新たなことへの挑戦が、成長を加速させていく。

新たなことへの挑戦が、成長を加速させていく。

このストーリーのポイント

  • スギ薬局の環境が自分の希望や想いにマッチした
  • 患者様の役に立つために、患者様の声に耳を傾ける大切さ
  • 将来は、白衣を脱いだ新たな仕事にも挑戦したい

中学時代に将来薬剤師になることを考えた。だが大学の研究室で取り組んだ難聴の研究を契機に、医薬品開発の仕事を志したものの、最終的に薬剤師として勤務する場をドラッグストアに絞った。数あるドラッグストアの中で、なぜ、スギ薬局だったのか。それは、自分がやりたいことが叶う最適な場という確信があったからだった。入社後、薬剤師として勤務する一方、リクルーターに応募。それは自分を変える契機ともなった。

Profile

増田 陽介

株式会社スギ薬局
薬剤師 2018年入社/摂南大学薬学部卒

最近、店内での調剤業務等以外の新たな仕事として在宅業務に携わるようになった。個人3名、施設30名の患者様を担当。先輩薬剤師に同行して勉強中だ。将来は、新規事業や店舗開発など、薬剤師とは異なる業務にも挑戦したいと考えている。

医薬品開発志望から薬剤師の道へ

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中学時代、将来の自分の職業を考えることを取り上げた授業があり、漠然とながらも薬剤師という職業が浮かびました。元来、控えめなおとなしい性格ですから、収益確保に向けて走り回るような営業は向いていないと思いましたし、理数系が得意ということもあって薬剤師という職業に行き当たったのだと思います。高校時代も、その考えは変わりませんでした。一時、研究職も考えましたが、身近な存在として地域の人々の健康をサポートしたい、役に立ちたいという想いから薬剤師を志望し、大学も薬学部に進学しました。その気持ちに大きな変化が訪れたのは、大学で研究室に所属してからでした。

私が入った研究室のテーマは「難聴の研究」。突発性難聴という疾患がありますが、これは原因も明確に特定されておらず、したがって治療薬もありません。私は研究室で、その疾患のメカニズムを解明する中で原因の仮説を立て、仮説を裏付ける実証実験を行いました。音の大きさ(音響)や曝露時間の長さ(騒音等)が聴覚に障害を与えることは明らかであり、その先に治療薬の探索があります。難聴という疾患に深く関わったことで、医薬品開発の仕事に強く惹かれました。この時点では、かつて目指した薬剤師とは別の道を志していました。

当初製薬メーカーも選択肢の一つに入っていましたが、第一志望だったのは、医薬品の品質や有効性、安全性について治験前から製造承認までを一貫した体制で指導・審査し、市販後も安全性に関する情報収集を行うなど、医薬品開発のステージ全体に関わる、国の独立行政法人への就職でした。しかし、極めて狭き門であったことから、その道を断念。就職活動を仕切り直しする中で、再び薬剤師の道を考えるようになったのです。

スギ薬局は希望するベストな環境だった

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就職活動は大学5年生の夏に始めました。病院や調剤薬局、ドラッグストア、製薬メーカーのMRなど、合同説明会などを通じてそれぞれの業界を研究していく中で、就職活動の軸となるものが明確になっていきました。まずは、薬剤師である以上、6年間学んだ知識をフルに活かせる調剤業務をやりたいということ。同時に思ったのは、調剤業務以外の仕事も経験したいということです。調剤業務ができることは、薬剤師として、ある意味当然のこと。一方で、一ビジネスパーソンとして、調剤業務以外、いわば白衣を脱いだ仕事も経験できる環境を求めました。薬剤師としての専門性を高めつつ、様々な経験をすることで、自身の成長につなげていきたいと思ったのです。

その考えに基づけば、自ずと志望先は絞られました。それは、調剤に力を入れているドラッグストアです。大手ドラッグストアを中心にアプローチし、インターンシップにも参加しました。いずれのドラッグストアも私の希望を満たす環境であり、選択に悩みました。そこで私が判断基準としたのが、数字です。ドラッグストアによって、力を入れている商品は微妙に異なります。私は、最も調剤売上げ比率高いドラッグストアを調べました。加えて、薬剤師が店舗以外の他部署に配置される割合が最も高いドラッグストアも調べました。そのいずれにおいても一番高かったのがスギ薬局。その事実が、スギ薬局への入社の決め手となりました。

入社後は、先輩薬剤師の指導・サポートを受けながら、調剤業務、OTC販売等を担当しています。日々の業務の中で、特に重要と感じているのは、患者様からの質問や相談への対応です。患者様は人それぞれであり、伝え方、話し方も千差万別。私が心がけているのは、たとえ相手の話したい意図がわかっても、最後まで聞くこと。ひたすら傾聴することです。その姿勢が、患者様の真意、本当の悩みをつかむためには必要だと感じています。薬剤師にはコミュニケーションのスキルが極めて重要であることを、現場で働くことで、改めて強く自覚しています。

信頼関係構築が求められる在宅業務

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薬剤師としてのやりがいを実感したエピソードがあります。ある患者様に血圧の薬を調剤した際、患者様から胃の痛みについて相談を受けました。少しでも痛みを緩和させたいと思い、OTCの胃薬を勧めました。しばらく経って、同じ患者様が処方箋を持って来店されました。調剤する薬は降圧剤だけでなく医療用医薬品である胃薬も加えられていました。その胃薬の成分は、私が勧めたOTCの胃薬と同じカテゴリーのものだったのです。自分の判断が正しかったこと、それが医師の処方に反映されたこと。そして患者様からいただいた感謝の言葉に、薬剤師としてのやりがいを感じました。

最近、私が始めたのが在宅業務。先輩薬剤師に同行する形で業務を開始しました。この仕事は、在宅医療や在宅看護を実施している患者様の自宅・施設に訪問して業務を行うもので、現在私は、個人3名、施設約30名の患者様を担当しています。在宅療養の患者様は薬を取りに行くことが困難な場合が多く、患者様に直接薬を届け、管理することが、在宅医療における薬剤師の重要な役割となります。

薬剤の適切な管理は、特に高齢者の患者様にとって困難な場合が多くあります。薬を適切に保管できない、薬の内容をよく理解しないまま服用している人も少なくありません。飲み合わせや食べ合わせによる相互作用を防止することや、服薬方法の指導も薬剤師の重要な役割です。さらに嚥下障害によって飲みにくい場合の対処や、薬の飲み忘れを防止するためのカレンダー提供、複数の薬を一回の服薬分としてまとめるなど、在宅医療における、最適かつ安全・安心な薬剤の提供を担っています。この在宅医療で大切と感じているのは、患者様やその家族との密なコミュニケーションで信頼関係を築くこと。患者様はもちろん、医師や看護師、施設担当者からも頼りにされる存在になるため、目下、猛勉強中です。

自分を変えたリクルーターへの挑戦

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入社した年の8月から、薬剤師業務とは異なる「リクルーター」となったことは、私にとって大きな節目となりました。リクルーターは学生と接するわけですから、明るく元気でハキハキした、好印象を持たれる人が適していることは間違いありません。その点、私の場合、静かで落ち着いている雰囲気があり、一般的なリクルーターのイメージから遠いタイプ。ただ私は、入社後はいろいろなことに挑戦したい、それで自分を変え、成長したいと考えていました。それでリクルーターに応募、面接は就活の時よりも緊張しましたが、無事合格。リクルーターとしての活動が始まりました。私のようなタイプでもリクルーターとして受け入れてくれた会社の度量の広さを感じました。

リクルーターとしての活動は、私に大きな変化をもたらしています。一つは先輩たちの学生との対応を見ていく中で、苦手だったコミュニケーションスキルが身に付いてきたこと。最近は、自信を持ってコミュニケーションがとれるようになってきました。さらに、学生にスギ薬局のことを伝えるということは、当たり前ですが会社のことを熟知していなければなりません。会社は生き物ですから、常に動いています。そうした会社の動きを深く考えるようになりました。考える幅と深さが広がったとも言えます。イベントや説明会、インターンシップなど、様々な場面で学生と触れ合っていますが、それ自体が非常に刺激的であり、改めて自分の仕事を顧みる貴重な機会と感じています。

学生にも伝えているスギ薬局の魅力の一つは、人という部分。タテ、ヨコの人間関係のつながりが緊密であり、また、社内にはそれぞれの分野で専門性や強みを持っている人が少なくありません。そうした環境の中で多くの人と交流することが、自身の成長を促していると思います。もう一つが、自ら手を挙げて挑戦できる環境があることです。当社では年1回、自分のやりたいことを発信できる「自己申告制度」があります。いろいろなことにチャレンジできる機会、環境があることは、当社の大きな魅力だと思います。

入社して、薬剤師として勤務する中で感じるのは、薬剤師というのは常に勉強していかねばならない職種であるということです。到達点というものがなく、薬品の処方や知識を貪欲に吸収し、またコミュニケーションスキルも含めた多様なスキルを絶え間なく向上させていく必要があります。そしてその努力は、患者様の笑顔や患者様からの感謝の言葉となって実を結びます。今後、薬剤師として専門性をより高めていきたいと思っています。そして将来は、就活時から考えていた、白衣を脱いだ仕事、たとえば新規事業開発などの新しい仕事に挑戦してみたい。スギ薬局というフィールドで、新たなことにチャレンジし幅広いキャリアを築くこと。それが、人生をより実りあるものにしていくと思っています。

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