自分のビジョンを発信し、本気だと理解されれば必ず応援してもらえる。新ブランド『NUNIFE/ユニフィー』立ち上げに挑戦。

自分のビジョンを発信し、本気だと理解されれば必ず応援してもらえる。新ブランド『NUNIFE/ユニフィー』立ち上げに挑戦。

自分のビジョンを発信し、本気だと理解されれば必ず応援してもらえる。新ブランド『NUNIFE/ユニフィー』立ち上げに挑戦。

このストーリーのポイント

  • 経験が成長への糧。楽しく学べるが入社の決め手に
  • 目指すべきゴールに向けて、何をすべきかを考え行動する
  • 自ら手を挙げればチャンスを与えてもらえる会社に感謝

就職活動を続けている中で、時代の流れに乗るだけの仕事選びで良いのだろうかと疑問を抱く。人生を賭けるなら、自分が好きなことに挑んだ方が楽しいのではと気付き、ナイスクラップに入社。どうせならアパレル・ビジネスの全体像を逸早く把握したいと、本社でさまざまな経験を積み重ねている。

PROFILE
株式会社ナイスクラップ

酒井 翔

第二事業部 DB

2015年入社╱理工部卒業

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神奈川県出身。中学ではサッカー部。連日、ボールを追いかけグラウンドを走り回っていた。今でも、“まずはやってみる”がモットー。上手く行かないことがあっても、立ち止まらず、走りながら考えるようにしている。

どうせなら楽しく働ける会社が良いと判断

大学では理工学部。就職活動の際もDX時代の潮流を踏まえ、当初はIT業界に絞っていました。第一志望の企業が順調に最終面接へと進んだものの、その結果がなかなか来なかったのです。連絡を待つ間、しばらく手つかずの日々が続きました。その時に「人生は長いし、どうせ働くなら興味ある分野、好きなことをやった方が良いかな」という考えが出て来たのです。正直言うと、大学でのシステム関連の授業は好きではありませんでした。それで、最終結果を聞く前に方向転換をしました。

新たに選んだのはアパレル業界。なぜなら、昔からファッションが大好きで良く洋服を買っていたからです。自分でブランドを立ち上げたり、起業するのも面白いかなと思いました。もともと、組織にいて誰かに言われたことをやるよりも、自分の思ったことをやっていきたいという想いがありました。

メンズよりもレディースアパレルの方が良いのではと考えたのは、レディースアパレルなら、最初は店舗からではあるものの、早めに本社に引っ張られアパレル・ビジネスの全容や企業経営を学べるのではないかと思ったからです。方向転換して進むことにしたものの、さすがにレディースブランドの知識はありません。それで、一通り会社説明会に参加し、最終的に3社から内定をいただきました。

その中からナイスクラップに入社を決めた理由は、会社の雰囲気でした。一番楽しく働けそうだと思えたのです。ほとんどの会社は堅苦しい説明会でした。当社は当時流行っていたAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」に合わせて、スタッフの皆が踊っている映像を流していました。良い意味で変わっているというか、インパクトがありました。

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店長になるのが、本社へのファーストステップと位置づける

総合職として入社し、アウトレット事業部門に配属となりました。トレンドアイテムからベーシックアイテムまでの豊富な商品をアウトレット価格で提供している部署です。
まずは店舗スタッフからのスタート。横浜ベイサイド店を皮切りに、酒々井店、横浜ベイサイド店を経て、多摩南大沢店にはサブとして異動。次のジャズドリーム長島店では店長を務めました。

当時の経営方針では、店長を経験しないと本部には引っ張ってもらえませんでした。なので、とにかく店長になるのがファーストステップ。「早く店長になりたいです」とマネージャーに言い続けていました。おかげで割とスピーディーに異動させてもらいました。一番長く在籍した店舗でも一年くらいでした。

私からすると異動イコール出世というイメージを持っています。お店の売上を改善するためにその人を送り込むという印象が強かったので、異動を前向きに捉えていました。店長としても結果を出せたので、入社から4年で本社に呼んでいただけました。

常務との何気ない会話から新たな挑戦が始まる

本社に来てからは、同じアウトレット部門でディストリビューターに従事。商品を店舗に流通させる仕事です。その後は商品の生産から納品までを統括管理する生産管理、商品開発から販売計画の立案までを一括して管理するブランドMDなどを順次経験しました。

実は当時新型コロナウイルスの感染拡大により、アウトレット業態の業績が厳しくなっていました。お客様が外出を控えていらしたからです。事業部として新たなブランドを立ち上げて利益を生み出していかなければいけないという話が出ていました。

そんなタイミングで、私の新たな挑戦が常務との何気ない会話をきっかけに始まりました。「最近、少しずつ洋服を作る背景が見えてきました。いつかそれを活かして新しいブランドを立ち上げてみたい」と伝えたのです。「いいじゃないか、企画書持ってきてよ。社長に話すよ」。そこから話がぽんぽんと進んでいきました。ほどなく、社長も了承。割とフラットな感じで、2020年10月にブランド立上げの準備が始まりました。

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圧倒的な知識不足。右往左往の一年が続く

私が思い描いたのは、男女で着れるユニセックスなブランドです。当時はジェンダーレスという言葉も広まっていました。それに、アウトレットに来店されるお客様にはご家族が多く、レディスブランドなのでお母さんや娘さんはお店に入ってくれますが、お父さんはお店の外で待っているだけ。そんなお父さんも拾えたらと考えました。ターゲットも30代をメインに設定し、NUNIFE/ユニフィーという名前でブランドを立ち上げました。

サンプルも作成し、社長のOKももらったものの簡単にはいきませんでした。とにかく、最初の1年は苦戦しました。一番の原因は、自分自身の圧倒的な知識不足です。生産を始めた段階でどういう生地にするのかという話になっても、イメージが全く湧きませんでした。

それに、洋服づくりもまだまだ素人ですから、皆の意見を聞いてばかり。色々な人が良かれと思って言ってくれるものの「自分ではこうしたい」という軸がなく、シンプルな路線に行ったり、ちょっと奇抜になったりとブランドとしてのコンセプトが定まりませんでした。

有難かったのは、もがいている私に対して上司も含めて会社が温かく見守ってくれたことです。私が聞いたことには答えてくれますが、上手く行っていないからと言って口を出したりはしません。「基本的には任せたのだから思い切りやってみな」という雰囲気でした。これは、当社の良さだと思っています。

ブランドの立ち上げと並行してアウトレットの生産管理も担っていたので、徐々に洋服づくりの知識が深まっていき、ようやく自分の意思で決断できるようになりました。まずは自分が良いと思うものを作ろう。そう変えていったのです。

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経験を積み重ね、新ブランドがようやく軌道に乗る

最初に取り組んだのは、ターゲットの見直しです。もともと、30代の男女を想定していたという話をしましたが、ある会議でデザイナーから「ターゲットが漠然とし過ぎている。もっとかみ砕いた方がものづくりをしやすい」と言われてしまいました。自分自身でも30代の男女が着るユニセックスな洋服って何だろうという疑問を抱きながらの日々であったので、もっと深く掘り下げていかなければいけないと考えました。

その流れの中で浮かんで来たのが、古着のテイストを取り入れることでした。私自身、昔から古着屋巡りが趣味でした。お気に入りの1着に出会えた時の高揚感がたまらなく好きでした。それで、高円寺や下北沢などの古着屋さんに行く時にカップルがユニセックスで着れる洋服にしたのです。このように噛み砕いていったのが、ターニングポイントとなりました。

加えて、こだわったのがちょっとしたアクセントを入れること。例えば、スウェットでいえばオリジナルのピスネームを入れています。それが可愛いと思ってもらえるとInstagramでアピールされ、ブランドの価値を定着させやすくなります。だから、ワンポイントのアクセントを加えたりしています。

結果的にはすごく売れ行きが良くなり、今ブランドとしてのポジショニングがスタッフにも理解してもらえるようになりました。ようやく軌道に乗れて来て、ここからが本格的なスタートラインだと捉えています。

もう一つは、型数をもっと増やしていくことです。今は、私が他の仕事をこなしながら、このブランドのものづくりを一人で手掛けています。そうなってくると、どうしても時間が限られてしまいます。売上ボリュームがもっとあれば専念できるのですが…。現状ではバランスを上手く図っていくしかありません。来期あたりには本格的にプロパー化に向けた体制にしていきたいです。

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将来を見据え、より経営サイドに近い仕事をしていきたい

いずれにしても、このブランドの立ち上げに携われたことは、私にとって大きな経験となりました。簡単にやれることではないですから。本社に来てからディストリビューター、生産管理、ブランドMDと業務の幅を広げてきました。その上で実際のものづくりを今も手掛けている真っ最中です。ここの知識と力量がついてくれば、アパレルに関してはある程度大きな括りは見えてきそうです。

いつの日か、このブランドがプロパー化してある程度波に乗り、プロパー化とはこういうものかとわかった時が自分にとってのキャリアの分岐点なのではと勝手に思っています。入社してからずっとアウトレット事業部門なので、プロパーとはどういうものかを経験していません。将来、より経営サイドに近い仕事をするためにも、EC主体のプロパーに挑んでおきたいです。今はそれしか考えていません。

会社にはとても感謝しています。「これをやりたいです」「これを学びたいです」と自ら手を挙げればチャンスを与えてくれているのですから。風通しの良さも当社の魅力としてぜひ伝えたいです。常務との何気ない立ち話から数日後には、プロジェクトとして正式にGoサインが出る。そんなスピード感は他の会社ではなかなかないのではないでしょうか。

だからこそ、自分が今後何をしていきたいのかという、中長期的なビジョンを持つことが大切になってきます。その強い想いを周囲に発信し、本気だと理解してもらえば、必ずサポートが得られます。特に男性の総合職にはそうしたスタンスが求められる気がします。レディースアパレルですから、職場には女性が多いのも事実です。性別は関係なく、自分の将来の目標に向き合って、チャレンジしていくことが何よりも大切だと思っています。

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