地域のインフラとして、食と健康を支えていく。ランドロームの想いは変わらない。

地域のインフラとして、食と健康を支えていく。ランドロームの想いは変わらない。

地域のインフラとして、食と健康を支えていく。
ランドロームの想いは変わらない。

このストーリーのポイント

  • 地域を支えることに、誰もが誇りを持つ
  • 社員のチャレンジを大切にする風土
  • 強みに磨きをかけ、接客日本一を目指す

地域密着の姿勢を貫くスーパーマーケット、ランドロームジャパン。創業以来、基本的な姿勢は変わらない。これからも地域の生活を支える存在でありたいと考えている。

PROFILE
株式会社ランドロームジャパン

村越 陽司

経営企画室次長 兼 管理本部 
店舗開発部室長
2003年入社(中途)

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三重県、山形県のスーパーマーケットで経験を積んだ後、23歳でランドロームジャパンに入社。食肉部、インストアベーカリー部門を経て、乳製品、酒、米・雑貨の仕入れを担当。その後、2店舗で店長を務め、2017年に経営企画室に配属され、現在に至る。

私たちの仕事は売って終わりではない

スーパーマーケットとは、地域の人々の食と健康を支える仕事です。文字通りのライフラインなのです。
私はそのことを、スーパーマーケットで働く両親の姿を通じて、幼い頃から間近で感じておりました。地域になくてはならない存在であることに両親は誇りを持っていましたし、私もランドロームで働いていることを誇らしく思っています。

今でも思い出すのは、店長時代のエピソードです。イチゴの最盛期の出来事でした。
あるお客様がランドロームで購入されたイチゴが少し傷んでいたのです。イチゴは傷みやすい商品ですので、特に商品管理には注意が必要です。お客様からご連絡をいただいた私は、交換のためにすぐにお客様のご自宅へ駆けつけました。
玄関を開けた私の耳に飛び込んできたのが、小さいお子さんの泣き声です。お子さんは大好きなイチゴをすぐにでも食べたかったのに、お母さんが「お店の人が取り替えに来てくれるから」と食べさせなかったのです。それでお子さんは泣きじゃくっていたのでした。
私が新しいイチゴをお届けするまでは20分か30分。イチゴが傷んでいたことによって、わずかな時間であっても お子さんをお待たせし、悲しい思いをさせてしまった事を私は心から申し訳なく思いました。

ランドロームの経営理念は「健康・グルメ・快適・人を大切に」です。
私たちの仕事は商品を売って終わりではありません。商品を売ったその先、つまりお客様が食卓で笑顔になっていただくまでが私たちの仕事なんです。誰でも美味しいものを食べるときは笑顔になりますよね。商品をおいしく召し上がっていただき、快適な生活を実現していただくことが、私たちの使命ということです。

我々にとっては100個売った商品の1つかもしれませんが、お客様にとっては食卓に並べる大切な1つなんです。それは誕生日や大切な記念日の食卓かもしれません。
ランドロームで働く誰もがそんな想いを大切にし、誇りを持って日々の仕事に取り組んでいます。

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お客様と“片思い”ではいけないと学ぶ

失敗を恐れずにチャレンジできる風土であることは、ランドロームの大きな魅力です。私にとって最も大きなチャレンジは、30代前半のことでした。
当時私は酒の仕入れを担当しており、ワインを仕入れるためにイタリアまで飛びました。コストを下げるためには、当然ながら大量仕入れが前提となります。そこで私は当時の販売量の6倍近い量で仕入れることを決断しました。6倍という数字だけを見れば無謀かもしれませんが、私はランドロームにはそれだけの量を販売できるポテンシャルがあると信じ、思い切って決断したのです。
仕入れたからには、売り切るための工夫をしなくてはなりません。売場のどこに並べるか、どんなストーリーをお客様に伝えるか、知恵を絞り、店舗を巻き込んで作り上げていきました。その結果、無事に6倍の量を売り切ることができたのです。
大切なのは何を仕入れるかではなく、商品にどんな想いを込められるかです。その想いを組織全体で共有することで連動性が生まれ、想定以上の販売力が生まれてくるのです。私はこのチャレンジを通じて、そんなことを学びました。

酒の仕入れでは、失敗もしました。30代前半の頃、メーカーからウィスキーを樽買いする決断をしたのです。その樽からボトルに詰めて販売すれば、売り切れると確信しての決断でした。
しかし当時は、ハイボールブームが訪れる前。意に反してウィスキーはまったく売れず、大量に売れ残ってしまったのです。
この経験は、いくら商品に想いを込めたところで、お客様に響かなければ売れないという事実を私に教えてくれました。商品を売るためにはニーズが必要です。片思いじゃダメなんです。

今は、ジャパニーズウィスキーがブームですから、私のチャレンジは早すぎたと言えるかもしれません。両思いになるには、タイミングも重要だと学びました。
もちろん失敗は決して無駄ではありません。失敗こそ人を成長させてくれます。
先ほど私は失敗を恐れずにチャレンジすると言いましたが、チャレンジすること自体が成功なのです。それがランドロームの考え方です。

店長時代も失敗を経験しました。
スーパーマーケットの従業員はパートさんが主力です。私の親の世代の方も少なくありません。店長として初めて店舗に乗り込んでいった私は、何とか売上を伸ばそうという意気込みもあって、自分の思うままに指示を飛ばし、売場を変えようとしました。今振り返れば、それで現場が動いてくれるわけがありません。上意下達ではなく、自ら考え、自ら行動する、主体的な風土を浸透させることが何よりも大切だったのです。
現場で働く人たちに、いかに腹落ちしてもらうか。それこそがマネジメントの極意だと学びました。

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チャレンジする姿勢が成長を促す

3.11東日本大震災も強く印象に残っています。地震発生時、私は本部で商談をしていました。想像を絶する揺れの中、何が起きたのか、まったくわかりませんでした。
その後、ガソリンが不足し、物流網がまひしてどこのスーパーマーケットも店舗の棚は空っぽに。お取引業者様に連絡すると、倉庫に商品はあってもガソリンがないから届けられないという返事でした。それを聞いた私は「じゃあ取りに行きます」と言って、自分でトラックを運転して倉庫まで商品を受け取りに行き、店舗に並べました。
今思えばわずかな量でしたから、どれだけのお客様にお届けできたか、わかりません。それでも「ランドロームに行けば買える」と信じて行列を作ってくれたお客様の姿を思い出すたび、我々は社会インフラそのものであるとの想いを強くするのです。

現在私は管理部門である経営企画室及び店舗開発部室長として業務を担当しています。役割は、一言で言えば全体の調整役。システム部門やDX推進部門、食育推進部門など本部の様々な部門のまとめ役を担っています。ゴールが同じでも、各部門が自分たちの都合で動けば連動性は生まれず、無駄が生じます。そうならないよう私は、全体最適を目指して調整を進めています。

仕入れを担当していたり、店長をしていたりした時代は、やはり売上が伸びていくことが一番の喜びでした。

管理部門にいる今は、会社の成長が喜びですし、それ以上に人の成長を感じられる瞬間が大きなやりがいとなっています。
経験やスキルの違いは決して成長の差にはなりません。もっとも差が出るのは、チャレンジする姿勢の有無だと思います。自分の目指す姿を明確にイメージし、そこに向かって1歩ずつ着実に足を進めていけること。そんな姿勢を持った人材が増え、成長していく姿に、私は大きな感動を覚えます。

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規模を追うのではなく、強さに磨きをかけていく

今後のランドロームの軸にあるのも、「健康・グルメ・快適・人を大切に」という経営理念です。これは決してブレることはありません。お医者さんは病気を治せますが、我々スーパーマーケットは病気にならない健康な体を作ることに貢献できます。その誇りにも変わりはありません。 この基本の上で、いかに成長を続けていくか。スーパーマーケットは変革期であり、特に関東圏は激戦区でもあります。その中でナショナルブランド商品の価格で闘っていっても、我々に勝ち目はないでしょう。やはりオリジナル商品の開発、ストアブランドの強化による差別化を推し進めていく以外にありません。地域密着の姿勢を大前提に、接客サービス日本一を目指していくことが、今後もランドロームの基本戦略となります。

私が当社で働く人材に求めるのは、次の3点です。
1つめが、これまでお話ししてきたように、チャレンジできる人材です。2つめが、コミュニケーション力です。スーパーマーケットの仕事は1人ではできません。多くの仲間とのチームワークが必要であり、そのためにコミュニケーション力は重要です。そして3つめが、人を思いやる心です。食を通じてお客様の食卓を笑顔にするために、地域の皆さんに対する思いやりの心は絶対に忘れてはなりません。
こうした姿勢を持った仲間と、私はこれからのランドロームを作っていきたいと考えています。

私が入社したとき、ランドロームはまだ8~9店舗しかありませんでした。それが現在では千葉県と茨城県に計23店舗です。もちろん決して現状に満足しているわけではなく、今後は年に1~2店舗ずつ出店するとともに、既存店舗の改装にも力を入れ、5年後には売上500億円、10年後には同1,000億円を達成したいと考えています。
もちろんどんなに規模が大きくなっても、地域の人々の食と健康を支え続ける姿勢に変わりはありません。お客様がお店に一歩足を踏み入れたとき、「いつもありがとうございます」「今日はリンゴが美味しいですよ」と温かい声をかけられる、そんな従業員のそろった店舗でありたいと考えています。

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