自分の提案力や人間力が試される世界で成長を実感したい
自分の提案力や人間力が試される世界で
成長を実感したい
このストーリーのポイント
- 地元を離れて知らない土地で仕事をしてみたいと、全国転勤のある職制を視野に
- チューターの言葉を胸に営業を続け、3年かけて大きな取引を実現
- 福山支店は、仕事と育児を両立しながら働いている人が多い
知らない土地でワクワクしながら仕事と生活がしたい思いから、全国転勤のある金融機関の総合職を軸に就職活動を行った。大和証券への決め手は選考中に会話した社員の「人当たりの良さ」。入社後は広島県福山支店の資産コンサルタントとして、法人顧客を中心に資産運用の提案をしている。
大和証券株式会社
石橋 朋実
福山支店
2018年入社
大阪府出身。旅行が好きで、大学は観光学部に所属。入社後に配属になった福山市にゆかりはなかったが、知らない地域で働く良さは、訪れたことのないスポットや地元民の方言に触れることで、その土地の空気を肌で感じられること。
社員の人当たりの良さが決め手に
旅行をして知らない土地に行くのが好きで、大学は観光事業について学ぶ観光学部を選択。最も打ち込んだのはゼミの活動で、経営学を交えながら地域再生を考えていました。たとえば和歌山県の「高野山での住み込み」をテーマにビジネスプランを考えて、発表していく活動に従事していました。
ゼミの活動を通して地域の方々とふれあえるのが楽しくて、将来は「人と関わる仕事がしたい」と思うように。また、私の出身は大阪ですが、地元を離れて自分の知らない地域で仕事をしてみたい気持ちもありました。なので、予想もしないエリアに配属されて仕事ができる全国転勤のある仕事に就きたいと考えたんです。そんな自分の希望が叶うのが金融業界の営業職だと知って、興味を持つようになりました。
中でも証券業界は、どの会社もほぼ同じ商品を扱っています。そのため商品の優位性ではなく、自分の提案力や人間力がより試されると感じて、自分を一段と成長できる環境に身を置きたくて志望しました。
数ある選択肢から大和証券を選んだ決め手は、面談で会った社員の人柄です。金融機関で働く人は真面目でクール、むしろドライな人が多いのかなと思っていました。ですが、大和証券の社員は皆さん人当たりが良くて、すごく話がしやすかったです。率直に「この会社は私に合っていそう」と感じたのを覚えています。他社と比べて選考が終わった後の連絡対応が丁寧だったのも印象深く、一人ひとりを大事にしてくれそうだと思って入社を決めました。
一歩先を行くチューターがいたから成長できた
入社後は、広島県東部の福山市に位置する福山支店資産コンサルタント課へ配属となりました。資産コンサルタント課では、未上場法人や、富裕層のお客様の資産全体に対するコンサルティングを行っています。既存のお客様へのフォローはもちろん、新たなお客様との取引を広げるための新規開拓も積極的に行っています。
福山支店配属の内示を受けた時は、「福山って何県だろう?」となるくらい地域を知りませんでしたが、思い描いた通り、新しい土地での生活が始まることにワクワクしていました。しかし一方、大学時代は金融に関して学んだ経験がなかったので「自分に証券営業ができるのか」という不安もありました。
何もわからない私をサポートしてくれたのは、支店の先輩社員や上司です。どんなことでも皆さん丁寧に教えてくれて。「ちょっと聞きづらいな」という雰囲気を一切感じさせない風通しの良さが、大和証券にはありました。
中でも特に助けられたのは「チューター」の存在です。チューターとは、新入社員について仕事を指導する役割を担う先輩のこと。3つ上の先輩が私のチューターとして、日々の業務はもちろん、仕事に向き合うスタンスも教えてくれました。
チューターからはいつも「時間がかかってもいいから、大きな取引ができるようになってほしい」と言われていました。私はこの言葉を、「様々な課題を抱える法人のお客様に対して、付加価値の高いコンサルティングができるよう成長してほしい」という意味だと受け取っています。
法人の経営者が抱える課題に対して解決策を提案することは簡単ではなく、時間がかかるケースが多いです。大きな法人であれば、なおさらです。運用ひとつとっても、お客様から提示された金額を鵜呑みにして動くことはできません。経営方針や財務状況などの事情を踏まえたうえで、適切な金額と運用方針を示すことが求められます。難しい分、提案がうまくいかないこともありますが、法人のお客様への提案の課程で得られる学びは大きく、自分の成長を実感できることが多いです。
新人時代のある日、チューターに怒られたことがありました。終業時間前に、一日の営業活動の振り返りを報告するんですが、具体的な成果があがっていないことを報告するのが怖くて、すぐに結果が出そうな案件に時間を費やした日がありました。するとチューターは「そうじゃない。大きな取引の実現に向けて努力をしているか?」と私に問いかけてくれたんです。
指摘を受けた時は耳が痛かったものの、後から振り返ればチューターにそう言ってもらえたのはありがたかったです。そこからはだんだん、実現が難しそうな案件にも諦めずに取り組んでみる。すぐに結果が出なくても焦らない。そんなマインドが身についてきました。そして入社2年目には、法人のお客様との大きなお取引が実現。その後もコンスタントにお取引いただけるようになりました。こうして成長できたのは、最初にチューターが仕事への向き合い方を教えてくれたからで、本当に感謝しています。
3年間諦めずにアプローチした案件が実を結ぶ
特に印象深いのは、入社2年目からアプローチを続けたとある法人のお客様とのお取引です。当時、まだ大和証券とのお取引実績のないお客様で、アポイントを取ろうと何度お電話しても社長はご不在。会社に訪問してみるも、お会いできない状態が続きました。少しでも関心を持っていただけるよう毎月DMを送っても、反応はありませんでした。
それでも諦めずにアプローチを続けること3年。だんだんその会社の事務員さんに顔を覚えてもらえるようになり、ついに「社長は明日の朝ならいるから、その時間に来てみたら」とアドバイスをもらえたのです。
その言葉を信じて会社を訪問すると、ついに社長と対面することができました。うれしかった反面、「ここからが始まりだ」と気を引き締めて社長と会話をすることに。まずは元気に挨拶しつつ、雑談を交えながら社長のお話をお聞きしました。
社長は私が生まれる前からずっと資産運用をされてきた方で、これまでの取引について色々と教えてくださいました。私はその取引のお話からニーズを拾い上げ、社長にはとある債券がピッタリなのではないかと思いつきました。
ひと通り話を聞き終わった後に、私が「この債券はいかがですか」と提案。するとすぐに、社長が私の提案に賛成してくれて「いいね。明日口座開設しよう」とその場で意気投合。3年間のアプローチが、ようやく実を結んだ瞬間でした。
このお取引が実現した理由は二つあると思っています。まずひとつは「諦めなかった」ことです。新人時代にチューターからかけてもらった「時間がかかってもいい」という言葉を胸に、諦めないでアプローチを続ける気持ちが結果にあらわれたのだと思います。もうひとつは「相手の話をよく聞く」こと。いきなり商品の提案をするのではなく、社長のお話からニーズを汲み取れたからこそ、ベストな提案ができました。
女性が多く活躍しており、本部のサポート体制が手厚いのも魅力
福山に来て約6年経ち、生活にはだいぶ慣れました。地方で働く魅力は、今まで知らなかったスポットや地元の方の方言に触れることで、その土地を取り巻く空気を肌で感じられることだと思っています。通勤が楽なのもいいですね。大都市の支店勤務でしたら、毎日満員電車にゆられながら出社しなければならないでしょう。そういったストレスなくのびのびと働ける良さがあります。
また、福山支店の良いところは、アットホームな雰囲気に加えて、女性が多く活躍していることです。支店の半分ほどは女性で、仕事と育児を両立しながらリテール営業として活躍している方がたくさんいます。私もいずれ、結婚や出産などのライフイベントを迎えることがあっても安心して働けると思っています。
そして大和証券全体の魅力は、本部のサポート体制が非常に手厚いことにあります。商品知識に精通している本部スタッフが、詳しいことを教えてくれますし、時には私では気が付かなかった視点でアドバイスをくれます。教えてもらった観点でお客様に案内をしたら、とても喜んでくださって。このようなバックアップ体制があるのは本当に心強いですし、就職活動中に感じた「人当たりの良さ」を改めて実感する瞬間でもあります。
今はまだ福山支店で働いた経験しかないですが、今後はより規模の大きな支店で働いてみたいです。お客様の傾向や競合他社などの状況が違うフィールドで、自分の実力がどれだけ通用するのかを試してみたいと思っています。
ゆくゆくはキャリアアップをして、マネジメント業務にもチャレンジしたいですね。その時は、私がチューターに教えてもらったことを部下や後輩にも受け継ぎながら、一緒に成長できる環境づくりができたらと考えています。