![未経験からSEの道へ。その成長のために必要なサポートが、ここにはありました。](https://www.goodstory.jp/wp/wp-content/uploads/2025/01/ksbkk-st01-01-1024x640.jpg)
未経験からSEの道へ。その成長のために必要なサポートが、ここにはありました。
未経験からSEの道へ。
その成長のために必要なサポートが、ここにはありました。
このストーリーのポイント
- プログラミング未経験者にも開かれていた道への気づき
- “分からないことが分からない”自分を支えたくれた周囲のサポート
- 芽生えたのはSEとしての自信
プログラミングを専門的に学んできた経験がなかった私は、友人の一言をきっかけにIT業界を志すようになりました。研修期間、初プロジェクト、さまざまな経験を経て現在ではプロジェクトの中核メンバーを任されるまでに成長できたと思います。
近代システムビューロー株式会社
森 真結実
名古屋支社 システム開発事業部
2017年4月入社
文化情報学部
愛知県出身。文化情報学部卒業。幼少期から水泳に打ち込み大会では結果を残すことができたが、区切りをつけるべく高校では華道部へ入部。大学では大学時代にしかできないことに全力を注ぐため、週5でアルバイトをしながら国内外問わず旅行に出かける日々を送った。
プログラミング未経験者の自分に開かれた可能性
高校時代は「どんな仕事に就きたいのか」というビジョンを持っておらず、きっと将来はどこかの企業に勤めることになるのだろうという漠然とした想像をしていました。進学先も、自分が興味の持てる分野を学ぼうという考えで情報メディアについて学ぶ学部を選択しましたが、マスコミ業界への就職を希望していたわけではありませんでした。大学時代はもっぱら大好きな“旅行”を中心に行動していました。高校の卒業旅行で訪れたグアムで旅行の楽しさにはまり、もっといろんな場所を巡ってみたいという思いを実現するため、アルバイト漬けの日々を送っていました。大学生活の4年間は週に5日はアルバイトをして、お金が貯まったら旅行を繰り返すという日々でした。学生時代を満喫することに惜しみなく力を注ぎ、国内はもちろん、アメリカやヨーロッパなどにも訪れました。
現在ではSEとして勤務している私ですが、近代システムビューローに入社するまではプログラミングの経験は大学の授業でほんの少し触れた程度で、IT業界は「自分には縁のない仕事」とすら思っていました。就職活動の時期になり、同じ学部の友人にどんな企業にエントリーしているのか聞いたらIT企業を中心に活動している、SEになるつもりだと聞かされて驚きました。そのときは「未経験でもなれる職業なの?」と純粋に疑問に思いました。
実は、就職活動開始当初は自分の生活に身近でイメージしやすい旅行業界を中心に活動していましたが、“SEになる”という友人の一言をきっかけに自分の就職活動に軸ができあがりました。おかげで仕事を選ぶということに対して、視野を広く持つことができたのだと思います。当時は、SEに対して未経験でも目指せる職種というイメージを持っていませんでしたが、調べてみると文系出身でも活躍している人や、未経験者を育成するカリキュラムが充実している企業があることが分かりました。将来的にもITスキルを持った人材の需要は高まっていくだろうし、自分にもチャンスがあるなら挑戦してみたいという思いが強くなっていったのです。
その後、近代システムビューローと出会い、研修制度の充実ぶりとライフ・ワーク・バランスが保てる社風に惹かれ、未経験ながらもSEとして一人前になるという覚悟を胸に入社を決意しました。面接でも気負うことなく自分らしく話すことができましたし、長くSEとしてのキャリアを歩むのであれば、一緒に働きやすい人たちがいる職場が良いと考えていたので、入社にあたって迷うことはありませんでした。
SEとしてのスタート地点に立つことで見えたもの
大学の授業で多少はプログラミングに触れたことはありましたが、入社前の基礎研修では先輩社員にあらためてプログラミングの基礎を教えてもらいました。大学の授業でもプログラミングに対して苦手意識を持つことはなかったので、入社前研修の段階では、きっと自分もできるようになるだろうと甘く見積もっていましたが、入社後に他社の方たちと合同で受けた研修で、その根拠のない自信はすぐに揺らぐことになってしまいます。
入社後3カ月のカリキュラムとして用意されてるプログラミング研修では、他社と合同で行われるものがあります。チームで共同しプログラミングの課題に挑戦するという研修内容だったのですが、当時の私はついていくのがやっとという状態。学生時代からプログラミングを学んできた経験者との差を感じずにはいられませんでした。未経験者の自分と比べて、大学でプログラミングを学んできた経験のある人と差が出てしまうのは当然といえば当然なのですが、それでも同じスタートラインに立つと決めた以上、私はもっと努力しないといけない、と改めて身を引き締めてプログラミングに向き合う覚悟を強めました。
多くのことを学んだ研修でしたが、当時を振り返ってみると、もう一歩踏み出して参加することもできたんじゃないかと反省する部分もあります。たとえば、技術的に分からないことを聞いたり、教えてもらったりしていても、表面的な部分で“分かったつもり”になってしまったことが多かった。プログラムが動いたことに満足し、できたつもりになってしまう。でも、もう一歩踏み出して“なぜエラーが起きたのか”、“なぜこのコードで動くのか”ということまでしっかり自分で聞くことができていれば、もっと良い成長につなげることができたと思います。
ただ、そういう風に思えるようになったのもこれまでいろんな経験を積んできたからで、成長した自分の目線だからこその反省点だといえます。
「分からない人」に「分かるように伝える」ということの重要性
入社時から変わらず、今でも仕事をしていてうれしいのは、自分たちが組んだプログラムが動く瞬間を見届けたときです。達成感を得られ、すべての苦労が報われるこの瞬間があるからこそ、SEという仕事を選んで良かったと自信を持って言えます。
今でこそSEとして新入社員や若手のメンバーを教える立場になりましたが、入社1年目の初仕事ではもちろん苦労する場面がたくさんありました。研修後に配属された部署で最初に携わったのは官公庁が関連するプロジェクトで、いわゆる行政向けのシステム開発でした。難しかったのは、つくったプログラムが正しく動いているかどうかの判断をするために、求められている仕様を正しく理解するという点です。先輩社員に教えてもらいつつ、仕様書と格闘する毎日で、当時は分からないことが多すぎて“自分が分からないことが何かすら分からない”という状態にすら陥っていました。そのため、今にして思えば先輩社員からするとかなりくだらない質問をたくさんしていたと思います。それでも、どんなことでも都度教えてくれた先輩たちには感謝しかありません。2~3年目になるころには、サポートをしてもらいながらではありますが、自分でシステムを新規開発できるレベルになれました。
現在は自動車売買に関連したシステム開発を担当しています。ユーザーの声を直接的に聞く機会はないのですが、開発が難しかった機能が無事にリリースされて不具合なく稼働していることで、頑張った甲斐があったなとしみじみ感じます。システム開発のプロセスには大小さまざまな課題がありますが、それを乗り越えるためにとくに重要なのはクライアントの声にしっかり耳を傾けることだと考えています。クライアントが求めるのはアウトプット、SEに問われるのはプロセスを考える力量です。ときにはシンプルな要求でも、それを実現するためには複雑なプロセスを踏む必要に迫られる場面もあります。クライアントがプログラムについて深い知見を持っているとは限りませんし、システムの全容を把握しているというケースは稀です。難しい開発についてSEが使う言葉で説明しても、時間や費用がかかる理由への理解が得られなければ意味がありません。そんなときは、未経験者だったころの自分自身を思い出しながら“どんな説明ならば伝わるだろうか”ということを常に意識しながらコミュニケーションを図っています。
成長のために必要だったのは、働きやすい環境
私が近代システムビューローへの入社を決めた理由の一つに、ーク・ライフ・バランスを重要視していたことが挙げられます。SEという職種についてはIT業界の急速な発展に人手が追いついていない現状から、一般的には激務であるという印象も強いと思いますが、私たちの会社には『アリギリス』というキーワードがあります。仕事に一生懸命なアリ、遊びに一生懸命なキリギリス。私たちは両方一生懸命にやろうという考えのアリギリスでありたいという考えでこのキーワードが生まれました。アリギリスな生き方を実践しているからこそ、充実したワーク・ライフ・バランスが保てているのだと思います。人材を中心に考える社風が、働き方に無理を生じさせないように作用していると思います。
私は経験を重ねて、未経験者をフォローアップする立場となりましたが、かつて未経験で入社した私ならではの取り組みとして「相談しやすい雰囲気づくり」を心がけています。プログラミングの仕事は良くも悪くもモニターに向き合う時間が長く、黙々と作業に没頭してしまうとついつい話しかけにくい雰囲気を生み出してしまいがちです。先輩に対して些細な質問を遠慮してしまうことは、成長スピードを鈍化させることにつながってしまうので、どんなことでもすぐに聞ける安心感と働きやすさを自分が与えていきたいと考えています。
今はまだ作業者の視点で仕事をしてしまうことが多く、プロジェクトの端々まで見渡す俯瞰した目線が足りないことが自分自身の抱える課題だと感じています。リーダー、そしてマネージャーとしてキャリアアップしていくためには、プロジェクト全体を俯瞰して把握することはもちろん、一歩、二歩先を読んだ準備と行動することが必要です。どうすれば自分が理想とする人材に成長することができるか悩むこともありますが、未経験で入社したときに乗り越えてきたさまざま課題が、今の自分には“自信”という力として身についています。だから、日々研鑽を重ねるという覚悟と、周囲のサポートがあればきっと理想に近づけると信じています。