技術力で社会を支える。 その誇りが成長の原動力。

技術力で社会を支える。 その誇りが成長の原動力。

このストーリーのポイント

  • 充実の研修体制で、基礎からしっかりと時間をかけて育ててもらった
  • ネットワーク構築の現場で、スムーズな施工のために調整に携わる
  • ものづくりの達成感、そして社会貢献の実感がやりがい

電気、ガス、水道と同じように、社会に不可欠のインフラである通信回線。縁の下の力持ちとしてその構築に携わることに、大きなやりがいを感じている。若いうちから現場の最前線で責任ある仕事に取り組み、着実に成長を続ける。

-profile-

三船 奨平

株式会社ミライト・ワン

NTT事業本部 アクセス事業部
東京中央アクセスサービスセンタ 施工担当
2017年入社/生産電子情報システム技術科卒

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札幌出身。学生時代を小樽で過ごした後、ミライト・ワンへの入社を機に東京へ。入社以来、アクセス事業部にて、社会インフラとしての通信ネットワークの構築に最前線で携わる。将来は、地元・北海道で、通信インフラを支えることで社会に貢献するのが夢。

※取材撮影当時

知らずに出会っていたミライト・ワンの社員たち

学生時代を過ごしたのは、北海道の小樽です。ここでは毎年冬に「小樽雪あかりの路」というイベントが開かれるのですが、私たち学生も地元の催しということで、雪像を造るなどの準備に総出で参加しました。自然と仲間と力を合わせることを学び、“どんなことでも、やるからには楽しもう”という価値観が身についたと思います。卒業研究でも、チームワークを発揮して助け合いながら進めることができました。途中で煮詰まってしまうことはあっても、くさらず、むしろその状況を楽しむことで、乗り越えられたと思います。
このように人と力を合わせて目の前の山を登っていく醍醐味は、今の仕事にも通じるものがあります。

専攻していたのは情報システムで、自分で基板を設計し、その上に自分で組んだプログラムを搭載するというようなことに取り組みました。幼い頃からロボットに興味があったのです。ただ、大学で学ぶうちに、プログラミングよりもネットワークに興味が移っていきました。例えばルータの設定などは、とても楽しみながら取り組めたのです。
そうした経験から将来は通信ネットワーク関連の仕事に携わりたいと思うようになりました。今や通信ネットワークは、ガスや電気、水道と同様に、私たちの生活に不可欠のインフラです。縁の下の力持ちとして社会を支える仕事は、とてもやりがいがあると思えました。

ミライト・ワンとは、不思議な縁がありました。
学生時代、コンビニでアルバイトをしていたのですが、お店の向かい側にあったビルにミライト・ワンの北海道支店が入っていたのです。もちろん当時は、ミライト・ワンという会社は知りません。ただ、作業着で買い物をする社員の人たちは、レジに立つ私に向かって「ありがとね」と言ってくれるなど、とてもいい人ばかりでした。こういう人たちのいる会社は、きっといい会社に違いない、と思ったのです。
そして、就職活動の際に参加したミライト・ワンのインターンシップで私が目にしたのは、同じ作業服でした。「あっ、あの服だ」。その瞬間、私はこの作業服を着て働く自分の将来像を描いたのかもしれません。

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後輩への指導を通じて自分も成長する

インターンシップでは、アクセス事業部の先輩社員と一緒に、お客さまのお宅や事業所を訪問して光ケーブル・メタルケーブル引き込みを行ったり、ケーブルの接続・分岐をするためのキャビネットを設置したりといった作業を行いました。ルータをいじることが好きだったので、作業そのものを楽しみながら取り組めました。
同時に、ネットワークを支える使命感、やりがいを強く感じました。特に災害時にはいち早く現場に駆けつけて、復旧作業を行わなくてはなりません。ガス、電気、水道と同様、一日でも早く復旧させないと、社会生活に支障が生じてしまうからです。目立たないけれども社会のために絶対に必要な仕事、人助けができる仕事に、私は大きなやりがいを感じました。

ミライト・ワンに入社して感じたのは、とにかく人の育成に熱心だということです。ひとり立ちするまでの最初の2年間は、実質、研修期間のような感じでした。
1年目はマナー研修や会社の仕組みなどを半年間かけて学んだ後、OJTによる基礎研修が行われました。学生時代にネットワークを学んでいたとはいえ、さすがに仕事となると覚えること、身につけるべき技術は膨大です。研修を通じてそれを一つひとつ身につけていくわけですが、わからないことがあると先輩も一緒に残ってくれて、私がしっかりと理解できるまで指導してくれました。

2年目には後輩が入ってきましたから、私も教える側に立たなくてはなりません。自分でも「まさか」とは思ったのですが、なんと早くも新入社員研修の場で教壇に立って教えることも経験しました。たとえ2年目とはいえ、先生役なのですから、中途半端なことはできません。新人に間違いなく教えられるよう、入念に準備しました。当然のことながら、それは私自身を鍛えることにもつながりました。先生役をやらせることで私も育てよう、というのが会社としての意図だったわけです。
技術レベルを他社と競い合う光通信工事技能競技会で選抜メンバーのサポート役を担ったのも、成長の背中を押してくれました。ちなみにミライト・ワンは2017年にこの競技会で総合部門優勝を果たすなど、高い技術レベルを誇っています。
このように若い人材の育成に本気で取り組んでくれるのが、ミライト・ワン。この恵まれた環境を、本当にありがたく感じました。

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使命感のもと、現場のスムーズな進行を支える

入社3年目からは工事長、現場代理人の補佐として、施工現場の管理、作業の段取りなどに携わっています。印象に残っているのは、東京オリンピック・パラリンピックの選手村の案件です。これは選手村にある建物にインターネット環境を構築するため、建物の共用部分までインターネットケーブルを敷設するという工事でした。
もちろん工事に携わっているのは私たちだけではありません。設備工事や内装工事等も同時に進められています。さらには元請けとしてのゼネコンが6社もいて、その下にいくつものサブコンが存在します。要するに非常に多くの関係者が複雑に関わっている中、いかにスムーズに工事を進められる環境をつくるかが、私の仕事です。それは、常に想定外のできごとと真正面から向き合う、緊張感ある毎日でした。

実際はあるはずの管路がまだ掘られていなかったり、障害があってケーブルを通せなかったり。そんなアクシデントはしょっちゅうでした。そのつど、私はゼネコンや他の工事業者と掛け合い、我々の工事がストップしないように調整を進めていきました。
どの施工会社も限られた工期の中で作業を行っていますから、お互いに都合は譲れません。さらに他社の担当者はベテランぞろいの中、私は一番の年下。時には、聞く耳を持ってもらえないような状況もありました。そんなときは、先方の言い分も聞きつつ、こちらの言い分を通すというような駆け引きをすることも。学生時代に学んだ「楽しみながら乗り越えていく」という精神がここで活きていたと思います。
何よりも、現場を預かる、インフラを支える、という使命感が大きかったです。現場長は「何かあったら責任はオレが取るから」と私に任せ、背中を押してくれました。その想いに応えようという気持ちは強かったです。

同様に取り組んだのが、2020年6月に開業した有明ガーデンです。こちらは大規模な商業ビルで、約200もの店舗の一つひとつにインターネットケーブルを敷設しなくてはなりませんでした。総距離は約20kmにも及んだほどです。当然、200の店舗それぞれに工事の進行状況が違いますから、それに合わせた作業を行わなくてはなりません。選手村同様、さまざまなアクシデントも発生しました。工事が遅れている店舗では雰囲気もピリピリしていて、調整も容易ではありませんでした。
それでも無事に工事が完了し、建物は完成。オープンは、達成感というよりも、まずはホッとしたというのが正直なところです。インフラを支えるという使命を果たせたからこそ得られた安心感でしょう。

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設計も経験し、いつかは現場のトップとして

私たちが手がけた仕事は、選手村も有明ガーデンも、建物が完成してしまえば人の目に触れることはありません。それどころか、世界とリアルタイムでコミュニケーションできることが当たり前になった今、それを裏側で支えている私たちの存在を意識する人はいないでしょう。もちろんそれがインフラを支えるということ。当たり前を、当たり前にするために汗を流すことが、私の誇りなのです。

人との出会いもこの仕事の醍醐味です。
ゼネコンや他の施工会社と正面からぶつかって調整を行う一方で、建物を完成させるという目標は全員に共通です。同じ目的に向かって進むという一体感が、そこにはあります。時には他の施工会社の担当者と相談し、チームプレーで連携を取りながら問題の解決に取り組んだこともありました。社会から注目される大きなものづくりを、協力しながら進めているという喜びを分かち合うことができました。

現在は目の前の業務をこなすのに精一杯ですが、これからは事前の段取りづくりから携わって、最後まで一人でやりきれるだけの力を身につけたいと思います。そして、施工の経験を活かして、設計の業務にも携わりたいと考えています。設計の経験を積んだら、再び施工の現場に戻り、今度は工場長として現場をトータルに仕切ってみたいですね。
夢は、いつかは地元の北海道に帰って、通信インフラを支えることです。自ら手をあげれば、異動などの希望も比較的かなえやすいのがミライト・ワンの社風。きっといつか、そのチャンスが巡ってくると信じています。

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