いつも学びに貪欲であってほしい。「みらいカレッジ」がマルチスキル人材を生み出す。

いつも学びに貪欲であってほしい。「みらいカレッジ」がマルチスキル人材を生み出す。

いつも学びに貪欲であってほしい。「みらいカレッジ」がマルチスキル人財を生み出す。

このストーリーのポイント

  • 自由な雰囲気とフランクな社風に惹かれて入社を決断
  • 自分のアイデアが尊重され、ゼロから形になる仕事にやりがいを感じる
  • 新研修システム「みらいカレッジ」を立ち上げ、人財育成に貢献していきたい

通信インフラの整備やメンテナンスなど5G社会の礎を築いてきたミライトは、2022年7月、グループ再編により新会社ミライト・ワンへ。マルチスキルな人財を育てる「みらいカレッジ」をスタート、グループ全社や協力会社の社員がマネジメントや専門スキルを学べる研修インフラとしてこれからさらに機能やコンテンツを充実させていく。

PROFILE
株式会社ミライト・ワン

佐生 敬子

総務人事本部 人材育成部 担当課長

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新卒として入社し、人事部に配属される。それ以降、秘書室などを経て10年以上も社内の研修業務に従事。ゼロからの企画力、構想力が高く評価され、新生ミライト・ワンの研修事業の目玉「みらいカレッジ」の立上げに関わる。今後、利用しやすいシステムへと進化させて人財育成の効率化実現を図る。社内教育と同時に、3児の母として家庭内の教育にも奔走する日々を送る。

のびのびした雰囲気で人と関わる仕事がしたかった

人事、営業など「人と深く関われる仕事がしたい」という希望はありましたが、特定の業種を絞らず、広く就職活動をしていました。人事は絶対どこの会社にもある仕事なので、あまり先入観を持たずに会社の雰囲気や働いている人の姿から志望する会社を選んでいったのです。通信建設業は普通の学生に馴染みのある分野ではないので、私も会社名さえ知りませんでした。会社説明会で感じた印象のよさや採用担当の方がフランクで話しやすかったことが、決め手になりました。

今ほど大きな規模の会社ではなかったので、入社後の雰囲気もイメージ通りで、上司や先輩との距離感もより近かったのを覚えています。周りの人も優しく、働きやすい雰囲気で包まれている安心感はありました。

希望通り人事部に配属されて、給与や採用を担当し、入社3年目に秘書室へ異動しました。ここで今も忘れられない大失敗をしてしまいました。役員の乗るタクシーの配車場所を間違えたのです。代わりの車が行くまで役員を待たせただけでなく、その後の予定にも影響が出ました。代車手配など大急ぎでフォローしてくれた上司に会議室へ呼ばれたのですが、叱責ではなく「どうしたら秘書室のチームとして再発防止できるかを話そう」と言われたのが今も記憶に残っています。個人のミスではあるものの、仕組みの問題と捉えて改善を図る姿勢に、前向きな企業風土を感じ、自然と感謝の気持ちが生まれました。

とはいえ私自身は猛反省し、仕事への向き合い方を改めるきっかけとなりました。今から振り返ると、自身も会社をよりよくする存在でありたいという気持ちが芽生えた気がします。

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積極的に自分の意見を表明し、形にできる喜び

誰もが発言しやすい環境は、気持ちよく仕事をするうえでとても重要だと感じています。私は、思いついたアイデアをどんどん口に出して企画を生み出していくタイプですが、やや突拍子もないアイデアを思いついても、周りに受け止める度量のある人が多いのは恵まれた環境だったと思います。

秘書室から人事部に戻って担当したのは研修事業です。上司が「佐生さんが思うようにやってみていい、サポートするから」と言っていただき、前例のない研修プログラムに挑戦したことがあります。それは、グループ会社も含め女性社員だけを対象にした研修で、ミライトおよびそのグループ内でも初めての試みでした。女性の数は少ないとはいえ、全員に呼びかけ内容もゼロから構築し、最後に懇親会も行うという盛りだくさんの内容で、最後までやり切ったときに今までの仕事とはまた違う達成感を味わうことができました。さらにこのとき、社員に向けてそれぞれの上司からサプライズでメッセージを準備してもらったのですが、参加者から「手紙をもらえてすごくうれしかったです」「こんなにも評価されているとは思っていませんでした」などの声が寄せられたときに、研修の効果を体感できました。

その後は、二度の育児休暇を取り、時短での復帰を経て現在はフルタイムで働いています。私が入社したころは、出産後に復帰して働いている人が少なかったのは事実ですが、年々子育て支援の会社の制度も充実し、いろんな働き方が許容されるようになりました。在宅勤務や、部署の上司や同僚の理解を得て、無理なく働くことができています。パートナーと話し合って家事や育児も分担しながら、再びフルタイムに戻して思い切り働けているのは、会社の制度や周囲の方の理解があってこそだと感じています。

ビッグプロジェクト「みらいカレッジ」で人財育成が変わる

従来、研修を受ける社員の管理に手間暇がかかっていて、それを改善したいと考えていました。応募、事前課題の連絡、急きょ欠席する連絡…などすべてメールでやりとりすると、どうしても生産性が低くなってしまいます。

だから「研修の予定や受講履歴を登録できる仕組みを整えるため、新たなシステムを導入したい」と提案・検討している中、新会社の構想として、全社員に加えて、グループ会社や協力会社の社員も共通の研修を受けられるシステムを作りたいという構想を明かされたのです。そのシステムの中で、受講予定や履歴も管理できるようにすればよいと言われたものの、自分の提案に比べあまりにもスケールの大きなプロジェクトで当時は戸惑いました。

1年ほどの準備期間を経てLMS(ラーニングマネジメントシステム)をかつようした「みらいカレッジ」がスタートしました。100種類以上のeラーニングコンテンツを用意し、今後も続々と新規コンテンツを投入する予定です。テクニカル、マネジメント、ソーシャルと講座が分かれています。オンラインのコンテンツに加えて「リアル」の研修施設でも実習を通じて学べる仕組みもあります。

また研修としての機能以外にもコミュニティ機能を持たせて、同様の資格取得を目指す社員同士が交流したり、新技術に詳しい社員同士が情報交換に使ったりなど、サークルのような感覚で自由に交流できる予定です。

とはいえ、理想に描く研修環境を実現するには、解決すべき課題も少なくありません。たとえばセキュリティ対策です。ミライト・ワンの社員だけでなくグループ会社、協力会社など社外の人々もアクセスできるのが今回のシステムの最大の特徴でもあります。したがって、セキュリティに隙があれば、重要なノウハウが広く流出する恐れが増してしまいます。アクセス権の管理や、閲覧のルールなどを細かく詰めていくのは、今後も継続した課題です。

情報セキュリティ推進室、各パートナー会社さんを取りまとめている部署、はたまた研修費用の支払いについて経理と打ち合わせるなど、新しいシステムを導入するというのは労力がかかります。ただ、こうした細かな問題点を一つずつ解決していけば、これまで以上に研修を通して社員がスキルや意欲の向上につなげられる環境を整えられると確信しています。

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学びに貪欲な人財をサポートしたい

まだ動き始めたばかりの「みらいカレッジ」ですが、システムにログインする社員の数は着実に増えてきています。これをすべての社員が、自らの勉強のためにすすんで利用する状況にするのが私の目標です。

ミライト・ワンには、施工などにかかわる技術職の社員が多く、資格取得に対して積極的な人財ばかりです。技術資格を多く保有していれば、それだけ活躍の幅が広がることを理解している証だと言えるでしょう。さらに、そこに「みらいカレッジ」が加われば、新たな資格取得へのチャレンジがより効率的になるかもしれません。今後、新規事業が増え、必要な資格やスキルが多様化する中で、広範囲の技術をもった人財が育てば会社にとって大きなプラスになると考えます。一方で、マネジメント職向けのプログラムをこれから充実させていく必要があります。あらゆる立場の社員やミライト・ワンに関係する方が、学びやすく、全社的な知識やスキルのボトムアップにつなげていきたいと決意しています。

また今後、新たに当社に加わる人財は「学習することへの貪欲さ」を持った人であってほしいです。従来の通信設備建設業メインから業務内容が多様化する中で、既存の社員も勉強して変化についていけなければ置いて行かれてしまうからです。自分でどんどん新しいことに挑戦するマインド、意欲がある人が活躍できるようになると思います。

研修によってはすぐに受講した効果を実感できないケースがあるのを課題に感じてきました。研修を受けるときは、言わば普段の仕事を止めて参加することになるので前後がかえって忙しくなる場合もあります。どこでも好きな時間に受講できるオンライン形式の特性を生かすことや、受講した社員に対して「みらいカレッジ」上でアンケートを実施して数値化する、過去のアンケート結果と比較するなどにも取り組んでいきたいです。

「みらいカレッジ」をフル活用する社員が増えて、実力を伸ばして、結果的に会社や社会に貢献する人財が増えていくこと、それこそが私のミッションだと思っています。

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