
“好き”から歩み始めた自分らしい仕事。スギ薬局で新しいキャリアの道を拓く。
“好き”から歩み始めた自分らしい仕事。
スギ薬局で新しいキャリアの道を拓く。
このストーリーのポイント
- ビューティアドバイザーとして地域の人々の“きれい”を支える
- 店長経験もないまま、複数店舗の利益最大化に挑戦
- 常に場と機会を与えられたことで、想定外の成長ができた
美容部員になりたいと選んだスギ薬局。現在では営業部長として100を超える店舗の管理に携わる。入社時には想定していなかった未来と出会えたのは、常にチャンスとチャレンジを与えて後押ししてくれた会社のおかげと感じている。
株式会社スギ薬局
神谷 まゆみ
中部・関西都心営業部 部長
2008年入社/文学部日本文学科卒
愛知県出身。美容部員の仕事に興味を持ち、スギ薬局に入社。ビューティアドバイザー、ビューティトレーナー、ビューティ統括部ビューティ課長、中部都心第二地区SVを経て、2024年より現職。会社のマラソンチームの一員として2025年の名古屋ウィメンズマラソンに出場し、目標の6時間半を切って完走。次は大阪マラソンへの出場を目指す。
メイクの持つ不思議な力に惹かれて
実家の斜め前にスギ薬局のお店があり、私はずっとそこで買い物をしていました。スギ薬局が大好きだったんです。
ある日、私が2リットル飲料6本入りのケースを買ったところ、レジの方が「お車までお持ちしますね」と重い段ボールを運んでくれました。なんて素晴らしいホスピタリティだと感動し、以来、私はスギ薬局のファンになりました。
就職活動で受けたのもスギ薬局だけ。それほど好きだった会社で働けていることを幸せに思っています。
美容部員の仕事に興味を持ったのは、学生時代の演劇部の活動がきっかけでした。
学生の部活動ですので1人でいくつもの仕事をこなさなくてはならず、私も舞台監督や衣装メイクの仕事に追われました。その中で、メイクをしていくうちに役者の顔つきが変わり、まるで別の人格が誕生するかのように感じ、その発見が、メイクの持つ力の不思議さ、素晴らしさを私に教えてくれたのです。
演劇部では、部員全員が力を合わせて一つの舞台をつくっていく醍醐味を味わいました。目標に向かって様々な考えの仲間の心をまとめ上げていくプロセスは、今の営業部長としての仕事にも通じると感じています。
美容の仕事と言っても様々です。その中でドラッグストアを選んだのは、一つのメーカーではなく、幅広いメーカーの化粧品からお客様の悩みにフィットする商品を選べる点に魅力を感じたためでした。また、日常の生活に密着し、お買い物のついでに立ち寄れる親しみやすさも、好ましく思えました。
実家近くのスギ薬局のお店は、今も営業しています。古い店舗なのですが、地元のお客さまに愛され、大切にされていることを実感します。実家に帰るたびにその様子を目にすると、本当に嬉しく思います。
お客様の美容のお悩みに寄り添う
ビューティアドバイザーの仕事とは、地域のお客さまの“きれい”を支えることです。
店舗の化粧品コーナーでお肌の悩みを解決する化粧品をご紹介したり、簡単なお化粧直しをしてさしあげたり。生活習慣全体を見直すことで体の内側から“きれい”を実現するインナーケアの提案も行います。
私は入社以来約6年間、4つの店舗でビューティアドバイザーとして働きました。嬉しかったのは、お客様が私のファンになってくれたことです。乾燥肌で悩んでいるお客様にスキンケア商品をご紹介したら「すごく調子よくなった」と教えてくれたり、眉の描き方を教えてさしあげたお客様が「家でもちゃんと描けたし、友だちにも好評だったの」と報告してくれたり。私の名前を呼びながらそんなふうに接してくれるお客様の存在が、一番のやりがいでした。
もちろん難しいこともありました。印象に残っているのは、売上の大きな店舗で、4つのメーカーの美容部員さんと一緒に働いた経験です。化粧品メーカーの美容部員さんは、その製品のプロです。私はスギ薬局のビューティアドバイザーとして、そうしたプロフェッショナルの皆さんをまとめていかなくてはならず、立場や考え方の違う人たちをまとめる難しさを痛感しました。それでも辞めたい、逃げ出したいと思ったことは一度もなかったです。
その理由は、何より人に恵まれたことです。入社前から感じていましたが、スギ薬局の社員は人柄の素晴らしい方ばかりで、その上、非常に前向きです。私が壁にぶつかっていると必ず誰かが手を差し伸べて、力を貸してくれます。
スギ薬局は「親切・誠実・信頼」という社是を掲げていますが、これが社員に浸透しているからこそ、こうした支え合う社風が根づいているのだと思います。スギ薬局ならではの大きな魅力です。
入社7年目にビューティアドバイザーの教育役となり、12年目にはビューティ統括部ビューティ課長に昇進しました。
教育役として担当エリアの店舗を巡回して、接客や技術の指導を行いました。ビューティアドバイザーと一言で言っても、人によってスキルや経験は違います。1つ言えば10を理解できる人もいれば、なかなかわかってくれない人もいます。それぞれのレベルや考え方に合わせ、丁寧に指導することを心がけました。
ビューティ課長の時代は、コロナ禍のタイミングということもあって、思うように対面での指導ができないもどかしさがありました。
それでも、ビューティの領域で店舗の接客からマネジメントまで幅広く担当できたのは、会社が常にチャンスとチャレンジの場を与え続けてくれたからだと感謝しています。私自身は昇進したいという気持ちは正直あまりなかったのですが、会社に導かれるように自然とステップアップしてきたというのが実感です。
新しいキャリアへの、まさかの一言
今でも覚えているのが、2023年の大晦日です。
当時の私は名古屋の都心エリアである中部都心第二地区のスーパーバイザーとして、化粧品だけでなく売場全体を管理する仕事を担当していました。化粧品には精通していたものの、その他の売場については浅い知識しかありませんから、暗中模索の日々でした。
この日も、年末の忙しい中、上司と一緒に店舗を訪問。売上の最大化を目指して指導を行っていました。その移動中に言われたのが「営業部長にチャレンジする気はないか?」という言葉。あまりに突然で私はただ驚くばかりで、言葉もありませんでした。
営業部長はスーパーバイザーを統括する立場として、地域社会に貢献できる店舗をつくり、その結果として店舗の売上の最大化を目指すことがミッションです。売場全体について深い知識と経験が求められる仕事ですから、店長の経験もない私に勤まるとはとても思えませんでした。それにビューティアドバイザー出身の営業部長も、それまで皆無でした。
このチャレンジは、さらに一段上の場と機会を与えて成長させようという会社の期待を感じました。また、後に続くビューティアドバイザーに新たなキャリアの選択肢を示すことにつながるとも思いました。
私にとってはあまりにも想定外だった一言でしたが、どんなに高い壁でも乗り越えられないことはないと信じ、挑戦することにしました。一歩を踏み出せば必ず道は拓けていくのです。
営業部長の仕事は、店舗の営業利益を最大化することです。現在私が担当しているのは中部と関西地区の都心型の店舗110店。12名のスーパーバイザー、5名のサポート課社員とともに、お客様から選ばれる店舗づくりに取り組んでいます。
具体的にはお客様のニーズに合わせて店内のレイアウトを変更したり、品ぞろえを変えたり。1店舗ごとに最適な売場とは何かを考え、細かく手を入れて結果を検証し、さらに手を加えるというPDCAを回しています。
110もの店舗を預かり、その営業利益に携わるわけですから、大勢の人を巻き込んで数字を追求していくことは、大きなやりがいです。
ある店舗では、お客様の買い回りのしやすさを考えて、レイアウトを変更することにしました。都心型の店舗ですので面積は限られており、ちょっとした工夫でもお客様の動線が変わり、売れ方が変わります。
レイアウト変更作業は店舗の皆さんの手を借りて行いますが、その際は誰もネガティブな表情をしないことに、いつも驚かされます。店舗で働く社員からスーパーバイザーに至るまで、とにかく全員が前向き。「お客様から選ばれるスギ薬局でありたい」との思いを共有しているから、一つひとつの改善作業に対して一生懸命なのです。
こうしたポジティブな空気こそ、スギ薬局の強みであり、魅力でしょう。その中で働けることを幸せに感じています。
ビューティは、私の原点
現在は営業部長という立場にありますが、いずれは再びビューティに携わりたいと考えています。私の原点はビューティアドバイザーです。だからこそ、優秀なビューティアドバイザーを育て、地域の皆さんの“きれい”を今以上に支えていきたいと思っています。そしてビューティアドバイザーという仕事の価値をもっと高めることに貢献していきます。
スギ薬局には1年に1回、キャリアの希望を伝えられる自己申告制度や希望する部署に手を上げる公募制度があります。これらの機会を利用して自分の想いを伝えることで、キャリアの希望をかなえていきたいと考えています。
女性としての働きやすさも、スギ薬局の大きな魅力です。「プラチナくるみん」を取得しており、女性が子育てしながら働くことはスギ薬局ではごく自然なこと。周囲も当たり前のようにサポートする風土があります。
また、女性の管理職を増やしていこうとする一方、店舗で専門性を磨きたいという人も応援してくれます。誰もが自分にふさわしいキャリアの道を歩いていける、そんな制度と環境があります。
就活生の皆さんにとって企業研究は大切なことでしょう。しかし、企業研究と同じくらい、「自分が何をしたいのか」「その企業でどんな存在になりたいのか」を深く考えてほしいと願っています。
その結果、私の後に続いて同じような道を歩きたいと考える方が入社してくれたら、こんなに嬉しいことはありません。