営業からデジタル領域への挑戦。現場感覚を力に、データ活用で新たなキャリアを拓く。
営業からデジタル領域への挑戦。
現場感覚を力に、データ活用で新たなキャリアを拓く。
このストーリーのポイント
- 法人営業を通じて、お客さまのニーズを的確に捉える力を培う
- 本部への異動を機に、データ分析・AI活用を通じた業務高度化に挑戦
- やりたいことを発信し続けることで、自分の可能性を広げる機会に出会える
デジタル領域への関心を持ちながら、まずはお客さまと向き合う現場経験を積みたいと考え、オープンコースで入行。法人営業として現場感覚を培い、5年目からは希望していたデータ活用やAI推進の業務に挑戦している。営業経験を活かしながら、新たな分野で自分らしいキャリアを歩む。
株式会社三菱UFJ銀行
相木 将寛
アセットコンサルティング部

2021年入行。新宿新都心支店、難波支店にて法人営業担当者として中堅中小企業の融資業務に従事。2025年4月にアセットコンサルティング部企画グループの計数ラインに異動。営業店で培った現場感覚を活かしながら、データの分析・可視化・活用を通じた業務高度化に取り組んでいる。
日本最大の顧客基盤に紐づくデータに圧倒される
中学生の頃から数学が好きで、大学では理系の経営システム工学科に進み、情報工学を中心に統計学やシステム工学など幅広く学びました。研究室では機械学習による予測や分類を基礎から学び、データを分析することで新しい意味や価値が見えてくる面白さに惹かれました。
そのまま研究の道に進むことも考えたのですが、データやデジタル技術が社会で活用される現場に携わることへの興味が強く、企業への就職を選択しました。
両親が金融業界で働いていたこともあって、早くから金融には興味を抱いていました。数学の醍醐味は数字を通じてさまざまな意味が浮かび上がってくることでしたが、お金の動きも同じ意味で非常に興味深く、お金が動くことでさまざまな事象の輪郭が鮮明になる点に以前から惹かれていました。理系でありながら経営や経済についても学べる学科を選んだのも、そのためです。
そこで就職活動は金融業界に絞ってスタートしました。当時はデータサイエンティストが世間で注目されていたこともあり、金融の分野でデータやデジタルに携われる仕事がしたいと考えました。
三菱UFJ銀行に惹かれたのは、日本最大の顧客基盤を持つ金融機関ならではの、圧倒的なボリュームのデータに触れられる点に魅力を感じたからです。ビジネス領域が広範であるため多様なデータが集積していることも大きな魅力でした。
インターンシップでは若手行員のメンターに相談する機会があり、同じ学科出身の先輩だった担当メンターの方とやりたい仕事のイメージを共有する中で、ここなら希望を実現できると感じました。そして最終的な決め手となったのは、メンターや面接官と接して感じた行員の人柄や社風の温かさです。一緒に働きたいと思える方が多く、この環境で成長していきたいと考え入行を決意しました。

自ら意思を示して拓いた、デジタル領域への道
入行前から、将来的にはデジタル領域で働きたいと考えていました。その上で、デジタル技術が実際の業務やお客さまへの価値提供にどうつながるのかを現場で学びたいと思い、オープンコースでの入行を選びました。
デジタル技術もシステムも、最終的にはお客さまのためにあります。現場を経験することは一見すると遠回りのように思われますが、お客さまの声や想いに直接触れる実体験は、将来の自分にとって大きな財産になると考えました。
オープンコースで入行した私は、新人研修後に新宿新都心支店へ配属されました。先輩の指導のもと、中堅中小企業担当の法人営業としてキャリアをスタートしました。
新宿新都心支店は大きな拠点で、当行の顧客基盤のスケールの大きさを改めて実感しました。1年目は先輩について法人営業副担当として経験を積み、2年目には一人でお客さまを担当するようになりました。不動産業やIT系などさまざまなお客さまに対して提案活動を行う中、三菱UFJ銀行だから提供できるソリューションの幅広さとお客さまからの信頼の厚さを肌で感じました。
3年目には大阪の難波支店に異動しました。関西での生活は初めてで、最初は慣れない環境に苦戦しましたが、お客さまと面談を重ねていくうちに次第に距離が縮まり、大阪ならではの人情味を感じるようになりました。
大きな転機となったのが、難波支店での2年目の終わりです。
入行動機にもあったようにいずれはデジタル領域での仕事に携わりたいと考えていたため、私は毎年提出するキャリア志望のシートにその旨を記入していました。そうした希望が伝わったのか、次の異動先として支店長から提示されたのは、アセットコンサルティング部の計数ラインでした。
キャリアについてシートを提出するだけでなく、社内公募にも積極的に応募していたこともあり、私の想いが組織にしっかりと届いていたのだと感じました。
三菱UFJ銀行は非常に大きな組織ですが、このように若手行員一人ひとりの志望を丁寧に受け止め、キャリアの可能性を広げる機会につなげようとする風土があります。私だけでなく、同期の仲間も自分の希望を発信することでキャリアを拓いており、新たなフィールドに挑戦して自分の可能性を大きく広げられる組織だと感じています。

AIチャンピオンとして部門のAI浸透をけん引する
個人・法人のお客さまに対し、資産運用・保障ビジネスを推進しているのがアセットコンサルティング部です。私の所属する企画グループ計数ラインでは収益実績や残高データ、販売計画などを集計し、営業推進や戦略立案に活用できる形で還元しています。
その中で私はAIを活用した新たなビジネスチャンスの開拓や、BIツールを使用したデータの可視化などの取り組みをしています。また、三菱UFJ銀行全体が“AI-Nativeな企業”へと進化し、誰もが当たり前のようにAIを使いこなせるよう、所属部署のAIチャンピオンとして、部内でのAI活用促進にも取り組んでいます。
多くの先輩がいる中で私がAIチャンピオンに任命されたことは、若手を責任ある立場に起用して成長を促そうとする当行のカルチャーの表れだと思います。AIを日常の業務に浸透させるには便利さを実感してもらうことが重要です。そのため、成功事例を集めて共有したり、部内で自由参加のセミナーを開催したりと工夫を凝らしています。皆さんも積極的にAIと向き合ってくださり、部内でのAI活用が少しずつ広がっていると感じています。若手から先輩方へ発信することにプレッシャーはありましたが、それ以上に大きなやりがいがあります。
配属後の業務の中で大きなチャレンジとなったのが、証券会社との新規顧客連携を高度化するためのAIモデルのPoC開発です。これは、資産運用ニーズをお持ちなのに、私たちが接点を持てていないお客さまに気づき、アプローチすることが目的の取り組みです。AIに関する専門知識が乏しい中、グループのIT企業である三菱UFJインフォメーションテクノロジーの協力を仰ぎつつ、試行錯誤を重ねながらプロジェクトを進めました。
現在は検証フェーズに移行しており、資産運用ビジネスに携わる営業担当者にテスト運用を依頼しています。実際に私たちが気づいていなかった運用ニーズをお持ちのお客さまにアプローチをし、証券連携に結びついた成功例も出てきました。結果が良好であれば本番開発に移行する予定で、ぜひ実現させたいと考えています。
AIや機械学習に関する基礎知識は、大学時代に学んだ情報工学が土台となっています。とはいえ、実際の現場で価値を発揮するツールを開発するには、営業の最前線でツールを使う行員の感覚を理解していることが不可欠です。例えば、「どのような情報があればお客さまの真のニーズを察知できるか」といった現場感覚です。
この点については、入行後の4年間、支店で法人営業に従事した経験が大いに役立っています。お客さまに当行のプロダクトを紹介するだけでは、本質的な課題解決にはつながらないことを法人営業時代に痛感しました。お客さまの言葉に真剣に向き合い、何に悩んでいらっしゃるかを的確にキャッチする。この時に培った感覚が、今の業務の核となっています。
一方で、資産運用、特に個人の資産運用については知識も経験も不十分で、日々勉強しているところです。アセットコンサルティング部には経験豊富なベテランも多く在籍しているので、日ごろから先輩方にアドバイスをいただきながら、知識を吸収しています。

組織のハブとして、さらなる価値創出へ
三菱UFJ銀行は大きな組織ゆえに、行員でも全容を把握しきれないほど多様な部署が存在します。私自身、難波支店でアセットコンサルティング部への異動を打診された際は、どんな業務になるのか、まったく想像がつきませんでした。デジタル系の仕事を希望していたのに、本当にそんな仕事があるのだろうかと不安に思ったほどです。
ところがいざ着任してみると、膨大なデータが宝の山のように蓄積されており、それを活用することでいくらでも新たな価値が生み出せることを知りました。未知の部署でしたが、「これこそ自分のやりたかった仕事だ」と確信し、着任前の不安は一瞬にして消え去りました。
知らない部署が多いということは、それだけ選択肢の幅が想定外に広がっているということです。私のように、予想もしていなかった部署に異動したことで自分の可能性を一気に広げられることもあるのだと思います。自分の関心や強みを活かせる機会が多様に広がっていることは、三菱UFJ銀行ならではの魅力に感じています。
若手が自分でキャリアを拓いていきたいと考えたとき、それを支える基盤が整っていることも魅力です。
公募制度に加え、本部など現所属部署以外の業務を経験できる社内副業制度も用意されているので、興味のある部署の仕事に挑戦する枠組みは数多く用意されています。また、BIツールについても基礎から学べる教材が用意されていたり、資格取得の支援制度があるなど、自ら学ぶための環境も用意されています。加えて、各部署には専門人材がそろっており、質問があれば気軽に相談できる風通しのよさもあります。
今後はアセットコンサルティング部におけるAI案件とBI案件を推進するコア人材をめざします。そして組織のハブとしてさまざまな事例や情報を結びつけ、新たな価値を生み出せるようになりたいと考えています。将来的には、三菱UFJ銀行全体のデジタル化やデータ活用推進に大きく貢献することが目標です。
アセットコンサルティング部への異動は、自分のキャリアを考える上で大きな転機になりました。営業で培った現場感覚を活かしながら、これからもデータ活用を通じて新たな価値を生み出していきたいです。

