実現不可能だと思われるくらいの大きな「夢」 「やってみたい」と思う気持ちが実現に向けた原動力になる

実現不可能だと思われるくらいの大きな「夢」 「やってみたい」と思う気持ちが実現に向けた原動力になる

実現不可能だと思われるくらいの大きな「夢」
「やってみたい」と思う気持ちが実現に向けた原動力になる

このストーリーのポイント

  • プログラミングの面白さに目覚めた学生時代
  • 未知なる領域へのチャレンジを重ね、スキルを磨き続けたキャリア
  • 現在は、人材育成を通して自身の夢の実現へと歩む

子供の頃から漠然と将来は家業を継ぐものだと思って過ごしてきた山本氏。簿記や経理を学ぶために商業科のある高校へ進学。しかし、そこで出会ったプログラミングが面白くてたまらなかった。実家を継ぐという目的がなくなり、プログラミングで学んできたことを生かすため、エンジニアとしての道を歩み始める。前職を経てディーピーティーと出会い、これまで自動車、航空機、都市設備、電動工具など多種多様なプロジェクトに携わってきた。現在は、チームリーダーとして後進の育成にも力を注いでいる。

PROFILE
ディーピーティー株式会社

山本 尚樹

エンジニアリング事業部 設計開発センター
2004年4月1日 中途入社
福井工業大学/経営工学部

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どういう仕組みで動いているのか気になる製品があると、分解してでも調べてしまう。とにかく好奇心旺盛な自分の性格も相まって、エンジニア職に就いたのは自然の流れだったのかもしれません。今は、さまざまなプロジェクトを通して蓄えた技術や知識を「人材を育てる」という仕事に活用する方法を模索する日々を過ごしています。

”好きなプログラミングを仕事に”
それは第一歩から険しい道でした

実家は個人経営のスーパーマーケットを営んでいて、子供の頃から漠然と、将来は私が家業を継ぐものだと思っていました。そうした背景もあって、簿記や経理の基礎を学ぶために商業科のある高校に進学したのですが、授業で出会ったプログラミングの面白さにはまってしまいます。とはいえ、当時はまだ家業を継ぐつもりでいましたから、大学進学の際はプログラミングも学びながら経営に関する知識も身に着けることができる学部として経営工学科を選択しました。

高校の授業で扱っていたのはBASICという基礎的なプログラミング言語が中心でしたが、大学ではC言語を学びました。プログラミングを学ぶことを本当に楽しく感じていて、授業で与えられた自分の課題を終えたら、友達の課題まで「僕に任せて」と手を出してしまうほどプログラミングに傾倒していきます。一方で、経済学や経営学といった組織をマネジメントする上で必要な学問に関する授業にはあまり積極的にはなれませんでしたね(笑)。

在学中はプログラミング漬けの日々を過ごしていたのですが、3年生になった頃、実家からスーパーをたたむことになったという知らせが届きます。そこで大学を中退し就職をしようと決断するのですが、プログラミングが大好きだったのでエンジニアとして働ける場所を探すことにしました。

最初に入社したのは、ディーピーティーと同じく技術アウトソーシングを主力事業とする企業でした。入社前のイメージでは“エンジニア=ソフトウェア開発をするもの”と思っていました。ところが入社後に初めてアサインされた多機能電話機の設計開発プロジェクトでした。設計については未知の領域だったので目の前にある電話機を見て、「え?本当にこの製品を設計する(=つくる)の?」と正直かなり動揺しましたが「面白そう」という好奇心が勝りましたね。製品開発の上流工程から携われたことは今でもよい経験になったと思う一方で、長時間労働や給与面などエンジニアにとってあまり良い労働環境ではありませんでした。好きな仕事ではあるものの、このままでは長くエンジニアとしての仕事を続けることが難しいと感じて、転職を決意しました。

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「自社製品を開発したい」と情熱的に語る社員の姿に惹かれディーピーティーへ

転職活動を通してディーピーティーに出会ったのは2004年のことで、当時はまだ100人にも満たない企業規模でした。人事部と技術部の方にお会いして強く感じたのは、仕事を楽しそうに語る人たちだ、という印象です。また、「いつかは自社製品を開発したいんだよね!」という夢を情熱的に語ってくれたこともよく覚えています。当時のディーピーティーの企業規模で自社製品を開発するなんて現実味のない話だったのですが、現在は『e-minori』という自社製品開発を実現しています。これは社名の由来でもあるDream(夢)、Passion(情熱)、Thanks(感謝)を体現するようなエピソードなのではないでしょうか。

労働環境を変えたいという思いをきっかけに始めた転職活動ではあったものの「面白そう・楽しそう」という好奇心にあらがえず、ディーピーティーなら楽しみながら技術を磨くことができると確信して入社を決意しました。

もちろん、当初の目的だった労働環境の改善もディーピーティーへの転職で実現できました。具体的には、営業職と技術職の役割が明確に分担されているのでクライアントとの営業的な折衝業務は営業担当者に任せておけば安心できますし、私はエンジニアとしての仕事に集中できるようになりました。

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ディーピーティー入社後は組み込みエンジニアとしてクライアント先で多くの製品の設計開発に携わってきました。入社後、最初にアサインされたのはエスカレーターの設計開発のプロジェクトでした。前職で経験したのは多機能電話機や自動車のECU関連の設計開発だったので、エスカレーターは全く未知の領域。どんな技術が必要になるのか想像もつかなかったので、ワクワクしましたね。それと同時に、この未知の領域に一人のプロフェッショナルな技術者として参加するわけですから、プレッシャーも感じていました。そのような場面に直面することは多々ありますが、どのプロジェクトでも共通して心がけていることは「分からないので教えてください」と素直に聞くということです。分からないことをそのままにしていても、プロジェクトは前進しません。クライアントとコミュニケーションをとりながら「分からない」という状態をまず共有することで相互理解を深めることが、技術や知識を吸収していくための第一歩のように思います。

これまでに航空機のような大きな製品から電動工具のようなコンパクトな製品まで多種多様なプロジェクトに携わってきましたが、それは未知なる領域との出会いの連続でもあります。毎回、分からないことだらけなので「分からないことを素直に聞く」ということはエンジニアとして成長するために重要な姿勢だと思います。

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難問を解く喜びに近い、人材育成という大切な仕事

入社当初、実は人を教える・育てるということにあまり興味を持っていませんでした。どちらかというと、せっかく自分が苦労して身に着けた知識をなぜほかの人に教えなければいけないのか?と独りよがりな考え方すらしていたかと思います。しかし、月1回実施されるチーム会議でのコミュニケーションやエンジニア同士の縦横のつながりを通して「勉強会や新卒研修の講師をやってみないか?」と声をかけてもらうようになりました。そして、実際にその立場に立ってみると、教えることの難しさを痛感することになります。

当たり前のことですが、人は機械ではないので教え方や伝え方が同じだったとしても人によって理解のスピードも違えば成長速度も異なります。どのように伝えれば理解できるだろうか?どんな時に声をかければいいだろうか?など個々の特性を見極めながら、試行錯誤を繰り返してエンジニアの育成に励んでいます。

そして現在、一人でも多くの組み込みエンジニアを育てることが私の目標となり、夢を実現するための手段となっています。世の中にはまだまだ組み込みエンジニアが足りていないという現実がありますし、IoT化が急速に進んでいる昨今、優秀な組み込みエンジニアを育成することは社会課題の解決に向けた取り組みともいえます。ディーピーティーから組み込みエンジニアを多くすることができれば、世界中のどこにいってもディーピーティーが携わった製品が動いていることになる。そんな将来を見てみたいというのがいつしか私の夢になっていました。

教える側には「どのようにして自分以上のエンジニアを育てるか?」という大きな難問があります。自分の知っていることや持っている知識は教えていくことができますが、それだけでは自分以上のエンジニアに育てることはできません。だからこそ、自分よりも若いエンジニアから自分の知らないような知識を教えてもらえたときはとてもうれしく感じます。それは、若いエンジニア自身も成長したいという意欲を持って仕事に臨んでいる証拠に他なりませんから。

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エンジニアとしての「夢」が技術を進歩させる

自分が設計開発に携わった製品が動く瞬間を見ると、達成感と感動で胸がいっぱいになります。自分がかつて設計開発に携わった製品が実際に街中で使われているのを見かけることもありますが、時間が経った今でもやはり動いている姿を見られるのはうれしいものです。そんな感動をより多く味わうために、私は先ほどお話した夢を掲げました。これからエンジニアになろうとしている方には、どんなものでも構わないので大きな夢を持ってほしいと思います。それは「巨大なロボットを動かしてみたい」や「宇宙でスペースコロニーの開発をしてみたい」という現時点では難しそうな夢の方がいい。エンジニアとしてのキャリアを歩んでいく中で、いつかその大きな夢を実現を可能とするだけの技術は生まれるはずです。

たとえば、今では手のひらサイズに収まるスマートフォンで膨大な情報量を扱うことができるようになりましたが、ほんの20年前にこの未来を予想できていた人はほとんどいませんでした。しかし「こういう製品を作ってみたい!」と強く願ったエンジニアがいたからこそスマートフォンのような革新的な製品を実現できたのではないでしょうか。逆説的ですが、大きな夢を実現するためには技術的に実現できるかどうかなんて些細な問題でしかなく「やってみたい」と強く願う気持ちの方が何倍も重要なことになるのです。そして、大きな夢を実現するためには個の力では限界があるので、組織としての力を強化していく必要があります。そのために、私はエンジニアとして多くのことを若手に伝えていきたいと思っています。

今にして思えば大学在学中にもっと組織のマネジメントについて勉強しておくべきだったかな、と思い返すこともありますが、勉強するには遅すぎたとは全く感じていません。なぜなら、自分の夢として「やってみたい」と思う気持ちこそ、もっとも強力な原動力になるのですから。

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