文系出身の営業でも、ものづくりに携われる。その醍醐味が、成長を後押ししてくれる。

文系出身の営業でも、ものづくりに携われる。その醍醐味が、成長を後押ししてくれる。

文系出身の営業でも、ものづくりに携われる。
その醍醐味が、成長を後押ししてくれる。

このストーリーのポイント

  • 女性が長く働ける制度・環境に惹かれて入社
  • 自動車用新規ユニットを担当、お客様とものづくりを進める
  • 充実のワークライフバランスで実現するゆとりのオフタイム

トヨタグループならではのものづくりを進める愛知製鋼。文系出身、営業担当であっても、その一翼を担えることが魅力だ。その実感と手応えについて語る。

PROFILE
愛知製鋼株式会社

安村 真緒

お客様本部 トヨタ営業部
第2営業室 鍛造チーム
2021年入社

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文学部英米文学科卒。愛知県出身。学生時代を東京で過ごし、地元にUターン就職する。入社後は現場研修を経てトヨタ営業部に配属。自動車部品用の新規ユニットの立ち上げを担当後、現在は売上計画やデリバリー業務等に携わる。

「最初はわからなくて当たり前」と入社

学生時代に打ち込んだのは、海外ボランティアサークルでの活動でした。NGOの方々と協力してネパールに行き、貧困問題に取り組みました。無償で配られる学校給食の配膳を手伝うなど、普段では決してできない体験を通じて、自分の視野を広げることができたと思います。未知の分野であっても、思い切って挑戦してみることの大切さも学べました。

愛知県出身ということもあって、将来は自動車に関連した仕事をという漠然とした思いはありました。職種は特に決めていなかったですが、自分の成果ややりがいがはっきりとわかる仕事がしたいと思っていました。
愛知製鋼という会社のことを初めて知ったのは、東京で開催された会社説明会です。印象は、人柄のいい社員のいる、雰囲気のいい会社ということでした。
お目にかかったのは採用担当者の方で、とても穏やかで柔らかな物腰でしたが、言葉の端々に熱い情熱のようなものを感じたのです。あまりギラギラした感じが前面に出てくるのは苦手でしたので、とても好感を持ちました。それでエントリーすることに決めたわけです。

私は文系でしたし、もちろん鉄のことなんて何も知りませんでした。けれど「最初は誰だってわからなくて当たり前」と思っていたので、この点についての不安はまったくなかったです。
一方、働く環境としては非常に恵まれていると感じました。私は将来、もし子育てすることになっても働き続けたいと思っていましたので、育休・産休といった制度が軸の「ナイスファミリー制度」が整っていて、会社全体として働くママを応援するカルチャーのあることが心強かったです。
当時はコロナ禍で、リモートでの面談が中心でしたが、私が先輩社員から直接話を聞いてみたいとお願いしたら、人事部の方がわざわざその機会をセッティングしてくれました。学生1人ひとりの希望に寄り添ってくださったことに人を大切にする社風を感じ、入社を決めました。

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職場のみんなで新人を育てる風土

新入社員研修では、座学で会社や製品、トヨタグループについてなどを学んだ後、約2ヵ月半の現場実習を経験しました。これは実際に当社の工場に行って、製品の製造現場を体験するというものです。
私は鍛造品を製造する工場で、できあがったばかりのシャフトなどの検品を担当しました。重労働ではなかったですが、8時間以上検査を続ける毎日は精神的にきつかったです。しかし人生で初めて夜勤を経験したことで、とても大きな学びが得られました。夜勤はやはり大変で、私たちの生活を支えている鍛造品の数々も、こうして夜中に汗をかきながら働いている人たちがつくってくれているんだと知り、感謝の気持ちはいつまでも忘れたくないと思いました。トヨタグループならではの、ものづくりに対する真摯な姿勢を学べたと思います。

現場実習の後は、現在の所属部署であるトヨタ営業部に配属され、OJT研修を受けました。私の指導員は入社5年目の先輩。この先輩が1対1で私を指導してくれました。最初から一緒になって仕事の進め方を教えて、丁寧にケアしてくれる、とても手厚い指導でした。
もちろん新人でしたから、できないことが多くて当たり前。お客様とのコミュニケーションの取り方も、なかなかうまくできませんでした。自分の思っているようにできていないという実感はとても苦しかったけれど、頑張って背伸びすることで成長できるはずだという思いは強かったです。
指導員の先輩はとても優秀な方で、一緒に行動しながら仕事の進め方やお客様のやりとりなどを目にしたことで「私もいつかこの先輩のようになりたい」と思いました。これから自分が目標とすべき社員像を描く上で、お手本となる先輩が目の前にいてくれたことには、とても感謝しています。

私が担当した仕事は、トヨタグループの部品メーカー向けに、新たな鍛造品の試作・生産準備等を推進するという仕事でした。既にできあがった製品をお客様に売り込んでいくのではなく、これから発売する製品を、お客様のご要望を伺いながら生産に向けて調整していくという仕事です。1年目ながらとても責任あるプロジェクトに就くことができたと思いました。
当然ですが、わからないことだらけで1つ1つ、勉強しながら仕事を学んでいく以外にありませんでした。そんな私を、職場の皆さん全員がフォローしてくださいました。疑問は誰に尋ねても快く答えてくれましたし、1人で抱え込むということはありませんでした。全員で新人を育てようというカルチャーがしっかり根づいており、とても心強く感じました。

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街を走る車に搭載される喜び

新規ユニットの試作・生産準備では、7品目について同時で進めていきました。お客様がどのような仕様の製品を求めているのかをヒアリングし、それを工場の生産技術担当者等にフィードバックして、調整するわけです。もちろん板挟みになることは、しょっちゅうでした。それどころかお客様のニーズをヒアリングしても、それが何のことかわからないことも珍しくありませんでした。そんなとき素直に「わかりません、教えてください」とお客様に教えを請うようにしていました。
どうして自分にはできないんだろうと悔しい思いもしましたが、歯を食いしばって乗り越えました。今振り返ると、そのおかげで営業としての基礎を磨くことができたと思います。

このように私の仕事は、学生の皆さんがイメージする営業の仕事と少し違うように感じるかもしれません。既にある製品の販売先を開拓するような仕事ではなく、お客様と一緒になって新製品の開発を進めていくことが私の仕事です。
愛知製鋼がどんなに素晴らしい製品を開発しても、お客様のニーズに沿ったものでなければ採用していただけません。だからお客様と一緒になってつくりこんでいくことが必要なのです。
文系出身の営業職でありながら、こうしてものづくりの一翼を担えているという、そんな実感が一番のやりがいです。

私の入社3年目に、新規ユニットは無事に立ち上がりました。3年目に私はそのプロジェクトから離れたのですが、お客様へのデリバリーが始まり、納品されています。お客様と協力して一つの製品を世の中に送り出すことができたという達成感は、大きな喜びです。
この部品が搭載された市販車が世の中に出ていくのはもう少し先のことですが、街の中でその車を見かけたらどんな気持ちになるのだろうと、今から楽しみです。きっと1、2年目に歯を食いしばって頑張った、いろんな場面を思い出すことでしょう。「自分の成果がわかる仕事がしたい」という就活時の思いがかなったことを、実感すると思います。

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充実したプライベートを満喫

3年目の現在は、お客様向けの鍛造品の売上計画の作成や製品のデリバリーなどを担当しています。
今後、車の電動化はますます進んでいき、搭載される鍛造品の数は減っていくことが予想されます。そうした大きなトレンドも読みながら、原価低減なども踏まえ、いかに業績を伸ばしていくか、考えなくてはなりません。お客様とコミュニケーションを取って需要動向を把握し、製造の計画に落とし込んでいくことも重要な仕事です。SDG’sが自動車業界に及ぼす影響への目配りも必要です。
1年目、2年目は自分が担当している目の前の製品だけを見ていましたが、今は他の製品も含めて広く見ている実感があります。

私は、幸せに生きることを大切にしたいと思っています。当然、一緒に働く仲間にも幸せになってほしい。だから将来的には、自分が何かを成し遂げるというより、愛知製鋼のみんなを幸せにできるような仕事ができたらと思っています。いずれ私に部下ができたら、ぜひ幸せを感じられるような指導をしたいですね。
もちろん当面は、営業として着実に成長していくことが目標です。最近は鍛造品だけでなく鋼材になる前の原料について商社や問屋との取引も担当するようになりました。営業としての幅を広げていきたいと思っています。

今は実家から通っています。大学を卒業してUターン就職を決めたときは、両親も大変喜んでくれました。とはいえ、愛知と東京なんて遠くありません。今も私は気軽に東京へ遊びに出かけています。
その点でも恵まれているのは、有給休暇がとても取りやすいことです。私の職場では年に12回以上の有給取得を部の目標として掲げているほか5の倍数の年齢の年には5日間連続して休めるリフレッシュ休暇が取得できます。土日で挟めば9日間連続して休暇が取得できるわけで、今は同期とのヨーロッパ旅行を計画しているところです。
こんなふうに充実したプライベートを実現できるのも、愛知製鋼の大きな魅力です。

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