メンテナンスも営業も行う技術営業を目指して。私なりに見つけたお客様への貢献方法
メンテナンスも営業も行う技術営業を目指して。
私なりに見つけたお客様への貢献方法
このストーリーのポイント
- メンテナンス職から営業に変わった今も、工具片手にその場で修理する“二刀流”。
- 「挑戦する前から断るのは違う」という姿勢で、お客様の信頼に応え続ける
- 大切なお客様に依頼された、今まで誰も作ったことのない機械を1年越しで実現。
食品機械メーカーとして、世界中の「食」を支えるレオン自動機。入社後6年間をメンテナンス部門で過ごし、機械の内部構造を徹底的に学んできた。現在は大阪営業所で営業職として活躍しているが、商談に向かう車には今も工具一式を積んでいる。訪問先で「ここの調子が悪くて」と相談されれば、その場で対応できる。技術的な知見と営業力を掛け合わせた”二刀流”のスタイルで、お客様の期待に応え続けている。
レオン自動機株式会社
K.T
大阪営業所
2017年入社/工学部 生命応用化学科卒

小学生時代には水泳で全国大会入賞の経験も。中高大まで、テニス部に所属し部長を務めた。レオン自動機入社後はメンテナンス部門で6年間経験を積み、現在は営業職として活躍。休日は奥様と関西の美味しいものを食べ歩き、食のトレンドをリサーチするのが楽しみ。
「誰かのために役立ちたい」仕事としてレオン自動機を選んだ
学生時代は、ずっとスポーツに打ち込んできました。小学生の頃は水泳に打ち込み、全国大会で入賞するほど真剣に取り組んでいました。中学からはテニスに転向し、中学そして高校と部長を任されていたのですが、その当時リーダーは自分のプレーを追求するだけでなく、チーム全体のことを考えなければならないという難しさに直面し、時には自分の意思を抑えて、みんなのために動くことも求められました。正直、大変なことも多かったのですが、顧問の先生から「お前がやってくれてよかった」と言っていただいた時の喜びは格別でした。誰かのために働くことが自分の喜びになることを知った、この原点が私の就職活動にも影響を与えたのは間違いありません。
人の役に立つ仕事で私の頭に思い浮かんだのは、警察官または消防士でした。こうした一般市民の生活を守る仕事は分かりやすいと思いましたが、はじめから選択肢を絞るのもよくないだろうと、民間企業の選考も受けることにしました。地元である栃木県の企業という理由で、レオン自動機の説明会に参加したとき「食を通して人々の生活を豊かにする」という理念に共感しました。レオン自動機の機械が、製パン工場をはじめ食品にかかわる多くの仕事を支えると聞き、これも多くの人に役立つ仕事だと確信できました。
また、説明会や面接でお会いした先輩方の姿にも惹きつけられました。情熱を持った話し方や仕事に向き合う姿勢から「こういう人たちと一緒に働いてみたい」という気持ちが強くなり、入社の決め手になりました。実は入社時に営業職を希望していたのですが、配属されたのはメンテナンス部門でした。それでも、機械メーカーで働くのであれば内部構造まで理解できることはチャンスと捉え、任された仕事でまずは1日も早く一人前になろうと気持ちを切り替えて、新しい環境に飛び込むことにしました。

機械と向き合った日々が私を育ててくれた
メンテナンス部門での最初の日々は、本当にゼロからのスタートでした。工学部出身とは言っても、機械に関する知識はまったくありませんでした。ボルトを左右のどちらに回せば締まるのかさえ、わからないレベルで、先輩に呆れられたのはよく覚えています。上司からも厳しく指導されましたが、その言葉の裏には「育てよう」という愛情が伝わってきていました。最も心に刻まれた教えは「機械を直すのが遅れれば遅れるほど、お客様の売上が減ってしまう」ということです。
長年使っている機械のトラブルは、残念ながらゼロにはなりません。お客様からの連絡を受けたら、できるだけ早く原因を突き止め、適切な修理をし、点検でトラブルのリスクを回避する保全提案を行うことがメンテナンス担当のミッションです。お客様の役に立ちたいと、機械の勉強、そして修理の経験を重ねるうちに、自分でできることは着実に増えました。先輩に同行するだけだった現場対応も、やがて1人で任されるようにもなりました。栃木本社から大阪に異動後、お客様から「すぐに直してくれて本当に助かった」と感謝された経験は、私の中で鮮明な記憶として残っています。
ようやく一人前になれたかと感じ始めた頃、突然「営業をやらないか」と上司から誘われました。まだ習得したい技術も多くあり、メンテナンスで高みを目指したい気持ちもあったため、最初は戸惑いました。せっかく6年間かけて積み上げてきたものが、崩れてしまう感覚もあり、他の業務経験のない私にとっては転職に近いほどの大きな決断でした。ただ冷静になると、入社時に抱いていたやりたかった仕事ができると考えられるようになり、「挑戦する前から断るのは違う。まずはやってみて、難しいならその時に考えればいい」そう心に決めて、営業への異動を受け入れました。
お客様から出張の依頼が飛び込んでくるメンテナンスと異なり、営業はただ待っていても仕事は生まれません。自分から動いて案件を作る大切さを、先輩の商談に同行させてもらいながら学んでいきました。メンテナンスは作業服、営業はスーツと服装も違いますが、私の営業用の車には、使い続けてきた工具一式が今も積まれています。訪問先で「調子が悪いみたいなんだけど」と相談されれば、その場で対応できるのが営業とメンテナンスを両方できる私の強みです。営業目的のアポイントより、技術的な相談や質問にその場で応えると、お客様とも自然に打ち解けることができ、信頼関係も強くなります。メンテナンスで培った経験が、営業になった今も大きな武器になっています。

お客様の強い要望で始まった前例のない挑戦を、チームで実現
レオン自動機の主力製品の一つが、包あん機です。和菓子、洋菓子、調理食品と、幅広い食品の成形が可能な機械です。通常は、あんこと生地のように2種類の材料を組み合わせて包み込むために使います。いちご大福のように、真ん中にいちご、その周りにあん、さらにもちで包むといった3種類の材料を組み合わせることも可能で、多くの工場で使っていただいています。
ある時、私の担当するお客様から「同じ生地を5色で成形したい」という相談を持ち掛けられました。生地の色を少しずつ変えることで生まれるグラデーションのある美しい製品を手作業で製造してきましたが、大量に生産できず「人気は高いのに多くの方に届けられない」のがお客様のお悩みでした。ただ、あんこと生地からなる大福のように2色の材料を組み合わせるのと比べ、難易度はけた違いに跳ね上がります。今回は、同じ生地であくまでも色が異なるようにしたく、これを5色同時に、しかも美しいグラデーションを保ちながら成形するのは前例がありませんでした。技術部門に相談した際にも「現実的に難しい」という声もあがりました。
しかし「レオンさんなら、応えてくれるはず」と期待を寄せてくださったお客様の願いを、何もせずに断ることなどできません。これまで学んできた機械の知識を活かし、同僚にも相談をしながら「こういう機構ならできるのではないか」と、自分達なりのアイデアを持って設計部門と話し合いを重ねました。ただ要望を一方的に伝えるだけでなく、お客様が本当に譲れないポイントは何か、技術的にどこまでなら実現可能かを理解した上で提案することで、設計の方々も試作を繰り返してくれました。
いきなり5色を実現するのは難しいので、まずは3色から挑戦することになりました。細かな部品を試作してはテストを繰り返しました。ようやく3色をクリアして5色へと移行しましたが、本当にできるのか最後まで分かりませんでした。約1年が経ち、実際に5色の製品が機械から出てきた時、お客様は本当に喜んでくださいました。「手作業では考えられなかったスピードで生産できるようになった」「売上が飛躍的に伸びている」と、今も会うたびに感謝の言葉をいただいています。
決して私一人の力ではなく、設計・製造部門の方々が一緒に知恵を絞り、同じ方向を向いて取り組んだからこそ実現できました。これをきっかけに、他の製品についても新たな商談をいただけるようになりました。誰かの役に立ちたいと努力した結果、次の仕事にもつながるのは、ものづくりに携わる者としても、営業としてもこの上ない喜びです。メンテナンスで培った技術の目と、営業で広がった視野。この”二刀流”を武器に、これからもお客様の期待に応え続けていきます。
レオン自動機は目標を持って挑戦することで、自分の「やりたい」を形にできる会社です。私自身、そうした環境の中で希望する仕事を叶えることができました。「食文化」は、人が生きていく上で欠かせない分野です。機械の自動化を通じて人々の生活を豊かにし、縁の下からお客様を支える。これこそが、私たちの仕事の使命だと考えています。担当したお客様の商品が市場に並んでいるのを見つけたり、実際にそれを口にした時、大きな喜びとやりがいを目に見える形で実感できます。何より、私たちを頼りにしてくださるお客様のために、責任感を持って仕事に取り組める方と、今後も共に成長し高め合っていきたいと考えています。そして、後輩たちに心から「良い職場だ」と思ってもらえるよう、常に改善意識を持ちながら、私自身も力を尽くしていきたいと思います。

