開発・運用の最前線から監査へ、自らの意思でステップアップを果たす。

開発・運用の最前線から監査へ、自らの意思でステップアップを果たす。

このストーリーのポイント

  • 金融という重要なインフラを技術で支えるためにMUFGへ
  • 開発・運用の経験を活かすべく、社内公募制度で監査部へ異動
  • 充実の研修制度と仲間のサポートで不安なく監査業務をスタート

インフラとしてのITに携わりたいとMUFGに入行。15年にわたって開発・運用で経験を積む。培ってきたスキルを活かし、IT人材としてより高い価値を得るべく、未知の領域だった監査部へ。MUFGグループというダイナミックな組織のリスク管理に挑む。

-profile-

長田 澄

三菱UFJ銀行

監査部
2006年入行/学芸学部情報数理科卒

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入行以来、グループのシステム子会社への出向も含め一貫してシステムの開発・運用に携わる。2021年、培った経験を活かして新しいステージへ進むべく、社内公募制度を活用して監査部に異動。監査部内の複数の研修に参加するとともに、早々にOJTで監査実務に携わる。

高いプロフェッショナリズムを備えた先輩たちに惹かれて

私が学生時代に情報系の学科を選んだのは、インフラという存在への強い関心が根底にあったからでした。当時はITベンチャーが数多く立ち上がるなど、ITの力によって社会が本格的に変わりつつあるのが予感された時代。情報システムが重要なインフラとしてこれからの社会を支えていくとの確信がありました。
卒論ではSNSの活用による地域ネットワークづくりをテーマにしました。有力なSNSプラットフォーマーが本格的に日本に上陸する以前のことで、当時としては先進的なテーマだったと自負しています。外国人の先生の指導によって英語で卒論を書いたおかげで、英語力も磨かれました。

「ITを通じ社会インフラに携わる仕事がしたい」との思いで就職活動をしたのは私にとって自然なことでした。これからの社会の土台を支えていく、やりがいの大きな仕事ができると思ったのです。この軸がぶれることはありませんでした。
軸に沿った仕事ができるなら業界にはあまりこだわりはなく、SIerやITベンダー、さらにはエネルギー系など幅広い企業を検討。その中に銀行もありました。
学生であった私にとって銀行とは、窓口やATMのイメージしかありません。しかし説明会を聞き、個人・法人を問わず重要なパートナーであり、グローバルな事業展開を通じて日本だけでなく世界のインフラとして世の中を支えていることを知りました。そのダイナミックさは大きな魅力でした。

当行(旧・三菱東京UFJ銀行)に決めたのは、面接等でお会いした行員の誰もが誠実で、高いプロフェッショナル意識を備えていると感じたからです。社会インフラとしての使命感と誇りを抱いた姿は大変魅力的に映り、自分もこうした人たちと志を同じくして働きたいと思ったのです。
マネジメント層も含めて多数の女性行員が伸び伸びと活躍している環境も魅力的でした。

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自ら望んで監査部へ。より価値の高い専門性を磨く

入行以来、一貫してシステム開発・運用に携わりました。システム子会社に出向してプログラマーとしてスタート。その後経験を重ねるに従って大規模プロジェクトのPMOも経験し、多くのメンバーを巻き込んでプロジェクトを推進していく面白みも味わいました。そんな中で次第に感じるようになったのが、ITシステムのガバナンスとリスク管理の重要性です。
背景にあったのは、金融システムには絶対的な堅牢性が求められる一方で、テクノロジーの進化に伴って開発・運営にはより一層のスピードが求められるようになったことです。各種の規制への対応に一段と厳しい目が向けられるようになったという側面もありました。強いガバナンスを効かせることでそうした変化に対応していこうとする仕事に、私は大きな魅力を感じました。
そこで年2回行われていた社内公募制度を利用し、自ら監査部への異動を申し出ました。その希望が叶い、2021年5月から監査部で仕事をしています。自分の意志でキャリアチェンジできる仕組みがあることは、当行の魅力の一つです。

企業におけるリスク管理は第1の防衛線、第2の防衛線、第3の防衛線と3段階に分けて考えるThree Lines of Defenseの概念で行われます。私の場合、それまで開発・運用の現場にいましたから、第1の防衛線から監査という第3の防衛線へ立場を変えることになります。これは私にとって一つのアドバンテージであると考えました。
というのも開発・運用の現場ならではの仕事の進め方やその背景にある事情・考え方が理解できるため、より実効力のある監査ができるのではないかと思ったからです。現場での経験からくるこうした強みを期待されて異動が認められたとの認識もありました。

開発・運用の現場はどうしても当座の課題に追われて、長期的な視点をもちづらい面があります。そこを第3の防衛線である監査部が補うことで、顕在化する前のリスクを見つけ出して現場と協力して対応することができます。その結果、安定した開発・運営が可能になると考えています。現場も監査も、視点は違ってもめざすところは同じです。当行が「世界が進むチカラになる。」ために、同じベクトルでリスク管理に取り組めることに大きな意義を感じました。
同時に私自身、これまでのエンジニアとしてのスキルを土台に、リスク管理のスキルを上積みすることでIT人材としてのエクスパティーズをさらに磨きたいという思いもありました。

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充実の研修制度で監査の基礎から学ぶ

私はエンジニア一筋で経験を積んできたため、監査についての知見・経験はまったくもちあわせていません。その点は不安材料ではあったものの、豊富な研修が用意されていたことで懸念は解消されました。
まず着任研修として2日間にわたってMUFGの監査の全体像について学び、その後、ITチームとしての具体的な業務について研修を受けました。さらに監査スキル向上のための各種メニューが用意されており、自分の希望に合わせて選択して学ぶことができます。監査部としてシステム監査の人材育成に力を入れており、今後はさらに充実した研修になっていくことが期待されます。
資格についてもCISA(公認情報システム監査人)の取得をめざして勉強をしているところです。

研修の後は、早速OJTも兼ねて監査の実務に入りました。
担当したのは子会社のサイバーセキュリティについての監査です。ヒアリングや調査を通じてガバナンス面でリスクがあると評価したら、改善策を提案します。第三者として当事者にリスクへの気づきを促すとともに、改善の助言まで踏み込めるのが面白い点で、この積み重ねでMUFGグループ全体の信頼向上に繋がっていくことにやりがいを感じています。
MUFGグループ全体で稼働している国内外のシステムは5000以上。信託、証券、カード等、あらゆる領域を監査する幅広さも特徴です。
金融庁が金融機関にリスク管理体制の強化を求める中、私たちが業界全体のリスクガバナンスを牽引しているという自負も、やりがいに通じます。

エンジニアとして感じるのは、開発・運用は自分の担当するシステムの推進に注力するのに対し、監査はIT領域全般への注意力が求められる難しさです。AIやブロックチェーンなど先端技術も当然視野に入れなくてはならないですし、金融業界のグローバルな動きにもアンテナを張っておく必要があります。監査部に異動して一番驚いたのが、こうした幅広さでした。それは苦労するところではあるものの、新しい知見の吸収につながる面白みでもあります。
一方で監査部ならではの内外への影響力の大きさも感じています。コメント一つにもエビデンスが求められるのが監査部の仕事です。その責任の重さと緊張感は、監査部ならではのものでしょう。

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新しい時代の監査を支え、世界が進むチカラとなるために

監査部は少数精鋭のコンパクトな組織です。メンバーの約7割がキャリア採用ですので、多様なバックグラウンドの人材が集まっている点が魅力です。監査法人出身者やITベンダー出身者など、高い専門性を有する人材がそれぞれの強みを活かしながらチームとしての総合力を高めるために研鑽を重ねています。異なる経験や知識を共有するために「知見共有勉強会」も開かれ、互いのスキルの向上に努めています。
また在宅勤務が中心の今は、隔週に一度、30分間のフリーコミュニケーションの時間が用意され、仕事以外の雑談で盛り上がっています。非常にフラットでオープンな雰囲気はITチームの特徴の一つです。
着任早々、私にメンターがついてくれたのもありがたかったです。新しい部署でまごつくことがあればすぐ相談できますし、「何か困っていませんか」と気軽に声をかけていただいているので、大きな安心感があります。

テクノロジーの進化の速度は凄まじく、同時に金融業界も大きな変革の中にあります。監査の役割がますます重いものになっていくことは間違いありません。かつては書類を1枚1枚めくって印鑑の漏れがないかをチェックするようなイメージがあったかもしれませんが、今はアドバイザリーとして先手を打ってシステムリスクを管理する、そんな“攻め”の仕事となっています。
そうした中で常に最新の情報をキャッチアップし、MUFGグループ全体のデジタル推進を監査の立場から後押しできる人材になることが私の目標です。それは社会の課題解決につながり、世界が進むチカラとなることでしょう。インフラを通じた社会への貢献という学生時代からの思いは、さらに強くなっています。

ITベンダー等で活躍されているエンジニアの皆さんにとって、監査という仕事はイメージしづらいかもしれません。しかしMUFGグループという大きな舞台でインフラとしての金融システムを支えるために、長年培ってきた技術力を活かすことは大きなやりがいとなるでしょう。私のように監査の経験・知識がまったくなくても十分に活躍できますし、挑戦する価値のある仕事です。
キャリアチェンジを考えるIT人材にとって、魅力ある選択肢の一つであると確信しています。

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