エントリーシートで必ず聞かれる!ガクチカの書き方

エントリーシートで必ず聞かれる!ガクチカの書き方

就活生の皆さんこんにちは。就活の準備は進んでいますか?

就活の応募書類、エントリーシート(ES)で必ず聞かれる「ガクチカ」こと「学生生活で力を入れたこと」
コロナ禍での就活ということもあり、思い通りに活動ができず、このガクチカに何を書くべきか、悩んでいる方も多いかもしれません。
今回は、就活におけるガクチカの書き方のポイントについてお伝えできたらと思います。

新卒採用で「ガクチカ」を聞かれる理由

エントリーシートや就活の面接では必ず聞かれる「ガクチカ」。「学生時代に力を入れたことはなんですか?」を聞かれる質問ですね。
新卒採用をする企業はこの「ガクチカ」という質問の答えから何を読み取ろうとしてるのか考えてみましょう!

働く(はたらく)=傍(はた)を楽(らく)にすること、という人もいます。 つまり、あなたが何かをすることで誰かを楽にしてあげたり、嬉しい気持ちにすること。これが働くことです。

例えば、重たい荷物を遠くまで運ぶことに苦労していた人が、車を手に入れたら楽になりますね。 あるいは、誰かが代わりに運んでくれたら楽になります。 あるいは、重たい荷物を軽くする技術を開発して楽にする、という方法もあるかもしれません。 とにかく「重たい荷物を遠くまで運ぶのは大変だ」という人を楽にしてあげること、ここに価値が生まれます。その対価としてお金をいただく、これがビジネスです。

皆さんは就活をして、ビジネスの世界に飛び込もうとしているわけです。 新卒就活の面接を担当する採用担当者もみんなビジネスマンです。ということはビジネスの論理で採用担当を納得させなければなりません。

つまり、皆さんがESや面接という就活の場で伝えるべきことは、「私を採用することで、御社にはこういう価値をご提供できます!」ということなのです。

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自己分析をして、自分の強みや、どんな価値が生み出せるかをイメージさせよう

ーさて、そこからもう一度ガクチカについて考えてみましょう。

ガクチカ=「学生時代に力を入れたことはなんですか?」
この質問の答えから採用担当が知りたいことは、「この人はどんな行動特性を持っていて、どんな価値を生み出せる人だろうか?」ということです。価値=強み、と考えても良いかもしれません。

ガクチカを端的に表すエピソードや体験談を示せるのであれば、アルバイトでも、部活動でも、サークル活動でも、ゼミや研究室の活動でも、インターンでも、何でも構いません。

例えば、

一番力を入れたことは陸上部で取り組んだ短距離走です。個人の目標として「地区大会で公立高校一位」を目指し、部活動の練習時間以外にも、毎日1時間、自分でメニューを考え、基礎トレーニングを行ったり、フォーム改善のために自身の動画を撮影し、改善点を分析し、それが自分の体で再現できるように練習に取り組みました。それを2年間毎日続けた結果、200m走では自身の記録を1.33秒、100m走でも0.37秒短縮することができました。地区大会では惜しくも公立高校一位は取れませんでしたが、日々の努力を重ねることで自己ベスト更新という成果につながったと思います。

 

ということガクチカが書いてあれば、「なるほど、この人は長い期間、コツコツと地道な努力が必要な業務も途中で投げ出さず頑張れる人のようだな。自分で課題点を見つけて改善につなげるという思考力もありそうだ」と採用担当は考えます。

あるいは、同じ部活動の経験でも、

学生時代に力を入れたのはテニス部の活動です。私たちのチームには特別良い成績の人も経験のあるコーチもいませんでしたが、団体戦で「地区大会で公立高校一位」をチーム全体で目指すことを決め、全員で一丸となって取り組めるようなチーム作りに力を注ぎました。全部で23人いるメンバー内で、意見が対立することもありましたが、対立しているそれぞれの意見を丁寧聞き、妥協できる点はどこか、譲歩できる点はどこかを整理して最終的に全員で納得できる形で意見をまとめることができました。トレーニング方法もそれぞれが勉強し、自分たちで練習メニューを練りました。その結果、目標を達成することができました。

 

こういったエピソードがガクチカに書かれていると「この人はチーム運営に能動的に関わったことがあり、チームワークの大切さを良く分かっていそうだな。」と思ってもらうことができます。採用担当者には、あなたが「意見がまとまらない時も落ち着いて議論を整理したり、コミュニケーションをとる力もありそうな人だ」といった印象が残りますね。

 

同じ部活動でも、ガクチカに書くエピソードによって「その人がどんな人なのか」という点において採用担当が受ける印象は全く異なります。
採用担当はまだあなたのことを何も知りません。新卒採用ですから仕事の経験もない人も多いので、ガクチカとして書かれた過去のエピソードを見て、この人はこんな人なのかな、この人を雇ったらうちの会社でもその価値を発揮して成果をだしてくれそうだな、それなら面接で会ってみたいなあ、と思わせられるとGOODです。

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面接官に伝わりやすくなるように意識するポイント

ガクチカを書く時のポイントとしては、こういったことに気を付けるとよいでしょう。

1)数字で表せるものがあれば数字を使って表現しよう!

数字を用いて定量的に表すことで、具体性が増し、どのくらいの規模や期間のプロジェクトに取り組んだ経験があるのか、採用担当者もイメージがしやすくなります。

ガクチカ記入例
・私は中学1年生のころから大学4年生までの10年間、硬式テニス部に所属していました。中でも中学高校の6年間は部長を努め、部員約30名のメンバーをまとめあげ…


2)困難だったこと、課題だったこと、それをどんな工夫で解決、克服したか表現しよう!

就職してからも仕事上で困難にぶつかる場面は多くあります。その時に、どんな形で困難や課題に取り組む人なのか採用担当者もイメージしやすくなります。

ガクチカ記入
・学園祭で出展した「おしるこ販売」の露店で、売り上げ目標を前年度比150%を掲げ、結果的には200%を達成し、目標を大きく上まわることができました。特に事前準備に力を入れ、3か月前から販売戦略チーム6人で週1回の打合せを行いました。一度、販売戦略チームと仕入れ担当チームで意見が対立したことがあり、行いたい販売戦略の実行が危ぶまれましたが…


3)企業で働く場面でも、この経験を生かして活躍できそうだと採用担当者にイメージさせられるか

業界や企業、職種によっても、社風や求められる能力は異なります。そのために、企業説明会やOB/OG訪問、企業研究や業界研究などから、どんな社風でどんな人が活躍していそうか?を予想して、その中で活躍しているイメージを採用担当者に抱かせられるようなエピソードがガクチカに盛り込めたら、理想的ですね。そのために企業研究、業界研究をしっかり行うことも大切です。

ガクチカ記入例(毎日コツコツ仕事を進めていくことが大切な業界や職種の場合)
・学生生活では学業に力を入れました。週4回のアルバイトの繁忙期とテスト期間が重なることが事前に分かっていたので、大学に入学してから今までの約3年間は、毎日必ず勉強時間を平均2時間確保し継続するようにしています。時にはアルバイトの休憩時間も勉強に充てることもありましたが、その日の授業の復習や翌日の予習、ゼミの発表準備などの時間を取ることを習慣化したことで、テスト期間中にもアルバイトを休むことなく…

4)ガクチカが書けたら、他の人にも読んでもらい、フィードバックをもらおう!

他の人に読んでもらうことで、客観的にどんな印象を受けるかフィードバックをもらいましょう。OB/OG訪問の際にガクチカの添削をお願いしてみても良いかもしれません。分かりにくい言いまわしや一般の人には伝わりづらい専門用語は、表現を変更し、あなたのことを初めて知る採用担当者にも分かりやすい文章にしましょう。

あなたのこれまでの人生の中で、あなたの価値(強み)が発揮できたエピソードは何でしょうか?
あなたが持っているどんな力で「傍(はた)を楽(らく)にすること」ができるでしょうか?

自己分析、企業研究、業界研究などを踏まえて、採用担当者に活躍イメージを持たせられるよう、よく考えて、「ガクチカ」を書いてみてくださいね。就活生のみなさんを応援しています。




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著者情報

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ぐり
神奈川県出身。大学卒業後、就職情報会社へ就職。営業や広報などに従事しながら2回の産育休を経て転職。現在は広報職で働きながら育児との両立に追われつつ、記事ライティング業なども行っています。