人事戦略の企画・推進を通して新生Astemoのカルチャーを創る

人事戦略の企画・推進を通して新生Astemoのカルチャーを創る

人事戦略の企画・推進を通して
新生Astemoのカルチャーを創る

このストーリーのポイント

  • 自動車業界を含む多様な企業での経験を通して、人事としてのキャリアを確立
  • 人事総務部長として、新生Astemoのカルチャー創りに奔走する
  • 100年に一度の変革期と言われる自動車業界の変化を楽しめる人と働きたい

自動車関連部品メーカー・サプライヤー4社が経営統合し、2021年に誕生したAstemo。人事一筋でキャリアを築き、現在は日本エリアの人事総務部長として、同社の新しい企業文化を創るための人事戦略立案・推進を任されている。これまでのキャリアとそこから得た学び、これから入社する社員に期待する姿勢について伺った。

PROFILE
Astemo株式会社

小林 諭

人財統括本部
日本人事総務本部 人事総務部長
2024年9月中途入社

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大手自動車部品メーカーで海外地域本社の人事制度立ち上げを担当。その後完成車メーカーで、国内外で働く全従業員を対象にした人事制度の企画立案に携わった。その後、一度自動車業界を離れるものの、再び貢献すべくAstemoに入社。従業員の働きやすさ向上をめざして、社内での「1on1」推進にも注力している。

自動車業界での経験がキャリアの礎になった

新卒から現在まで様々な会社で経験を積み、人事一筋でキャリアを築いてきました。なかでも自動車業界での経験は、私のキャリアに大きな影響を与えたと感じています。

最初のターニングポイントになったのは、30代の時に大手自動車部品メーカーで働いた経験です。事業の海外進出に伴い、現地の工場で働く従業員の人事制度をゼロから構築する責任者に抜擢されました。

中国・ドバイ・インドといった多様なエリアでの人事制度を立ち上げている時に感じたのは、「自分にとっての常識が世界の常識とは限らない」ことです。当時それなりにキャリアを重ねていたので、仕事に対してある程度「こうすべき、ああすべき」といった考えを持っていました。しかし海外の現場では、想定と違うやり方で仕事を進めるメンバーが多く、いかに自分が固定観念に縛られていたかを痛感。日本で働いていた頃より視野が大きく広がりました。

また、責任者の自分が動かなければ何も変わらない状況で身についたのは、困難を恐れず新たな挑戦を続ける「開拓者精神」です。率先して動き続けたことで、言語や文化の違うメンバーからも理解を得られ、力を貸してもらえるようになりました。

第二の転機は、次に入社した完成車メーカーでの経験です。国内外で働く全従業員を対象に、採用・給与体系・教育を含む人事制度の変革をリードしました。

当然ですが、従来の制度を変えるには、経営陣や現場で働く従業員に納得してもらえる提案をしなければなりません。限られたエリアの施策に関わっていた前職と比べて巻き込むべき関係者が大幅に増えたので、一人でできることには限りがあると実感しました。そこでは多様な人の意見を受け止め、足し合わせながら制度を形にしていくことが大切であると学びました。

より良い施策を考え提案する日々を通して、当時の会社の文化を肌感覚でつかめるようになったのは大きな収穫でした。文化が自分なりに理解できていると、どんな施策を立てて運用するのがベストか予測しやすくなるからです。実際に、自分の提案で周囲の合意を得るまでのスピードが確かに上がった手応えがありました。この経験は、今Astemoで人事制度を考える時にも活かせています。

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100年に一度の変革期。再び自動車業界に貢献したい

その後、自身のキャリアアップのために一度自動車業界を離れますが、業界のニュースは常にチェックしていました。ちょうどその頃、自動車業界では自動運転が進化し、電動化も加速。メディアでも「100年に一度の変革期」と盛んに報じられていました。報道を見るたびワクワクしましたし、変化の大きい自動車業界に再び貢献したい思いも芽生えてきました。

とはいえ具体的な転職のビジョンはなく、Astemoへの入社も考えてはいなかったのですが、ある日たまたまAstemoの人事の方々と意見交換をする機会をいただきます。そこでは、4社統合したばかりのAstemoの文化をどう創っていくか、そのためにどんな人事制度が必要かなど、様々な話題について話しました。その流れで、今は同僚となった方から「日本エリアの人事総務部長として、新生Astemoの人事戦略の立案・推進に携わってみないか」と声をかけていただいたんです。

驚いたものの、私のこれまでのキャリアを踏まえたうえでのオファーをいただけたことに感謝の気持ちでいっぱいになりました。新生Astemoとして歩み始めたこの時期に、人事制度やカルチャーを新しく創りあげる挑戦は、自分にとって大きな経験になる。そう確信し、Astemoが将来にわたって発展するよう力を尽くしたいと思ったので入社を決意しました。

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4社の企業文化を活かしながらAstemoの文化を創る

現在は、Astemoの日本エリアの人事総務部長として、人事制度の企画を担当しています。ほかにも制度の展開の仕方を検討したり、一人ひとりの能力を最大限活かすためのタレントマネジメントを行ったりなど、幅広い業務に関わっています。

こうした業務を通して、4社の文化を融合しながら新しいAstemoのカルチャーを創ることが最大のミッションです。入社して改めて、4社の文化にはそれぞれ違いがあることを実感しています。言葉で表現するのは難しいものの、仕事の進め方や会議の発言の仕方などに違いが現れているように感じます。それらを決して否定することなく、Astemoに活かすべきもの、ブラッシュアップすべきものを整理しているところです。

あわせて、社内での「1on1」(上司と部下がマンツーマンで行う面談)活性化にも力を入れています。直属の上司・部下だけでなく、さらに上の上司とも、立場を越えて話せる機会を整備していく方針です。

Astemoには、ものづくりに真摯に向き合い続ける技術系の方々や、会社の成長を支える事務系の方々がたくさんいます。そんな皆さんの力をさらに引き出せるよう、1on1によるコミュニケーションの場を大事にしたい。対話は発想を活性化しますし、日々の業務を定期的に振り返ることで、仕事の意義を改めて実感できる機会にもなります。

特に若手の方は、先輩や上司に聞きづらいこと、言いづらいこともあるでしょう。1on1を広めることで悩みを抱え込まずに話せる機会が増えて、働きやすさが高まると考えています。

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変化に富んだ環境で様々なチャレンジができる

Astemoの魅力は、新しい挑戦ができる機会がたくさんあることです。弊社では、4輪車に加えて2輪車用の製品・システムも展開しているため、様々な技術に触れられますし、多角的な視点で物事を見る力がつきます。グローバルメガサプライヤーとして、世界を舞台に自社製品の価値を提供するチャンスもあります。

こうした新たなチャレンジができるのは、技術部門だけではありません。私の所属する人事総務本部にも、Astemoの文化や組織の体制をより良くするための仕事がたくさんあります。いくつもの経営統合を繰り返しながら成長してきたAstemoだからこそ、なかなか経験できない仕事に取り組めるチャンスがあると思います。

最後に、私たちがAstemoの入社を検討する皆さんに大事にしてほしい姿勢についてお話します。まず1つは、主体的に考え発言し、行動すること。指示されたことをただこなす受け身の姿勢ではいてほしくないからです。そもそもその指示が間違っていたり、効率的ではないこともあります。そんな時に手を挙げて、相手に率直な考えを話してほしい。会社としても、1on1をはじめ若手の皆さんの意見を受け止める仕組みを整えていますので、遠慮なく伝えてほしいです。

もう1つは、モビリティを通じて人々の豊かな生活に貢献する志を持つことです。先日海外旅行に行った時、飛行機、電車、バスとさまざまな移動手段を使いました。その時改めて、世界を旅するような経験ができるのは、モビリティがあるからこそだと実感したのです。より快適なモビリティ社会を実現するために何ができるかを真剣に考えたい人と、一緒に仕事ができればと思います。

自動車業界は今100年に一度の変革期を迎えています。そんな変化の中で生き残るには、世の中のトレンドや新しい技術、お客様のニーズを常にキャッチする必要があります。これまでの常識が、今後は通用しなくなることもあるでしょう。変化に富んだ環境をポジティブにとらえ、楽しみながら働きたい方のエントリーをお待ちしています。

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