
警察官からのキャリアチェンジ。基礎から学び、無理なく成長することができる環境。
警察官からのキャリアチェンジ。
基礎から学び、無理なく成長することができる環境。
このストーリーのポイント
- 地方での交番勤務を経て、首都圏への逆Uターン転職
- 充実の研修制度でじっくりと学ぶ
- お客様の「さすがTOTO」の声がモチベーションに
警察官からTOTOメンテナンスへ。異色の転身ではあるものの、決して難しいことではなかった。しっかりした育成制度のもと、技術と知識を身につけ、今では第一線で活躍中。大きなやりがいを感じている。
TOTOメンテナンス株式会社
Y.O
大宮東サービスステーション
2024年4月入社(中途)
岩手県出身。学生時代を東京で過ごした後、故郷の岩手県で警察官の道に進む。約4年間の交番勤務を経た後、改めて首都圏での仕事に挑戦したいと考え、TOTOメンテナンスに入社。大宮東サービスステーションで、カスタマーエンジニアとして新しい一歩を踏み出した。
最初に選んだ道は、故郷での警察官
学生時代の4年間を東京で過ごした私が就職に際して岩手県へ帰ることにしたのは、都会での生活に一区切りを付けたかったことと、自分を育ててくれた生まれ故郷に恩返しをしたいとの思いからでした。
選んだ仕事は警察官。警察官として長年勤務してきた父の姿に自分を重ね、地元の人々に貢献をしたいと考えました。
交番勤務は、とてもやりがいのある仕事でした。駅前交番とはいえ、人口減少の中、人通りはあまりありません。そこで巡回訪問などでこちらから地域に分け入って、住民の皆さんにお声がけすることが多かったです。
小学校を訪問して校長先生から「通学路なのにスピードを出す車が多くて困っている」と伺ったときは、登下校の時間に街頭に立つようしたところ、「おかげで飛ばす車が減りました」と感謝の言葉をいただきました。
地域の安全と平穏な暮らしを守る仕事はやりがいが大きく、社会貢献の喜びを実感しました。
一方、三交代勤務など警察官ならではの不規則な生活を強いられたことは、分かっていたこととはいえ、想像以上に大きな負担となりました。父も、事件や事故が起きると夜中でも家を飛び出していったものです。次第にこの生活をずっと続けることに不安を抱くようになりました。
同時に、学生時代を過ごした東京での生活を懐かしく思い返すようになりました。様々なバックグラウンドを持つ人々が全国から集まって暮らしている東京はやはり刺激に満ちていて、再びあの空気の中に身を置いてみたいと思うようになったのです。ずいぶんと悩んだのは事実ですが、この思いは断ち切りがたく、上司にも相談の上、転職することを決めました。公務員から民間企業へと、大きな舵を切ることにしたのです。27歳のことでした。
思い切って民間企業に転職。ゼロからの再スタート
実家でもウォシュレットを使っていましたから、TOTOという会社の名前は当然知っていました。そのグループの一員であるTOTOメンテナンスで働けることは安心感、安定感につながりますから、採用サイトで募集を知ったときは、迷わず応募しました。
一番の決め手となったのは、社宅制度です。かつて暮らしていたとはいえ、地方から上京する身にとって、首都圏での住まい探しは決して簡単ではありません。家賃も岩手県内では考えられないほど高額です。その点、TOTOメンテナンスでは民間の賃貸を借り上げ社宅として用意してくれます。家賃負担も私の場合で1万円台と格安でした。本当にありがたい制度で、TOTOのグループ会社ならではの充実ぶりです。
最終面接で上京して内定をいただき、いったん地元に帰って考えさせてほしいとはお答えしたものの、帰郷の新幹線の中で入社の決意を固めました。
警察官時代には人と誠実に接すること、具体的には常に「はい、分かりました」と前向きに相対することを教わりました。その姿勢が、お客様と接することの多いカスタマーエンジニアに向いていると評価されたことが、採用に至った理由かもしれません。
とはいえ、不安の方が大きかったのも事実です。公務員、しかも警察官から民間企業への転職はあまりに畑違いです。そもそも仕事で使うことになる工具類の名前すら、まったく知らないのです。広く“人助け”という点では似ていますが、民間企業ですからあくまでコストや利益を考えて行動する点も警察官の仕事と大きく異なります。
果たして自分に務まるだろうか。そんな不安のもとでのスタートとなりました。
入社後、大宮東サービスステーションに配属され、最初の2ヵ月は先輩社員に同行して現場作業を見学しました。まったくのゼロからでしたが職場の皆さんは優しく私を迎え入れてくれ、同行の車の中でも丁寧に仕事のことを教えてくれました。作業の現場で先輩から「カラス取って」「ウェス取って」と言われても、一体何のことか分かりません。そのつど「プライヤーのこと」「汚れを拭き取る道具のこと」と、プロの工具について詳しく教えていただきました。
その後、東富士の研修所で、同期入社の仲間とともに製品の知識や修理方法を学びました。印象に残っているのは、漏水体験です。トイレ修理の際、万一、止水を忘れるとどんなことになるのかを、実体験させてくれる研修でした。勢いよく水が噴き出してしまう様子を目の当たりにして、止水の重要性を学ぶことができました。
同期の仲間は新卒が6人、中途が10人。中途入社であっても同期の仲間がいることはとても心強く、研修が終わって全国のサービスステーションに散っていく仲間とは離れがたい思いがしたものでした。
TOTOだからこそ経験できることがある
入社後、6ヵ月が過ぎて、1人でお客様のもとを訪問するようになりました。念願のひとり立ちです。
ご利用中のウォシュレットのトラブルなどについてご連絡をいただいたお客様のご自宅を訪問し、その修理を行うことが主な業務内容です。1日のスケジュールは自分で組み立て、自分で管理しながら作業を進めていくことになります。改めて思ったのが、修理をご要望されるお客様が想定以上に多いこと。こんなに多くの方がウォシュレットを使ってくださっており、そのため修理のご依頼も多いのだと納得しました。
トイレですから、お客様は大変にお困りで、一刻も早く対応することが求められます。無事に作業が終わると「やっぱりTOTOさんは対応が早いですね」「製品が素晴らしいだけでなく、修理の手際のよさもさすがですね」というお声をいただくことも珍しくありません。カスタマーエンジニアとしてやりがいを感じるとともに、TOTOの一員としての誇らしさも実感します。
ある施設へトイレの修理に赴いたときのことです。作業を進めて部品の交換を行ったものの、うまく作動せず、そのまま現場で3時間も悪戦苦闘してしまいました。結局その日の修理は諦めて、後日改めてお伺いすることに。
大宮東サービスステーションに戻って先輩方に相談したところ、皆さんからアドバイスいただき、後日、無事にうまく作業を終えることができました。
現場の状況はさまざまで、修理がスムーズにいくこともあれば、このケースのように原因も分からず苦戦することもあります。これは先輩の誰もが通ってきた道。想定外の事態に遭遇し、焦りながら対応していくことで、新たな学びが得られるのです。経験を積むことが成長につながるところも、この仕事の面白さです。
東京都内の大型ホテルの作業も印象に残っています。客室のウォシュレット300~400台を新しいものに交換するという、大きな工事でした。期間は約1ヵ月。入社10ヵ月目で、まだ仕事に慣れていない中、時間に追われつつ対応に取り組みました。
業務用のウォシュレットは家庭用と仕様が異なるとともに、接客の点でも法人のお客様ということで、普段とは勝手が違います。戸惑うことも少なくなかったものの、予定どおり無事に作業を終えたときは大きな達成感が得られました。
これほどのスケールの作業に携われるのも、大勢のお客さまから圧倒的に支持されているTOTO製品だからこそ。人々の暮らしに密着し、社会に貢献する喜びを味わいました。
助け合い、支え合うチームプレー
大宮東サービスステーションに所属するカスタマーエンジニアは私を含めて5人。それぞれが担当エリアを持って、現場を回っています。基本的に1人で行動するものの、情報共有は蜜であり、先ほどお話しした現場で3時間も悪戦苦闘するような場合でも、先輩方は常に様子を気にかけ、電話でアドバイスを送ってくれます。
また、どうしても人によって作業量にバラツキが生じますから、誰かの訪問先が多いときは、他のメンバーが手分けして手伝うことも珍しくありません。1人に負担が偏るようなことは、まずないでしょう。しっかりと連携ができています。こうしたチームプレーは、小学校から大学までずっと野球を続けた私にとっては、とても心地よいものです。
まだ修理を担当したことのない製品が多く、今後も経験を積んでいくことで、技術力を高めていきたいと考えています。また、私自身が多くの方々に支えられてここまでやってこられたことから、次は自分が後輩を育てる番だと考えています。修理の技術はもちろんのこと、お客様とのコミュニケーションなどについても、丁寧に指導していきたいと思います。
公務員から民間企業への転職、しかも文系出身で工具の名前も知らないという状態だった私も、現在は1人で行動できるようになりました。
考えてみれば公務員は業務上で人と接する機会が多いので、そこで磨かれたコミュニケーション力はカスタマーエンジニアとしての大きなアドバンテージになることでしょう。
皆さんも「まったくの畑違いだから」と臆する必要はありません。ぜひ大勢の方にご応募いただき、TOTOグループの一員として活躍していただけたらと思っています。