物理的・心理的な距離の近さが、希少疾患領域の新薬開発の原動力になる。
物理的・心理的な距離の近さが、
希少疾患領域の新薬開発の原動力になる。
このストーリーのポイント
- “いい人”ばかりの環境に惹かれて入社
- 距離の近さが、新薬開発のアドバンテージに
- 自分らしく、柔軟な働き方ができる
希少疾患領域における新薬開発に強みを持つ日本新薬。部門を越えた連携の力がそこにある。社員同士の距離の近さは、働く上でも大きな魅力だ。
日本新薬株式会社
K.Y.
臨床開発部 臨床薬理グループ1

2012年入社。大学では有機化学を専攻。部門間の距離が近く、協働しやすい環境であることに惹かれて入社。研究所の探索研究部門を経たのちに現職。6歳の女の子のお母さん。
Y.M.
薬物動態研究部

2012年入社。大学では薬学を専攻。面接などで、人を大切にする会社だと感じたことが入社の決め手になった。入社以来ずっと薬物動態研究を担当し、探索段階から臨床段階まで幅広いステージに携わる。6歳と3歳の女の子のお母さん。
“だいたい顔見知り”の安心感
──薬学の道を志した原点と、入社の動機について教えてください。
Y.M. 母に「女性も手に職をつけておきなさい」と言われて薬剤師を目指したことが出発点でした。最終的には薬剤師ではなく、研究者の道に進みましたが。
K.Y. 私は中学校の職場体験で老人ホームに行ったことがきっかけです。お年寄りの方が薬を飲んでいる姿を目にし、生きる上での薬の大切さを感じて、将来は薬に携わる仕事がしたいと思うようになりました。進学先は薬学部ではなかったものの、創薬に携わりたいとの思いがあって化学を専攻して、研究者を志しました。
Y.M. 日本新薬に入社したのは、おそらく当社の誰もが口にするとは思うのですが、社員の“人のよさ”に惹かれたからです。面接では丁寧にフィードバックをくださって、私という人間をしっかり見てくれていると感じました。
K.Y. 私もそれには驚きました。1次面接の段階からきちんとフィードバックをいただけたので。
Y.M. K.Y.さんとは最終面接で一緒でしたよね。
K.Y. よく覚えています。同じ部屋でドキドキしながら面接の順番を待ちました。決め手としては、希少疾患領域の医薬品開発に注力している点でした。本当に薬を必要としている方に寄り添う姿勢に共感し、入社を決めました。
Y.M. 私はメガファーマも含めて何社か受けたのですが、日本新薬が一番私らしく働けると感じました。穏やかな人柄の方ばかりで、その印象は入社しても変わりません。部門の垣根を越えて相談できる雰囲気があります。
K.Y. クラブ活動が盛んなので、役職や年次に関係なくフレンドリーに接することができます。その後は、会議の場で顔を合わせてもとても話しやすいですよ。
Y.M. ちょうどいい規模の会社なので、研究部門と開発部門に限れば、だいたい顔見知りです。こうした距離の近さは心地いいです。

距離の近さに支えられた連携力
──お2人のお仕事について教えてください。
Y.M. 私は入社以来、薬物動態の研究に携わっています。薬物動態とは、薬物が体内に投与されてから、吸収・分布・代謝・排泄(ADME)の過程を経て体外へ排出されるまでの動きのことで、実験データをもとに、新薬候補がヒトの体内でどう動くかを予測する仕事をしています。
K.Y. 私は新薬開発の臨床試験(治験)に携わっているのですが、ヒトを対象とした試験ですので慎重に行わなくてはなりません。そこでY.M.さんと連携し、アドバイスをいただきながら治験実施計画書を作成していきます。
Y.M. 動物や細胞を用いた非臨床試験での薬物動態の評価をもとに、臨床試験に向けたヒトでの動態を予測し議論するため、非臨床試験と臨床試験の橋渡しをする仕事とも言われています。
K.Y. 新薬開発において注目されているのがFIH(First-in-Human=ファースト・イン・ヒューマン)というキーワードです。文字通り、それまで誰も試したことのない新薬候補物質を、世界で初めてヒトに投与する重要な試験のことです。初めてヒトに投与するから、当然、ヒトのデータもないわけで、動物や細胞での評価をもとに最適な投与量を検討しなくてはなりません。その判断を行うためにも、Y.M.さんとの連携は極めて重要です。
Y.M. 私たちに限ったことではありませんが、連携が重要という意味で、物理的にも精神的にも各部門の距離が近いというのは大切なことです。先ほど“だいたい顔見知り”と強調したのも、こうした背景があるからです。相談ごとがあればすぐにフェイス・トゥ・フェイスで話ができるし、チャットをしている途中で「直接話した方が早いですね」と相手の机まで出向くこともよくあります。立ち話をしている姿もよく見かけますね。
K.Y. こういう距離の近さは新薬開発において圧倒的なアドバンテージのような気がしています。
「わからなかったからもう一度教えてください」ということも、気軽に口にできます。私は化学の専攻ですから、薬学に関してはわからないところもあるんです。そんなときでも気兼ねなく質問できます。
K.Y. 「まあいいか」とか「後にしよう」ということにならないんですよね。違和感を抱いたらすぐに確認できるし、スピードと同時に正確性も担保される環境だと思います。

大切なのは“自分ごと”とする姿勢
──キャリアを振り返って、印象的だったことは何ですか。
K.Y. 私は新薬のタネを見つけ出す部門に配属され、ゼロから1を生み出す難しさと醍醐味を感じながら、仕事に取り組みました。3年ほどして臨床試験を担当する部署に異動したのですが、これは想定外で、びっくりしました。
ただ、臨床試験を通して、新薬の候補物質が薬となって実際に患者様へ届くまでの過程に携われるということで、自分の視野が広がったのは間違いありません。もちろん初めてのことばかりで必死に勉強しました。その結果、点と点の知識が次第につながって線になっていく面白みを味わうことができました。
Y.M. 逆に私は入社以来一貫して薬物動態の研究に関わっています。一言で薬物動態といっても、創薬初期から臨床試験、さらには申請まで広く携わるため、それぞれのフェーズで難しさや面白みも違います。そのため飽きることがありません。この点が一番の面白さですね。
それに新薬のタネを見つける創薬の最上流の研究に携わっている研究員が同じ部屋にいるので、臨床試験で明らかになった課題をフィードバックし、創薬上流の化合物選択に活かしてもらうなど、日頃からきめ細かな情報共有ができる点もやりがいにつながっています。
K.Y. 臨床試験については、例えば治験実施計画を立案したり、現場でカルテを確認するモニタリング業務を行ったり、医師や治験協力者とのやり取り、臨床試験結果の考察など、担当業務が多岐にわたるため、やりがいを感じています。また、情報共有や業務の連携はしっかり行われています。最近では治験実施施設に足を運ばなくても遠隔でモニタリングできる仕組みも導入するなどの生産性向上のためのチャレンジも行っています。
Y.M. 連携を取りやすい環境だからこそ、私たちにとってコミュニケーション力は非常に重要だと感じます。また、担当する仕事は違っても患者様に新薬を届けたいという思いは同じなので、相手の仕事も“自分ごと”として捉える姿勢が大切だと思います。日本新薬の社員が目指す姿勢として「NS Mind」というものがあり、そのトップにも「自分事として考え行動する」と記されています。私たちにとって大切な価値観でしょう。
K.Y. 仕事をしていると、誰の担当なのかはっきりしない仕事も出てきます。そんなときも自分ごとと受け止めて、積極的に手を伸ばす姿勢が求められます。これから入社される方には、この点も期待したいですね。

男性の育休も当然のこと
──お2人とも子育て真っ最中ですが、仕事との両立という点はいかがですか。
Y.M. 私は6歳と3歳の娘がいます。
K.Y. 私は娘が1人で、Y.M.さんの長女と同じく6歳です。育児休業は約1年取得しました。Y.M.さんは2回取得されたんですよね。
Y.M. ええ。それぞれ1年半近く取得しました。もちろん育休を取ることに対して職場の皆さんは応援してくれて、「帰ってくるのを待ってるよ」と快く休ませてくれました。育休を取得したことによる不利益はまったくなかったです。
K.Y. 最近は男性社員も当たり前のように取得しています。
Y.M. 私の部署の男性は今2カ月間の育休を取得中ですし、近々、もう1人取得予定です。
K.Y. 育休中は月に一度、定期的に会社から連絡がありました。復職したときに浦島太郎にならなくて済むようにという配慮だと思います。
Y.M. 復職が近づいたタイミングでは、キャリアコンサルタントの方を交えて、これからのキャリアを見つめ直す時間もセッティングしていただきました。復職に向けて気持ちを整え、頭の中を整理する、“慣らし運転”のような効果があったと思います。
K.Y. 働き方については、コロナ禍をきっかけにフレックスタイム制度やテレワークが導入されて大きく変わりましたね。私は利用していませんが時短勤務制度も整っているので、これらの制度を使いこなすことで無理なく子育てと仕事を両立できています。私は今、フレックスタイム制度を日々活用して、娘を保育園に送ってから、やや遅い時間に出社しています。
Y.M. テレワークは週に2日ほどです。先ほどから出ているようにコミュニケーションを取りやすい環境と風土ですので、やはり出社した方がスムーズに研究が進むのは確かです。デスクワークに集中したい日はテレワークにするなど、臨機応変に使い分けています。このあたりは個人の裁量で決められるので助かります。
K.Y. 子育て中だからと挑戦を諦める必要がまったくない会社だと思います。上司も変に配慮して仕事を回さないなどということはありません。やりたいことにずっとチャレンジできる会社だと感じています。
Y.M. もちろん配慮が必要な場合は、しっかりと配慮していただけます。これも普段から密なコミュニケーションが取れる風土があるためでしょう。自分らしくキャリアを築いていける会社であることは間違いありません。

