プロジェクトストーリー:培った通信インフラの技術を、 水道事業にも活かしていく

プロジェクトストーリー:培った通信インフラの技術を、 水道事業にも活かしていく

プロジェクトの概要

東京都は以前から水道設備の老朽化に伴う更改工事を実施してきたが、東日本大震災に伴う水道管被害が多発したことを踏まえ、かつ今後高い確率での発生が予想される首都直下型地震の備えとして、水道インフラの耐震対策を積極的に推進している。ミライトは、従来から培ってきた通信インフラのノウハウを活かして水道事業に参入。その一環として受注したのが、江東区常盤における水道管耐震化工事だった。

tokyo_headph.jpg

事業目的
水道管耐震化対策

施工場所
江東区常盤の住宅街

工程
配水本管及び配水小管合計約400mのうち、約100mを「推進工事」で実施

推進工事とは?

水道工事で通常行われる「開削工事」に対して、難易度の高いのが「推進工事」の工法。工事区間の両端に立坑を設置し、そこから水道管を地中に入れて繋ぎ合わせるため、工事が地表で行われることがなく、都市環境への影響を最小限に抑えることが可能になる。

なぜこの工法を?

住宅街という環境から、開削工事の掘削による配水管敷設では、地域住民への日常生活等に影響が大きいと自治体が判断。周辺地盤に関する影響を最小限にするために、推進工事の工法が採用された。

STORY01
難易度の高い「推進工事」への挑戦が始まった

project01.jpg

今回のプロジェクトは、通常の開削工事とは異なる、難易度の高い「推進工事」の工法が義務付けられていた。自社の技術評価を高めるために、何より地域の重要なインフラ構築のためにも失敗は絶対に許されない。しかも、施工現場にはいくつかの難点があった。工事エリアは地下水位が高くて土質も緩く、水道管を入れるための立坑を深く強固なものにする必要がある。また事前の調査で土壌にメタンガスが含まれていることが分かり、防爆措置が必須に。さらに住宅街という環境から住民への丁寧な説明も欠かせなかった。

この難しい水道工事の現場を任されたのが、入社13年目の監理技術者・大石剛。実は彼自身、水道の推進工事は初めての経験だった。大石は「施工業者の職人さんなど20数名の現場で、工程管理や技術指導を行うのが私の主な役目でしたが、最初は毎日が緊張の連続。とにかく安全管理を重視し、メンバー間で緊密なコミュニケーションを取りながら工事を進めていきました」と振り返る。彼にとって「初めての工法でもあり、正直不安ばかりのスタートでした」という推進工事が、18年2月にスタートした。

STORY02
「通水確認!漏水なし!」歓喜の瞬間を迎えた喜び

project02.jpg

目で確認できない地中で、水道管を押して配管する難しい工事だけに、不測の障害に直面して一歩間違えば事故につながるリスクがつきまとう。だが、現場の作業員と気心が知れるようになるにつれて、不安よりも楽しみが勝るようになっていったと大石は言う。「推進工事の中身を職人さんが丁寧に教えてくれ、現場のチームワークと共に心強さは増していきました。土木工事は常に新しいことへの挑戦で、毎日が学びと発見の連続。一つひとつの工程をクリアしていく達成感がその都度あり、やりがいを感じる日々でした」と話す。

そして、工事完了を1カ月後に控え、地中の水道管に通水する日を迎えた。通水後24時間の水圧テストを行うが、もしも水圧が下がれば漏水の可能性が高い。漏水すれば、施工不良で一から掘り直しになる。莫大な損失はもちろん、工期の遅れは必至だ。作業員全員が緊張しながら結果を待つなか、通水から24時間後、結果の報告があった。「水圧低下なし。通水確認。漏水なし!」作業員に報告を行うと、一同が歓喜の表情に。大石も「感動しました。ベテランの職長さんも大喜びで、『これで飯食ってこい!』って職人さん皆にお金を配るほどで(笑)」 忘れられない瞬間になった。

実はこの日の数日前、首都圏を台風19号が直撃した。嵐が去った夜中の1時過ぎに、工事現場に立っていたのが大石だった。心配でいてもたってもいられず、現場を見るために駆け付けたという。「雨で水が溢れていないか、陥没が生じてないかなど心配で。何事もなくひと安心でした」。もうすっかり、数々の修羅場をくぐり抜けて推進工事を自分のモノにした、リーダーの顔になっていた。

STORY03
社員のチャレンジ意欲を育む環境がここにはある

story3.png

ミライトが請け負う工事の中で、水道事業の歴史はまだ浅い。だが、その社会的意義も踏まえ、今後多くの案件を受注できる体制の確立を進めている。そのためにも有望な社員を仲間に加え、さらなる技術力の向上を図らなければならない。その一人が、女性技術職の有望株、早野智恵。民間土木中心の会社から、公共工事をやりたくて2019年4月に入社した。

いま彼女は水道事業に従事し、大石とはオフィスのデスクを並べる仲。別の現場で、水道の耐震継手化に伴う配水小管布設替工事を担っている。早野は「水道工事が未経験の私に、大石さんが隣の席で図面を描いて丁寧に教えてくれます。先輩方がすごく面倒見がよくて、自分の時間を割いてでも見てくれるのでありがたいです」と笑顔を見せる。

そしてもう一人、新卒入社1年目の期待の星が、現在は通信系工事を担当する永田朗人だ。大学で土木を専攻し、研究室で防災を学んだ経歴の持ち主。入社後の研修で水道工事に接し、その耐震化対策に興味をもったという。「水道工事は老朽化と併せて耐震化を目的とした取替工事です。漏水防止のほか、大規模地震での水道管離脱を防ぐ耐震対策も目的としているなど、市民生活や命に係わる水道事業に携わってみたいという気持ちを強くしています」と話してくれた。

こうした新たな人材が活躍できる場として、水道事業はとても楽しみなセクションだ。推進工事への挑戦機会を大石に与えて成長を促したように、3人とも「ミライトは挑戦したいという意欲に応えてくれる会社」と口をそろえる。そして「頑張ればきちんと評価して、チャンスも与えてもらえるから、新たな業務にもチャレンジできる」と意欲的だ。水道など生活に不可欠なインフラを支え、社会貢献をやりがいに変えられるミライトの仕事。その手応えがいっそう感じられた時、人としての成長もまた加速していくといえそうだ。

株式会社ミライトについてもっと知りたい方はこちら

採用ホームページへ 

関連記事