前例のないことや誰もが無理だと思うことにこそ、 未来を拓く可能性があると信じ抜く

前例のないことや誰もが無理だと思うことにこそ、 未来を拓く可能性があると信じ抜く

前例のないことや誰もが無理だと思うことにこそ、未来を拓く可能性があると信じ抜く

このストーリーのポイント

  • 見た目ではなく機能を重視した生産設備の設計に自身の可能性を見出す
  • 可能性を諦めない姿勢をエヌテックの社風から学ぶ
  • 挑戦者として難題に挑み続けることで、夢の実現を目指す

大学では環境土木・建築学科を専攻し、機械とは無縁な分野を学ぶが建築物とは異なり、生産設備は見た目を重要視されないということに感銘を受け、大学院の進学ではなくエヌテックへの入社を選択。設計エンジニアとしての研鑽に励む日々を送る。

PROFILE
株式会社エヌテック

桐原 聡史

設計部 モジュール推進課

2020年4月1日 新卒入社

名古屋大学/工学部 環境土木・建築学科

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愛知県名古屋市出身。学生時代に在籍した剣道部の交流を通し、エヌテックの仕事に興味を抱き入社を決意。入社後は岐阜県に移住したが、結婚を機に再び名古屋市へ転居。現在は出社とリモートワークを組み合わせた勤務形態で設計業務に従事。休日は名古屋近郊の喫茶店でのモーニングめぐりを楽しんでいる。

機能を追求しつづけるオーダーメイドのモノづくりに惹かれて

私はモノづくりに漠然とした興味を抱いていたのですが、実は手元が不器用で工作的なことは非常に苦手としていました。 むしろ不器用だったからこそ、完成された製品に対する憧れが人一倍強かったのかもしれません。モノづくりに興味を持ったはっきりとしたきっかけは覚えていないのですが、不器用な自分では作れない製品でも、さまざまな分野のプロフェッショナルが知恵と技術を集結させて一つの完成品をつくるという仕事に興味を持ったのだと思います。

大学では環境土木・建築学科を専攻しており、同級生の多くが大学院へ進学する環境だったので、私も大学院へ進学しようと当時は思っていましたが、在学中に所属していた剣道部のつながりもあってエヌテックの剣道部から「剣道を通じた交流のついでに、少し仕事の話を聞いてみませんか?」とオファーをいただいたことが入社のきかっけになりました。エヌテックは敷地内に立派な剣道場があり、練習に伺った際に工場を見学させていただきました。そのときに、エヌテックでは一品一葉、つまりオーダーメイドでのモノづくりをしているということを聞いて興味を持ったことを覚えています。既製品を量産するのではなく、お客様からのオーダーに対してどのような製品を作るべきか設計から考えるので、技術力もどんどん高めていくことができるのではないかと感じたのです。

エヌテックは飲料業界・容器業界向けの生産設備機械メーカーなのですが、消費者の元へさまざまな容器に入った状態で商品が届いてもエヌテックの存在を意識することはほぼありません。その容器に詰められるまでにどのような機械が使われていて、そこにどんな技術が搭載されているのかを実感する機会は多くないからです。しかし、エヌテックではそのような技術にこそ強みを持っているということは、自分にとっては魅力的でした。というのは、大学で専攻していた建築物の設計では、目に触れるものなのでどうしても「見栄え」が重要視されますが「かっこよさ」や「美しさ」という人間の目によってのみ判断される部分が私は苦手だったのです(笑)。対して生産設備は見た目ではなく機能が第一優先なので、自分を活かすのならばこういう分野だろうという確信がありました。
この出会いをきっかけに、大学院への進学ではなく、エヌテックへの入社を決意しました。

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異なる分野の知識を武器に、挑戦者としてキャリアをスタート

そして エヌテックにご縁をいただいて入社することになりましたが、私が大学で専攻してきた分野は建築だったので、自分の学んだ知識が仕事に反映できるかどうかに不安を持っていました。しかし、先輩から「畑違いの知識を持つ人材の方が新しい風を職場に吹き込むことに長けている。自信を持って入社してほしい」と後押しされ、エヌテックも挑戦者としての自分を受け入れてくれる社風でもあったので、思い切って飛び込んでみて良かったと思います。

入社当初は当然、機械の用語などもまったく知らない状態だったので、まずは組み立ての現場で学ぶことになりました。自分だけついていけなかったらどうしようか…という不安はありましたが、私と同じように機械を専攻してこなかった同期もいたため、スタートラインは横並びの状態でエヌテックのモノづくりを一通り学ばせてもらいました。その後に念願の設計部に配属されることになるのですが、組み立ての現場で実際に製品として完成されていく工程を、実務を通して経験できたことはよかったと思います。特に、お客様先に据え付けされて稼働する様子を見ることができたのは、エヌテックの仕事の価値を感じることのできた瞬間でした。設計部では図面の作成がメインになるので、お客様先に出向いて据え付け作業をすることはないのですが、自分の作成した図面がお客様のもとに製品となって届くということを実体験として理解できたことは大きかったですね。

現在は「パレダイザー」という段ボール箱やペットボトルをパレット上に自動的に積載する装置の設計に取り組んでいます。この説明だけを聞くと、非常に単純な装置のように感じられてしまうのですが、実際には高度な技術が非常に多く搭載されています。営業担当者がヒアリングしたお客様の要望を吸い上げてから設計作業に移るのですが、たとえば一日に何本のペットボトルを積載したいのか、設備を据え付けられるスペースはどれくらいあるのかなど、さまざまな条件を勘案しながら要望を叶えるための設備をオーダーメイドで設計する必要があります。同じパレタイザーでも各案件で異なる要望があるので、毎回頭を悩ませることになるのですが、それがこの仕事の面白さと醍醐味だと思います。

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可能性を諦めずに挑み続ける社風を実感

入社後は会社の近くに家「福利厚生の制度を利用してアパート」を借りていたのですが、結婚を機に妻の仕事の関係で名古屋市へ引っ越すことになりました。エヌテックのある岐阜県養老町と名古屋市では通勤するには距離が離れているため、実は転職しようかと迷ったこともあったのですが、まずは会社に「在宅で仕事を継続させてもらうことはできないでしょうか」と相談してみました。在宅勤務はコロナウイルス感染症の拡大が危惧される時期には実施していたのですが、恒常的な在宅勤務を取り入れるというのはエヌテックとしては初の試みです。前例のないことなので、この相談自体が挑戦だったのですが、誰からも反対意見が出ることもなく「じゃあ、やってみよう」という形で希望がすんなり受け入れられたことには驚きました。出社しなければできない仕事もあるので、現在は週3日間は在宅での勤務、週2日間は出社という勤務形態で働いています。

このような出来事を通じて、あらためてエヌテックの社風として感じているのは新しいことや変化を恐れないという文化です。技術については、AIを活用した技術に積極的に取り組んでいますし、お客様から「この仕様は実現できたらすごいが、無理なんじゃないだろうか…」と言われるようなことでも決してあきらめずに成し遂げるという強い意志を持って挑戦し続ける姿勢を持っています。私が在宅勤務を希望した際も「それはやったことがないから無理」とするのではなく「どうすればそれが可能か」ということから考えてくれたのだと思います。
設計の仕事においても、難しい要望や難題に直面することは多々ありますが、そこで「無理」と考えるのではなく常に「どうすれば実現できるか?」という考えを持って向き合う姿勢を持つことが重要であるということをエヌテックの社風から学んだと思います。

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夢のような技術は、諦めなかった誰かが実現している

日本は労働人口が減り続けているので、エヌテックの提供している生産現場の省人化を推進する技術は今後も需要が高まってくると予想されます。労働人口の減少は避けることのできない未来ですが、生産現場の省人化は私たちの手で実現できる未来です。私たちにはまだまだできることがたくさんあります。たとえば、メンテナンスの手間まで削減するような設備や、メンテナンスそのものを自動化するような設備も夢があって面白いと思います。また、設備をさらに小型化できれば小さなスペースでも生産効率を向上させることができます。究極的には人の手が必要ない工場をつくることができるかもしれません。これはまるで夢のような話だと自分自身でも思いますが、無理だと思ってあきらめてしまえば夢のままで終わってしまいます。しかし、私たちがあきらめなければいつか実現できるのではないかと信じています。

この記事を読まれている方の多くは、今日初めてエヌテックという存在を知ったと思います。一方で、多くの方々は普段の生活の中で私たちの技術の一端に触れたことがあるのではないでしょうか。エヌテックの生産設備は消費者の目に触れる機会がないので、究極の省人化を実現した未来が来たとしても、気づいてもらう機会は少ないのかもしれません。それでも、自分たちが携わった生産設備から皆さんの手元に届いた商品を見ると、やはり誇らしい気持ちになります。目立つ技術ではありませんが、皆さんの生活に欠かすことのできない技術を提供していることが、私たちの仕事のやりがいと誇りだといえます。

まだ社歴の浅い私ですが、さまざまな技術が速いスピードで進化し続けていることを実感していますし、エヌテックもその変化のスピードに負けないくらいの速度で変化と進化をし続けています。私も努力と知識の吸収を重ねながら、明るい未来を切り開くための設計図を少しでも多くつくっていきたいと思います。

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