発注も売り場づくりも任せてもらえるからこそお客様に豊かな食を届けられる

発注も売り場づくりも任せてもらえるからこそお客様に豊かな食を届けられる

発注も売り場づくりも任せてもらえるからこそ
お客様に豊かな食を届けられる

このストーリーのポイント

  • 大学時代に有機野菜を栽培した経験から、こだわりの農産物を届けられるマツモトに
  • 自ら売り場に立ち、接客や顧客の動向を見ながらニーズをつかむ
  • 従業員同士のつながりの深さと、一人ひとりに任せてもらえる裁量の大きさが魅力

京都府内を中心に店舗を展開するマツモト。地元の人にこだわりの農産物や食品を届けたいと思い、昔からなじみのあったマツモトに入社を決めた。発注する商品や、売り場づくりなどをすべて任せてもらえる裁量の大きさにやりがいを感じている。

PROFILE
株式会社マツモト

永濵 孝太

青果部門チーフ
2021年入社
政策学部卒

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実家が農家であり、幼い頃から野菜や食を身近に感じていた。大学時代は、有機野菜の栽培や販売に従事。現在は青果チーフとして、主に発注、売り場づくりを担当している。

見ていてワクワクするような売り場をつくりたい

私の祖父は農家で、じゃがいもやかぼちゃなど、家で食べるための野菜を育てていました。家にはいつも採れたての野菜があって、それらを母や祖母が料理しているのを見ていたことから、自然と食に興味を持つようになりました。

大学時代は、京都の大原地区で有機野菜を栽培する農家の方々と一緒に野菜をつくるプログラムに参加。豊かな自然で育った野菜を道の駅で販売したり、料理をふるまったりしていました。有機野菜は、化学肥料や農薬を使わずに育てるので、手間がかかる分素材そのものの味わいが強く感じられます。そのこだわりがお客様にも伝わって、「買ってみる」と手に取っていただけた瞬間はうれしかったですね。

こうした活動をしていたこともあり、「こだわりの農産物や食品を、地元京都の人に届けられる企業に行きたい」と思うようになりました。また、スーパーでのアルバイト経験を活かしてそれらを届けられればとも考え、就職先はスーパーに定めました。

数あるスーパーの中からマツモトを選んだ理由は、他のどのスーパーよりもなじみ深い存在だったからです。実家の近所にもマツモトがあったので、普段から楽しく買い物ができていました。店の入り口近くにひときわ目立つように並べられた野菜売り場はインパクトがありましたし、商品ラインナップも豊富で、見ていて飽きることがなかったです。そんなワクワクするような売り場を自分もつくりたいと思い、入社を決めました。

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売り場に立ち、お客様が求めているものを知る

入社後は、希望通り青果部門に配属。現在は、青果部門のチーフとして働いています。野菜や果物の鮮度チェック、品出し、カットなどの基本業務に加えて、一緒に働く部門の方々にこうした業務を割り振り、指示をしています。

また、チーフに任せられる重要な役割の一つが、発注業務です。青果部門の場合、店内に並べる商品のおよそ6割を自分の裁量で発注できます。初めて発注を担当した時は、その裁量の大きさに驚きました。自分で考える難しさはある分、やりがいも大きいです。

商品を仕入れるうえで一番大切にしているのは、お客様が何を求めているかをつかむこと。いくら私が良いと思って仕入れた商品でも、それがお客様の求めるものとずれていては意味がないからです。

そのため、バックヤードでの最低限の業務を終えた後は、できるだけ長く売り場に立ち、接客をしながらお客様の反応をうかがうようにしています。お客様がどの売り場で足を止めているか、買い物かごに何が入っているのかを見ながら、需要の予測を立てることも。売り場には、数字としてあがってくる売上データだけを見ていてもつかめない情報がたくさんあると実感しています。

お客様の需要を最優先する一方で、私の場合は、あまりなじみのない野菜や果物も仕入れるようにしています。毎日同じものを並べていると、売り場がマンネリ化してしまい、お客様も飽きてしまうと思うからです。しかし、ただ珍しい品物を仕入れて並べるだけでは、そのおいしさや魅力をお客様に伝えることはできません。そこで、その食材の特色や栄養価、おすすめの食べ方を載せたポップを売り場に置くようにしています。また、売り場にも積極的に立って、自分の言葉でお客様にご案内できるようにしています。

以前、小さなお子様連れのお母様が来店された時のこと。たまたま「キウイフルーツとバナナ両方食べたい!」といったお子様の声に、お母様が「どっちか一つだけね」と話しているのを耳にしました。

そこで私は、店内に並べていたキウイ味のバナナをおすすめすることに。「キウイーナ」というキウイのような爽やかな酸味が感じられる珍しい品種で、見た目はバナナそのもの。こんなバナナもありますよとおすすめしたら、「これならキウイとバナナ両方食べられますね」と喜んでいただけました。後日、再びその親子が「また買いに来ました」と足を運んでくださった時は、とてもうれしかったです。

このような、普段あまり見かけない野菜や果物は、そもそも存在自体を知られてないことも多いです。なので今後も、お客様に「知らなかった」と思っていただけるような品物や、おすすめの食べ方、レシピをすすんでご提案していきたいです。お客様の日々の食事のバリエーションをより豊かにするお手伝いができるのも、この仕事の醍醐味だと感じています。

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売り場づくりは彩りやトレンドも大切に

せっかくこだわりの野菜や果物を仕入れたとしても、売り場がお客様の目を引くレイアウトになっていなければ、足をとめてもらうのは難しいものです。ですので、発注した商品をどこにどう並べていくかも常に考えています。

よく取り入れているのは、お客様が料理で一緒に使う食材をまとめて並べる方法です。たとえば、ちょうど冬にさしかかるこの時期は、鍋の需要が高まってきます。白菜の横にねぎやきのこを並べたり、おすすめの鍋のレシピをのせたポップを置いたり。こうすれば、お客様に「今日は鍋にしよう」とイメージしていただきやすくなります。

また、色のバランスも意識しています。売り場の一角を同系色でそろえたり、隣に違う色の商品を並べる時は、どの色の組み合わせならより綺麗に見えるかを考えたりしています。

そしてもう一つ大事にしているのが、トレンドの食材を目立つように置くこと。たとえばテレビで取り上げられた野菜や果物は、次の日に買いにきてくださるお客様も多いんです。

以前手ごたえを感じた商品は、きのこの一種であるひらたけです。鍋との相性が良いですし、バター炒めにしてもおいしい。そんなひらたけが、テレビで取り上げられていたのでいつもの数倍発注して、入り口に島陳列(平台を設置して、その上に商品を並べる方法)してみました。目立つ位置に置いたのが効果的だったからか、お客様が次々とひらたけを購入していき、いつもの倍以上の数を売り切ることができました。

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「食」が好きな人に来てほしい

これまでは自分なりの工夫を話してきましたが、まだチーフとしての経験が浅いため、売り場づくりにおいては、勉強を重ねる必要があると感じています。そこで参考にしているのが、他店舗の青果コーナーです。先輩チーフがつくっている売り場のレイアウトを観察したり、先輩から直接アドバイスをもらったりしています。

マツモトの場合、同じ店舗の従業員はもちろん、他店舗とのつながりも強いです。異動するたびに仲間ができますし、大型スーパーに比べて展開している店舗の数が少ないので、青果チーフ同士の横のつながりがつくりやすいと感じています。

人間関係の良さに加えて実感するのは、一人ひとりに任せてもらえる裁量が大きいこと。今まで「これをしたらダメ」と言われたことは一度もなく、やってみたいことをどんどん任せてもらえました。もちろん、裁量が大きい分責任も大きくなります。ですが、たとえ失敗しても責められることはなく、上司や先輩から次につながるアドバイスをもらえたことが励みになりました。

思い返せば、新入社員の頃からいろいろな業務を任せてもらえました。当時の上司が「このコーナーの売り場は永濵君に任せるから、何をいくつ置くか考えて」と、自分で実践してみる機会を与えてくれたのです。どう工夫したら売上が伸びるか考えながら商品を発注し、売り場に反映するトライアンドエラーを重ねた経験は、今も活きています。

今後は今よりも規模の大きな店舗や、逆に小さい店舗も経験しながら、どの店舗でもお客様のニーズをつかめるようになりたいです。その先は、野菜の仕入れ先を開拓するバイヤー業務にも興味があります。どの立場であっても、お客様満足につながる商品を提供できるよう頑張ります。

最後に、就活生の皆さんへ。マツモトには、ぜひ「食」に興味がある人に来ていただきたいです。食が好きであれば、「この商品をおすすめしたい」といった熱量が自然とお客様にも伝わります。また、地域貢献を考えている人も大歓迎です。青果部門では京都産の野菜を積極的に取り扱っていますし、他部門では地元のメーカーとコラボした食品の企画もしています。皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています。

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