希望するキャリア像を持ちながらも、託された仕事にはしなやかに対応する。それが、私流の“バリキャリ像”

希望するキャリア像を持ちながらも、託された仕事にはしなやかに対応する。それが、私流の“バリキャリ像”

希望するキャリア像を持ちながらも、
託された仕事にはしなやかに対応する。
それが、私流の“バリキャリ像”

PROFILE
オリックス株式会社

早野 真希子

不動産事業本部 MICE-IR推進室
アシスタントマネージャー
2008年新卒入社 経営学部卒

オリックスの多様性に惹かれ入社。さまざまな事業経験を積む

オリックスに入社した理由、そして今もオリックスで働き続けている理由は、オリックスが多角的に事業を展開しているからです。学生時代に自分の特性がはっきり分かっていて、明確にやりたいことがあれば良かったのですが、私にはそうしたものは簡単には見つかりませんでした。世の中の時流や自分の興味に合わせて会社の中でやりたいことを探していきたいという思いがあり、オリックスを選びました。

入社後に最初に配属されたのは、業界を問わず上場企業を担当し、オリックスグループの全ての商材を扱い、提案する本社の営業部でした。その中で医療業界系のお客さまを担当したことをきっかけに、4年目に医療業界に特化して営業を展開するヘルスケア事業部に異動しました。この部署では、病院や医療機器のメーカーと接点を持って、医療機器の販売促進のためにファイナンス・スキームを提案する仕事に携わっていました。

その後、定期異動により、環境エネルギー本部で、国の補助金を活用した省エネに関する設備投資を工場などに提案する仕事に携わりました。環境エネルギー本部でも基本的には営業畑を歩みましたが、在籍中に1年半だけ営業部門と管理部門の中間的な役割を担うミドル部門にも所属しました。この部門では、営業に携わっていた時とは異なる視点で事業に関わることができ、営業担当者が効率良く仕事を進められるサポートや、組織としてのルール整備に携わるなど、新たな気づきやこれらの業務への理解を得ることができました。

そして、会社のキャリアチャレンジ制度(※)を利用して、2019年3月に、現在在籍するMICE-IR推進室に異動しました。これまでは会社の定期異動でキャリアを積んできたのですが、初めて自分の意志でキャリアを選択しました。

(※)自己のキャリアにチャレンジすることを目的に、社員が異動を希望する部門に直接アピールし、双方で合意が成立した場合に異動が実現する制度。

もともと私は、MICEという概念は知りませんでした。数年前に人事部が実施した新規プロジェクト研修に参加した時に、MICEとは企業などの会議(Meeting)、報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際機関・団体や学会などが行う国際会議(Convention)、展示会・見本市やイベント(Exhibition/Event)の頭文字をとった言葉で、国が積極的に推奨している事業であることを知りました。さまざまな事業を展開しているオリックスで、私もこの分野に関わってみたいと考え、新しいキャリアにチャレンジしました。

30代を迎え、新たなフィールドに飛び込む。キャリアのターニングポイントに

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私は、20代は与えられた環境でビジネススキルの訓練や習得をする期間であるという感覚がありました。そこで、入社から10年程度で成長し、自分がやりたいことを見つけ、30代で自分のキャリアの方向性を見つけたいと考えていました。20代の法人営業で多様な業界や業種の企業を担当したり、環境エネルギー本部という専門部署を経験したりしながら、自分の興味があることは何だろう、異動するならどういう部署で何をやろうかと考えを巡らせていました。

そして30代を迎え、改めてキャリアについて考えるようになりました。これまで通りの法人営業や環境エネルギーの分野に留まるのか、全く違う分野に挑むのか、などと考えた時に、「新しいことがしたい。関わってみたい」、「今挑戦しなければ、今後挑戦することに躊躇が生まれるのではないか」という思いが沸き上がり、今回のキャリアチャレンジに繋がりました。意識して自ら動いたということで、私にとってまさにターニングポイントとなりました。

キャリアチャレンジ制度を利用するに当たって、周囲の社員の方にも相談しました。MICEに関わっている人がまだ少なかったので、多くの人からは話を聞けませんでしたが、それでも日常的な会話の中で「興味がある分野だ」と頻繁に話していました。しかし、本音を言えば、私の今までの経験がどれだけ生かせるのか不安で、迷いがあったのは間違いありません。それでも最後には、「チャンスを逃してはいけない」と思い、決断しました。

日本にIR文化を創り上げる。先例のない事業の難しさを痛感

MICE-IR推進室では、日本にはまだない、IR(Integrated Resort:統合型リゾート)事業の検討を行っています。IR事業は、オリックス単独ではなく、外部の専門家にヒアリングをしたり、アドバイザーとして協力いただいたりして、海外のIR大手企業と共同で構想を練っています。実際にラスベガスに出張し、現地のIRを視察したりと貴重な経験もしています。まだ日本では先例がないプロジェクトなのですべてが手探りで、事業を推進する難易度は高いのですが、同時に新しい事業に携わるワクワク感もとても大きいです。

IRは、まるで企業を一から作るような事業で、他の部署ではなかなか経験できない経験ができます。例えば、IR事業を行うにあたり、そこで働く従業員を採用するために今、雇用や人事分野を担当し研究しています。もしかしたら今後は、IR事業の資金部分に関わる経理や財務を担当するかもしれません。1つの部署でありながら多様な仕事に携われることが面白いです。

一方で、乗り越えるべき壁も痛感しました。それは、パートナーが海外の企業となるので文化の違いや考え方の違い、コミュニケーションの難しさを感じていることです。自分が伝えたいことを、自分の言葉で相手に伝えることがベストなのですが、それを英語で、となるとまだ不十分で、もどかしさを感じています。今まさに、英会話スクールに通うなど英語のスキルアップに取り組んでいるところです。

ラスベガスの街並み
【写真】ラスベガスの街並み

どんな仕事であれ、やるからには前向きに取り組んでいきたい

私たちのプロジェクトのゴールは、日本初のIR事業の担い手になることです。この成功に少しでも貢献していくためにも、これからもこのプロジェクトに関わっていきたいです。

このように積極的に自身のキャリアについて考えられるのは、キャリアチャレンジ制度のような人事制度が整っていることに加えて、オリックスは女性のロールモデルが多彩なのも大きな要因です。ワーキングマザーとして、家庭とのバランスを取られて働いている方もいますし、40代・50代でマネージャーやスペシャリストとして活躍されている女性も沢山います。社内に目指すべきモデルとなる方々がたくさんいらっしゃるので、今後も自分の希望するキャリア像を常に持ちつつ、自分のライフステージなどに応じて柔軟に対応していきたいと思っています。

役職へのこだわりは特にありません。役職よりも、これから自分自身がどのような業界、どのような仕事やプロジェクトに関われるのかという点で、常に自分のキャリアをしっかり考えるように意識しています。どのような仕事であれ、やるからには前向きに取り組んでいきたいです。その結果、役職が自然とついてくればそれが理想ではないかと考えています。

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