「スギ薬局」で、アカデミックな専門性を究めていく。

「スギ薬局」で、アカデミックな専門性を究めていく。

このストーリーのポイント

  • アカデミックな環境で活躍したい
  • 「まずやってみよう」の精神で常により高い学びの場へ
  • 大学病院敷地内薬局でより高い専門性を磨く

父の背中を追いかけるように薬学の道へ進み、研究に打ち込む学生時代を過ごす。スギ薬局入社後は、医療カレッジ参加、大学病院敷地内薬局への異動など、「まずやってみよう」との言葉を拠り所に、より高い専門性を身につけられる道を歩む。今後、外来がん治療認定薬剤師、緩和薬物療法認定薬剤師といった専門資格の取得を目指していく。

Profile

吉田 達司

株式会社スギ薬局

薬剤師 2015年入社/名城大学薬学部卒

yd06.jpg

入社後、大ベテランの先輩のもと、在宅業務を中心にこなしながら、仕事の基本を学ぶ。2019年8月から国立大学医学部付属病院で実習を行った後、2020年1月から同病院敷地内店舗に勤務。がん患者を中心に服薬フォローを行う。

アカデミックな環境で活躍したい

父が薬剤師でした。精神科の病院に30年間勤務し、勤め上げた後は、実家近くの調剤薬局で今も薬剤師のアルバイトをしています。幼い頃の私は病弱だったこともあって、薬剤師の父を頼もしく見ていました。そして高校生になり、将来の道を意識し始めるようになって、自然と父のようになりたいと思ったのです。父の背中に未来の自分自身を投影するようになったのでしょう。その願いがかなって、今こうして薬剤師として働くことができ、父もたいへん喜んでくれています。

学生時代は研究に打ち込みました。特に5・6年次はほとんど毎日を研究室で過ごしてGymnocin-Aの全合成研究に取り組み、見事に全合成を達成しました。通常、全合成に取り組むのは旧帝大レベルに限られます。その意味でも私たちの研究は画期的で、エポキシスルホンを用いた収束的合成方法は独創性にあふれたものでした。恩師のもとでこうした経験ができたことは、私にとって大きな誇りです。研究漬けの日々を送ったことで私にはしっかりした学術的知見が培われ、薬の構造式を見ても一目で理解できる知識が身につきました。このアカデミックなバックボーンは、私の大きな強みだと自負しています。

そんな私が、就職後もアカデミックな環境に身を置きたいと思ったのは自然なことでした。そこで浮かんだのが、病院に勤務するという道でした。しかしあるセミナーでスギ薬局の方が、今後求められる薬剤師像というお話をしてくださり、それを聞いたことがきっかけで、このような長期的な視点をもった人々と働きたいと思うようになったのです。それに病院だと、患者さまはあくまで医師の診察をメインと考えて足を運んでいます。対してドラッグストアは、薬剤師が主役。やりがいが大きいのではないかと考えました。さらに大きな決め手となったのは、安定性です。一生安心して働きたいと考えたとき、スギ薬局という企業はとても魅力的に思えました。こういたことから私はスギ薬局への入社を決めました。

yd02.jpg

異動を新たな学びの機会に

入社後しばらくは店舗で先輩の指導を受けながら薬剤管理の基本について学びました。転機となったのは、入社3年目に医療カレッジ緩和チームへの所属が決まったことです。医療カレッジとは、認定薬剤師、専門薬剤師の資格取得を目指すスギ薬局社内の専門チームです。参加は公募制で、入社前から何らかの専門性を身につけた薬剤師になりたいと考えていた私は、迷うことなく手をあげて参加することにしました。ここで私はがん患者の緩和ケアについて勉強を開始。翌年には日本緩和医療薬学会年会に参加して、他の薬局・病院の薬剤師と交流し、見識を深めることができました。

その次の大きな転機が、入社5年目に大学病院敷地内店舗への異動を打診されたことです。私にとってはまったく想定外だったので、上司から話を聞いたときは、本当に嬉しく思いました。異動に際しては、事前に国立大学医学部附属病院で実習を受けることになり、調剤室で処方傾向を学び、実際のカルテを確認することで治療法についての理解を深めました。また、製剤室では抗がん剤のミキシングを行ったり、患者さまのレジメンの指導を行ったり、カンファレンスに参加したり、化学療法について学んだりしました。この実習は、薬剤師として専門性を磨くことのできた、本当に貴重な5ヵ月間でした。

私がスギ薬局に入社したときから大切にしている姿勢が「まずやってみよう」です。普段から“場と機会があれば迷わずやってみる”ことを心がけています。依頼されたことは基本的に断らずに何でも引き受け、リクルーター業務やトレーナー業務も経験し、自分のステップアップにつなげてきました。それらを通じて自分に欠けていることに気づけたり、スギ薬局の仲間のことが好きになったり、取り組みそのものを楽しむことができたと思います。医療カレッジへの参加も、「まずやってみよう」の思いで受け入れたのは間違いありません。

yd04.jpg

大学病院敷地内店舗で高度医学を学びながら

現在私は大学病院敷地内店舗で、がん患者さまを中心に服薬フォローを行い、治療に貢献しています。大学病院ですので、がんに限らず、患者さまは何かしらの重い病気を抱えており、その処方には幅広い知識が求められます。高度医学を学びたい薬剤師にとってはこの上ない環境だと感じています。一緒に働く仲間もそれぞれに優れた専門性持った薬剤師ばかりですので、その知識力の高さにはいつも圧倒されます。

高度薬学管理に向け、基幹病院とのさらなる連携を図る必要があります。多くの店舗では薬剤師の数が限られているため、連携して取り組むことが比較的容易ですが、現在の店舗は薬剤師の数が多いため、人によって解釈の違いが生まれるなど、薬剤師の行動の粒度をそろえるのに苦労しています。行動をフローチャート化するなどの取り組みは行っていますが、薬剤師の知識ベースをさらに高めていかなくてはならないと感じているところです。

また、マネジメントも私にとっての課題の一つです。薬剤師のみならず、医療事務のスタッフやパートさんも一緒に働いている中、どのように効率的に人を管理し、動かしていくか、試行錯誤を重ねています。上司のアドバイスのもと、コミュニケーションの取り方にも気を配り、迷いつつも少しずつ前に進んでいきたいと考えています。こうした経験も、きっと私を大きく成長させてくれると信じています。

yd05.jpg

QOL改善への貢献は永遠のテーマ

現在の店舗は大学附属病院の敷地内にある店舗のため、病院との距離が近いというのは恵まれた環境だと思います。医師とのコミュニケーションも取りやすいですし、病院側にも頼りにされていると感じています。この環境を活かし、さらに薬剤師としての自分を磨いていきたいと思います。

専門性のある薬剤師というのは入社前からの目標でしたから、知識やスキルを研鑽し、専門資格も取得したいと考えています。外来がん治療認定薬剤師の資格は来年挑戦する予定です。また、医療カレッジの緩和チームでは2021年に開催される日本緩和医療薬学会で1演題の発表を行うことが確定しており、その後に緩和薬物療法認定薬剤師を取得するつもりです。さらにはがんチームでは外来がん治療認定薬剤師の資格取得を目指し、腎臓病チームでは腎臓病療養指導士、腎臓病薬物療法認定薬剤師の資格を取りたいと考えています。

薬剤師にとっては、目の前の患者さま1人ひとりのQOLを改善したいというのが普遍的な思いです。そのために今も申し上げたように資格を取得し、専門性を磨くことは不可欠です。一方で患者さまの生活にトータルに携わり、OTCや日用品の指導もできるのが、ドラッグストアの魅力です。この両面でQOL改善に貢献できる薬剤師でありたいと考えています。これこそドラッグストアに勤務する薬剤師ならではのやりがいでしょう。

yd01.jpg

スギ薬局について詳しく知りたい方はこちら