キャリアアップへの新たな選択。「スペシャリスト社員」として道を拓く。

キャリアアップへの新たな選択。「スペシャリスト社員」として道を拓く。

キャリアアップへの新たな選択。
「スペシャリスト社員」として道を拓く。

このストーリーのポイント

  • 大学院で数理ファイナンスを学び、自身の武器となる専門性を身につける
  • 入社4年目に、最年少で超専門職「スペシャリスト社員」に区分転換
  • 「自分のキャリアは自分で決める」自ら道を切り拓こうとする姿勢を評価するカルチャーがある

社員の専門性、多様性を評価し、従来の枠組みにとらわれずに社員一人ひとりの個性と可能性を引き出そうとする三井住友海上。新たに誕生した「スペシャリスト社員」も、そうした企業姿勢を象徴する働き方だ。高い志と明確な強みがあれば、年齢やキャリアは関係ない。自らの意志で道を切り拓いていくことができる。

PROFILE
三井住友海上火災保険株式会社

杉浦 師

金融サービス本部 投資部(投資第一チーム)

639896select_prof.jpg

2019年入社(新卒)。経済学部を卒業後、大学院基礎工学研究科で主に数理ファイナンス、金融工学について学ぶ。その専門性を活かせる環境を求めて三井住友海上に専門人財の「スペシフィックコース」へチャレンジし入社。財務企画部を経て3年目より投資部。入社4年目に、新たに発足したジョブ型社員の「スペシャリスト社員」へ区分転換。最年少、20代唯一のスペシャリスト社員として新たな道を歩み始めた。

専門性を活かせる環境がある

もともと数学は好きでした。
金融に興味を抱くようになったのは、高校生の頃です。経済的な問題について数学の知識を使って解いていく参考問題を、先生が出題してくれたことがきっかけでした。それは大学で学ぶミクロ経済学の最初に出てくる問題なのですが、数学にはこういう使い道があったのかと感動したのです。文系の領域である経済の問題を理系の数学で解決するというのは、私にとって新鮮な驚きでした。
大学では理系ながら経済学部に進み、ゼミで金融工学を専攻。大学院では理系の基礎工学研究科に進み、金融に関わる問題を数理的に解明する研究に打ち込みました。

就職活動の時期を迎え、まず頭に浮かんだのは、大学、大学院を通じて身につけた数理ファイナンスという専門性、自分の武器を活かして世の中で活躍したいということでした。具体的にはクォンツ、アクチュアリー、資産運用といった職種です。
その中で三井住友海上の資産運用を第一志望としたのは、運用体制が自分にフィットしているのではないかと考えたためです。また専門人材として特定の職務に配属される「スペシフィックコース」があったことも決め手となりました。自分の専門性を活かす場が用意されているという安心感は、大きな魅力でした。

また、あえて日系の大手保険会社、メガバンクに絞って就職活動を進めたのは、明確な理由がありました。周囲の人と深く関わりながら働ける環境、ウェットなカルチャーが自分に合っていると思ったのです。
もちろん外資系金融という選択肢もありましたが、外資系金融にはやはりドライという個人的なイメージがありました。これはどちらがよくてどちらが悪いという話ではありません。どちらの風土が自分に合うかという価値観の問題です。
入社4年目を迎えた今、入社時のイメージどおり、当社には会社の仲間や人間関係を大切にするような、ほどよくウェットなカルチャーがあると改めて感じます。それは私にとって非常に心地よいものです。

640261select_01.jpg

若手に責任を委ねて成長を促す

入社して最初に配属されたのが、財務企画部でした。当社の経営中枢に近いポジションで資産運用を担う部署です。ここで私は運用資産の配分や海外拠点での運用をモニタリングする業務に携わりました。新人でありながら責任ある業務を任され、やりがいを感じながら仕事に取り組むことができました。
知らないことや判断に迷うことに直面したときに先輩に電話をすると、たとえ始業前であっても快くアドバイスをいただきました。若手とちゃんと向き合いながら育てていこうとするカルチャーは、当社の自慢できる点です。

そんな1年目の終わりに襲ってきたのが新型コロナウィルスの大流行です。世界的なパンデミックにより金融市場は荒れに荒れました。
朝出社すると課長や部長からは「今どれくらいの含み損益があるのか」という問い合わせが飛んできます。その問いに答えるために激しく乱高下する金融市場を睨みながら報告書をまとめることが、当時の私の大きな仕事でした。1年目の社員にとっては荷が重い仕事ではありましたが、この経験から、誰かに責任や決断をゆだねるのではなく、自分で考え、自分の言葉で報告する大切さを学びました。経験が浅いからこそ責任ある仕事を任せて育てていく、そんな環境が当社にはあります。

3年目には投資部に異動しました。財務企画部では運用資産の配分を担当しましたが、投資部ではその最前線としてどのタイミングでどこに投資するかを判断することが業務です。巨額の資金を任され、自分の裁量で売買の判断を下さなくてはなりません。責任はさらに重くなりました。
私は理系出身者としてのバックボーンのもと、市場分析やデータ分析のスキル、統計的知識などの知見を活かし、業務に取り組みました。学生時代に培ってきた理系ならではの強みを幾分か発揮できたと感じています。
投資の判断ですから、勝つこともあれば負けることもあります。特に負けは、非常に心に染みました。若手のうちからこうした厳しさを体験させてもらえたからこそ着実な成長が得られたことは、間違いありません。

640164select_03.jpg

後輩のためにも、自分が先頭に立って道を切り拓きたい

3年目の夏頃に耳にしたのが「スペシャリスト社員」という新たな社員区分ができるという話でした。いわゆるジョブ型雇用の社員です。専門性を発揮しようと考えて「スペシフィックコース」を選んで入社しただけに、「スペシャリスト社員」には興味をもちました。しかし当時の私には経験も知見も不足しており、まだまだ狭すぎる門だと思ったのが正直なところです。
ところが先輩に何げなくそんな話をしたところ「それはぜひ挑戦すべきだ。若手の挑戦を促す制度でもあるのだから、会社の期待に応えてほしい」というアドバイスをいただいたのです。その言葉に背中を押されたこともあり、思い切って「スペシャリスト社員」への転換を希望。審査を経て、希望がかなうことになりました。新しい道に通じるドアが開かれた瞬間でした。

ダメでもともとと考えて応募した「スペシャリスト社員」。審査を通過した理由を自分なりに考えるなら、やはり大学院で金融工学を学んだ専門性を評価していただいたのだと思います。運用部門内で勉強会が開催されたときに私は金融工学についての社内講師を担当しました。そうした取り組みも専門性の評価につながったのだと考えています。
また、何よりも入社3年目という若手でありながら「スペシャリスト社員」に自ら手をあげた、その積極性、主体性が認められたのではないでしょうか。たとえ経験が浅くても、貪欲に成長しようとする姿勢は高く評価する、つまり「出る杭は伸ばす」というカルチャーが当社にはしっかりと根づいているのだと思います。

私が「スペシャリスト社員」を志した気持ちの中には、専門職を目指して「スペシフィックコース」に入社してくる後輩たちのためにキャリアのモデルケースとして新しい道を拓きたいという思いもありました。
転換が決まったとき、ある後輩社員は「自分も杉浦さんのような道を歩んでいきたいと思っています」と声をかけてくれました。私の挑戦が後輩の刺激になり、キャリアアップへのモチベーションを高めることにつながったと感じた、本当に嬉しい一言でした。

640008select_02.jpg

アウトプットにこだわり、結果を出していく

「スペシャリスト社員」は全社で22人だけ(2022年5月現在)。その中で私は唯一の20代で、最年少です。スタートして間がないですが、「スペシャリスト社員」となった以上はこれまで以上に結果を出さなくてはならないと思っています。
超専門職である「スペシャリスト社員」には明確なアウトプットが求められ、半年に一度、業務の遂行状況について査定を受けなくてはなりません。そこで十分な評価が受けられなければ元の社員区分に戻る可能性もあります。そうしたシビアさや、しびれるプレッシャーがあるからこそ大きな成長ができると考えています。
確かに私は最年少ですが、結果を求められるという点で年齢やキャリアは関係ありません。先輩たちに混じって、遜色ないパフォーマンスを発揮していきたいと思います。

現在担当しているのは、保険会社として資産の長期安定運用を主軸とする中で、短期的運用の知見を得ることを目的にした、国債の運用です。日々市場の動きをモニタリングしつつ、いつ、どの国債を買うか、自分の裁量でポジションを決められる面白さがあります。視野もずいぶんと広がりました。
収益源の多様化という経営課題に直結する取り組みですので、会社からの期待の大きさも感じています。経営陣が出席する重要な会議で報告を求められることもあり、心地よいプレッシャーを感じています。

今はまだ「スペシャリスト社員」としてスタートしたばかりですので、日々謙虚に仕事と向き合い、自分を磨くことに必死です。着実に実力を身につけていき、いずれは「三井住友海上の投資は他社とは違う」と一目置かれるような、そんな原動力になりたいですね。そして誰からも信頼され「投資のことなら杉浦に聞けば大丈夫」とリスペクトされる存在をめざしていきます。
私の名前はちょっと変わっていて「師」と書いて「つかさ」と読みます。
「師」は“医師”や“教師”に通じる、人のお手本になるような存在を意味します。両親は生まれたばかりの私に対して「何かの道のプロフェッショナルになってほしい」という願いを込めてこの名をつけたそうです。「スペシャリスト社員」として成長していくことは、両親のその想いに応えることにもなるでしょう。

639986select_04.jpg

TAGS TAGS

三井住友海上についてもっと知りたい方はこちら

SHARE

Related Stories|関連ストーリー