商社機能の枠を超えた、幅広いビジネスを展開する専門商社

商社機能の枠を超えた、幅広いビジネスを展開する専門商社

企業紹介

1832年、染料・澱粉を取り扱う鱗型屋として京都にて創業。以来、190年近くにわたって時代の変化と社会のニーズに寄り添いながら事業を拡大。化学系業界No.1の専門商社として、生活を支える様々な分野にマーケットを広げ、商社の枠を超えたビジネスを世界中に展開する。

人物紹介

和久田 利夫

長瀬産業株式会社

人事総務部 部統括

1991年に入社し、エレクトロニクス業界で材料を販売する部署に配属。その後は、香港、シンガポール、ドイツに駐在し、現地で事業立ち上げや事業拡大を経験。ほかにも、事業戦略や経営企画、エネルギー分野の新規事業開発にも携わる。2020年2月より、現職。

※内容は、2021年9月取材時点のものになります。

世の中のありとあらゆるものがマーケット

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―――長瀬産業様の会社概要について、聞かせていただけますか?

当社は化学品専門商社と呼ばれていますが、実際のところ化学品を売るだけが我々の生業ではありません。化学品は、世の中のあらゆるモノのベースになる。化学品が一体何に使われているのかという視点でモノを見ていただくと、自分たちの目に映る至るところに、長瀬産業がいろいろな形で関わっています。化学品を起点にして、何ができるのかという発想で事業をしている会社です。

―――貴社ならではの「強み」といえば、どんなところになるでしょうか。

大きく分けて3つあります。「事業領域」と「グローバルネットワーク」、そして「ファンクション(機能)」です。まずは「事業領域」の幅広さですが、自動車やエレクトロニクス、医薬品、食品など、生活を支えているもののほとんどすべてが我々のマーケットです。自動車というキーワードを一つとっても、内装品やシート、センサーや半導体、バッテリーなど、化学品はあらゆるところに関係しています。 「グローバルネットワーク」は現在、30カ国117社のグループ会社があります。およそ7000人のグローバル社員がおり、総合職社員の半数は海外駐在を経験するなど、海外で活躍するチャンスが多い会社です。 最後は「機能」について。よく学生と話していると、総合商社は事業投資で、専門商社はトレーディングというイメージを持っている方が多いように感じます。たしかにモノを売り買いするトレーディングは我々の機能の一つですが、グループ会社の中にはモノづくりをする企業も多く、研究開発、製造、加工といった機能も持ち合わせています。これらのグループ内機能をパートナー企業の機能と組み合わせて事業をデザインすることで、商社機能の枠を超えたビジネスを創造することが長瀬産業で働く醍醐味です。

―――現在取り組まれている新しいビジネスなど、最近のトピックスを教えてください。

今、社会が大きく変化していく中で、常に新しい材料が求められる時代です。 材料や素材の開発にもスピード感が必要とされているなか、日々研究開発に力を注ぐ製造業のみなさんに対して、R&DのDX化推進をサポートするため、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)サービス「TABRASA(タブラサ)」の提供をはじめました。これはIBM社との共同開発によって実現したもので、AIや最先端のデータ処理技術を活用して、新しい素材を効率的に探索できる新材料探索プラットフォームです。たとえば、こんな材料はあるか、これとこれを組み合わせたらどんな材料になるのか、ということを瞬時に導き出してくれるもの。研究開発にかかる時間を大幅に削減できるサービスとして、提供が進んでいます。

―――これも商社機能の枠を超えた、新しいサービスのひとつですね。

たしかに、商社の“売り買い”という世界とはまったく違いますね。サービス名である「TABRASA」は、ラテン語のtabula rasaという単語を語源としており、「何も刻まれていない石板」の意味。0から新たな価値を生み出すお手伝いをしたいという想いを込めてその名が付けられました。化学・素材業界全体の発展に貢献するための、新しいビジネスモデルになります。当社には、グループ会社やそれ以外でも、高機能素材やバイオケミカルをはじめとした製造業のネットワークがあります。この大きなネットワークを活用して、幅広く展開していきます。

スタートアップの事業成長のために、一人海外へ

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―――キャリアの中で様々なご経験をしてきたと思うのですが、ご自身の経歴を簡単に教えていただけますか?

はじめはエレクトロニクス業界で材料を販売する営業を経験しました。4年目で香港に駐在、職場である中国の深圳(シンセン)を行ったり来たりしながら電子部品の製造事業の立ち上げに携わりました。そしてそのままシンガポールへ。液晶パネルをつくるお客様の工場内に長瀬産業のオフィスを建て、化学品を売るだけではなく化学品をいかに削減できるかというシステムを導入するプロジェクトに参画。日本に戻ってからは、事業戦略本部で中期経営計画を立てるような経営企画業務に従事しました。その後行ったドイツでは、事業投資したスタートアップ企業に経営者として参画し、事業を成長させる役割を担いました。帰国後は、営業としてエネルギー分野での新規事業開発に。バッテリーセルをつくる会社に材料を販売するだけでなく、蓄電池システムの設計から量産までを行えるグループ会社の機能を活用して、大手住宅メーカーの家庭用蓄電池の量産化につなげました。そして今、採用活動を含めた人事業務全般に携わっています。

―――3度も海外駐在を経験されているんですね!中でも、一番思い出深い経験をあげるとしたら、どの仕事でしょうか?

一番思い出深くて学びが大きかったのは、長瀬産業が出資したドイツのスタートアップ企業に行ったときの経験ですね。その会社は簡単に言うと、半導体の製造装置をつくっている会社。ドイツ企業に突然、アジア人が一人で「今日から社長です」ってやってきたわけですから、もう完全アウェー状態。広い社長室に閉じこもってばかりじゃいられないと、マネジメントメンバー一人ひとりを訪ねて、自分をわかってもらう努力を続けました。成長のために変わらなきゃいけないんだということが伝わってくると、ようやく徐々に壁が溶けてスッと抜けたような感じがありましたね。結果、私がいる間に出資比率をあげて100%子会社になり、長瀬産業の持つグローバルネットワークを活用してアジアでのエリア戦略に成功。事業として大きな成長を遂げることができました。

―――ドイツ人の中に日本人が一人で、ですか。まさに孤軍奮闘のご経験ですね。

今思えば楽しかったと言えるのですが、当初は本当に四面楚歌の状態。ただヨーロッパは本当に素敵なところで、生活するにもとてもいい場所なんですよ。そのおかげで仕事も乗り越えられたように思います。ヨーロッパ圏内は安価で気軽に行き来できますし、歴史的建造物がそこら中にあるので、子どもたちにいい経験をさせてあげられたこともよかった。私はサッカーが好きなので、週末には試合を観戦しに弾丸でバルセロナやミラノに飛んだりして、休日はかなり満喫していましたね。今後も長瀬産業としてスタートアップ企業との取り組みは増えていくと思うので、海外に渡って小さな会社を一緒に大きくしていくような経験ができるチャンスはあるはずです。

自由な発想でチャレンジする、ビジネスデザイナーに

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―――他にも、貴社で働く魅力について教えてください。

仕事のやりがい以外のところで言うと、本社の建て替え予定があるので、働く環境は今よりももっと良くなります。オフィスが変わってきれいになるというだけではなく、働き方も変えていく機会になると思っています。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いたあとも在宅勤務は続けていきますが、一方でオフィスに集う意味とは何かを再定義しながら、社員がよりワクワク・イキイキと働ける魅力的なオフィスに変えていこうと取り組んでいます。

―――新オフィス、楽しみですね。では、貴社の求める人材はどんな方でしょうか。

商社というと営業職のイメージが強いかもしれないのですが、私がこれまでのキャリアで経験してきたように、長瀬産業には幅広いバリューチェーンの中で様々な経験ができるのも特徴です。当社では「ビジネスデザイナー」と表現していますが、商社や化学品といった枠にとらわれず、自由な発想でチャレンジし、新しいビジネスを描くことが我々の仕事です。一つの場所にとどまらず、果敢に勇気をもって前へ動き出すような人が、活躍できます。

―――最後に、就職活動中の学生に向けてアドバイスをお願いします。

自分の目指していること、やりたいことは何なのかということを突き詰めて考え続けてほしいですね。それは途中で変わってもいいんですよ。就職活動をしていろんな情報がインプットされていくと、それまで見えていなかったことが見え、やりたいことが変わっていくのは自然なこと。自分が何をしているときが一番楽しいのかを考えて、それと就職先を結びつけるように意識すると、入社後のミスマッチも防ぐことができる。就職活動という機会を思う存分活かして、自分をとことん突き詰めてみてください。

長瀬産業について詳しく知りたい方はこちら

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