
“言葉”を大切にするウィ・キャン。想いの共有が、成長の原動力になる。
“言葉”を大切にするウィ・キャン。
想いの共有が、成長の原動力になる。
このストーリーのポイント
- 創業以来、旅行業界に特化して貢献を続ける
- 理念やカルチャーを徹底的に言語化して共有
- 業務手順も言語化することで難なく取り組める
旅行業界の一員としての理念のもと、貢献を続けてきたウィ・キャン。その強さを支える一端は“言葉”を大切にする姿勢にあった。企業文化、社風・理念について解き明かす。
株式会社ウィ・キャン
F.T
商品企画
マネージャ
1989年3月入社。「推し活に夢中。全国どこでも、好きなアーティストのライブのためなら駆けつけます」
O.A
セールスサポート
課長
1999年8月入社。「お城巡りが好きで、連休には全国への旅を楽しんでいます。最近は松本城を訪ねました」
S.H
総務経理
2022年7月。「大好きな地下アイドルを全力で応援中。休日にはライブに行くのが楽しみです」
M.K
SymphonyAtwoセンター
取締役センター長
1990年1月入社。「土日は朝から家の中でのんびり過ごしています。愛犬との散歩も大切なひととき」
言語化することで行動へと発展させる
──企業理念「ウィ・キャンは、旅行業界の一員です。」と、社風・文化についてご紹介ください。
O.A 当社は創業以来、自社システムによって旅行業界一筋に貢献してきました。旅行業界には様々な課題があり、そこで働く皆様の不合理をシステムによって軽減してきたのが当社です。旅行業界のために貫くという姿勢が、この企業理念には込められています。
F.T 旅行業界に精通した当社が事務処理などの効率化を支援することで、働く皆様は接客や旅行の提案などの業務に集中していただけます。
M.K 当社の創業時の1980年代はまだインターネットがなく、旅行会社では電話が鳴り続けているのが当たり前でした。両手に2本の受話器を持ってやり取りする姿も珍しくなかったです。そんな“せわしなさ”を解消し、余裕を持ってお客様と接してほしいとの願いから当社は誕生しました。旅行業は“夢”を売る仕事です。そのための“ゆとり”を取り戻してほしいという想いの込められた企業理念です。
S.H その想いのもとで事業を展開する中、自然と育成されたものが10項目の「社風・文化」として言語化されていますね。
M.K 年に2度の「社長個別面談」で社員から出たウィ・キャンの魅力や課題を整理し、集約したものです。トップダウンではなく、全社員が関わる中、ボトムアップで取りまとめられたことがポイントでしょう。全員が感じていることを言語化したわけです。
F.T 当社は、言葉をとても大切にする会社です。思っていることを言語化することで日常の指針が生まれ、普段の生活の中でも自然と様々な気づきが得られます。迷ったときにも立ち返ることができる拠り所が「社風・文化」です。
M.K この10項目に賛同・共感できる人材を迎えたいと考えています。組織としていたずらに規模を追求するつもりはありません。同じ価値観を共有できる仲間であることを大切にしています。
徹底して「分かりやすさ」にこだわる
──10項目の「社風・文化」のいくつかを教えていただけますか。
O.A 「【平易に分かり合える】表現」という項目があります。当社の「SymphonyAtwo」は旅行業の方なら誰でもすぐに利用いただける汎用性が特徴です。汎用性を実現するためには、我々自身が普段から分かりやすいコミュニケーションを大切にすることが大事です。
F.T 仕事では、どうしても業界用語や略語などを使いがちです。分かる人にしか分からない言葉づかいでは、正しいコミュニケーションはできません。
O.A 前提となるのが「【敬い、謙虚さ、潔さ】」です。人間はもちろん、物に対してもそうした姿勢を忘れないことが、“分かり合える表現”につながるでしょう。
F.T 「シンプルな会社」という項目もあります。現在321社にご利用いただいている「SymphonyAtwo」は、部署や業務が違っても、同じ画面、同じ機能がご利用いただけます。このシンプルさがわかりやすさにつながり、お客様の利便性につながっています。「『SymphonyAtwo』がなければ仕事ができない」というお客様の声は、その証しでしょう。20年以上継続してご利用いただいているお客様も多数いらっしゃいます。
M.K 業界は1つ、商品は1つがシンプルさに通じます。旅行業界に絞り、当社の全員が力を集結して1つの製品に集中できる、そんな強さがあります。
S.H 「SymphonyAtwo」は当社の経理業務でも使われており、総務経理の私たちも当事者意識を持っています。SymphonyAtwoを日常業務で使っているため、社内の一体感が強いです。
M.K 「業務【網羅】一覧表」も、当社ならではでしょう。当社の全セクションの全業務について、具体的な業務内容や手順が明確に言語化されています。だから平準化でき、ミスも抑えられます。
S.H 入社して「業務【網羅】一覧表」を手渡されたときは、こんなに細かく決められているんだと驚きました。すべての手順が明確に書かれているので、その通りに進めれば仕事ができてしまうんです。とても合理的かつ手厚い仕組みだと感じました。もちろん手順の内容は毎週見直して、常にアップデートしています。
業務効率化ツール「ウィ・キャン辞書」とは
──働き方や業務の心得となる項目も定められていますね。
M.K 経営トップが業務の指針として掲げている項目を、心得という形で明文化しました。
F.T 心得は日常の業務にすっかり定着しています。例えばメールを書くときも、自然と心得に則って書いています。部下を指導する際も、「遠慮は罪」「速さは全てを解決する」など無意識に口をついて出てきます。
S.H ノートに挟んで持ち歩いている先輩もいらっしゃいますね。私は、デスクの引き出しに入れて、折に触れて読み返しています。
F.T 便利なのは、パソコンに搭載されている「ウィ・キャン辞書」です。業務でよく使われる用語を中心に約1万語が収容されており、誤字・脱字や変換ミス、誤用を防ぐのに役立っています。業務の効率化と正確性を保つ上で、私たちにとっては欠かせないツールです。
O.A もう「ウィ・キャン辞書」がないと仕事になりませんよね。一般的な文書を目にすると、いかに言葉を大切にしないで作成されているか、よくわかります。
F.T 私たちは心得をすっかり記憶していますが、これから入社される方は、まず手元に置くことから始めていただければと思います。最初から全部覚えようとする必要はありません。日常業務で使っているうちに、自然と頭に定着していくでしょう。それだけ磨き抜かれた言葉で書かれているので、無理なく吸収できると思います。
大切なのは“想い”を共有できること
──人材採用について、考え方を教えてください。
M.K ここにいる4名が中心となって人材採用を進めています。旅行業界にさらなる貢献をしていくためにも、人材の拡充は重要な課題です。倍増できれば理想的です。
F.T 特に若手の人材に期待したいですね。
M.K 旅行業界の知識や経験、ITのスキルなどはゼロでかまいません。社会人としての基礎的な経験があれば、その他は未経験で大丈夫です。それよりも当社の社風・文化に賛同・共感してくれる方を求めています。この座談会をはじめ「GoodStory」に掲載されている当社のコンテンツを読んでいただき、共感いただけた方に、ぜひお目にかかりたいと思っています。
O.A 世の中には、否定から入る人が案外多いと感じています。皆さんの周囲にもいらっしゃるかもしれません。いつも素直に人の話に耳を向けることのできる方に期待しています。
F.T 私は開発セクションに、所属しています。開発の仕事だからといってパソコンと向き合っているわけではありません。向き合っているのはお客様や社内の仲間です。大切なのはITスキルを磨くことではなく、コミュニケーション力を磨くことなんです。つまり、言葉ですね。ここでお話ししているように当社は言葉をことのほか大切にする企業なのは間違いありません。そこをご理解いただけると嬉しく思います。
S.H 先ほども触れましたが、当社には「業務【網羅】一覧表」があるので戸惑うことなく仕事が始められると思います。それには、何でも素直に吸収し、行動に移す姿勢が大切でしょう。そのような方と一緒に働けたら、嬉しいです。