートの双方を大切にしながら働ける環境が、ここにはあると確信できたのです。

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数字だけでは決まらない。人と向き合う、調達の醍醐味

入社以来、私は調達の仕事に携わっています。
ワイパーは一見シンプルな構造に見えるかもしれませんが、実は数十もの部品から構成されています。さらに、メーカーや車種によって部品の仕様は細かく異なり、モデルチェンジに伴って新たな設計が求められることもあります。こうした多種多様な部品を、生産計画に合わせて取引先から適切に仕入れるのが調達の役割です。その過程では、価格だけでなく納期や品質に至るまで、多角的な視点で交渉を重ねます。

調達業務では、相手の立場や状況を読み解き、タイミングや言い回しひとつで結果が左右される「駆け引き」が求められます。一見すると、数字やロジックだけで割り切れる仕事に見えるかもしれませんが、最後に行き着くのは「人と人」との関わりです。
「今は押すべき局面か、それとも引くべきか」「どう伝えれば相手に動いてもらえるのか」。常にそうした思考を巡らせながら交渉に臨み、自分の工夫や判断によって結果が好転した瞬間には、大きなやりがいを感じます。ビジネスにおける「勝負所」を肌で感じられることこそ、私が調達の仕事に惹きつけられる理由の一つです。
取引先は国内が中心ですが、米国や東南アジア、中国など海外の企業との取引もあります。商習慣や価値観が異なる相手との交渉は一筋縄ではいかず、コミュニケーションの難しさを痛感する場面も少なくありません。しかし、その壁を乗り越えることもまた、調達ならではの面白さです。

この仕事において、取引先や社内の関係部署との信頼関係は絶対に欠かせません。交渉の場では、お互いに譲れない条件がぶつかり合い、簡単に結論が出ないことも多々あります。だからこそ、日頃からの関係構築が大切だと思っています。

私が尊敬する先輩は、まさにこの「信頼関係を築く力」に長けた人物です。予期せぬトラブルが発生した際も、その先輩が間に入ると周囲が自然と協力し始めます。「この人が言うならやってみよう」と思わせる、人を動かす確かな力を持っています。
その背中を身近で見ていると、仕事ができる人というのは、単に知識や経験が豊富なだけではないと気付かされます。専門性は当然必要ですが、それ以上に「周囲から信頼され、人を巻き込む力」が業務を推進する最大の原動力になる。先輩からは、その大切な真理を学んでいます。
共に働く中で、私自身の仕事に対する姿勢や人との向き合い方も少しずつ変化してきました。いつか私も、周囲から「この人と一緒に仕事がしたい」と慕われる存在になりたいと強く願っています。
終業後に一緒にお酒を飲む機会もありますが、そうした時間すらも貴重な学びの場です。仕事の進め方や人との接し方など、吸収できるものはすべて吸収したい。身近に「理想のロールモデルと呼べる」存在がいることは、私にとって非常に恵まれた環境です。

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家族との時間が、仕事のスタイルを変えた

現在、私には2歳になる娘がいます。娘が誕生したのは、入社6年目の夏のことでした。その際、私は迷うことなく約1カ月間の育児休業を取得し、新生児の娘とのかけがえのない時間を過ごしました。
当時は今ほど男性の育休取得が一般的ではなく、社内でも取得事例が増え始めたばかりの時期でした。それでも一切の迷いがなかったのは、「生まれたばかりの娘と過ごせる時間は、今この瞬間しかない」という強い思いがあったからです。
上司に育休の希望を伝えた際も、「仕事のことは何とかなるから、ぜひ家族との時間を大切にしてほしい」と温かく送り出してくれました。周囲のメンバーも快くサポートしてくれ、入念に引き継ぎの準備を行ったことで、何の気兼ねもなく育休に入ることができました。

実際に休業し、妻と二人三脚で子育てに向き合ったことで、家族としての新たなスタートを共に切れたという実感がありました。出産直後の最も大変な時期を共有できたことは、私の人生において計り知れない財産となっています。
職場に復帰した今も、毎朝娘を保育園へ送るのが私の日課です。一緒にお風呂に入り、昨日できなかったことが今日できるようになっている姿を目の当たりにする。そんな日々の成長を間近で見守れることが、父親としてただ素直に嬉しいです。育休を経験したことで、家族と過ごす時間がいかに尊いものかを再認識しました。あの時、育休を取得するという決断をして本当に良かったと心から思っています。

また、娘の誕生は、私の仕事に対するスタンスも劇的に変えました。
以前は、「仕事が終わらなければ、残業してでも終わらせればいい」と考えていました。多忙な時ほど、一人で業務を抱え込んでしまう傾向があったのです。
しかし、育休を経て、仕事に費やせる時間には限りがあることを痛感しました。それ以来、時間をかけて頑張るのではなく、「限られた時間内でいかに最大の成果を出すか」を真剣に考えるようになりました。

具体的には、取引先や関係部署への相談は極力早い段階で行う。依頼をする際は、相手がスムーズに動けるよう必要な情報を整理して伝える。自分の手元でボールを止めず、次の工程の人が即座に動ける状態でパスを回す。このように、「一人で抱え込まない仕組みづくり」を意識したことで、仕事のスピードと質が格段に向上しました。
さらに、すべてを完璧にこなそうとする完璧主義を手放し、「今、本当に優先すべきタスクは何か」を見極める思考も身につきました。

「家族との時間を大切にしたい」という純粋な思いが、働き方を変えただけでなく、仕事に対する価値観そのものを一段高い次元へと引き上げてくれたのです。
今では、この「限られた時間の中で最善の成果を導き出すプロセス」を考えること自体が、仕事の重要な一部であると捉えています。

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「何をしたいか」だけじゃない。自分らしく働き続けられる環境を

これまでの経験で培ったものを自身の強みへと昇華させ、今後はさらに高い壁に挑戦していきたいと考えています。
調達の仕事を通じて磨かれた専門知識や交渉力にとどまらず、周囲との盤石な信頼関係を築き、組織を動かす推進力も、私の確固たる武器にしていきたいです。

将来的には、マネジメント領域にも挑みたいという目標があります。自分がプレイヤーとして成果を上げるだけでなく、周囲のメンバーがいかんなく実力を発揮できる環境を構築し、「この人と一緒に仕事がしたい」と誰からも求められる存在になること。それが私の目指すリーダー像です。
これまで出会った人々や、数々の経験から得た学びを、これからの業務の一つひとつの判断に落とし込みながら、私自身もさらに進化を続けていきたいと決意しています。

就職活動においては、「その会社で何をしたいか」という業務内容に目が行きがちです。しかし、私が実際に社会に出て痛感したのは、「何をするか」と同じくらい、「自分がどう働きたいか」というスタンスが重要だということです。
どんな価値観を持った人たちと共に働きたいのか。仕事以外の時間を、誰と、どう過ごしたいのか。そして最終的に、どんな自分へと成長していきたいのか。
そうした「人生の軸」まで深く掘り下げて企業を選ぶことができれば、入社後も決してブレることなく、自分らしく輝き続けられるはずです。

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