「スギ薬局」だから活きる管理栄養士としての強み。店長として北陸での市場開拓に挑む。
このストーリーのポイント
- 地域限定のエリア社員で入社し、自らの希望で全国転勤のナショナル社員に転換
- 北陸地方の開拓を担って、石川県の中核店舗で管理栄養士として活躍
- 4年目に北陸初のビューティ特化店の店長として新店立ち上げに携わる
三重県の実家から通勤することを望んで選んだのがエリア社員の道。しかし北陸への異動を打診された際、大きなチャンスと受け止めて、自ら望んで全国転勤のナショナル社員となる。その先に待っていたのは、自分が想像していた以上の成長。常に新たな可能性にチャレンジできるのがスギ薬局の魅力だ。
-profile-
楠田 千秋
株式会社スギ薬局
管理栄養士店長
2017年入社/至学館大学健康科学部栄養科学科卒
三重県出身。エリア社員として入社後、三重県の実家から通える店舗で経験を積む。3年目、スギ薬局の北陸進出に伴って自らの希望でナショナル社員に転じ、石川県の中核店舗に異動。その後、石川県のビューティー特化店の店長を経て、現在は同県3店目になる店舗で店長を務める。
ここでは管理栄養士が必要とされている
子供の頃から、食べることが大好きでした。食事を通じて社会に役立つ何かをしたい、そして食事に関連した資格を取りたいと考えて、管理栄養士を目指して大学に進みました。
管理栄養士の進路は幅広く、病院や学校、幼稚園、食品メーカーと様々です。つくる仕事、管理する仕事はもちろんのこと、子供たちに食育を教える仕事もあります。そうした多彩な選択肢の中から私がドラッグストアを選んだのは、発病には至らなくても健康な状態からは離れつつある未病の人々のサポートを通じて、地域社会に貢献したいとの思いからでした。
いくつかのドラッグストアチェーンの中で管理栄養士を最も必要としていると感じたのがスギ薬局でした。セミナーでは、スギ薬局では健康相談や健康イベント等を行ったり、ウェルネス強化型店舗を展開したりと、地域の人々の健康づくりに力を入れており、その推進力として管理栄養士に大きな期待を寄せているという話がありました。“管理栄養士である私が必要とされている”との実感は、決定的な入社動機となりました。
また資格を活かして一生働きたいと考えていた私にとって、福利厚生制度が整っていて出産後は当たり前のように復職して働く女性社員が多いということも、決め手となりました。
三重県の私の実家の近くにはスギ薬局のお店があり、幼い頃から親しんでいました。シャンプーが切れたらスギ薬局へ、新しいコスメが気になったらスギ薬局へ。そんなふうにずっと足を運んできたのがスギ薬局です。
若くても店長や新店立ち上げなどに携わるチャンスがあると聞き、私も地域の人々に愛されるお店づくりに参画できるかもとワクワクしたものでした。両親も私の選択を喜んでくれました。
まさかと思った、新店異動のチャンス
望んでいたとおり、入社1年目から管理栄養士として仕事ができました。ウェルネス強化型店舗では各種健康測定機器を使ってお客さまの健康状態を測定してアドバイスしたり、健康イベントを開催して啓蒙活動に努めたり。管理栄養士のいるドラッグストアは少なかったので、お客さまに喜ばれ、お店でも責任ある仕事を任されました。
そうした中で巡ってきたのが、北陸での新規開拓のチャンス。石川県で3店舗目となるお店にオープニングメンバーとして行ってみないかというお話でした。入社3年目のことでした。
三重県で生まれ育った私は就職後も自宅から通勤することを希望して、転勤のないエリア社員として働いていました。ですから北陸への異動なんて想像すらしたことがなく、本当に驚きました。けれどこれは私に対しての期待の表れです。声がかかったことが嬉しくて、自分の殻を破って成長するチャンスだと考え、思い切って挑戦する決心をしました。それで全国転勤のあるナショナル社員にコース変更し、異動に踏み切りました。
このように若い人材に少し背伸びさせて成長を促すのがスギ薬局です。そのために様々なチャンスを与えてくれ、可能性を引き出してくれます。石川県はそれまで一度も足を踏み入れたことがなく、テレビなどで見る金沢のイメージしかなかったけれど、私にとって新たな挑戦の場になりました。実家を離れるのは少し寂しかったですが、家族は「どんどんチャレンジしろ」と私の背中を押してくれました。
石川県に引っ越して取り組んだのが、県内1号店・2号店のお店でのサポート。私が配属される3店舗目がオープンするまでの3ヵ月間、この両店で経験を積みました。
開店準備のために全国から社員が応援に駆けつけてくれ、仲間が一気に増えました。また、配属されることになった店舗には私の他にも管理栄養士がいて、実は彼女は入社して最初に配属された店舗で一緒に社会人生活をスタートさせた同期社員。遠く離れた石川県での再会となりました。
同じ志の仲間が各地で頑張っていて、異動によって新たな出会いがあったり、再会できたりというのも、スギ薬局で働く喜びです。
新人店長として新店舗立ち上げに挑む
石川県で配属されたのは、中核店舗と位置づけられた金沢市内の大規模なお店でした。当時、県内でのスギ薬局の知名度はほとんどゼロ。加えてコロナ禍という逆風の中でのスタートとなりました。
地元のお客さまにスギ薬局らしさを知ってもらいたい。その思いから私はパートナーさんたちとともにお客さまにとことん寄り添うことを心がけました。
商品を探しているお客さまがいらっしゃったら、その商品の売り場を教えてあげるだけでなく、なぜその商品をお求めなのか、一歩踏み込んでヒアリングします。もし「便秘に悩んでいる」という答えが返ってきたら、食生活について質問を重ね、アドバイスを送ります。そんなふうにお客さまのお話にしっかりと耳を傾け、アドバイスを送ることで、スギ薬局らしさをアピールしていきました。
未開拓のエリアに進出するわけですから、大切なのは地域の人々に心を開いていただくことです。そのためには“お節介”と思われるくらい親切にすることを大切にしました。
新店の立ち上げを通じてお店をつくっていくこと、パートナーさんを育てていくことを通じて、私の心には次第に「店長をやってみたい」という気持ちが芽生えてきました。ゼロからつくりあげていく醍醐味を通じて、より責任あるポジションに挑戦したいと思うようになったのです。そうした気持ちを店長に伝えていたところ、次の店舗で店長に昇格しました。望めば思いは叶うのがスギ薬局の良いところです。
このお店も新店舗で、しかも北陸初のビューティ特化店。新人店長、新店舗、新ビューティ特化店という3の“新”が重なってのスタートでした。しかもそれまでの郊外店とは違い、都心店ということで客層もがらっと変わります。大きな不安とプレッシャーはありましたが、“やるしかない!”と腹をくくって一歩を踏み出しました。
新店ですから従業員やパートナーさんの採用も大切な仕事です。このように人・モノ・カネのすべてに対して責任を追うのが店長の仕事。もちろん1人では何もできませんから、お店のみんなを巻き込んでいく力も求められます。先頭に立ってリードしていくのはもちろんのこと、常に全員に目を配りながら1人も置き去りにすることなく、全員で一緒に走らなくてはなりません。日頃から1人ひとりとのコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築くことで、そうした一体感をつくりあげていきました。
結果として店舗一丸の雰囲気はつくれたと思うし、それがお客さまからの支持にもつながって、エリア開拓というミッションは果たせたと自負しています。
このお店は、もう店長が替わっても大丈夫。そんなふうに自分がいなくなっても変わらずに機能するお店をつくることが、店長としての一番の使命なのかもしれません。
選択肢は、自分が思っている以上に広い
現在私は石川県の別の店舗で店長を務めています。入社以来5店目、店長としては2店目の店舗です。郊外店ですので、それまでの都心店との客層の違いに戸惑い、最初は売場づくりに苦労しました。また人材育成も課題と考えており、基本に立ち返って1人ひとりとの信頼関係づくりに力を入れようと思っています。
管理栄養士として地域の人々の健康な暮らしを支え、同時に店長として地域に親しまれるお店をつくっていく。そんな両方の喜びを味わえるのがスギ薬局です。やりがいも2倍です。
お客さまに対しても管理栄養士がいるということは大きな差別化につながるので、健康イベントなどを積極的に打ち出していきたいと考えています。
三重県の実家から地元の店舗に通っていたときは、まさか北陸で店長として働くことになるとは、想像もしていませんでした。おかげで人としてもずいぶん成長できたと感じています。
ナショナル社員となったため、これからは全国への転勤もあります。どこへ行くことになったとしても、新しい可能性に出会うチャレンジとなるでしょう。
人生の選択肢は自分が思っている以上に多彩です。スギ薬局は、そんなことに気づかせてくれました。