患者さんを救う“1本”のために──生産技術職として薬剤の安定供給に貢献する

患者さんを救う“1本”のために──生産技術職として薬剤の安定供給に貢献する

患者さんを救う“1本”のために──
生産技術職として薬剤の安定供給に貢献する

このストーリーのポイント

  • 研究や開発の想いを共有すべく、受託製造会社からキャリアチェンジ
  • 2年目にして早くもプロダクトを任され、安定生産を支える
  • 同じ志、同じ価値観のもとでの連携にやりがいを感じる

薬剤に込められた開発者の熱い想いを共有したい──。そんな気持ちでキャリア入社を果たす。生産技術職として製造の現場を支えながら、他職種の仲間と同じ志のもとで業務に取り組めることに、やりがいを感じている。

PROFILE
協和キリン株式会社

菅原 梨華

高崎工場製剤部製剤1グループ
※取材当時

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2024年、キャリア入社。理工学府物質・生命理工学教育プログラム修了後、薬剤の製造受託会社(CMO)に入社し、固形製剤の製造関連業務に携わる。約1年間勤務した後、第二新卒として協和キリンに入社。高崎工場にて、生産技術職として注射剤の製造プロセスの改善や商用プロダクトのスケールアップ、治験薬の技術移管業務などに携わる。

薬剤に込められた想いを共有したい

高校時代、化学が得意だったことから大学は化学・生物化学科に進み、分子生物科学研究室で研究に打ち込みました。製薬業界を志したきっかけは、幼い頃から医療系のドラマが好きだったことです。化学を専攻した人材として多くの人の健康に貢献したいと考え、薬剤の受託製造会社(CMO)に入社しました。

同社での仕事はやりがいのあるものでしたが、一方で、自分が製造に関わっている薬がどのような背景や想いのもとで開発されたか、深く知ることができない点に物足りなさを抱くようになりました。どんな薬も、病気やケガに苦しむ人を救いたいとの想いで開発されています。しかし、製造だけを請け負う立場では、開発者とは別の会社であることもあって、なかなかその気持ちを共有することができません。
次第に私は、研究や開発を担う人の近くで製造に携わりたいと考えるようになりました。そこで出会ったのが、協和キリンだったのです。

協和キリンは基礎研究から治験薬製造、商用生産まで一貫して対応する体制を構築しています。また、私が学生時代に学んだバイオ分野の薬剤を、自社工場で生産していることにも惹かれました。さらに、大学の研究室の先輩が入社しており、穏やかで風通しのいい社風であると教えていただいたことも、魅力に感じました。
前職では固形製剤の製造、協和キリンでは注射剤の製造という違いはあるものの、GMP(Good Manufacturing Practice)環境での仕事の経験があることや、製造工程の全体像についての知見があることなどが評価されたと感じました。

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Life-changingな価値を患者さんにとどけるために

長期間の開発研究を経て誕生した薬剤を安定的に患者さんにお届けするためには、工場で製品という形にしなくてはなりません。私が生産技術職を選んだ理由は、その仕事にやりがいを感じたからです。開発研究の仕事にも関心はあったのですが、患者さんにとって大切な“1本”のために“数万、数十万本”の薬を安定的に製造する仕事に取り組みたいと思いました。
研究所で開発に成功したとしても、工場というスケールで製造したときにうまくいくとは限りません。そこで必要とされるのが生産技術職です。特に協和キリンでは希少疾患をターゲットにした薬剤の創出に力を入れており、薬剤の安定した製造が患者さんへのLife-changingな価値の提供につながることに喜びを感じます。

薬剤の製造を支えているのは製造ラインに立つ皆さんで、私たち生産技術職はその作業が滞ることなく進むよう、陰からサポートしています。何らかの原因で工場での薬剤の製造に問題が発生することは、どの製薬会社においても珍しいことではありません。例えば製造工程での温度制御において設備トラブルが発生したこともありましたし、十分な原因調査を尽くしても原因を特定できなかったこともありました。
時には設備や空調に問題のあるケースもあるため、化学だけに留まらない幅広い知識が求められます。各種の勉強会に出席して学び続けるとともに、現場での経験を重ねることで、知識を増やしているところです。ベテラン社員は知識の量も幅も豊富で、それを受け継いでいくことも若手の使命です。

製品ごとに担当ラインが決まっており、私はある薬剤の主担当として課題の解決や改善業務などを任されています。生産ラインで何か問題が発生したら、最初に私あてに連絡が来ることとなります。
入社して2年目であるにもかかわらず特定のプロダクトを任されることになった際は、「こんなに早く!?」と驚きました。5年目ぐらいの社員が担当すると思い込んでいたからです。プレッシャーはあったものの、若手に責任ある仕事を任せて育てようとするのは、当社の魅力の一つです。
もちろん周囲の先輩はいつでもサポートしてくれますし、質問をすればすぐに答えを返してくれます。大学の先輩が言っていた、穏やかで風通しのいい社風が、こうした支え合いに表れていると感じます。

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技術移管業務の成功が大きな自信に

治験薬の技術移管業務も私たちの重要な仕事です。特に印象に残っているのは、将来の製品化を見据えた治験薬について担当した技術移管業務です。
これは私が長年希望していた業務であり、大きなやりがいを感じながら、安定した品質の製品供給を実現するための基盤構築に尽力しました。
苦労したのは、研究所や品質管理部門との連携です。私は研究所と製造現場の橋渡し役を務めながら製造プロセスの構築に携わりましたが、調整を進める上では、研究所や品質管理部門の社員と同じ知識ベースが前提となります。まだ2年目の若手という言い訳は通用せず、プロフェッショナル同士が仕事をしているのですから、当然です。研究所や品質管理部門の社員にとって当たり前の常識が私にとって未知のものであっては、スムーズなコミュニケーションは図れないので、必死に勉強を重ねながら取り組みました。

このプロジェクトで感じたのが、研究所も品質管理部門も、職種は違っても協和キリンの一員としての価値観は同じだということです。協和キリンには、設立前に社員と経営陣が話し合ってまとめた「私たちの志」があります。社員の誰もがこの「私たちの志」に共感して入社しており、その想いを忘れることはありません。
専門性は異なっても想いは同じ。時には認識の違いや連絡の行き違いなどがあっても、同じ志の社員がプロフェッショナルとしてのスキルを発揮して連携し、患者様に薬剤を届けるために全力を尽くしていることを、私は誇らしく思います。この熱い想いこそ、私が前職で求めていたものです。心の底から協和キリンに入社してよかったと思いました。

このプロジェクトにおいて私が取りまとめて決定したプロセスで実際に試運転が行われたときは、安堵の気持ちとともに大きな達成感を得ました。初めて自分が携わった生産ラインで無事に試運転が完了したことは自信になりましたし、やりがいを感じました。
この治験薬はこれからも研究・検証が重ねられ、上市に向けて前に進んでいきます。私も、チームの一員として「確かな品質を積み上げる」仕事に関われていることが誇りです。いつかこの薬が患者さんのもとに届く日には、現場で積み重ねた一つひとつの確認や改善が、その安心につながっているのだと実感し、胸が熱くなるに違いありません。

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めざすのは誰からも頼りにされる人材

協和キリンには私のような第二新卒を含めてキャリア入社の社員は多く、多様なバックボーンの人材がチームワークを大切に働いています。これから入社される方も違和感なく溶け込めると思います。

配属されてからの研修体制も充実しており、業務に直結する知識から興味分野まで主体的に学べます。私はデータ活用や業務改善にもつながるITスキルを伸ばしたいと考え、社内研修を活用して国家資格のITパスポートを取得しました。今後は製造現場でも、記録・分析・教育などさまざまな場面でAIの活用が進むと感じており、品質と生産性の両立に役立てられる知見をさらに磨いていきたいです。

生産技術職の1人として、特に注射剤の製造について、より工程理解を深めながら改善提案までできる力を伸ばすことが今の目標です。プロセスマネジメントやプロジェクトマネジメントの考え方も身につけ、関係部署を巻き込みながら課題を前に進められる存在になりたいと思っています。担当製剤について誰よりも把握し、困ったときに最初に名前が挙がる—そんな“頼られる生産技術者”をめざします。

将来的には生産技術の専門性を軸に持ちながら、製剤の前工程や原薬、品質管理・品質保証、研究部門などとも接点を広げ、ものづくりを一気通貫で理解できる人材へ成長したいです。一貫体制を持つ協和キリンだからこそ、部門を越えて学びをつなげ、より良い薬づくりに還元できると感じています。

私が一緒に働きたいのは、情熱のある人です。

どんな仕事をしていても壁にぶつかることはありますが、それを乗り越えるには熱い想いが欠かせません。私たちの場合、それは患者さんに薬剤を届けたいという想いに尽きるでしょう。

協和キリンには、挑戦し、壁を乗り越えていくことを尊重する「KABEGOE 」というカルチャーがあります。このカルチャーを共有し、一緒に壁を乗り越えてくれる方と働けたら嬉しく思います。

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