ここには人が育つ風土がある。すべての経験と支えが、自分の成長に。

ここには人が育つ風土がある。すべての経験と支えが、自分の成長に。

このストーリーのポイント

  • 地盤改良のことは何も知らず、先輩たちの明るさに惹かれて入社
  • 若手に率先して仕事を任せるので、想像以上の速度で成長できる
  • 成長しようとする若手を見守ってくれる、家庭的雰囲気の社風が心地よい

特許工法・TNF工法の施工管理担当者として、入社以来経験を重ねる。知識ゼロの状態から着実に知識とスキルを磨いてきた。今はマネージャーとして会社全体への貢献を意識するようになった。成長はさらに続く。

-profile-

中川 啓祐

株式会タケウチ建設

関東営業所 建設部 マネージャー
2013年入社/建築学科卒

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施工管理担当として本社で経験を積んだ後、入社4年目に関東営業所に異動。8年目にマネージャー昇格。中核メンバーとしての自覚のもと、会社のさらなる発展に貢献したいと考えている。

未来に向かって伸びていく明るさに惹かれて入社

高専の建築科に進学したのは、幼い頃から住宅や家具が好きだったからです。
今でも覚えているのは5歳のときに我が家を新築したことです。何もないところから真新しい家が建ち上がっていく様子には、心躍るものがありました。今の私につながる原風景だったと思います。

中学から高専の8年間、ずっと打ち込んだのがバスケットボールです。バスケに明け暮れ、バスケ中心の生活でした。
高専5年生ではキャプテンを務めました。いろんな個性の仲間をまとめ上げていくのには苦労したものです。バスケに対する情熱には温度差があり、練習よりもサボることを優先する仲間もいました。そんな仲間の心を一つにして、勝利という目標に向かってモチベーションを上げていった経験は、仕事の上でも大いに活かされているように感じます。

タケウチ建設を知ったのは高専4年生のインターンシップでした。ユニークな技術を持つ個性的な会社で先輩も活躍しているということで、興味を持って参加しました。そのとき初めて知ったのが、本社が私の実家から徒歩5分の近さにあったこと。地元での就職を考えていた私にとってはこの点も好材料でした。
インターンシップは楽しかったです。地盤改良のことなど何もわかりませんでしたが、先輩社員はもちろんのこと、協力会社の職人さんたちも明るく歓迎してくれ、一生懸命に仕事を教えてくれました。当時インターンで指導を担当してくれた方(現在は営業部マネージャー)の「ウチは伸びる会社じゃけえ」という自信あふれる言葉も、心に強く刻まれました。

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見守られているという安心感が成長を促す

入社後は基礎的な研修を受けた後、すぐに第一線の現場に配属されました。
施工管理ですので、軟弱地盤を改良する当社独自のTNF工法の現場で、スケジュールやコスト、施工品質などを管理することが業務となります。もちろん入社したばかりの新人がすぐに戦力になるはずがありません。写真を撮ったり書類を整理したりと、上司に教えてもらったことをこなすので精一杯。限られた研修内容だったインターシップの延長のようなつもりでいただけに、実際に「仕事」として実務を行う厳しさを学んだ時期でした。

特に思い出深いのは入社して2つめの現場です。熊本県の大規模な現場でした。
このときの上司がとにかく仕事に対して厳しい人でした。当時新人の私には、何を考えながら仕事をすべきか想像することもできなかったので、教えてもらったことをとにかく一生懸命やる日々だったと記憶しています。梅雨の時期だったので、雨に降られたり、暑い日もあったりと、体力的にも非常に鍛えられた現場でした。
「疲れた、しんどい」と折れそうになることもありましたが、そのタイミングを見計らったかのように多くの先輩が声をかけてくれました。上司は「終わらない現場はない」と励ましてくれたり、他の先輩社員は本社から電話をくれて「元気でやってるか」と気遣ってくれたり、「たまたま近くまで来たから」と現場に立ち寄ってくれたり。もちろん“たまたま”ではなくて、私を気にかけてわざわざ足を運んでくれたに違いありません。そんなふうに先輩たちが声をかけてくれたおかげで、私は折れることなく熊本の現場を頑張り通せました。
当社の経営方針の一つに「家庭的雰囲気を持った革新的集団になろう」というフレーズがあり、家庭的な雰囲気の中でイノベーションを起こして行こう、という社風を大切にしています。お互いのことを気遣うのは当たり前のこと。「自分のことをみんな見てくれている」という実感は、心の支えになりました。

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TNF工法の真価を認めさせた瞬間の誇らしさ

あるとき、私が担当している現場についてお客様から上司に問い合わせの電話が入りました。その電話を受けた後、上司が「なぜ君(直接の担当者である私)ではなくてオレに電話が来るんだ」と私を厳しく叱ったのです。その理由は「お客様にとって担当者の存在価値は何なんだ」これに尽きます。自分が直の担当者として受け止めるという姿勢でお客様と向き合っていなかったから、私に電話がかかってこなかったんだと。それだけの覚悟が私の中になかったことに対して、上司は私を叱ったわけです。正直言うと当時は「お客様の電話のことでなぜ自分が怒られるんだ」と納得できない部分もありましたが、後輩を育てる立場となった今では、上司の言うことはもっともだと思っています。
こうした愛のある厳しさに包まれて私は育てられました。新人だった頃は恐い人だと思っていた上司とも、今では笑いながら「あの時めっちゃ恐かったっすよ~」などと当時のことを話しています。

入社してわずか半年で担当した現場は6つ。仕事を任される範囲は少しずつ増えていき、6現場目からはお客様との打ち合わせも含めて1人で担当させてもらえるようになりました。もちろん未熟ではありましたが、着実に成長しているという実感は強かったです。
当社は決して大きい会社ではありませんから、新人であってもどんどん仕事を任せます。大手ゼネコンに所属する新人社員が現場の掃除をしている間、当社では一人前の仕事を担当します。だから成長のスピードが速いのでしょう。
また当社独自のTNF工法は、誰でもできる工事ではありません。一定のスキルを身につけた職人さんしか作業できないのです。当社ではその限られた職人さんたちを「TNF工法協会」として組織化しているため、現場で顔を合わせる職人さんは顔見知りばかり。だから職人さんにも仕事を教わり、見守ってもらえるのです。
当社には「ONE-TNF」という考えがあり、TNF工法のもとに一つのチームとしてやっていこう、という精神があります。スキルとノウハウを身につけた職人さんと一体になって育ててもらえるのは、なんと贅沢なことだろうと思います。

当社独自の工法であるため、建設業界でもTNF工法をよく知らない方は珍しくありません。お施主様や設計事務所がTNF工法の採用を決めても、施工する建設会社が「大丈夫なのか」「どうやって管理するのか」と難色を示すこともよくあります。
そんな中で工事を進めていくと、次第に建設会社の目の色が変わっていき「なるほど!」「いいじゃないか」と認めてくれるようになります。その瞬間は本当に嬉しいですね。大きな達成感がありますし、誇らしさを感じます。TNF工法の施工管理担当として、一番のやりがいです。

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次世代に向けた技術継承にも挑みたい

入社5年目に関東営業所への異動が決まりました。それまで実家から徒歩5分の本社に通っていたわけですから、家族を残して東京へ出て行くことに不安がなかったわけではありません。しかしこの異動はさらに成長する上で大きな転機となりました。
関東営業所で私を待っていたのは、インターンシップで「ウチは伸びる会社じゃけえ」と胸を張っていた、現営業部マネージャー。再会を機に一緒に仕事をすることになり、私は営業のこと、会社全体のこと、お客様のこと、社会から当社がどう見られているかなど、幅広い視点で考えるようになりました。それまでは工事を起点にした発想しかできなかったけれど、お客様起点、営業起点での考え方ができるようになったのです。

当社では創意工夫を大切にしています。自分の使命は人に教えられるのではなく、自分で考えて見つけなくてはなりません。
今の私は自分の使命を“会社のさらなる成長に貢献すること”と考えています。そのためには生産能力の向上が必須で、マンパワーの拡充はもちろんのこと、AIやIoTといった先端技術の導入にも取り組んでいかなくてはなりません。職人も高齢化が進んでいます。技術継承は今後の大きな課題で、この大きなテーマに取り組むことが今後の私の使命です。

入社8年目、マネージャーに昇格しました。部下は18人。全員の思いを一つにまとめ、チームのモチベーションを高めていくために、1人ひとりに目を配りながら組織づくりを進めていこうと思っています。人を育てることは、きっと自分自身の次の成長にもつながるはずですから。
故郷に暮らす母は、そんな私のことを「楽しそうに仕事をしていて、よかったよ」と喜んでくれています。

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