好きだから、究めていける。まさに食品製造の匠の世界。

好きだから、究めていける。まさに食品製造の匠の世界。

好きだから、究めていける。
まさに食品製造の匠の世界。

このストーリーのポイント

  • 地元にあるユニークな機械メーカーとして、レオン自動機に関心を持つ
  • 食品メーカーとコミュニケーションをとりながら機械をアジャストさせていく
  • 携わった機械で製造された食品を、大勢の人が手に取ってくれる喜び

実家の両親から教えてもらったレオン自動機。大好きな食に関連した仕事ということに惹かれ、入社する。機械のテスト等を行う技術者として経験を重ね、着実に成長を続けている。

PROFILE
レオン自動機株式会社

S.Y.

技術サービス部
2021年入社

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理工学部応用化学科卒。地元にこんなユニークな企業があるということに驚き、関心を持つ。海外駐在の道も開かれている点に魅力を感じ、入社を決めた。新入社員研修を経て技術サービス部に配属され、現在に至る。

多様な視点を持つ大切さを学ぶ

学生時代は応用化学を専攻していました。ある化学的事象について、基幹分野である物理化学や有機化学、無機化学それぞれのアプローチで分析していくという経験を通じ、ものごとを多様な視点で解き明かしていく力が磨かれたと思っています。
これは現在の仕事にも通じることです。例えばお客様は機械の生産性を上げたいと考えているのに対し、社内の設計担当の立場としては操作性を上げることが大切だと考えているというようなことがあります。それぞれの視点でものごとを考えるという点で、学生時代の学びは活きていると感じます。

勉強以外で力を入れたのは、サイクリングのサークル活動でした。ロードバイクで北海道の旭川から宗谷岬まで走ったり、富士山の五合目まで登ったり。千葉県の外周も踏破しました。
レオン自動機にはサイクリングの同好会があり、私も入っています。学生時代ほどではありませんが、それでも時々、会社の仲間と一緒に風を切って走っています。仕事を離れてこうした交流を持てるのは、とても楽しいことです。

サイクリングを通じて得たものは、判断力です。北海道や沖縄を数日かけて走るとなると、当然様々なトラブルに遭遇します。パンクしたり、ワイヤーが切れたり。仲間が怪我をしたこともありました。瞬時に最適な対応を行う必要がありますから、速く、正しい判断を下すための訓練ができました。
あとはシンプルに根性が身につきました。長い坂道では、ペダルをこいでもこいでも、延々と上り坂が続く気がして、絶望的な気分になります。けれどもどんな坂道でも必ず終わりが来ると信じることで、乗り切ってきました。おかげで精神的なタフさは、かなり鍛えられたと自負しています。

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海外駐在の道に憧れて

出身は栃木県ですが、レオン自動機のことは知りませんでした。教えてくれたのは、両親です。
東京の大学で就活の時期を迎えようとしていた私に両親が連絡をくれ「地元の会社が今度テレビに出るよ」と教えてくれたのです。有名なバラエティ番組でした。面白そうだなと思ってその番組を見たことが、レオン自動機に関心を持つ第一歩となりました。
もともと私は食品や飲料に興味があり、就職も関連業界でと考えていました。レオン自動機は食品を作る機械のメーカーではあるのですが、それだけにとどまらず、食品会社に新しいメニューの提案まで行うというところに非常に魅力を感じました。
地元にこんなユニークな会社があるなんて、インパクトは大きかったです。

化学を専攻していましたから、機械メーカーが守備範囲の外なのは間違いありません。学んできた分野がまったく違うという意識はありました。
けれど大学での学びが活かせるかどうかよりも、私は自分が好きな分野に挑戦できるかどうかの方を大切にしていました。私が興味を持っていたのは、食です。好きな分野ならば新しい知識の吸収も苦にならないし、機械メーカーへの就職ということに対して抵抗感はまったくありませんでした。

最終的な決め手になったのは、海外駐在の道も開かれているということでした。せっかく社会に出て働くなら、いろんな場所で仕事をしてみたいし、その中に海外という選択肢があるのはとても魅力的なことでした。駐在でなくても出張で海外に行く機会もあるということを聞いて、レオン自動機への入社を決めました。
地元の会社ですので、今は自宅から通っています。東京での学生生活を終えて地元に帰ってきたことで、両親や祖父母も大変喜んでくれています。

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食の豊富な知識が活きてくる

新入社員研修の後、技術サービス部に配属されました。
技術サービス部では、出荷前に機械を動かして機能や操作性に問題がないかを確認する加工テスト、お客様立ち会いのもとで生地を流して成形する来社テスト、お客様の工場に機械を据え付ける納入などの業務を担当しています。私は包あん機の担当として、これらの業務に携わりました。
加工テストでは、お客様から「想定していた動きと違うので改善してほしい」と依頼されることがあります。それに対して設計の担当者は「そうすると生地がくっついてしまう」と難を示すこともあります。そんなときは私たち技術サービス部の人間が間に立ち、摺り合わせを行って、最適な落とし所を見つけていきます。学生時代に磨いた、様々な視点でものごとを考える力が発揮されるのは、こんな時です。

ある和菓子屋さんに機械を納入したときのことは、印象に残っています。完全に特注の機械で、前例のない動きをするものでしたから、テストや納入は苦労続きでした。設計では問題なかったはずなのに、実際に動かしてみたら想定外の場所にお菓子の粉が詰まってしまったり、餅が巻き込まれてしまったり。こうした不具合は、お客様立ち会いのもと、設計担当者と相談しながら一つひとつ潰していくしかありません。
苦労に苦労を重ねながらようやく機械が順調に動いた瞬間は大きな達成感が得られますし、お客様も笑顔で「よかったよかった」と喜んでくださいます。
手をかけて納入した機械で製造された食品が、スーパーなどの店頭に並んでいるのを見ると、本当に嬉しいです。誰もが知っている有名なお菓子を、誰もが知っているわけじゃないレオン自動機の機械が製造している。その実感は、とても誇らしいものです。
母に、このお菓子も自分が携わった機械で作られているんだよと教えてあげると、びっくりします。

このように技術サービス部の仕事をする上で大切になるのが、コミュニケーション力です。
機種によっては数億円にも達する機械ですので、テストには社長や役員などの経営層がいらっしゃることも珍しくありません。そうした方々が真剣なまなざしでテストに立ち会い、改善点などについて私たちに相談をしてきます。そこでいかに適切にコミュニケーションできるかが、私たちの腕の見せどころなのです。
あるお客様は、オーガニックな食材を使うことにこだわりをお持ちでした。ところがオリーブオイルは粘度が高くて、機械との相性がよくありませんでした。設計側は別の油にしてほしいと要望し、お客様はオーガニックでなければダメだと譲りません。そんなとき、お客様と話し合っていく中で浮かんできたのが、日本ではあまりなじみのないヒマワリ油を使うというアイデアでした。
この案を口にしたのはお客様自身でしたが、私とのコミュニケーションがきっかけとなって引き出されたアイデアでもあったわけです。
こうしたコミュニケーションを重ねていく上で必要なのは、食に関する豊富な知識です。お客様から「この担当者ならば相談できる」と信頼していただけるためにも、食については常に貪欲に知識を収集するようにしています。

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充実のワークライフバランス

先日も渋谷まで出かけ、行列している女子の中に混じって2時間並び、人気のドーナツを食べてきました。これも新しい食のトレンドへの興味からで、知識の吸収に対しては常に貪欲でありたいと考えています。好きなことと仕事が一致しているので、行列しても苦に感じることはなかったです。
生地と機械の相性となると無限にありますし、やってみないとわからない面もあります。経験を重ねるしかない面もあるので、もっと勉強を続けなくてはなりません。

現在私は包あん機ではなく製パン機を担当していますが、パンはイースト菌が含まれているので、まさに生き物という感じです。時間が経つと大きく性質が変わってしまうので、より速く判断を下さなくてはなりません。
店頭に並ぶパンを見てそんなことまで思い至る人は少ないでしょう。この仕事は、本当に奥が深いと感じます。
ベテランの技術者となると経験も豊富ですし、知識も膨大です。それを受け継いでいくのも、我々若手の使命だと思っています。

働く環境としては、とても恵まれていると感じます。例えば休日ですが、年間130日以上あり、しっかりと休むことができています。これはかなり多い日数ではないでしょうか。
残業は比較的少なく、定時で帰ることが多いです。新人であっても遠慮することはありません。仕事のときはしっかり集中し、終わったら切り替えるという、メリハリのある働き方ができます。

海外駐在の道が入社の決め手でもあったので、いずれ海外に挑戦したいと考えています。もちろんまだ自分には世界で勝負する力量がないと感じているので、当面は国内で場数を踏んでいきたいですね。
そして10年以内には必ず夢をかなえるつもりでいます。

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