産業用ロボットでお客様が抱える課題を解決 より良い提案ができるよう尽力したい

産業用ロボットでお客様が抱える課題を解決 より良い提案ができるよう尽力したい

産業用ロボットでお客様が抱える課題を解決
より良い提案ができるよう尽力したい

このストーリーのポイント

  • 産業用ロボットを顧客の要望に合わせて使ってもらうための技術的なサポートを実施
  • ロボットを動かす技術力と、顧客にわかりやすく説明するコミュニケーション力が必要
  • ともに助け合い、人とのつながりを大切にするカルチャーが魅力

エプソン販売では、産業用ロボットを取り扱うロボティクス事業を展開しており、顧客がこれまで人の手で行っていた作業の自動化を促進している。ここでは、ロボティクス事業に関わる入社1、2年目の若手社員3名が、仕事の内容や入社のきっかけ、将来のビジョンについて語り合った。

PROFILE
エプソン販売株式会社

遠藤

2022年入社

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大学は文系で、ゼミをきっかけに日本の製造業が抱える課題を知り、解決の手段のひとつであるロボティクスに関心を持つ。エプソン販売へ入社した決め手は「社員の人柄」。


梶田

2023年入社

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大学時代は物理学を専攻。一方、就職活動の際は自分の出した成果がそのまま評価につながる営業職に就きたいと考えていた。現在の部署で技術を学びつつ、将来は知識を活かして産業用ロボットの営業担当として活躍するのが目標。


鹿島

2023年入社

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大学時代は化学を専攻。エプソン販売のインターンにて、産業用ロボット事業を展開していることを初めて知る。ロボティクスを通して、顧客課題の解決に尽力できることに魅力を感じて入社。

産業用ロボットで人手がかかっていた作業の自動化を促進

──現在のお仕事について教えてください。

遠藤 私たちは、グループ会社のメーカー・セイコーエプソン株式会社が作った産業用ロボットを、お客様の要望に合わせて使っていただけるよう技術的なサポートを行っています。産業用ロボットとは、物の組み立て、運搬、選別作業などを人のかわりに行うロボットのことです。ロボットをお客様の工場の製造ラインに設置すれば、人の労力がかかっていた作業を自動化できます。

具体的な仕事の流れを説明すると、まずは、お客様から作業の自動化について相談を受けたら、営業担当と一緒にお客様の業務の詳細や抱えている課題をヒアリングします。あわせて、その作業をロボットに置き換えできるか、置き換えるとどんなメリットがあるのかをお客様にご説明します。ヒアリングを重ねて自動化が実現できそうであれば、社内での検証に移ります。

鹿島 検証段階では、お客様の望む作業がロボットで実現できるかを何度もシミュレーションします。たとえば、製造ラインに流れてくる複数の物の仕分けを自動で行えるか検証しています。ロボットとビジョンカメラシステムで、それぞれの物を正確に認識し仕分けられるか、お客様が望む時間で可能かを、プログラムを書いてロボットを動かしながら試します。ロボットと合わせて、物の認識に役立つカメラやセンサーなどのオプション製品も活用していきます。

梶田 問題なく動くことが確認できたらお客様に検証結果を報告します。また、ただ納品して終わりではなく、お客様にロボットの使い方をレクチャーするロボットトレーニングや、納品後の点検修理などのアフターサービスを行うのも私たちの仕事です。

遠藤 なお、ロボットを導入する際は、外部の会社であるロボットSler(ロボットを使ったシステムの設計や組立などを行う事業者)と協力することもあります。社内やお客様だけではなく、あらゆる関係者とスムーズにコミュニケーションをとることが求められます。

──お仕事をするうえで、工夫していることはありますか?

遠藤 お客様には、ロボットに詳しい方もいればそうでない方もいます。誰にでも理解してもらえるよう、説明する時は実物をお見せしたり、似たような事例を交えたりしながらわかりやすく話すことを心がけていますね。お客様との認識のずれが少なくなり、その後のコミュニケーションがスムーズに進むことが多いです。

鹿島 遠藤さんと同じく、お客様への伝え方には気を付けています。たとえば、社内で当たり前のように使っている専門用語や専門知識をそのままお客様に伝えても通じません。お客様の目線に立って、できるだけ噛み砕いて説明するようにしています。

梶田 私は、お客様が「何を求めているか」を考えることを意識しています。こちらがお客様の要望をきちんと理解していれば、認識がずれたまま話が進んでしまう事態を防げますし、検証段階で何をすべきかも見えてくると思っています。

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先輩の手厚いサポートが成長を後押しする

──印象に残っているお仕事について教えてください。

遠藤 入社1年目の秋に初めて担当した、お客様向けのロボットトレーニングです。当日はお客様から何を質問されるかわからないため、知識を網羅的に身に付ける必要があります。また、新製品のトレーニングであったため、製品の使い方を記したテキストの作成も任せられており、同時並行で進めていくのは本当に大変でした。

先輩方にアドバイスをいただいたり、過去のトレーニングの質問を参考にしたりして迎えた当日。無事に発表トレーニングを終えて、お客様の質問にもきちんと答えられたことは大きな自信になりました。

梶田 現在ロボットトレーニング講師に向けて勉強中なので、遠藤さんのお話はとても参考になります。

昨年の6月頃、入社して初めてお客様の検証実験を担当したのが印象深いです。そのお客様は、はんだ付けの作業を自動化したい要望をお持ちで、ロボットの軌道の精度を確かめたいとのこと。そこで、試しに丸や四角などの線をロボットで描きながら、その線をどれだけ正確な軌道でなぞれるかを実験していきました。

プログラムを書いたり、先輩方に教えてもらいながら配線作業を行ったり、何もかもが初めての経験でした。お客様に検証結果をお渡しすると「精度が良い」と評価いただき、無事に当社のロボットを採用していただけたのは本当にうれしかったです。色々と試行錯誤した結果が実を結びました。

鹿島 梶田さんがお話した案件には私も関わっていて、同期同士で意見を交わしながら進められたことも勉強になったと思っています。

私が印象に残っているのは「コンベアトラッキング」という、製造ラインに流れてきた商品をロボットがピックアップし、箱に入れていく動作を自動化できるか検証したことです。

お客様からは「コンベアのスピードを早くしてほしい」「商品を取って箱に入れるまでの時間を縮めてほしい」など追加の要望を多くいただき、応えられるかが不安でした。先輩の遠藤さんにもプログラムの書き方を教わるなど、本当に助けてもらいました。何度も検証を繰り返し、無事にお客様の要望が叶えられることを証明できた瞬間は、今でも印象深いです。

──社内の雰囲気に関して、どのような印象を持っていますか。

梶田 先ほど鹿島さんが「遠藤さんのサポートに助けられた」と話していた通り、先輩方のフォローが本当に手厚いと感じています。ロボティクスを担当している技術系のメンバーは40代・50代が多いのですが、年が離れているから聞きづらいといった雰囲気は一切なく、何でも聞けてありがたいです。

遠藤 実は、新卒でロボティクス関連の部署に配属されたのは私が初めてでした。梶田さんや鹿島さんが配属になる前、若手社員は私だけだったんです。私も本当に色々な先輩に助けてもらっていて、特に印象的なのは、一方的に「教える」というよりも「一緒にやってみよう」というスタンスの先輩方が多いことです。

ただ教わるのではなく、先輩方と一緒に手を動かして仕事を進めていけるので勉強になりますし、「お客様の要望に応える」という目的に向かって一体感を持ちながら働けています。

鹿島 エプソン販売は、仕事でも仕事以外でも人とのつながりを大事にする会社ですよね。先輩方が積極的に、展示会や飲み会などで他部署の社員と話す機会を設けてくれます。色々な方と話せるのは楽しいですし、縦の繋がり、横の繋がりができると、今後の仕事がしやすくなると思っています。

梶田 以前、プリンター事業やプロジェクター事業の方と交流する機会がありました。お互いの事業について情報交換できる非常に良い機会で、仕事に対するモチベーションが一段と上がりました。

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事業内容に加えて、働きやすさと社員の人柄が決め手に

──当時の就職活動の軸と、エプソン販売に入社した動機を教えてください。

鹿島 大学では理工学部に所属していて、化学を専攻していました。ですが、就職先はどちらかというと技術寄りの仕事ではなく、営業職などお客様と接する機会が多い仕事に就きたいと考えていました。

梶田 私も理系で、大学では物理学を専攻していました。今の仕事には力学や電気などの基礎的な知識が活かせています。また、歩合制であるビールの売り子のアルバイトをしていた経験から、自分の出した成果がそのまま評価につながる営業職に就きたくて、最初は機械や半導体の専門商社を見ていました。

遠藤 私は、実は文系です。大学のゼミで「中小企業の製造業の課題解決」がテーマのビジネスコンテストに参加した時、課題解決の手段としてロボティクスがあることを知って、初めてロボット産業に興味を持ちました。それぞれ三者三様の考え方ですが、エプソン販売にした決め手はなんですか?

鹿島 インターンに参加してみて初めて、弊社が産業用ロボットの事業を展開していることを知りました。また、その時の説明にあった「ロボットは単なるパーツでしかなく、そのままでは使えない。社内のメンバーやロボットSler、商社と協力しながら、お客様に最適な形で提案をする必要がある」という言葉に惹かれたんです。ただ物を売って終わるのではなく、お客様の課題を解決しながら長く関係性が築ける仕事ができそうだと感じたのが決め手になりました。

梶田 私は営業職の女性社員の座談会を通して、女性でも営業職としてキャリアを築きやすく、ワークライフバランスも大事にできると感じたことが決め手になりました。皆さんいきいきと働いていらっしゃっていて、「ここなら長く働けそう」と将来をイメージできました。

遠藤 私は、ロボティクスに興味はあったものの別の業界にも関心があって、この会社にしようかずっと悩んでいたんです。また、当時はコロナ禍で面接が全てオンラインで完結していたため、どんな会社なのか実態がつかみにくく不安でした。

そしたら、人事担当者が内々定後に本当に手厚くフォローしてくれて。何が不安なのかを丁寧に聞いてくれたり、私一人のために会社見学ができる機会を設けてくれたりもしたんです。どの企業にしようか迷った時、最終的には「人」で決めようと思っていたので、親身に寄り添ってくれたエプソン販売に決めました。

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技術を磨き、これからのキャリアに活かしていく

──皆さんのこれからの目標を教えてください。

梶田 入社してみて、営業に行くにもロボットの知識だけではなく、装置全体の知識など、様々な専門知識を身に着ける必要があることがわかりました。今は技術をコツコツと学んで、いずれは技術もわかる営業担当になれるよう頑張ります。

鹿島 今の部署でできることを精一杯やっていきたいです。お客様とのヒアリングや検証を通して、基礎的な知識をしっかり身に付けていけば、今後営業やマーケティングの部署に異動になっても活躍できる人材になれると信じています。

遠藤 この1、2年は自社製品の勉強を中心に進めていましたが、これからは自社のロボットだけでなく、お客様が持っている装置全体の知識を深めていきたいです。装置全体の知識が身につけば、お客様の課題を解決するより良い手段を提案できます。装置の専門的な知見を持っているロボットSlerと協力しながら、最適なソリューションを提供できるよう尽力していきます。

──最後に学生の皆さんへメッセージをお願いします。

梶田 自分の好きなことと、得意なことを今のうちに理解しておくことをおすすめします。どちらも満たすような仕事に出会えれば、毎日楽しみながら働くことができるはずです。

鹿島 多くの会社を見て、自分が「やりたい」と心から思える仕事に就くのが良いのではないでしょうか。ロボティクスに関わりたいと思っている方とぜひ一緒に働きたいです。ロボットに関する知識がなくても不安に思うことはありません。やる気さえあれば、会社や先輩方が支えてくれます。

遠藤 特に私は文系だったので、最初は知識を身に着けるのが大変でしたがこうして働けています。就職活動は大変ですが、自分が何を大切にして働きたいかをぜひ考えてみてください。そのうえで、エプソン販売を選んでくれたらとてもうれしいです。

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