周囲と助け合いながら品質保証のプロフェッショナルを目指す

周囲と助け合いながら品質保証のプロフェッショナルを目指す

周囲と助け合いながら
品質保証のプロフェッショナルを目指す

このストーリーのポイント

  • 生活に欠かせない衣食住のうちの「食」を担うホシザキの事業内容に惹かれて入社
  • 新人時代は品質保証の現場で地道に知識を積み重ね、入社3年目に独り立ち
  • 部門の垣根を越えて協力しあえる風通しの良い社風が魅力

Uターン就職を検討していたところホシザキに出会い、事業内容に魅力を感じて入社。複数の業務を経験し、知識を着実に積み重ねていった。先輩方のような頼れる存在になるべく、日々の業務に邁進している。

PROFILE
ホシザキ株式会社

水谷 亮介

品質保証職
2015年入社

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工学部機械工学科卒。入社後は品質保証職として、製品の仕様検討や試作品のテストなどに従事。2021年9月からは、製品のアフターフォロー業務を担当し、製品・部品の不具合調査を行っている。

世界の「食」を支えるスケールの大きさに惹かれる

元々ものづくりに興味があったため、大学は工学部を選び、機械工学を専攻していました。在学中は、機械材料についてや、ものが何かしらの力を受けた時の変化を解析する構造力学など幅広く学べて、知的好奇心をより高められたと思っています。

卒業研究では「金属疲労」をテーマに選びました。金属の壊れ方のひとつに、力をくり返し受けるうちに壊れていく「疲労破壊」という現象があります。金属が疲労破壊を起こすまでの過程を解析していき、論文にまとめていきました。現在、品質保証の仕事で不具合があった冷蔵庫を確認すると、中の部品が疲労破壊を起こしている場合があります。そういった場面で、学生時代の知識が役立っていることを実感しています。

就職活動においては、専攻を活かせるように技術職、そして完成品メーカーを中心に見ていました。完成品メーカーで働けたら、自分が関わった製品を見かけた時に世の中に貢献している実感を得られて、やりがいにつながると考えたからです。

就職先は、地元の三重県から近い東海エリアで探しました。大学での企業説明会や、Uターン就職セミナーに出展していたのがホシザキで、ブースで何回も話を聞いていくうちに、だんだん事業内容に惹かれるようになりました。

ホシザキは、人々が生活するうえで欠かせない三大要素「衣食住」の「食」を支えるべく、業務用の製氷機や冷蔵庫などの厨房機器を世界中に提供しています。そのスケールの大きさに圧倒されましたし、食べるのが好きなこともあり、食と密接に関われるのは働くうえでのモチベーションにつながると考えました。

実際に面接では、ホシザキの事業に少しでも関わりたい思いから「どの部署に配属になっても、活躍できるようがんばります」と伝えたことを覚えています。そんな私の熱意が伝わったのか、ご縁あって入社が叶いました。また、私は昔からペンギンが好きで、今もよく水族館に見に行くのですが、ホシザキの社章がペンギンマークであることにも不思議なご縁を感じています。

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第三者の目線で、より良い製品を届けられる喜び

入社後は研修を経て、品質保証職として配属されました。配属後に担当したのは、設計・開発担当が作った製品の品質に問題がないかを検査する仕事です。

新しい製品の開発が決まったら、設計・開発や生産技術部門の担当者とともにプロジェクトへ参加します。そして、お客様が利用する場面を想定しながら安全性に問題がないか、想定外の使い方をする可能性がないか、などを確認をしていき製品の仕様決めに関わっていきます。

話しあいによって決まった仕様を反映した試作品をテストするのも、品質保証職の大きな仕事です。例えば製氷機でしたら、一日に作れる氷の量など決められた規格がありますので、試作品がきちんと規格を満たしているかチェックしていきます。もちろん、お客様目線も持ちながら、製品がケガの起きない安全な構造になっているか、使いづらい点はないかなどを見ていきます。様々な角度からテストを行い、問題があれば開発担当者に改善を求めます。製品の改善が終わり、検査が完了したら合格を出して、関係部署に製造の許可を出します。

この仕事の面白さは、「第三者の目線」で物事を見ることにあると感じます。お客様の目線で使いやすさを見るのはもちろん、ときには「お客様はこんな想定外の使い方をするのではないか」「この機能は、取扱説明書を見なくても使える簡単な仕組みにすべきでは」などの視点で、他の部門に意見することも。お客様目線だけでなく、工場で作業をする従業員の目線に立ち、製品が生産ラインで問題なく量産できるか想定する場面もあります。

このように様々な視点を持ち、未来に起こるかもしれない可能性や、なかなか考えが及ばない想定外の可能性を予測していくプロセスに、非常にやりがいを感じます。開発担当者が作った製品を、私たちが第三者の目線でさらにブラッシュアップしながら、お客様により良い製品を届けられることを誇りに思っています。

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知識を積み重ね、独り立ちできた瞬間

とはいえ、新入社員時代から想定外の使い方を考えたり、第三者の目線を持てるわけもなく、最初はわからないことばかり。そんな私を支えてくれたのは、当時の上司や先輩社員でした。

色々質問できるのは若手のうちだけだと思い、疑問に思ったことはどんどんたずねていきました。すると皆さん、ただわからないことに答えてくれるだけでなく、そこから派生した話もたくさん教えてくれて。1つ聞いたら3つ、4つで答えてくれる皆さんの知識には驚きましたし、「先輩方みたいになれるように知識をつけよう」と、さらに前向きな気持ちになりました。

教えてもらった知識が少しでも身になるよう、業務の合間で教えてもらったことを調べ直す時間も大切にしてきました。自分で調べることによって、先輩方が教えてくれた言葉の意味を深く理解できる瞬間が何度もあり、効果は大きかったと思います。

初めは先輩と二人一組のような形で仕事をしていましたが、「聞く、調べる」といった地道な積み重ねを続けていくと、入社3年目でようやく独り立ちできるように。ひとつの製品に対して様々な想定ができ、他の部署に意見が出せるようになった時は、「やっと一人前になれたんだ」と大きな成長を実感できました。

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知識の引き出しをもっと増やしたい

2021年からは、アフターフォローをメインとする職場へ異動になりました。これまでは製品を市場に送り出す前の評価を担当していたのに対し、異動後は主にお客様から寄せられた不具合情報をもとに原因の調査を行う、アフターフォローをメインとした業務に従事しています。

例えば、直接お客様と接しているホシザキの販売会社から、「冷蔵庫が冷えない」という情報が寄せられたら、まずは不具合が起こっている製品や部品を回収します。部品が故障を起こしているのならば、解体して原因を細かく見ていき、原因が判明したら、関係部署に是正を指示したり、担当の販売会社へフィードバックします。お客様の設置環境や使い方が影響していそうな不具合であれば、普段の使い方をヒアリングしたり、時には現地に足を運んで原因を追求することもあります。

「冷蔵庫が冷えない」といった不具合に対して、原因は必ずしもひとつではありません。複数考えられる選択肢から、ヒアリングした情報や自分の知識、経験をもとに予測を付けていき、スピード感を持って解決していくのが大切です。今までに身につけた知識をフル活用しながら対応しています。

製品不具合への対応はスピード感だけでなく臨機応変さも求められます。例えばお客様に「なるべく最短で解決してほしい」と申し出があり、急いで調べても原因がすぐにわからない場合。そんな時は解決をあせらずに、まずは製品が正常に動くよう応急処置を取ります。応急処置をしないと、お客様の仕事をいつまでも止めることになり、さらに迷惑をかけてしまうからです。その後、お客様には少し時間をいただきつつ、本格的な原因調査に移るような時と場合に応じた対応は非常に大切です。

また、原因が自部署内で突き止められない場合は、抱えずに開発など他の部門の担当者に相談したり、ときには協力をお願いすることも。緊急時であっても、皆さんすぐに動いてくれて頼もしいです。

これまでの経験を通して感じるこの会社の良いところは、とにかく風通しが良いこと。わからないことを教え合ったり、協力しあったりが自然にできる人たちばかりです。その風通しの良さが、同じ部門だけではなく他の部門でも共通しているのが魅力ですね。皆さん「お客様第一」で真剣に物事を考え、同じ方向を向いているからこそ、このように団結できているのだと思っています。

今後も引き続き、品質保証職として仕事をしていきたいです。年齢は中堅に差し掛かってきましたが、まだまだ知識が足りないと感じることがあります。勉強を重ねつつ、今まで以上に機転をきかせて、お客様に素早く対応できるようにしていきたいです。また、現在は業務用冷蔵庫をメインで担当していますが、今後は調理機器や加熱機器など違う製品を担当して、知識の引き出しを増やせたらと考えています。

当社へ興味を持ってくれている皆さんへ、最初は知識が追いつかず戸惑うかもしれませんが、私たちがフォローするので安心してください。一番大事なのは、どんな問題に対しても真剣に取り組む姿勢です。その気持ちを胸に、お客様の満足につながる仕事がしたい人とぜひ一緒に働きたいです。

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