若手の挑戦が会社の原動力に。機械設計の真髄が味わえる。

若手の挑戦が会社の原動力に。機械設計の真髄が味わえる。

若手の挑戦が会社の原動力に。
機械設計の真髄が味わえる。

このストーリーのポイント

  • 世界で戦うニッチトップ企業
  • 画期的なマシンの開発に、若手のうちから携わる
  • コミュニケーションを大切にする、風通しのよいカルチャー

スーパーやコンビニに並ぶ紙容器の飲料や食品。その容器成形充填機で圧倒的なトップシェアを誇る。若手にも責任ある仕事を任せる社風が、画期的な製品の誕生につながっている。

PROFILE
四国化工機株式会社

近藤 光

四国化工機株式会社 技術二部 設計二課
2012年入社/徳島大学 工学部 機械工学科卒

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徳島県出身。地元でものづくりの仕事に携わりたいと考え、大学内に設けられた四国化工機のPRブースをきっかけに志望する。食品をつめる機械である充填機の設計に携わる。長町とは同じ職場の先輩後輩の関係。


長町 周

四国化工機株式会社 技術二部 設計二課
2018年入社/徳島大学大学院 先端技術科学教育部 知的力学システム工学専攻修了

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徳島県出身。若手のうちから主体性を持って業務に取り組める点に惹かれて、入社を決める。1年間の現場研修を経て、現在は食品をつめる機械である充填機の設計に携わる。先輩である近藤をリスペクトしている。


知る人ぞ知るグローバルニッチトップ企業

──お二人の入社動機を教えてください。

近藤 私は四国化工機の工場見学で、充填機を初めて目にした際の驚きが入社動機につながりました。オールステンレスでピカピカと光っていて、「なんだこれは! 近未来のマシンじゃないか」と思ったのです。牛乳パックのような小さなものをつくるのに、この巨大なマシンが動いているという事実に、感動しました。

長町 近藤さんも私も徳島県の出身で、年齢は違いますが、同じ大学で機械工学を学びました。徳島県で機械の設計に携わりたいと考えるなら、四国化工機がファーストチョイスだと思うんです。私もそれが動機でした。

近藤 2人とも長男ということもあり、やはり地元を代表する企業として四国化工機の存在感は大きいですよね。

長町 私の父は「徳島県の機械系の会社なら四国化工機が一番」と言っていました。入社が決まったときも喜んでくれました。

近藤 お父さんの気持ち、よくわかります。私の父も「いい会社でよかった」と、むしろ自分が入りたかったと喜んでいました。

長町 最終的な決め手は何でしたか。私はもともと四国化工機が第一志望ではありましたが、若手に責任ある仕事を任せてくれる風土がある点に最も惹かれました。

近藤 四国化工機は国内でトップのシェアを誇るだけでなく、世界80カ国以上に製品を供給しています。本社は徳島県ですが、実は世界で戦っているグローバルニッチトップ企業なんです。だから設計者であってもパソコンに向かって黙々と作業をするのではなく、海外に飛んでお客様と対応することもあるという点が、入社の決め手になりました。大好きな地元で働きながら世界を相手に仕事ができることは、大きな魅力でした。

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お互いへの理解がスムーズな仕事につながる

──初対面の印象はいかがでしたか。

長町 近藤さんは、とにかくコミュニケーション力に長けた方です。新卒で入社したばかりで緊張していた私に、たくさん声をかけてリラックスさせてくれたことを覚えています。

近藤 そんなことがあったっけ。覚えてないなあ。

長町 仕事でも、たくさんアドバイスをいただいています。時々、急いで対応しなくてはならない業務も発生するのですが、ショートカットしながらスムーズに進める“裏技”を教えていただいたこともありました。とても頼りになる先輩です。

近藤 我々の機械設計の仕事って、人に協力をお願いすることが多いんです。だからコミュニケーションは大切ですし、私は気持ちよく仕事を引き受けてもらえるよう、普段から人間関係づくりには気を配っています。気持ちがすれ違うと、仕事でも行き違いが生まれますから。

長町 一緒に働いていて、近藤さんがそうした気づかいをしてくれているのはとてもよくわかります。仕事の話はもちろんのこと、合間にはプライベートな話もよくしますよね。それでお互いへの理解が深まります。

近藤 例えば急な出張が発生したときなど、“確か子どもの学校行事あるからこの週は難しいのでは”と相手を案じることができます。逆に長町くんが私の予定を知って「出張、代わりましょうか」と言ってくれたこともありました。日頃からコミュニケーションを取っていることで、そんなふうに自然にリカバーする関係ができています。

長町 決してお互いのプライベートに踏み込むことはなく、それでいてちゃんと理解し合えている関係は、とても心地いいです。要するに情報共有ですね。

近藤 どんな情報も自分1人で抱え込まず、みんなで共有することを心がけています。違う種類の充填機の設計を担当していると、情報を共有しにくいのも事実ですので、私はあえて意図的に共有するようにしています。特に最近はワークライフバランスを大切にするために、いかに効率よく仕事を進めるかが重視されます。その点でも情報共有は大切だと考えています。

長町 そうしたカルチャーも、近藤さんが率先してタネを蒔いてくれたおかげです。今後は我々若手がそのタネをしっかりと育てていかなくてはと考えています。

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社運をかけたプロジェクトに参画

──お二人が携わった紙容器無菌充填システム「NS-ATOM」の開発について教えてください。

長町 「NS-ATOM」は新しいコンセプトの紙容器無菌充填システムで、2018年から6年がかりで開発されました。私は入社したばかりでよくわからなかったのですが、社運をかけたプロジェクトだったそうですね。

近藤 それまで30年以上にわたり、常温長期保存タイプの紙容器として「NS-FUJI」をお客様に提供してきました。そんな市場に海外メーカーが参入してきたのです。まさに“黒船”でした。このまま手をこまねいていてはシェアを奪われてしまうことは明白で、トップメーカーとしての当社の立場を守るためには、対抗製品の開発が絶対的な課題でした。そのプロジェクトの一員に、私もアサインされました。

長町 ベテランばかりが集められた精鋭部隊に、若手代表として1人、加わったわけですよね。緊張しましたか。

近藤 緊張したどころか、震えました。なにしろ当社の未来がかかっているプロジェクトで、絶対に失敗できないという責任の重さからみんなピリピリしていましたから。その中で「若手の目線で意見を言ってほしい」と声がかかったわけです。経験豊富なベテランに向かって、若手の私が意見なんてできるはずもないというのが正直な気持ちでした。

長町 私の入社動機だった、若手にも責任ある仕事を任せてくれる風土の好例ですね。

近藤 初歩的すぎる質問をして場を冷えさせたことも多く、いま振り返ると、いい勉強になりました。ユニットの設計も任されましたが、組立の現場から「設計図どおりに組み立てられない」という連絡が来て朝一番で慌てて飛んでいって図面を修正したりと、とにかく目まぐるしい日々でした。

長町 私は2年目からこのプロジェクトに参画しました。図面はほとんど完成していたものの、細かなパーツの設計をしたり、近藤さんと一緒に組立現場のフォローをしたりしました。2年目ですから右も左もわからない状態で走り回って、機械設計ってこんなに現場へ行ったり来たりするんだと驚いたものでした。

近藤 印象に残っているのは、部長の考えと私の考えが対峙することがあったんです。組立現場での経験から、自分の考えた案でやらせてほしいとお願いしました。部長の代わりに自分の案を採用しろと迫ったわけですから、普通ならとても考えられないことです。しかし、結局私の案を採用していただき、しかも特許まで取らせてもらいました。本当に嬉しくて、今までの仕事の中で一番の思い出です。

長町 ギリギリのスケジュールで進んでいたプロジェクトだったので、近藤さんのその案が果たした役割は本当に大きかったと思います。そのおかげで「NS-ATOM」は無事に完成し、今も多くのお客様のご期待にお応えしています。

近藤 せっかく採用されたのに失敗していたらと思うと、今でも震えますよ。

長町 「NS-ATOM」が無事お客様に納品され、お店に紙パック製品が並んだときは、嬉しくてスーパーの棚の写真を撮ったほどです。

近藤 私はそれよりも、実機が初めて動いたときに感動しました。平らな紙がくしゃくしゃになって出て来るような試運転となりましたが、自分の手がけたマシンに命が吹き込まれ、産声を上げたと実感したんです。ものづくりの喜びを味わいました。

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機械設計の道を極めたい

──今後の目標について教えてください。

近藤 デザート容器も牛乳パックも1台で製造できる、そんなオールマイティな充填機を開発できたらと考えています。夢物語に近い野望なんですが、いつか実現させてみたいです。

長町 私は今後もずっと設計者としてものづくりに携わりたいと考えています。「NS-ATOM」のような画期的な機械を、ゼロから開発できたら最高です。ぜひ近藤さんの背中を追いかけ、設計者の道を極めたいと思います。

近藤 私もものづくりの現場で設計者として自分を磨きたいと考えていますが、年齢的には管理職としての仕事も期待されるようになってきました。

長町 近藤さんを見ていると、確かにマネジメントやビジネスの知見を身につけようとされていると感じます。いずれ管理職として活躍されることを期待しています。
四国化工機は徳島に根を下ろしながら世界で戦える会社ですので、ぜひ大勢の方に挑戦していただきたいですね。

近藤 大きな志を持った人ほど面白い仕事ができる、そんな会社なのは間違いありません。

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