若手の挑戦を後押しし、成長させてくれる。「カヤバ」だから、モチベーション高く走り続けられる。

若手の挑戦を後押しし、成長させてくれる。「カヤバ」だから、モチベーション高く走り続けられる。

若手の挑戦を後押しし、成長させてくれる。
「カヤバ」だから、モチベーション高く走り続けられる。

このストーリーのポイント

  • 若手でありながら大きなイベントに携わることができた
  • 独立系だからこそ、複数の完成車メーカーと関われる
  • 充実のワークライフバランスで、安定した生活を実現

地元の安定企業という点に惹かれて入社したカヤバ。若手に様々な挑戦の機会を与え、成長させてくれる風土がある。ワークライフバランスの充実ぶりも大きな魅力。安定した日々があるから、思い切った挑戦もできるのだ。

PROFILE
カヤバ株式会社(KYB)

渡邊 宏友

オートモーティブコンポーネンツ事業本部
技術統轄部 開発センター 製品開発室
2016年入社

kyb-st02-02.jpg

工学研究科機械工学専攻修了。東京の大学で学ぶが、長期的なライフプランを考えて、就職は地元企業を志望。社員の人柄に親しみを感じて、カヤバへの入社を決める。入社以来、開発部門で自動車向け制御サスペンションなどの高機能製品の開発に従事。2人の娘のパパでもある。

会社の安定性と社員の人柄に惹かれて入社を決意

私は岐阜県で生まれ育ち、カヤバのことは子どもの頃から知っていました。進学の際には都会への憧れもあって、東京の大学を選び機械工学を学びました。機械工学を選んだのは就職に有利だと思ったからです。学生時代にはサッカーとフットサルのサークルに所属し、副代表を務めました。メンバーは50人ほどで、みんなに声をかけ、全体を盛り上げるようなサポート的な役割を担いました。

就職活動を迎えて考えたことは、これからの長い人生についてでした。いずれ結婚し、子どもが生まれ、マイホームを持つ。そんな将来をイメージすると、東京へのこだわりはなくなりました。実家の近くで暮らせば両親に子育てもサポートしてもらえるでしょう。そうしたことから地元・岐阜も選択肢に就職活動を行い、安定性が魅力のカヤバに出会いました。

カヤバは「自動車用ショックアブソーバ」で世界的にも有名だと思いますが、その他にも国内外問わず高いシェアをしめる製品が複数あります。自動車部品だけでなく、バイク・鉄道・建設機械・特装車両など多事業をグローバルに展開している点にも魅力を感じました。

最終的な決め手となったのは、セミナー等で接した社員の人柄です。とても親しみの持てる方が多く、こういう社員の多い会社なら長く働いていけると思ったのです。実は私は車が特に好きというわけではなく、この点は少し気がかりでした。ただ、私のように特に車好きではないという同期も少なからずいて、特に気にすることではないとわかりました。採用の可否にも関係はなかったようです。

kyb-st02-03.jpg

イベントで出会ったたくさんのカヤバ・ファン

入社以来、ずっと製品開発室に所属し、制御サスペンションや電動車高調整システムなどの高機能製品の開発を担当しています。これまでで印象深いのは、2年目に東京モーターショーの出展委員を務めたことです。もともとイベント好きであることに加え、車の最新の知識を吸収するには絶好の機会だと考え、上司から打診があったときは二つ返事で参画を決めました。委員の中では私が一番の若手。演出のアイデアを出したり、展示する制御サスペンションのカットサンプルを作成したりと、存分に取り組みました。

東京モーターショー本番は、アクシデントもありましたが、非常に大きい達成感が得られました。アクシデントとは、ダンパーの減衰力の調整を体感できるデモンストレーションが動かなくなってしまったことです。まったく想定外のことで、壊れた部品の交換が必要だったのですが、スペア部品も持ち込んでおらず、あのときは冷や汗が噴き出しました。加工してくれるメーカーを東京中で探し、部品の製作を依頼。受け取った部品を土砂降りの中、会場に持ち運び急ぎの修理。なんとか1日で直していただいたときは、安堵のため息が漏れたものでした。一方、来場者への説明も担当しました。2年目だったのでしっかりと対応できるか、不安でいっぱいでしたが、予想以上に多くの人から「カヤバの製品が好きです」「カヤバには期待しているよ」といった応援の声をいただき、一気にモチベーションが上がりました。カヤバがいかに多くの人から愛され、信頼されているか、改めて実感できた出来事でした。

入社2年目なんて、まだ右も左もわからない若手です。それなのにこうした晴れやかな場を経験させてくれ、たくさんのことを学ばせてもらいました。新たな経験を通じて学ばせようという意図があったのは間違いないでしょう。1人ひとりの成長に目を配ってくれる。カヤバの人材育成の姿勢が感じられました。

kyb-st02-04.jpg

完成車メーカーから学んだ“車両目線”

入社7年目に参画することになったのが、キャンピングカープロジェクトです。
カヤバでは埼玉県の熊谷工場で、コンクリートミキサ車などの特装車を手がけている特装車両事業部があります。そこで培ったノウハウをベースに、キャンピングカーを開発しようというプロジェクトでした。ここに私が車高調整システム開発のプロジェクトで培ったノウハウを融合できないかという意図で、事業をまたいで声がかかったのです。これも私が取り組んできたことを上司がしっかり見てくれ、そしてさらに成長するための機会を与えてくれたということだと思います。

キャンピングカープロジェクトは、一日を争うぐらい、とにかく時間のないプロジェクトでした。熊谷工場の技術者にも「今から部品の図面を送るので、明日までに完成させてほしい」と無茶なお願いをしたこともあります。キャンピングカーのショーに出展するので絶対にそれに間に合わせなければならないこと、そもそもキャンプのブームが終わる前に市場参入しなくてはならないことなどが、時間のなかった理由です。さらに岐阜と埼玉という物理的な距離も障壁でした。
そのため例えばサスペンションの搭載検討についても、ホースの長さを最終確認する時間が十分に取ることができませんでしたが、半ば強引に上司を説得して進めました。このときは結果として最適の長さに収めることができ、ホッと胸をなで下ろしたものです。

kyb-st02-05.jpg

おかげでこのプロジェクトを通じて私は、決断力をずいぶんと磨くことができました。それまでは人の意見を聞き、十分に考えてからでないと決断できなかったのが、このプロジェクトのおかげで、自分で考え、自分の責任で決断を下せるようになったと思います。

入社以来、高機能製品の開発を担当してきました。現在はより高性能の制御サスペンションの開発に携わっており、初めて完成車メーカーと直接打ち合わせをしながら仕事を進めています。制御サスペンションに対する要求を伺い、仕様を提案して、試作品を作り、実際の車両に取り付けて評価していただく。その一連の流れを通じて完成車メーカーの技術者からは、車づくりに対する様々な思想や志を聞くことができます。おかげで私は自然と、“車両目線”が身についてきました。それまではあくまで部品を通じての車づくりだったのですが、車づくりの目線で部品のことを考えられるようになったのです。
しかもカヤバは独立系ですから、様々なメーカーから声がかかります。私もこのメーカーに加え、海外の完成車メーカーから依頼された仕事にも携わっています。並行して異なる完成車メーカーのプロジェクトに携われることは、当社ならではの大きな魅力でしょう。

kyb-st02-06.jpg

感動のものづくりに挑戦したい

安定した人生を送りたいと考えて選んだカヤバ。実際に入社して驚いたのは、想像以上に充実したワークライフバランスが得られたことでした。
私は2年目に結婚し、現在2人の娘がいます。上の娘が生まれた際は会社の特別休暇で1週間のお休みをもらい、2人目のときは育児休職もあわせて2週間のお休みを取得しました。保育園でのイベントなど、大切な日にはしっかり休ませてもらえますし、フレックスタイムなので始業・終業時間は必要に応じて柔軟に変更できます。そのため子どもが急な熱を出して病院に連れていくことになっても、休みを取る必要はありません。また、28歳でマイホームも建てました。家族との時間をしっかり確保し、子どもたちの成長を間近で見られることは、人生をとても豊かにしてくれます。こうした環境には、本当に感謝しています。

今でも思い出すのは、入社1年目の出来事です。
先輩が取り組んでいたアクティブサスペンションの開発に途中から関わらせていただきました。もちろん新人でしたから何が何だかわからないまま、がむしゃらに取り組みました。驚いたのは、そのアクティブサスペンションを搭載した車に乗せてもらったときです。悪路でもまるで新幹線のような快適な乗心地で、その信じられないほど心地よい走りに「凄い!」と唸りました。そしてこれがカヤバのものづくりなんだと感動したものです。あの感動は今も消えず、いつか自分も先輩と同じように、人に感動を与えるものづくりをしてみたいというモチベーションになっています。

社会の信頼に応える高品質の製品を送り出すためには、念には念を入れた確認作業が必須です。そこに一切の妥協はありません。こうして開発した制御サスペンションが搭載された市販車に、ぜひ私の娘を乗せて走り、「凄いだろ、パパが作ったんだぞ!」と、自慢する日が楽しみです。

kyb-st02-07.jpg

TAGS

カヤバについてもっと知りたい方はこちら

SHARE

Related Stories|関連ストーリー