不安だったからこそ、安心できる環境での挑戦を選んだ――JA新潟かがやきで働く若手職員のリアル
不安だったからこそ、安心できる環境での挑戦を選んだ――JA新潟かがやきで働く若手職員のリアル
このストーリーのポイント
- 地域に密着した仕事だからこそ、人との距離が近く、日々の感謝がやりがいにつながっている
- 失敗や戸惑いを重ねた新人時代。先輩職員の支えがあったからこそ乗り越えられた
- 不安を抱えながらも挑戦し続けることで、自分なりの成長と未来の働き方が見えてくる
生まれ育った地域で働くことは、決して「安易な選択」ではない。環境が近いからこそ感じる責任や、社会人として一歩踏み出す不安もある。それでもJA新潟かがやきで働く若手職員たちは、地域や人と向き合いながら、自分なりのやりがいや成長の形を見つけてきた。本記事では、地元就職を選んだ理由から新人時代の葛藤、現在の仕事の面白さ、そしてこれから描く未来までを、同期二人の率直な言葉で紐解いていく。不安を抱えながらも前に進む、その等身大の姿は、これから社会に出る学生にとって確かな道しるべとなるだろう。
新潟かがやき農業協同組合
M.K
弥彦支店 共済担当
2021年入組

地元への愛着が強く、「生まれ育った場所に貢献したい」という想いからJA新潟かがやきへの就職を選んだ。仕事と私生活のバランスを大切にしながらも、任された役割には真摯に向き合う努力家だ。入組後は貯金業務を担当し、その後、配置転換で共済業務へ。未経験の分野にも臆せず挑戦し、研修や日々の積み重ねを通じて知識を身に付けてきた。お客様一人ひとりに丁寧に寄り添う姿勢は、ご高齢の方からも厚い信頼を集めている。今後は後輩を支える立場として、より広い視野で職場を支えていきたいと語る。
K.H
吉田アグリセンター 購買担当
2021年入組

実家が農家という環境で育ち、幼い頃から農業を身近に感じてきた。大学でも農業を学び、「農業に関わる仕事がしたい」という想いを胸にJA新潟かがやきへ入組。現在は購買業務を担当し、農薬や肥料、生産資材の提供を通じて農家の営みを支えている。日々の業務で、先輩に支えられながら一つひとつ経験を積み重ねてきた。農家からの「助かった」「ありがとう」という言葉は何よりもの励み。常により良い提案を模索する誠実な姿勢が印象的だ。将来も農業と関わり続けたいと考えている。
生まれ育ったこの場所で働く――地元への想いと進路選択の理由
──まずは、就職活動での企業選びの軸や地元への想いからお聞かせください。
M.K私はもともと地元で就職したいと考えていました。とにかく地元が好きだったからです。東京は遊びに行く場所という感覚で、仕事を通じて生まれ育った地域に貢献したいという想いが強くありました。また、プライベートを大切にしたいタイプなので、働きやすい環境かどうかも重視して就職活動を行っていました。
K.H実家が農業を営んでいることもあり、僕は「農業に関わる仕事がしたい」と考えて就職活動をしていました。大学でも農業に関する勉強をしていました。
M.KK.H君も、地元に戻って働こうと思っていたの?
K.Hはい。新潟で就職すれば、家族と一緒に暮らしながら家の仕事も手伝えると思ったので、地元に戻ることを選びました。東京に行ったこともありますが、ビルに囲まれた環境で暮らすイメージが湧かなかったんです。M.Kさんは、社会人になることへの不安はありましたか。
M.Kすごくありました。学生から社会人になる節目で責任も増えますし、新しい環境に飛び込むことへの不安は大きかったですね。「本当に大丈夫かな」と思いながら過ごしていました。
K.H僕も似たような不安がありました。ただ、「やらなければいけない」と腹をくくると動けるタイプなので、不安と覚悟が半々といった感じでした。
──JA新潟かがやきへの入組の決め手は何でしたか。
K.Hインターンシップに参加した際、業務内容を見たり先輩職員と話したりする機会がありました。その中で、自分がここで働く姿を具体的に想像できたことが一番の決め手です。地域に密着した仕事ができる点にも魅力を感じました。
M.K私もインターンシップが大きなきっかけでした。JAの経営理念や、協同組合としての相互扶助の考え方を分かりやすく教えてもらい、共感しました。また、若手職員の方々と話し、実際の現場を見学する中で、自分が働く姿を自然に思い描くことができました。中でも決め手になったのは、福利厚生の充実や女性にとって働きやすい環境が整っている点です。休日数も多く、産休・育休も取得しやすいと聞き、ライフステージが変わっても安心して働き続けられると感じました。
K.HM.Kさんのご実家は農家ではなかったですよね。
M.Kそうなんですが、祖父の家でお米を作っていたので、JAは身近な存在でした。地域の方との距離が近い組織だという印象もありました。K.H君は、実家が農家ということでJAに親しみがあったのでは?
K.H実は、子どもの頃はあまり家の仕事を手伝う機会がなかったので、JAに身近なイメージはなかったですね。大学に進学してから、JAと関わる機会が増えました。

戸惑いと失敗の連続だった新人時代 支えてくれた先輩たちの存在
──入組1~2年目頃のご自身の仕事ぶりを振り返ってください。
K.H同期は全部で9名でしたね。最初は全員を対象にした全体研修が一週間ほどありました。
M.KJA新潟かがやきの理念や事業内容、組織構成を学ぶと同時に、社会人としての基本を身に付ける期間でした。その後は、各配属先でOJT研修が行われ、先輩が一から丁寧に教えてくださいました。K.H君は、最初から営農担当でしたよね。
K.H履歴書に希望業務を書く欄があり、営農と記入しました。営農は農家さんと最も近い距離で関わる仕事です。作物の育て方を一緒に考えたり、出荷について相談に乗ったりします。私はその中でも購買部門に配属され、農薬や肥料などの管理業務を担当しています。M.Kさんは?
M.K私は貯金業務を希望しました。入出金や振込、定期預金の手続きなどを行う窓口業務です。インターンシップで若手職員の方が貯金担当として働く姿を見て、興味を持ちました。最初の配属は中央支店で、年齢の近い先輩がいて心強かったです。
K.H1年目は本当に大変でしたよね。
M.K覚えることが多く、慣れるまでは刺激的な毎日でした。特に金融の専門用語や知識に加え、お客様の顔や名前を覚えるのが大変で、頭がいっぱいでした。ただ、大学時代に接客のアルバイトをしていたので、お客様対応は比較的早く慣れることができました。
K.H僕も同じです。伝票の扱い方といった基本業務はもちろん、膨大な商品名を覚える必要がありました。除草剤一つとっても種類が多く、使い方や効能も異なります。毎日、仕事が終わってから資料を見返して覚える日々でした。M.Kさんは途中で共済担当に変わりましたよね。
M.K共済担当の先輩が二人同時に支店を離れることになり、その穴を埋める形でした。珍しいケースだったと思いますが、「頼まれた以上はやるしかない」と気持ちを切り替え、もう一度一年目のつもりで勉強しました。研修会に参加し、商品内容を理解することから始めました。
──周囲の先輩方は、どのようにフォローしてくれましたか。
M.K上司が共済業務の経験豊富な方で、分からないことがあれば何でも聞いていました。事情も理解した上で、丁寧に指導してくださり、今も共済担当として働けているのはその方のおかげだと思っています。
K.H僕は数量の入力を間違えたり、修正方法も分からなかったりして、その都度先輩に質問していました。農家さんから専門的な相談を受けても答えられずにいたところ、先輩が一緒に調べてくれて、「この農薬が効くはずだよ」と助けてくれました。
M.K本当に、上司や先輩に支えられてきましたよね。

人と向き合う仕事の先にある喜び 感謝の言葉が原動力になる瞬間
──現在の仕事内容と、その面白さを教えてください。
K.H入組以来、吉田アグリセンターで購買業務を担当しています。肥料や農薬、生産資材のほか、燃料や日用品など、農業と生活に欠かせない商品を取り扱っています。
M.K入組当初より責任も増えたのでは?
K.Hそうですね。今では在庫管理や仕入れ、配達、販売動向の分析、改善策の検討など、購買部門全体を俯瞰して考えるようになりました。
M.K私は中央支店から弥彦支店に異動し、共済の窓口担当として来店されたお客様への対応や事務手続きを行っています。
M.K仕事の面白さはどんなところに感じていますか。
K.H毎年、新しい商品がメーカーから出ます。営農指導担当の先輩と相談しながら、「今年はこれを勧めてみよう」と考えるのが楽しいですね。
M.K私は、お客様のニーズに応え、力になれたと実感できた時にやりがいを感じます。
──感謝されることも多いのではないですか。
K.H「勧めてくれた農薬が効いたよ、ありがとう」と言っていただけると、本当に嬉しいです。印象に残っているのは、急ぎで必要な資材をどうにか間に合わせた時のことです。メーカーにも何度も連絡し、期日までに納品できた時、「本当に助かった」と言われたのは忘れられません。
M.K私は、ご高齢のお客様のお宅に伺って共済の手続きをすることがあります。「孫みたいでうれしい」「何かあったらM.Kさんにお願いする」と言われたことが心に残っています。
K.H「お土産をあげるよ」と言われるのでは。
M.Kありますね。「みかん持っていきなさい」って。気持ちだけありがたくいただいています。

この先も地域とともに歩むために JAで描くそれぞれの未来像
──今後、JAでどのように働いていきたいですか
K.Hお客様の要望にしっかり応え、信頼される職員になりたいです。
M.Kこれまでは「ミスをしない」「業務をこなす」ことに必死でした。これからは後輩を指導できる存在になりたいです。中堅職員として、より深い知識を身に付け、お客様により良い提案ができるようになりたいと思っています。
──最後に、不安を抱えがちな学生へメッセージをお願いします。
M.K社会に出る時は誰でも不安になります。私もそうでした。最初はできなくて当たり前です。続けていけば、必ずやりがいを感じられるようになります。
K.H先輩に言われたことを一つずつこなしていけば、自信は自然とついてきます。下を向かず、前向きに挑戦してほしいです。新しいことに踏み出す気持ちが、成長につながると思います。

