ものづくりは人づくりから。日本の文化を支える松栄堂なら、自立した人材へと成長できる

ものづくりは人づくりから。日本の文化を支える松栄堂なら、自立した人材へと成長できる

ものづくりは人づくりから。
日本の文化を支える松栄堂なら、自立した人材へと成長できる

このストーリーのポイント

  • 個性豊かな社員が一体となって、日本の香文化の魅力や伝統を伝える姿に惹かれる
  • 総合職としての入社。すべてを前向きに捉えることで新たな自分を見出せる
  • 多様な職種。いずれも、香りのある豊かな暮らしを提案できる人材として活躍

創業から300年にわたり、日本の香り文化に携わってきた松栄堂。先人の想いや技術は、世代を越えて受け継がれてきた。そんな松栄堂が求めているのは、香文化を未来へと紡いでいく新たな仲間だ。松栄堂で働く面白さは何か。何が求められるのか。キャリア観の異なる二人の若手女性社員が、本音で語り合った。

PROFILE
株式会社松栄堂

奥田 萌子

長岡京香場 製造部
2017年4月入社
こども芸術学科卒

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大学では保育と芸術を専攻。
こどもと芸術の関わりを探る中で、幼い頃から工作が好きだった気持ちと、 卒業制作の版画をきっかけに、ものづくりの道に進みたいと考える。
松栄堂に入社後、企画事業部・販売部を経て、 現在は製造の現場で「ものづくり」に携わっている。


中本 志帆

企画事業部
2020年4月入社
農学部卒

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松栄堂に入社後、企画事業部に配属となり採用や広報などの業務を担当する。4年目に出産のため産休・育休を取得。2年ほどのブランクを経て、以前の部署に復帰。現在は、仕事と育児の両立に追われる。より「採用のプロ」として成長していきたいと語る。


温かく見守ってくれる社員が多いのが、松栄堂の魅力

──まずは、お二人のご関係と松栄堂の“空気感”を教えてください。

中本 奥田さんは、私の最初の配属先となる企画事業部で、お世話になった先輩です。いつもテキパキと仕事をされており、しかもすごく明るくて、私にとってはずっと憧れの先輩です。

奥田 そういう中本さんは、1年目なのにものすごくできた後輩で、私も「もっとしっかりしないといけない」と思っていました。それに、常に笑顔が弾けていて、素敵な女性だなと思いながら見ていました。

中本 やめてくださいよ。奥田さんとお会いするのは、3年ぶりですよね。本当にお久しぶりです。

奥田 今日も楽しく語り合いましょう。そういえば、中本さんはもともとカメラが好きでしたね。社内で撮影した画像を会社の公式Instagramに投稿しているよね。プライベートを大切にしながら仕事をしている人が多いのは、松栄堂らしさなのかなと思っています。

中本 確かにそうかもしれないです。私なりに松栄堂の「空気感」を一言で表現するなら、「温厚」ですね。

奥田 それって、お香にかけているの?

中本 違いますよ(笑)すごく温かく見守ってくれる社員さんが多いというイメージです。人との接し方が穏やかという方がほとんどだと思います。

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私たちが松栄堂に惹かれた理由とは

──就職活動のお話をお聞きします。お二人が、松栄堂を選ばれた決め手は何だったのですか。

奥田 私は大学で芸術学を専攻していました。手を動かすのが好きなことに気づき、せっかくならものづくりの職に就きたいと考えました。それで、大学が開催した合同企業説明会に参加したところ、松栄堂が「伝統工芸」というキャッチを掲げていたのを見て、思わずビビっと来たのがきっかけです。

中本 奥田さんは、「伝統工芸」に興味があったのですか?

奥田 そうだね。伝統工芸と言っても、「天然素材を扱う仕事がしたい」という気持ちが強かったかな。中本さんは、どうだったの?

中本 私の就活の軸は、自分が興味を持てるとか「面白そうだ」と思える会社に入ることでした。松栄堂もその一社で、午後から開催されたセミナーに参加したところ、採用担当の方が最初に「皆さんお昼ご飯をしっかりと食べてきましたか」と問いかけてくれたんです。それで、私の緊張が一気にほぐれました。そんな一言が掛けられる会社であれば、周りの社員さんも同様の雰囲気なのではないかと思いました。それが、松栄堂に入社したいと思ったきっかけです。

奥田 ところで、中本さんはもともと香りに興味があったの?

中本 ありましたね。実は、大学で農学部に在籍したのも、香りの研究をしたかったからです。就活でも、香りを扱っている会社を視野にいれたいと思っていました。

奥田 それで、松栄堂を見つけたのね。

中本 そうなんです。奥田さんは、どうでしたか?

奥田 興味どころか、お香は自分の生活にも馴染みがなかったです。それだけに、松栄堂がLisn(リスン)のように1本から購入できる商品を手掛け、日常の中に彩りを与えてくれる香りを提供していることを知ったときには、衝撃的でした。

中本 松栄堂への入社を決めた瞬間の想いは、入社しても変わりませんでしたか?

奥田 仕事に慣れるのに精一杯だったというのが、本音かも。ただ、今振り返ってみると、本当に多くの方々に支えられた気がします。

中本 私も社員さんの人柄の良さを常に実感し続けています。どの拠点に行っても皆さん、気持ち良く挨拶をしてくれます。当たり前のことかもしれませんが、それを当たり前にできるというのはなかなかない気がします。なので、ギャップは全くなかったですね。

奥田 確かに、社員同士がすぐに打ち解け合えるのは松栄堂らしさかも。

中本 お互いを常に気に掛けながら仕事をしてくれているんだなと感じています。

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幅広い活躍の場。それぞれが目指すキャリアを歩める

──ご入社されてから、どのようなキャリアを歩んでこられたのかをお聞かせください。

奥田 私は松栄堂に入社し、企画事業部や薫々での店頭販売を経て、2024年からは長岡京香場で製造担当として働いています。ようやく念願が叶いました。でも、企画系や接客の業務に従事したことで、自分では気づいていなかった能力や強みを上手く引き出してもらった気がします。入社当初は、私が人前に立って説明や案内ができるなんて、想像もできなかったです。

中本 製造部門への異動が決まったときには、嬉しかったのではないですか?

奥田 ようやくものづくりに携われるという気持ちになりました。入社当初からお線香を作りたかったので、「悔いはない」と思いながら、毎日仕事をしています。

中本 「製造の仕事をしたい」とずっとアピールしていたのですか?

奥田 ストレートに、「製造の現場に行きたい」とは言っていませんでした。「ものづくりをしたいという気持ちがあります」と色々な機会を通じてやんわりと伝えていたという感じです。

中本 色々な部署を経験されると自ずと接点を持つ社員の方が増えていきますよね。

奥田 企画事業部に在籍していたときに、中本さんと同様にさまざまな部署の人と関りました。そういう意味で、顔を知っている人は増えていきます。ただ、それと実際に別の部署に配属されて一緒に働くのでは、意味合いが違ってきます。私の長所も短所もすべて理解した上で、仕事の仲間として受け入れてもらえました。

中本 仲間意識が深まったということですね。

奥田 そうですね。中本さんが入社したのは、コロナ禍だったから大変だったでしょう。

中本 はい。入社当初から皆さんマスクをされているので、まずは顔と名前を一致させるのに苦労しました。逆に、私の顔を覚えてもらえているのかという不安もありました。また、一緒にご飯を食べに行くこともできなかったので、密な関係を築けない難しさを感じていました。

奥田 そういえば、中本さんは松栄堂で希望していた職種ってあったの?

中本 就活生のときは、香りへの興味が強かったのでお客様にお気に入りの香りを見つけてもらうお手伝いができたらと漠然と考えていました。でも、いざ入ってみると、「どの部署であっても頑張っていけそう」という気持ちに変わりました。

奥田 気持ちが変わった要因は何だったの?

中本 やはり、社員さんの雰囲気です。じっくりと見守ってもらえるというか。頑張る気持ちを忘れなければ、周りの皆さんが熱心に教えてくれます。何かあれば助けてくれる環境なので、どこでも働ける気がしています。奥田さんからもしっかりと指導していただけました。

奥田 そうだったかな。

中本 間違っていたら、「それは違う」と言ってもらえました。正しい方向に導いてくれた先輩です。

奥田 中本さんが私の意見を素直に受け入れてくれる人だったから、言えたのかも。でも、確かに松栄堂には素直な人が多いかもしれない。中本さんを筆頭にね。その素直さがあったから、入社早々に採用担当に抜擢されたのかもね。

中本 「採用を担当してほしい」と言われたときには驚いてしまいました。まさか、入社1年目で自分が採用担当になるなんて思ってもいなかったので、とても貴重な経験をさせてもらっているなと思います。

奥田 中本さんは何が起きても動じないタイプだから、採用担当になったと聞いた時も、「やはりね」とすぐに納得できました。

中本 そう見えますか? 心の中では、いつもドキドキしているんですよ。

奥田 いやあ、中本さんは凛としているから、就活生から見ても「格好良いなあ」と思ってもらえるはずです。それに、社内の色々な方に中本さんという存在を知ってもらえる絶好の仕事だと思います。

中本 1年目は先輩の後をついていただけだったんですけど、3年目ぐらいになったときには、採用イベントの取りまとめをさせてもらって、各部署の職長さんや社員さんなどとのつながりが増えました。

奥田 そのおかげで、着実に成長しているのがわかります。

中本 本当ですか? 信じてしまいますよ。私自身、常に手探りで仕事をしています。ただ、コミュニケーションを図るスキルや伝える力は少し付いたかなと思ってます。

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ライフステージの変化を乗り越えるには、「自立心」も大切

──会社選びにあたっては、ライフステージが変わっても安心して働き続けることができるかどうかが気になります。いかがですか。

中本 もちろん松栄堂にも産休・育休制度があり、私も利用させてもらいました。正直言うと、制度があっても取得するにあたり不安があったのは事実です。3年しか働いていない段階だったので、仕事に復帰したときに後輩から頼られる存在になれるのかわからなかったからです。それに、育休中は孤独感を味わう場面が何度かありました。「自分が置いて行かれるのでは」と感じる時もありました。

奥田 どうやって乗り越えたの?

中本 落ち込んでいたときに部長や総務の方が連絡をしてくれて、「元気にしていますか」「復帰の目途が立ったら教えてくださいね」などと言ってもらえると嬉しい気持ちになりました。

奥田 復帰できたときは、どうだった?

中本 色々な方々から、「お帰り」と言っていただいて感激してしまいました。私のことを覚えてくれていたんだと再確認できました。本当に嬉しくて、「この会社で働けて良かった」と感じました。

奥田 私もライフステージが変わっても、この会社で働き続けていきたいと思っています。

中本 松栄堂はサポートが手厚いので、助かっています。ただ、実際に仕事と育児を両立していくとなると、「自立心」を持たないといけないと改めて実感しています。

奥田 会社や周囲に頼ってばかりでは良くないということかな。

中本 そうですね。私の場合には今、子どもを保育園に預けて働いています。子どもが急に体調を崩したりすると、急に休みを取ったり、誰かに業務を引き継がないといけません。なので、スケジュール管理や優先順位付けが大切になってきます。どんなにサポート体制が充実していても、自分自身がしっかり把握していないといけないなと思っています。

奥田 最終的には、社員一人ひとりに「自立心」が求められる気がします。言い換えれば、自分で考えて行動していく力です。仕事のやり方、進め方にしても、「もっと改善できるのではないか」と追求する姿勢が問われます。「伝統工芸」と聞くとすべて型にはまっている印象があるかもしれませんが、松栄堂には自分で考え会社に提案できる余白があります。それだけに、「自立心」が大事になってくると思います。

中本 「変わらないために変わり続ける」ですね。

奥田 その言葉を聞いたときに、「今後私たちがやらなければいけないことはこれだ」とハッとしました。お香という文化を守るためにも、変えるべきものは変えていく必要があるということです。

中本 松栄堂の仕事は、マニュアルがあるものはもちろんありますが、「こうしたら良い」という口伝で伝わることも多いですね。だからこそ、より改善できる余地があると思っています。

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松栄堂の新しい歴史を創っていく仲間を期待したい

──就活生、そして未来の仲間に向けたメッセージをお願いします。

中本 就活生の方は不安なことが沢山あると思います。悩んでばかりで、なかなか前に進めなかったりするのではないでしょうか。まずは、一歩踏み出してみてください。段々と道が見えてくるはずです。心の声に耳を傾けて、少しでも気になることがあれば、チャレンジしてほしいです。

奥田 ライフステージに合わせて、自分自身が柔軟に動いていくことも大切ですが、「これだけは大切にしたい」という想いはずっと持ち続けてもらいたいです。自分自身の芯となる部分を言葉にしてみてください。必ずどこかで誰かが見てくれているので、チャンスが巡ってきます。そのチャンスを確実に掴むようにしましょう。

中本 大切なのは、自分のやってきたことを信じて前に進むことだと思います。この記事をご覧いただけたのも一つのご縁です。松栄堂に少しでも興味を持っていただけたのであれば、気軽に覗いてみてください。お待ちしています。

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