未来へ、よりよい製品を届けるために。 先端テクノロジーを取り込んでいく。

未来へ、よりよい製品を届けるために。 先端テクノロジーを取り込んでいく。

未来へ、よりよい製品を届けるために。先端テクノロジーを取り込んでいく。

このストーリーのポイント

  • ステートメント「as human, for human」に強く共鳴して
  • 先端技術の研究に取り組んだことが認められて次世代型プロジェクトへ
  • 数年先の製品開発につながる技術のサーチとストックを担当

原点にあるのは、社会の様々なバリアを解消したいとの思い。そのための製品を“届ける”ことの重要性にこだわって選んだのがパラマウントベッドだった。今は5年先の製品づくりを見すえて新しいテクノロジーの研究に取り組む。未来はここから生まれていく。

PROFILE
パラマウントベッド株式会社

T.N.

研究開発部

2012年入社/理工学研究科 精密工学専攻 修了

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理不尽なバリアに衝撃

私の実家は、四国で電気店を営んでいました。いわゆる“町の電気屋さん”です。お客様には地元の高齢者が多く、新しい家電の操作がうまくできずに困っている方は少なくありませんでした。
例えばビデオ録画の操作さえ、お年寄りには難しいのです。若者にとって意識もしないようなことが高齢者には大きなバリアとなる、そんな理不尽さが中学生の私には大きな衝撃で、年齢や障がいの有無に関わらず誰もが便利さを享受できる社会にしたいという思いが募りました。

大学選びも、この思いからです。高齢者や身体の不自由な方でもジェスチャーで家電が操作できるようにとの狙いで画像処理の研究に取り組んでいる研究室を見つけ、そこで学びたいと考えました。
研究生活は楽しかったです。研究内容はもちろんのこと、AIの構築を通じて「人は世界をどう捉えているのか?」という問いを繰り返すプロセスはとても面白く感じました。自分の見ている世の中が、実はいかに偏った見方によるものだったのかという気づきもたくさんありました。

同じような気づきは、オーストラリアへのホームステイでも得られました。様々な国から学びに来ている留学生との交流を通じて実感したのは、国が異なっても同じ人間だという希望と同時に、異なる背景をもつ人間同士の相互理解の難しさでした。なんとか「理解」はできても、そもそもの価値基準が違う人間同士だと、相手の考え方がわかったところで乗り越えられない壁がありました。
世界はたくさんのバリアに満ちていて、それを乗り越えることにつながる何かを社会に届けられたらという思いも生まれました。

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“届ける”ことにこだわりたい

就職活動で最初に考えたのは、家電メーカーでした。高校生の体験や大学での研究から、誰でも使えるユニバーサルな家電の開発に携わりたいと思ったのです。ただ正直、ピンときませんでした。私は「家電が使えないお年寄り」だけを助けたいのではなく、高齢者や障がいのある人に限らず、バリアを感じているあらゆる人の生活全般を支えることがしたいのだと気づいたからです。
そんなときに出会ったのがパラマウントベッドでした。それまでパラマウントベッドのことはまったく知らなかったのですが、大学で開催された説明会で「as human, for human(人として、人のために)」というステートメントを知った瞬間、“ここだ!”と決心。ほとんど一目惚れのような感覚で入社を決めました。シェアが高い、つまりそれだけ社会に与える影響度が大きいという点も、私の背中を押してくれました。

説明会については今も鮮明に覚えていることがあります。質問コーナーである学生が「自分は外国籍ですが」と切り出したのです。具体的な質問内容は忘れましたが、その際の人事担当者の対応が実に自然でフラットだったのが強く印象に残りました。“この会社には本気で社会のバリアをなくそうと思っている人ばかりだ”。私はそんな確信を持ちました。

もう一点、私がこだわっていたことがありました。それは“届ける”ということです。
メーカーとして人々の生活を支える製品を製造するのは当然ですが、それは実際に生活者のもとへ届けられて初めて本来の価値を発揮できます。つくるだけでなく、最後まできちんと届けることに責任をもってこそ、メーカーとしての使命を果たせると考えました。
パラマウントベッドでの製品づくりでは、企画の段階から設計、製造とトータルに携わることができますし、営業担当者へのサポート等を通じてお客様と直接関わることもできます。だからこそ“届ける”という実感も得られるのです。このこだわりは正しかったと、今も確信しています。

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1年目から製品全体を意識した仕事を

入社1年目に担当したのは、ベッドオプションの筐体の設計でした。当然のことですが、自分がつくったものが世の中に出るという経験は初めてのことで、“届ける”という実感を味わいました。その過程を通じて、使う人のことをいかに深く考え、思いやるかが重要だということを学びました。先輩の仕事に取り組む姿勢やアドバイスからもそのことを教わり、モノのつくり手としての考え方や目線を身につけることができました。
また、当社の技術者はただ設計業務を行っていれば良いわけではありません。製造現場の言葉に耳を傾け、製造しやすさに配慮して設計を変更することも、営業や現場の方の言葉に耳を傾け、売りやすさ使いやすさに配慮して設計を変更することもあります。目の前の設計業務だけでなく、お客様に“届ける”までの全ての工程を考慮して設計に落とし込む広い視野が必要になります。これは要するにプロジェクトマネージャーとしての視点です。当時は特にそう意識していなかったものの、振り返ってみれば1年目からプロジェクトマネージャーの感覚を磨くことができました。おかげで製品づくりの全体を見る視野の広さも培われ、製品完成の際には“届けた”という実感がより増しました。

入社2年目にベッドサイドケア情報統合システム「スマートベッドシステム」の開発プロジェクトに参画しました。それまで筐体設計に携わっていた私が、ITやプログラミング領域の担当者に抜擢されたのです。当時ディープラーニングが注目されつつあり、大学卒業後も趣味の一環として画像や音声による人物判別のAI等を構築しながら、このような新技術について勉強していました。そうした姿を先輩や上司が見てくれ、私に「スマートベッドシステム」開発プロジェクト参画というチャンスを与えてくれたのです。
このようにパラマウントベッドでは、社員1人ひとりのポテンシャルや努力をしっかりと見て、判断してくれる土壌があります。現在の仕事に直接結びつくことはなくても、得意なこと、好きなことに取り組んでいれば、必ず誰かがみてくれている会社です。

現在私は研究開発部で5年先を見据えた新技術の探索と検証に携わっています。特にデータ分析やAI構築をメインに担当しています。
例えばベッドサイドにカメラを取り付けて患者様の行動を予測するAIの構築もその一つです。患者様の動きを事前に予測できれば医療現場の負荷の軽減につながりますし、転落等の不測の事態を防ぐことも可能になります。医療・介護の現場に対して非常に貢献度の高いシステムが提供できると信じています。
実はこうした取り組みは、シェアが高いパラマウントベッドだからこそ有利なことでもあります。AI構築では「現場データの取得」が重要で大変なタスクです。当社は離床CATCHや眠りSCANなど、現場のデータを取得できる製品を既に多くのお客様に利用いただいています。そのデータをお客様にご協力いただきながら活用することで、迅速なデータ収集とAI構築が可能になるためです。
私がこだわり続けてきた“届ける”という使命を果たす上でも、パラマウントベッドならではのこうした強みは大きな力を発揮しています。

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自走型人間であれ

私の所属する研究開発部は、新しい技術をサーチし、将来の製品づくりのためにストックする部署です。実際の製品として結実するのは数年先の将来となるため、長期的な視点で取り組むことが求められます。
AIやデータ解析、センサーなど最先端のテクノロジーを取り入れていくことで、医療・介護スタッフの負荷の軽減にとどまらず、よりよい判断を下し、よりよい行動を取るためのサポートもできるようになるはずです。スキルを標準化することで周辺医療機関にも波及させ、そのエリア全体の医療・介護の質の向上にも貢献できると考えています。それはやがて社会全体のバリアフリーにつながっていくのではないでしょうか。私が中学生のときに感じた理不尽さの解消に結びついていくとしたら、こんなに嬉しいことはありません。

柔軟な働き方が可能なのも、パラマウントベッドの魅力の一つです。例えばシフト勤務です。
私には2歳の息子がおり、保育園へ送るのは妻、夕方のお迎えは私です。そこで私は7時半に出社し、15時50分に退社することにしています。こうした働き方のおかげで夫婦ともにフルタイムで仕事ができ、子育てとの両立も無理なくできています。
最近では男性社員でも育児休業を取得するケースが増えてきました。社員を大切にする当社のカルチャーは、こうした働き方にも反映されていると感じます。

パラマウントベッドは、社員の「作りたい、届けたい」という気持ちを尊重してくれます。このような環境を活用し尽くすには、私たち社員が自ら考え、行動し、ブラッシュアップしていく姿勢が重要です。いわば『自走型人間』です。社会へ製品を“届ける”のも、自ら走り出せるから可能です。そんなふうに自走できる人間がチームとなってものづくりに取り組んでいるのがパラマウントベッド。一緒に走ってくれる方をお待ちしています。

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パラマウントベッド株式会社についてもっと知りたい方はこちらもご覧ください

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