成長の原動力は「好奇心」変化に柔軟に対応しながら前へ進む

成長の原動力は「好奇心」変化に柔軟に対応しながら前へ進む

成長の原動力は「好奇心」
変化に柔軟に対応しながら前へ進む

このストーリーのポイント

  • 100年に一度の変革期に対応できると信じてAstemoを選んだ
  • ものづくりは、想像以上に地道な作業の積み重ね
  • 好奇心を持って日々の仕事に向き合うことを大事にしたい

CASEと呼ばれる変革期にある自動車業界。その変化の大きさに不安を覚えたものの、「好きなものに携わりたい」思いが強く入社を決意した。リクルーターとしても活動し、ものづくりの魅力、Astemoの魅力を発信している。

PROFILE
Astemo株式会社

根本 朱騎

BR設計部
2024年入社

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幼少期から大の自動車好き。大学時代はツーリングにも夢中になり、四輪・二輪どちらにも携われるメーカーへの入社を検討した。Astemoに入社後は、二輪車用のABSユニットや、ABSユニットの技術を転用したサスペンションの設計検証に携わっている。

4社統合したAstemoなら、100年に一度の変革期にも立ち向かえる

物心付いた頃からずっと自動車が好きな私。親にすすめられた影響もあって、6歳の頃から国内のサーキットでレーシングカートに乗り、タイムを競う大会に参加していました。一時期はレーサーに憧れていたのですが、大会に出ても結果を残せない日々が続き、「特別な才能がないとレーサーにはなれない」と子どもながらに思ったのを覚えています。

一方で、何かしら自動車に関わる仕事がしたいとは思っていました。小学生時代は図工に夢中。高校では図面の作成に使うソフト・CADにも触れていて、ものづくりへの関心は高かったです。大学進学前には「将来は自動車メーカーでものづくりがしたい」と気持ちを固め、機械工学を中心に学べる大学に入学しました。

大学では、機械力学・熱力学・材料力学・流体力学の4力学を中心に学び、卒業研究ではアルミニウムなど軽金属の材質に関する研究を行いました。今仕事で関わっているABS(アンチロック・ブレーキシステム:急ブレーキ時のタイヤロックを防ぐ装置)にはアルミでできた部品も組み込まれているので、当時の知識が活かせています。

また、YouTubeで見たツーリング動画に興味を持ったのをきっかけに、バイクの免許を取り、自分用のバイクを購入。さまざまな道を走るのが楽しく、バイクの魅力も実感するようになりました。

就職活動中は、車とバイクどちらにも関われるようなメーカーで働けたら面白そうと思っていました。中でも特に注目していたのは、部品メーカーです。「走る・曲がる・止まる」といった車の基本性能を支えているのは部品であり、部品メーカーならその根幹となる技術に携われると考えたからです。

しかし、業界研究を進めるうちに、自動車業界が「CASE」と呼ばれる100年に一度の変革期を迎えていることを知り、急に不安になりました。CASEとは、自動車業界の変革の象徴となる4つの潮流(Connected:通信/Autonomous:自動運転/Shared & Services:シェアリング/Electric:電動化)を指します。各メーカーが変革期に対応するための取り組みを進める中、成長を続けるメーカーがある一方、淘汰されてしまうメーカーも出てくるのではないかと、不安を覚えたのです。

一度は自動車業界自体を就職先の選択肢から外すと決めて、他の業界も見ていたのですが、どうしても興味を持てず。悩んでいた時に、改めて目を向けたのがAstemoでした。

Astemoは、電子制御領域の日立オートモーティブシステムズ、ブレーキ領域の日信工業、サスペンション領域のショーワ、パワートレイン領域のケーヒンと、それぞれの領域に強みを持つ4社が統合してできています。私はこの統合を、各社の強みを掛け合わせてより良い製品を生み出していく姿勢の表れだと感じました。変革期とされる時代においてこうした姿勢を貫く会社であれば、環境の変化に対応し続けていくのではないかと、強く関心を持ったのです。

また、私にとっては福利厚生も魅力的でした。Astemoでは、勤務地が自宅から通えない範囲になった場合、借り上げ社宅が用意されています。寮への住み込みが前提となる会社が多い中、制度の手厚さを感じたことも決め手になりました。

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検証は思い通りにいかない分、達成感も大きい

現在の主な業務は、新規開発している二輪車用ABSユニットの設計妥当性検証(Design Validation)です。試作品が図面や仕様通りに性能を発揮できるかを、さまざまなテストを通じて確認しています。

よく実施しているのは、二輪車の一生分を想定してABSを繰り返し作動させる耐久試験です。また、高温や低温、水中などさまざまな環境下における性能を確認する環境試験も行います。いずれもシミュレーションソフトではなく現物でテストを行い、試験によって負荷をかけたあとは分解して、内部に異常や劣化が見られないかを観察。少しの変化も見逃さないよう気をつけています。

試験の進捗は、課内で毎週行われるミーティングで上司や先輩方に報告します。報告の際に心がけているのは、試験の進捗状況を客観的に説明することです。使用した計測器のログや波形などのデータをもとに、わかりやすく伝えるようにしています。その場で受けたフィードバックをもとに課題を整理し、再びテストをするサイクルを繰り返しています。

正直なところ、入社前はもっとスムーズにテストが進むものだと思っていました。しかし実際は検討すべきポイントが予想以上に多く、何度も検証を繰り返す必要があります。定められた品質をクリアするものづくりは、想像以上に地道な作業の積み重ねでした。これは入社後に感じた、最も大きなギャップです。

ですが、試行錯誤を繰り返してようやく検証が完了した時や、顕在化した問題に対する解決策を仕様反映できた時の達成感はひとしおです。お客さまにより良い製品を届けるための一歩に貢献できている実感があります。

この仕事をするうえで大事にしているのは、何にでも好奇心を持って向き合うこと。たとえば、現在検証に関わっているABSユニットには、電子制御技術が使われているため、電気・電子分野の知識が求められます。一方私は機械工学を専攻していたので、電気系の知識は十分ではありません。だからこそ、実際にユニットに触れながら、電気回路の構成や制御の仕組みを一つひとつ理解することを大切にしています。触れてみると感覚的にわかることが多く、自ら知ろうとしてインプットした内容ほど、知識として定着しやすいと感じています。

好奇心を持って日々の仕事に取り組んできたからか、入社したてよりも着実に成長できている実感があります。たとえば毎週のミーティングの時。これまでは、先輩から試験の進め方についてアドバイスをもらうことが多かったのですが、今では自分から試験の条件や内容を考えて、提案できるようになりました。

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就活生の不安を和らげ、背中を押せるリクルーターでありたい

今年から、Astemoのリクルーターとしても活動しています。きっかけは、入社前からお世話になっていたリクルーターの先輩から、「若手社員の代表として、学生さんと近い目線で話してみない?」と誘われたことです。Astemoで働く良さを自分の言葉で伝えられたらと思い、活動を始めることにしました。

リクルーターとしては、母校を訪問し、仕事の内容や働き方について紹介しています。学生の皆さんにとって、設計検証の仕事は実際に物に触れながら進められることが魅力的なようで、興味深く聞いてもらえています。

あわせて、学生の皆さんの話を聞くことも大事にしています。よく聞くのは入社にあたっての不安で、特に「配属が決まるまでは仕事内容や勤務地がわからない」という声です。その不安は、かつて私も感じていたのでよくわかります。

不安はあると思いますが、配属後は先輩社員が2年間OJT担当としてサポートするので、心配なことは遠慮なく相談してほしいと伝えています。また、Astemoには社内公募制度があるので、将来的に他の職種、業務に携わってみたいと思った場合は、手を挙げてチャレンジできることも話しています。

Astemoに興味を持ってくれている学生の皆さんに伝えたいのは、ぜひ好奇心を持って仕事に取り組んでほしいということです。自分の仕事に興味が持てれば、自然といろいろなことを吸収しようという気持ちになるはずです。私自身も好奇心を忘れずに、楽しみながら日々の仕事に取り組んでいきます。

今後の目標は、設計検証担当としてより幅広い業務に携わることです。2年目になり、新たにABSユニットの技術を転用した二輪車用のサスペンション(車体とタイヤの間に配置され、路面からの振動を吸収して車体を安定させる装置)の設計検証を任せてもらえるようになりました。もともとサスペンションにも興味があったので嬉しいですし、この流れに乗ってより多くの経験を積んでいきたいです。

リクルーターとしては、一人でも多くの就活生が安心してAstemoに入社してもらえるような働きかけができたらと考えています。就職活動は少なからず心配なこともあると思うので、その不安を和らげて背中を押せる存在でありたいです。

かつてCASEに不安を感じていましたが、今はその不安はなく、変化に柔軟に対応できている実感があります。ものづくりの魅力、Astemoの魅力を伝えていけるよう今後も活動を続けていきます。

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