最先端のデジタルツイン技術と柔軟な発想で世の中の未来を切り拓く

最先端のデジタルツイン技術と柔軟な発想で世の中の未来を切り拓く

最先端のデジタルツイン技術と柔軟な発想で
世の中の未来を切り拓く

このストーリーのポイント

  • デジタルツイン技術により、花火大会の設営効率化を実現
  • 事業の発展性、会社の成長性に惹かれて入社を決意
  • 最先端技術を活用して、世の中にイノベーションを起こしたい

スマートフォンの普及が急速に進んだ時代背景から「通信インフラ業界は世の中を豊かにする鍵になる」と実感し、ミライト・ワン(旧:ミライト)に入社。入社から10年目までは通信キャリアの基地局建設における施工管理に携わり、2023年4月から現職。

PROFILE
株式会社ミライト・ワン

加藤 広昭

みらいビジネス推進部
2013年入社

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工学部 知能エレクトロニクス学科卒。最先端技術への関心が高く、ミライト・ワンの新規ビジネスを推進する部署に異動を希望し、念願叶って配属。現在は、デジタルツインを活用した地域のイベントの効率化・活性化をはかれるサービスの開発に従事している。

デジタルツインによって、イベント会場の設営を効率化

現在は、ミライト・ワンの新規ビジネスを促進する「みらいビジネス推進本部」に所属していて、イベントDX事業に取り組んでいます。イベントDX事業とは、地域で開催されるイベントの効率化、活性化を支援するDXサービスの開発を進める事業です。具体的には、各地域で花火大会などの運営を行うFIREWORKS株式会社と共同で、デジタルツイン(現実の空間を、パソコンなどの端末上に3Dで再現する技術)を使ってイベント会場を再現するサービスを展開しています。

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イベント会場をデジタルツインで再現することで得られるメリットは、2つあります。1つ目は、デジタルツイン内に、同じくデジタルで再現したテントや椅子など必要な備品の配置をシミュレーションできるため、準備にかかるコストを削減できることです。

従来は、紙の図面を見ながら必要な備品の種類や数量を予測して、現物を現地に試し置きしながら数や配置場所を調整する必要がありました。一方、デジタルツインを使えば、備品の現物がなくてもデジタル空間上で配置を再現できます。たとえば、椅子をどこに何個置けば良いかの目安が立てられるので、「予想より多く発注してしまった」といった無駄を省くことができるのです。ほかにも、会場エリアを見回る警備員をどこに配置するか、打ち上げる花火が客席からどう見えるかなどをシミュレーションできるので、来場者の安全を守りつつ、満足度の高いイベントを提供することができます。

もう1つは、イベントの設営状況が、自治体や搬入業者など運営に関わる関係者に共有しやすくなることです。再現したデジタルツインの情報は、パソコンだけでなく、手持ちのスマートフォンやタブレットで見ることもできます。関係者は、画面を見ながら会場設営ができるので、作業が効率的に進みます。また、紙の図面より3Dで再現されている方が空間のイメージがつかみやすく、関係者同士の認識のずれを防ぐことにもつながるのです。

以前から、ミライト・ワンは施工現場でデジタルツインを活用していました。たとえば、狭い道路に面した敷地で工事をしなければならない場面を想定します。そういった現場を3Dで再現して、クレーン車や人が安全に通れるかなどをシミュレーションしたうえで、工事にあたっていました。

この技術を、施工現場だけではなくより幅広い場面で活用したいと考え、イベントDX事業が立ち上がりました。2022年の4月から実証実験を進めていき、2023年の6月に本格的にサービスの提供を始めています。

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地元の花火大会の成功を後押しできた達成感

私は、2023年の4月からみらいビジネス推進本部へ配属になり、今はチームメンバー4人で事業を進めています。もともと、デジタルツインのような最先端の技術に興味があったため、異動の希望を出したら念願が叶いました。

配属になってすぐ、私の出身地でもある福島県で開催される花火大会にサービスが導入されることが決まりました。私は現地の会場を3Dモデル化する担当に。カメラ付きのドローンを操作しながら現地を撮影し、データをもとに会場を再現していきました。どの角度からドローンを飛ばして撮影すれば再現度の高い空間を作れるかは、試行錯誤したポイントです。

また、イベントを運営する方々にとって使いやすい機能の開発にも取り組んでいたのですが、ここに一番苦労しました。最初、私が再現したデジタルツインは専用ソフトを入れたパソコンでしか見ることができない状態でした。そこで、デジタルツインの情報をスマートフォンにも表示できれば、当日多くの運営スタッフの方に活用してもらえて、情報共有がしやすくなる。そう考えたのですが、私一人では実現させるためのアイデアがなかなか浮かびませんでした。

この時に救われたのは、チームメンバーの存在です。全員で意見を出し合いながらアイデアをブラッシュアップできましたし、アイデアを実行に移す検証作業もスムーズに進められました。チームで一丸となって検証と改善を繰り返したおかげで、無事にデジタルツインをスマートフォンで表示する機能を実装できたのはうれしかったですね。一人で黙々とやっていたらどこかで行き詰まっていたでしょうし、視野も狭くなっていたと思います。同じ目標に向けて動けるメンバーがいて、本当に心強かったです。

こうして迎えた花火大会の当日は、福島の現地でサービスの動きを監視していました。会場で無事に打ち上げられた花火を見たとき、大きな達成感がこみあげてきたのは忘れられない思い出です。地元の活性化に少しでも貢献できたことを誇りに思いましたし、スタッフの方々にも「今年はスムーズに大会を運営できたよ」と声をかけてもらえて、胸がいっぱいになりました。

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スマートフォンの普及から通信インフラ業界の成長性を実感

大学時代を過ごしていた2011年頃に、スマートフォンの普及が急激に進みました。生活がどんどん便利になったことから「通信インフラ業界は、世の中を豊かにする鍵になりそう」と実感。工学部に所属していたこともあり、就職活動をする際の企業選びの軸は「通信インフラ業界の技術職」に定めました。

その中でも当社に関心を持った理由は、ちょうど就活中の2012年に、複数の会社が合併して株式会社ミライトへ生まれ変わるタイミングだったからです(※ミライトは、2022年7月の合併によりミライト・ワンへ名称変更)。会社説明会に参加した時、人事担当の方の「当社はこれから名前を一新して、事業規模も拡大していきます」という言葉にワクワクしたのを覚えています。通信インフラ業界がますます発展していく兆しを見せるなか、会社自体もさらに成長していくといった前向きな姿勢に惹かれて、入社を決めました。

入社後は、通信キャリアの基地局の建設や、保守に伴う施工管理に携わっていました。主な業務は、現場の工事の進捗管理です。まずは、基地局を建設する協力会社や通信キャリアなどの関係者の方々と、工事のスケジュールを打ち合わせします。スケジュールが決まったら、工事が計画通りに進んでいるかを確認したり、現場の設備が不備なく安全に建設できているかを管理しながら、工事の完了を見届けるのが仕事です。

学生時代に電気回路や装置の勉強はしていたものの、基地局の建設に使う専門装置の知識は全くなかったので、一から覚えていくのは大変でした。そんな新入社員時代を支えてくれたのが、同じ部署の先輩です。先輩には、現場に同行してもらって一つひとつの装置の使い方や、工事の手順などを教えてもらいました。

この時に先輩からいただいた「一人で仕事をするイメージを持ちながら話を聞いてね」という言葉は、今でも心に残っています。もともと、早く一人前になりたいとは思っていましたが、そう言ってもらえて改めて「受け身にならず、先輩から教えてもらったことを吸収しよう」と、気持ちが引き締まりました。

前向きに取り組んでいると、1年目の途中からは一人で現場を任せてもらえるように。わからないことは先輩に教えてもらいつつ、自分から案件を進めていくうちに知識が身につき、段取りもつかめるようになってきました。当時と今で仕事の内容は大きく変わりましたが、施工管理をしていた時に培った「自ら進んで取り組む」という姿勢は、今も変わらず持ち続けています。

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最先端技術を活用して新たな価値を届けたい

今後実現したいのは、デジタルツインの活用の幅をさらに広げていけるサービスの新規開発です。今は花火大会など屋外のイベントに当社のサービスを使ってもらっていますが、今後は、アリーナや体育館などの屋内で開かれるイベントにも、デジタルツインを活用してもらえるよう計画しています。

お客様に屋内でデジタルツインを活用してもらうには、屋外とはまた違った機能を提供する必要があると考えています。プラスアルファでどんな機能を付けていくかは、チームメンバーと検討中です。デジタルツインを使って新たな価値を届けることで、お客様の業務をサポートできるよう取り組んでいきます。

また、私自身も世の中にある画期的な技術について、もっと知見を深めなければと思っています。インプットした知識をサービスに活かせれば、何か新たなイノベーションを起こせるかもしれないからです。これからも創造力をふくらませながら業務に邁進していきます。

当社を志望している学生の皆さんへ。現在ミライト・ワンは、さらなる事業成長に向けて新規ビジネスに力を入れています。新規事業は前例がないこともあり、手探りで進めていかなければなりません。苦労はありますが、その分やりがいも大きいです。柔軟な発想で未来を切り拓いていきたい人は、ぜひ一緒に働きましょう。

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