店の成長が、自分の成長になった。1つの棚を任された日から始まる物語。「自分のお店」と思えた日から、仕事はもっと面白くなった。
店の成長が、自分の成長になった。1つの棚を任された日から始まる物語。
「自分のお店」と思えた日から、仕事はもっと面白くなった。
このストーリーのポイント
- 分からないままにせず、積極的に業務に取り組んだ1年目
- 棚づくりから店づくりとスケールアップし、さらなる成長を目指す
- 入社3年目で早くも店長へ。新任店長の育成を担う先輩の存在が助けになった
3COINSを全国に約400店舗展開する株式会社パルには、若手にどんどん任せていく風土があり、入社3年目で店長職を任されるケースも珍しくない。任される範囲を1つの棚から売り場へ、そして店全体へと広げてきた店長を支える育成制度も整っている。
株式会社パル
平出 拓也
3COINS+plus ステラタウン大宮店 店長
2024年新卒入社
経営学部ビジネスデザイン学科卒

埼玉県出身で、入社以来ずっと県内の店舗に勤務する。学生時代から洋服とバンドのライブが好き。休日は妻と娘と3人で、勤務先でもある施設へ買い物に出かけることも。
できることを1つずつ増やした1年目
学生時代に夢中になっていたのは、洋服屋めぐりと、ライブでした。就職活動で考えていたことも、その延長で音楽か、もしくは服か。いずれかに関わる仕事に就きたいと思っていました。学生の頃に自分で買って気に入っていたジャケットが、パルの手がけるさまざまなブランドの1つだったと気づいたことから、会社としてのパルを知ることとなりました。
内定をいただいたときは、3COINSへの配属が決まっていたため、服が好きという志望動機と照らせば、やはりアパレルに携わりたいという気持ちがあったのは事実です。それでも、ブランドを超えて異動できると知り、入社を決意しました。雑貨からアパレルへ移った先輩もいるなら、まずは配属された場所で力をつければ、やがてチャンスがめぐってくるかもしれないと考えたのです。
最初に驚いたのは、店舗での業務の幅広さです。レジや清掃などはもちろんのこと、店舗には毎日のように新たな商品が届くため、スタッフ同士で協力しながら段ボールを運び、商品を取り出し、一つひとつ売り場に並べていきます。実際に店舗に立つことで、商品がお客様の手に届くまでには、さまざまな仕事があることを実感しました。
また、新商品の販売も活発な3COINSは扱う点数が多く、売り場では、お客様から商品の在庫を尋ねられることもあり、特に、化粧品など、それまであまりなじみのなかった商品の名前を覚えることには苦労しました。
ですが、店舗のスタッフである以上、経験年数や役職、性別に関係なく、お客様から頼られる存在であることに変わりはありません。分からないからこそ、曖昧なままお答えしないことを心掛け、お客様の期待に応えられるよう、毎日少しずつ商品知識を蓄えていきました。
名前を覚え、色のバリエーションも頭に入れていくうちに、扱う商品に対する愛着も湧いてきます。こうして1年目は、とにかく仕事を覚えることに力を入れました。店長や先輩から任された仕事には積極的に取り組み、分からなければ素直に聞き、一度したミスは繰り返さないように努めました。早くから責任あるポジションを任されたいという思いが当時の原動力になっていたと思います。

指示されたとおりに商品を並べることから始まった
入社して半年、品出しや接客といった仕事をひと通り覚えたころ、上司から「やってみよう」と任された新たな仕事は、売り場レイアウトを考えることでした。どの商品をどの棚に配置するのか、売場全体のバランスやお客様の目に入りやすい場所などを考えながら、店舗の図面に落とし込んでいきます。
その後、実際に商品を売場に並べる際には、商品と一緒に届く「指示書」を確認します。1段に並べる商品の数や置く角度など、商品の魅力が伝わり、お客様が手に取りやすくなるよう、細かく決められています。
店舗にある棚のうち、まずは1か所を担当し、指示書のとおりに丁寧に商品を配置しただけでしたが、キレイに並べられたことを上司から褒められたとき、自分が創り出した空間が店舗のなかに表れるという感じたことのない嬉しさと達成感がありました。その日を境に、どうすれば商品棚がより魅力的に見えるかの興味が強まり、自分なりに工夫するようにもなりました。棚づくり自体が面白くなり、配置し終えたあと、少し離れた場所から眺める瞬間にも喜びを感じるようにもなったのです。
今の私が考えるよい商品棚の条件は、縦の列が一直線に通っている棚です。3COINSではフックに掛けて並べる商品が多いのですが、掛け方が少しずつずれていると、そのぶん商品の輪郭がぼやけて見えます。逆に列がまっすぐ通っていると、同じ商品でも一つひとつが際立って、お客様が探しているものを見つけやすくなる。そのうえで、実際に商品を使用するイメージを想起させるディスプレイと陳列のバランスが取れていれば、棚は魅力的で見やすくなります。よく売れている商品は、お客様の目線がいちばん自然に届く高さへ。棚の見た目を整えることと、商品が売れることは一本の線でつながっていると感じています。
その後、勤務地が現在のステラタウン大宮店へと変わり、初めて異動したことで、店づくり・棚づくりの最適解が変わることも知りました。以前より売り場の面積は小さいのですが、扱う商品はあまり変わらないので、配置の効率性が求められます。またすべてを店頭に並べることはできないので、足りなくなった商品の補充もタイムリーに行う必要があり、1つだけの棚を見ていた視野は、売り場全体、そして店そのものへと広がっていきました。

新任店長が安心して挑戦できる環境
異動して半年で副店長になり、さらに半年後、目標にしていた店長を任されることになりました。同じ店舗にいるまま、昇進したので、店舗やスタッフのことはよくわかっています。恵まれた条件でしたが、思うようにいかないことも多くありました。その一つが計画を立てることです。私はもともと、目の前のことを順番にこなすのが得意な反面、先までの計画を立てるのは苦手だという自覚がありました。しかしマネジメントを行う店長の立場では、店舗の売上計画、アルバイトの育成計画をはじめ、あらゆることに計画が必要になります。ですが、店長として担う業務も増えたことで、苦手な計画作成を後回しにしてしまうことがありました。
そんな私を支えてくれたのは、言いづらい意見や要望を直接伝えてくれるスタッフの存在とトレーニングショップマネージャーです。今年から新設された役職で、複数店舗を統括するスーパーバイザーと店長の間に立つポジションにあたります。トレーニングショップマネージャーは、特に私のような新任店長にフォーカスし、担当する店舗を回りながら、いち早く、手厚く一人前になれるよう支えてくれます。私の店にも週1回以上は立ち寄ってくれて、状況確認のミーティングをしていただいています。ここで計画をすばやく立てるコツとして、タスクを書き出し、優先順位をつける方法を教えてもらいました。忙しいからこそ、やるべきことを書き出すという毎朝の作業が頭の整理に役立ち、無理のない計画を立てられるようになりました。スタッフとのコミュニケーションも円滑になり、働きやすくなったと言ってもらえるようにもなりました。
新任店長として、一人で課題を抱え込まず、周囲に相談しながら進められたことは、本当にありがたかったです。会社として店長を支える環境が整っていることを実感し、安心して新しいことに挑戦することができました。
「自分のお店」になった日から、次の目標へ
最近注力しているのは、入店している商業施設の協力を得て行う、店舗のPRです。ステラタウンの担当者にお願いして、館内に3COINSのディスプレイを出すなど、お店に立ち寄ったことのない方に認知してもらい客数の増加を図ります。これもマネージャーとの打ち合わせから生まれたアイデアでした。
もちろん店頭での声かけや丁寧な接客、できるだけタイムリーな品出しなど基本を徹底することも大切です。忙しい時間帯でも丁寧に商品の説明をすると、お客様から「忙しそうなのに、ここまで教えてくれてありがとう」と言っていただけたことは、ずっと大切にしています。
私が描いている目標は、3COINS本部のVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)という部署で働くことです。アパレルの仕事への興味もありますが、現在はお客様の目を惹きつける手法の研究に強い関心があります。かつて私も、送られてきた指示書の通りに商品を並べることで、売り場づくりの基礎を学びました。今度は、それをつくる側になりたいのです。生活雑貨のディスプレイは、使い心地や使用方法を表現できる点が魅力です。お客様が手に取り、生活に取り入れたいと感じられるような売り場を広げていきたいと思っています。
「出る杭は打たれる」と言いますが、パルには、「出る杭を引き上げる」という社風があります。「やってみたい」「挑戦してみたい」という気持ちを大切にしてくれて、困ったときは周囲の上司や先輩が手を差し伸べてくれます。そうした環境だからこそ、自分の興味や可能性を広げていけるのだと思います。そんなパルの環境に、少しでも興味を持ってもらえたらうれしいです。

