現場の最前線でものづくりの醍醐味を実感。 若手にも責任ある仕事を任せてくれる風土がある。

現場の最前線でものづくりの醍醐味を実感。 若手にも責任ある仕事を任せてくれる風土がある。

現場の最前線でものづくりの醍醐味を実感。若手にも責任ある仕事を任せてくれる風土がある。

このストーリーのポイント

  • 地元・富山県発祥のゼネコンとして惹かれる
  • 1年目から施工管理として現場を担当、責任ある仕事を任される
  • 多彩な現場で経験を重ね、若手のリーダーとして活躍する

建設現場で指揮者のように人やモノの動きをコントロールするのが施工管理の仕事。ものづくりのダイナミックさを実感できることが大きな魅力だ。佐藤工業では若手が施工管理として最前線で活躍し、経験を重ねている。竣工時の喜びが仕事の原動力だ。

PROFILE
佐藤工業株式会社

寺林 陽大

東京支店 建築作業所 主任

2015年入社/工学部建設学科卒

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富山県出身。ものづくりへの興味から建設学科に進む。入社後は物流倉庫や公共施設、駅前再開発、自社技術センターなどのプロジェクトに携わる。週末はよきパパとして、子どもと過ごす時間を大切にしている。

全国で多様な物件に携われる

祖父が大工でした。そのため実家の倉庫には資材や工具が積んであり、小学校時代はその中でよく遊んだものです。将来は大工になって自分の手で家を建ててみたいと思うようになったのも自然なことでした。

大学で建設を専攻したのも、そうした思いの延長でした。しかし構造計算や都市計画、環境問題まで幅広く学ぶことで、住宅という枠にとどまらず、建築全般に携わりたいと考えるようになっていきました。そこで就職活動ではゼネコンを志望することにしたのです。
私が生まれ育ったのは富山県です。佐藤工業は富山が発祥のゼネコンで富山では有名企業なのですか、私が佐藤工業のことを知ったのは、学内での企業説明会が初めてでした。それまでは社名すら知らなかったのです。説明会で会社の紹介を聞いて、こんなに大きな建設会社が自分と同じ故郷の出身であることに感動。一気に関心が高まりました。

実家に帰省した際は実際の建設現場を見学させてもらい、地元にも大きな貢献をしていると知りました。

入社の決め手となったのは、仕事のスケール感です。佐藤工業は、日本国内はもちろんのこと海外でも事業を展開しており、幅広いフィールドで活躍できると思いました。そして多様な建築物を手がけ、大規模な物件も多いことから、スケールの大きなものづくりに携われると考えたのです。
佐藤工業は昔から地元に貢献している企業であり、誰もが誇りにしています。そこに入社することに決まって、両親は大変に喜んでくれ、地元の友人たちも一様に驚いていました。地元の誰もが認めてくれる会社で働けることを、私は本当に嬉しく思いました。

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チャレンジさせてもらえる風土

新入社員研修を経て配属されたのが、関東全域、一都六県を管轄する東京支店です。ここで私は佐藤工業の施工管理としてのスタートを切りました。

最初に担当することになったのが、埼玉県で着工したばかりの物流倉庫の現場でした。とても規模の大きな倉庫で、職人さんの数だけでも1日200~300人にも達するほど。スケールの大きな物件に携わりたいと希望して入社したわけですから、望み通りの現場に配属されて嬉しかったです。あのときの高揚した気持ちは、今も覚えています。

現場での最初の仕事は工事写真の撮影・管理でした。担当は配筋の写真で、これを工事の記録のために毎日撮影するのです。現在ではスマホで撮影してクラウドに上げ、専用のアプリで管理する方法となりましたが、当時はまだデジカメで撮影して1カットずつ確かめながら管理していました。撮影した写真は数千カットはあったと思います。がむしゃらに取り組んだものでした。

初めて朝礼を担当したときのことも印象に残っています。私は人前で話すのが苦手なのに、200人以上の職人さんの前で進行しなくてはなりません。ものすごく緊張し、用意してきたペーパーを読み上げるので精一杯だったことが今でも記憶に残っています。

この現場で新人ながら途中から担当として任されることになったのが、プレキャスト床版をセットする仕事です。プレキャストというのは、「成形済のコンクリート」という意味で、現場で型枠を組んでコンクリートを打設するのではなく、工場で予め決まった規格で作成したものを現場に運搬して設置するというものです。プレキャスト床版の設置の際に気を付けなければいけないのが、床版同士の接続部分に段差が生じないようにすることです。しかし、どうしても細かなレベルのズレが生じてしまいました。そのズレを一つずつ解消していくことには苦労しました。

床版のレベル調整は、簡単な作業ではありません。全体の施工計画に影響を及ぼさないように配慮しながら、職人さんの力を借りて進めていく必要があります。経験の浅い私には荷の重い作業でした。しかしそれをあえてやらせてもらうことで、新人ながら人を動かして作業を進めていくという経験をすることかできました。佐藤工業ならではの、若手であっても責任ある仕事を大胆に任せようという風土を肌で感じました。

もちろん経験不足からくる失敗もありますし、苦労もします。そのときは上司に相談すればちゃんと教えてくれますし、的確なアドバイスももらえます。それを反映させてさらにチャレンジする、そんな繰り返しで新人を育ててくれるのです。最初から上司に言われるままに仕事をこなしていっただけでは、決して成長しないでしょう。任されるから自分なりに考えてみるし、失敗したらその理由も考える。そうした繰り返しで、自分で考える力が磨かれていったように思います。

最初に来たときは更地だった現場も、次の現場へ異動が決まったときには現場事務所撤去のタイミングでした。施工現場に最初から最後まで立ち会うことができたのは、新人だった私にとってとてもいい経験になりました。最後に倉庫の外壁に照明を取り付けたのですが、その電気が灯ったときには、大きな達成感で胸がいっぱいになりました。

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全社注目の物件を担当し、大きく成長

これまでで関わった物件で最も思い出深いのは、入社5年目から7年目にかけて担当した当社の技術センター「SOU」です。「SOU」はセンター棟、実験棟、音響実験棟、テストフィールドの4つの建物で構成されており、私が担当したのはオフィス機能や研修機能を備えたセンター棟でした。オフィス系の物件は初めてでしたから、デザイン性に配慮した収まりの難しさなど、私にとって挑戦することの多い物件となりました。

何よりも社内の注目度の高さはすごかったです。というのも技術センター「SOU」は当社の創業160周年記念事業の一環として進められたプロジェクトで、快適な室内環境を実現しながら建物で消費するエネルギーをゼロにすることを目指したZEB(ゼブ=Net Zero Energy Building)に、佐藤工業として初めて設計施工で取り組む物件でもあったからです。加えて自社物件ということは、建設のプロである当社の社員がユーザーになるということです。こうしたことは大きなプレッシャーではありましたが、注目度の高さは期待度の高さの表れでもあると考え、こんなチャンスに巡り会えたことに感謝しながら取り組みました。

私にとって初めてのことだらけだった「SOU」。私は、とにかくひたすら図面とにらめっこを続けました。

施工管理にとって特に重要なのが、Quality(品質)、Cost(原価管理)、Delivery(工程)、Sefety(安全)、Environment(環境)の管理です。これらを厳格に守りつつ、予定通りに建物を完成させることが施工管理の使命なのです。そのためには職人さんへの指示や資材の手配など、いかにして効率的に進めていくかを考えなくてはなりません。職長さんに的確な指示を出すにも図面を完全に理解しておく必要があり、そのためにひたすら図面を読み込んでいったのです。

こうしたスキルは一朝一夕に身につくものではなく、日頃の仕事を通じて経験を重ねて学んでいくしかありません。
このときの経験も、施工管理としての私を大きく成長させてくれました。とことん図面を読み込んで、とことん考え続けることが、施工管理として重要であると学んだからです。プレッシャーの大きい仕事でしたが、その分得られたものも大きかったと思います。

佐藤工業では物流倉庫やマンション、公共施設、オフィス、商業施設など多彩な現場に携わることができますし、規模も様々です。現場は一つとして同じものはありません。佐藤工業には幅広い経験を重ねていける環境が整っており、施工管理として育っていくうえで恵まれた環境だと感じています。

さらに若手のうちから責任ある仕事を任せてくれます。施工管理として経験を重ね成長していくには、これ以上のない環境だと感じています。現場での経験だけではなく研修も重要で、佐藤工業はその研修制度も充実していると思います。各種図面やBIM、コンクリートなどから始まり、最終的には現場代理人や所長業務講習に至るまで研修が体系立てて計画され実施されています。どんな時にどんな研修が必要なのか会社がきちんと計画してくれているので、必要な知識を、研修を通して身に着けることができていると思います。

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「最善の答えを出せ」との言葉を受け継いで

現場では日々様々な出来事が起こり、想定した通りに進まないこともしょっちゅうです。施工管理はその都度臨機応変に対応し、手戻りなどが発生しないよう、人を動かしていかなくてはなりません。最終的に建物が竣工したときは大きな達成感が得られるのはもちろんのこと、鉄骨建方が終わったり、上棟したりと、節目で得られる達成感も素晴らしいものです。

Google Mapを開くと、私の携わった建物が表示されていることがあります。その瞬間はやはり嬉しく、社会に確かな足跡を刻めたという実感が得られます。

今後は図面に関する知見をより深めていきたいと考えています。「SOU」の現場で図面を読み込んだ経験から、図面を読む力をもっと磨かなくてはと思ったからです。今まで以上にスキルに磨きをかけ、よりスケールの大きな建築物の施工管理を担当してみたいと考えています。

2年目に配属された現場の所長から繰り返し言われたのが「最善の答えを出せ」という言葉でした。指示された通り、言われた通りに仕事をするのではなく、常に自分の頭を使って何がベストなのかを考えることが重要という意味です。この言葉は私の中に染み込み、私を支えてくれています。

今では私も後輩を指導する際に同じ言葉を口にしています。この言葉を受け止め、一緒にものづくりに取り組んでくれる方をお待ちしています。

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